CV:江原正士
概要
自らを「世界一のウルトラ大天才」と豪語する動物学者で、本作品のボスキャラクター。一人称は「吾輩」。ホットドッグ将軍とヘビー総裁の2人の部下を従えている。
王冠島に暮らす少年・モバンビーの父親とは同じ学者仲間であったが、宝について一切話そうとしない彼に業を煮やした末に殺害した過去を持つ(それまではモバンビーは海賊が殺したと思い込んでいた)。
ツノクイを洗脳させて操る能力を持つ楽器・猛獣バイオリンを所持する。
今作の悪役である一方、「聞いてもいないのに目的や自慢話を一味に口走る」「ルフィに『お前悪い奴だろ』と直感で指摘された際背中に堂々と悪の字が書かれてるにもかかわらず否定する」などコミカルな部分もある。
活躍
珍獣達が暮らす島・王冠島にて〈王なる宝〉を狙い、部下のヘビー総裁とホットドッグ将軍を従えて、角の生えた珍獣達を生け捕りにしては角を乱獲していた。
〈王なる宝〉の真贋の確認としてか、乱獲した角にケチャップとマスタードを付けて食べる、悪食ぶりを披露していた。
そして、宝の正体が「動物王の角」である事実を知り、ひょんなことから新たな動物王となってしまったチョッパーの角を奪おうと執念深く追跡し、一度はチョッパーを助けるために〈王なる宝〉である前の動物王・キリンライアンの角を持ち出したモバンビーの囮によってマグマの穴に落とされそうになるも、駆け付けたルフィがモバンビーごと引き上げたために落命を免れる。
その後、大願の〈王なる宝〉を食べて恐ろしい猛獣のような姿へと変貌。ルフィやチョッパーは疎か、駆け付けた珍獣達をも圧倒するが、それらを侮辱して激怒したルフィの馬鹿力により、頭部の角を破壊されて変身が解けて弱体化し、最後はゴムゴムのバズーカで吹き飛ばされた。
変貌体
「ついに手に入れたぞ……! 最強の力を……!」
〈王なる宝〉である先代の動物王・キリンライアンの角を食べて変身したバトラーのなれ果て。巨大な猛獣の姿をしている。
あらゆる攻撃に耐えられる防御力に加え、その巨体からは想像がつかない程のスピードにも優れている。最大の武器は頭部から生えた角で、これに熱を貯めた状態で相手に突進したり地割れを起こすほどの衝撃も起こせる。
しかし、この角自体が最大の弱点でもあり、破壊されると一気に変身が解けて弱体化してしまう。
備考
劇場版としては初の海賊以外かつ、悪魔の実の能力を持たないボスキャラクターである。
動物に変身できる点が動物系悪魔の実を思わせるが、動物系と同じように任意で変身を解除できるかは不明。
擬似的に動物へと変身する点だけで見ると、後のSMILE(=人造悪魔の実)と類似しているが、SMILEは量産できる代わりにランダムで肉体の一部が動物に異形化する、異形化した部位に動物の頭があると本体とは別の意思を備えるなどと、〈王なる宝〉とは別の方向で致命的な欠点を持つ。
演じる江原氏は、後にテレビシリーズにて雷ぞうを担当している。
関連タグ
・ワンピース映画ヴィラン