雷ぞう
らいぞう
ルフィたち麦わらの一味がパンクハザードにて邂逅した錦えもんの仲間で、同じく九里大名光月おでんの家臣団「赤鞘九人男」の一人。
おでんの後継者モモの助と共に同盟国であるモコモ公国へ向かう途中、敵方である百獣海賊団の襲撃を受けて離れ離れになってしまい、一人だけでゾウに漂着。その後はモコモ公国のミンクたちに保護され、海賊の追手から身を守るためにくじらの森深くに潜伏(ほぼ拘束)していた。
3mを超えるかなりの巨体だが、身体に対して異様にデカイ顔、ずんぐりした胴体に短い手足という凄まじい体格をしており、贔屓目に見ても3頭身にも満たない程の超がつくレベルのアンバランス体型である。
加えてその風貌もなかなか強烈であり、頬骨の張った厳しい面構えの額には三日月型の傷、車鬢?と思しき変わった髪型(横に伸びる蜘蛛の足のような触覚の形)が特徴。
衣装は一般的な忍び装束の上にはねだすき、大紋をあしらっており、モチーフは歌舞伎の演目『暫(しばらく)』とおもわれる。
一人称は「拙者」で、錦えもんやカン十郎同様に古めかしい武士言葉を用いる。口癖として「カーッ!!!」と声を張ることが多々あるが、これは上述の歌舞伎のモチーフから、役者の掛け声が由来とおもわれる。
上述のように、一般的にイメージされる忍者像からはかけ離れた強烈な外見をしているため、当初、対面前に錦えもんたちから「忍者」と伝えられていたルフィたちからは「思ってたのと違う!!!」と心底ガッカリされていた(本人曰く、ルフィたちが想像するような忍者像は“妄想”に過ぎないらしい)。
なお、雷ぞう自身も己の強烈な風貌で災難を被っており、将軍家お庭番衆時代に想いを寄せていたくノ一(女忍者)にこっぴどくフラれてしまい、そのショックで一時期は山賊にまで身を落としたことすらあった。以降も色恋に対するコンプレックスを抱き続けているようで、25年前に帰国したおでんが妻トキと惚気ける姿を前に「畜生!!! モテたい!!!」と本音を顕にしていた。
しかし、完全にモテない訳ではないらしく、ライバルの福ロクジュの妹の福みには惚れられていた上に実は両思いだった時期があったりする。
こうしたコンプレックスを除けば、主家復興のために与えられた任務に全力で取り組む実直な性格の持ち主であり、特に敵方への侵入といった危険な役目も、己の忍術を最大限に活かせることから率先して請け負っている。義理堅く情に厚い一面もあるようで、モコモ公国の国民による、行き過ぎとすら思われかねない程の防衛行為に、錦えもんともども、怒るべきか感謝すべきか分からないといった様子で、情に満ちた涙を見せる描写も見られた。
また、「不殺」をモットーとしているため敵であっても無暗に命を奪わない様にしている。
類まれな忍術の使い手だが、影に生きる忍として術は無闇やたらに人に見せるものではないという自戒を持っているなど、プロ意識も非常に高い………ハズだったが、ルフィたちから酷く残念がられ落ち込まれたため、リクエストに応える形で本人も結構ノリノリで披露しており、かなりのお人好し且つお調子者でお茶目でもある模様。
悪魔の実
「拙者の「巻物」は万物を巻き取る!!」
悪魔の実 | マキマキの実(超人系) |
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能力 |
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あらゆるものを巻き取れる巻物を作り出すことができる能力者。ワノ国では能力者は妖術使いと呼ばれ、本人はこの能力を「巻々(マキマキ)の術」と呼んでいる。
巻物の許容量は見かけによらず大きく、カイドウの“熱息”や、象主の噴火雨を丸ごと巻き取れる程。
巻物はストックしておくことができ、過去に巻きとったものを奉還することで危機から脱することを可能にする。
基礎戦闘力
戦闘においては二本の忍者刀と手裏剣を使用。
身なりこそ珍妙だが、その身のこなしは非常に軽やかであり、瞬歩や宙返り、壁走りなど、その巨体に似つかわしくない俊敏性を持つ。同時に様々な忍術を使いこなすエキスパートであり、一般的にイメージされる忍術の類は大凡踏襲している。因みに、これらの忍術を披露する時は巻物を口に咥え、手で印を組むというお約束のスタイルである。
「兎丼(うどん)」の採掘場にルフィが捕まった際には施設に侵入し、海楼石の手錠の鍵を容易に盗み出す活躍を見せた。
(その手錠はルフィのものではなくカリブーのものであり、ルフィの手錠は訪れたクイーンが開いた余興でアッサリ外されてしまったが。)
技
- 忍法 “煙遁の術”
煙玉で発生させた煙に乗じて、姿をくらます忍術。
- 忍法 “分身の術”
文字通り、敵に対して自身が複数人いるかのように錯覚させる忍術。
本体を見極めるのは本来は至難の業であるが、雷ぞうの場合は感情が豊かであるため、何かしら動揺を誘う手段を行使すれば比較的容易に特定出来る。また、見聞色の覇気の使い手も見極め可能である模様。
- 忍法 “変わり身の術”
アニメで使用。
相手に自身を捕捉された際に丸太を身代わりにすることで自身の身を守る忍術。
- 華手裏剣
無数の手裏剣を素早く相手に投げつける技。
「忍」という文字を型どるように投げることもできる。
- 雷手裏剣
相手の上から手裏剣を雷のように素早く投げつける技。
- 忍法 “巻々(マキマキ)の術”
悪魔の実の能力による忍術。
万物を巻き取れる巻物を展開し、相手の攻撃をすべて受け止めて巻き取る。
- 奉還(ほうかん)
巻々の術で封じ込めていたものを同じ規模のまま放出する。その性質上、水を奉還すれば“水遁の術”、火を奉還すれば“火遁の術”になる。
なお、戦闘の際に相手の攻撃を巻き取ってすぐさま使用すればカウンター技になる。
- 忍法 “金縛りの術”
対峙した相手に文字通り金縛りをかけ、動きを硬直させる忍術。
過去
41年前にくノ一に振られたことで光月家のお庭番衆を辞め、兎丼の森で潜伏生活を過ごしていたところに九里を目指す光月おでんの一行を発見。生活に限界を感じていた雷ぞうはおでんに無理やりついていった。そしておでんが九里を平定させた2年後には活気ある郷が出来上がり、雷ぞうは九里大名となったおでんの正式な家臣になった。
家臣になって9年が経つ頃には立派な忍者となっていたが、九里に白ひげ海賊団が漂着したことでおでんは海外への出国を画策し、おでんの行動を先読みしていたイヌアラシとネコマムシ、そしておでんを止めようとしたイゾウが成り行きでワノ国を出国してしまう。大名不在の九里を錦えもんたちと治めていたが、その間に百獣海賊団が入国し、総督カイドウと何故か将軍代理の座についていた黒炭オロチによって、ワノ国全体が衰退の一途を辿ってしまう。
おでんが帰国し、5年が過ぎた頃には遂に九里にも魔の手が及び、更におでんがカイドウたちと交わした約束が破棄されたことで遂にカイドウを討ち取ることを決意。しかし何故か百獣海賊団が道中の兎丼の森で待ち構えており、勃発した戦いの中でおでんがカイドウに敗れてしまう。雷ぞうもおでんの敗北に気を取られて隙が生じ、敗北してしまう。3日後には花の都で釜茹での刑が執行されるも、おでんが家臣全員を担いで1時間耐えて逃したことで命を救われる。雷ぞうは家臣全員でおでんの最期の頼みである「ワノ国の開国」を目指して逃走を開始し、おでんは釜の中に沈んでいった。
その後雷ぞうはおでんの正室光月トキの力で20年後に送られ、同じくタイムスリップしたおでんの息子モモの助をカイドウ達から守るため、同じおでんの家臣だった侍の錦えもんやカン十郎と共にワノ国を脱出した。
ゾウ編
脱出後、光月家と兄弟の契りを交わしたミンク族が住むゾウを目指したが、雷ぞう以外は到達前にはぐれてしまい、彼だけがゾウに到着した。そして20年前に死んだと思っていたイヌアラシ及びネコマムシと再会する。
雷ぞうはミンク族たちに手厚く匿われ、カイドウの追手である旱害のジャックに襲撃された際は彼らを守ろうと我が身を差しだそうとしたが止められ、国を壊滅させられてもその身柄が渡される事はなかった。
なお、はぐれた錦えもん達とはモコモ公国壊滅後、カイドウ討伐のため動いていたルフィ達海賊同盟がゾウに現れた際、ルフィ達と同行していたところを再会する事になる。
「許せ! 拙者…必ずこれに報いる働きをするゆえ!!」
ワノ国
第二幕
ワノ国ではカイドウとの交戦により兎丼に幽閉されたルフィを助け出すために奮闘。
鍵番であるクラブマンを一方的に撃退し、海楼石の鍵を入手するも、百獣海賊団の大看板であるクイーンがルフィとヒョウじいを相手に大相撲地獄を始めたことで計画は一時中断。その際に幽閉されている元同士の河松と再会する。
その後、偶然にもカリブーの協力を得て彼と共にルフィたちの脱獄のために行動。河松の牢屋の鍵を見つけて彼を解き放った後は、ルフィ・河松・ヒョウじいと助っ人として新たに卯丼にやってきたチョッパー・お菊と協力して兎丼を制圧した。
第三幕
やがて訪れる決行の日に、赤鞘九人男の1人として鬼ヶ島に向かうが、彼らを待っていたのは荒れ狂う大時化の海と、残酷すぎる真実だった。
更にモモの助が攫われ、百獣海賊団の戦艦3隻に襲撃されて絶体絶命の状況になるも、遅れて駆けつけた麦わらの一味とハートの海賊団、キッド海賊団に救援される。そして居眠り狂死郎として敵方に潜入していた傳ジローが同志を大量に引き連れて合流し、戦艦3隻も沈んだことで無事に鬼ヶ島への討ち入りを実行できる状況になった。
討ち入り作戦ではハートの海賊団の潜水艇で鬼ヶ島の裏手に回り込み、ローの能力で城の裏口前に上陸する。そこで遅れていたネコマムシと30年ぶりにワノ国へ帰国したイゾウと合流。そして裏口から百獣海賊団の兵士を連れたかつての同志との戦闘になる。錦えもんと傳ジローが裏口に到着した際には戦いを終え、かつての同志を前に大粒の涙を流した。
遂に始まったカイドウとの決戦では、赤鞘の侍全員で屋上に赴き、雷ぞうはマキマキの術でカイドウの熱息をカウンターするなど活躍して善戦するも、圧倒的な耐久力を持つカイドウが倒れることなく、更に赤鞘の侍に興醒めしたカイドウが容赦ない攻撃を繰り出したことで一気に劣勢になり敗北。遅れて屋上に到達したルフィたちにカイドウ討伐を託し、雷ぞうたちはローの能力で下の階に避難させられた。
その後、何者かの手当を受けたことで戦線への復帰を決意。そして場内を移動している際に鉢合わせたオロチの首を錦えもんたちとほとんど斬り落とし、雷ぞうはオロチと共に行動していた因縁のある忍者福ロクジュと交戦する。互いの忍術及び信念をぶつけ合う戦いを繰り広げていたが、城の火事が広がる中でお互いに金縛りの術にかかってしまい、どちらが炎に耐えきるかという持久戦になる。しかし、かつて常人なら入れば数秒で死に至る釜茹での刑を1時間も耐え抜いた男を主君とする雷ぞうが炎程度に屈することはなく、先に着火してしまったにもかかわらず福ロクジュが倒れるまで耐え抜き、無事に勝利した。
その後、城全体を燃やすまで規模が拡大した火事から避難するために上階から降りてきたジンベエと合流。雷ぞうは火事を鎮めて味方を救うべく、ゾウであらかじめストックしておいた象主の噴火雨を奉還。ジンベエの海流一本背負いと合わせて城全体に水を送り始め、味方を窮地から救ってワノ国天上決戦の決着を迎えた。
決着から7日後、花の都での大宴会に参加していたがその途中、ルフィを狙う海軍大将緑牛の襲来を察知。
花の都の外で生き残った赤鞘の侍及びヤマト、モモの助と共に緑牛を迎撃し、戦闘の中で緑牛の能力の弱点と思われる火を放ったが、対抗策を持っていた緑牛に通じることはなく、逆に能力で自身が持つ養分を吸い取られてガリガリになってしまった。
緑牛撤退後は都で療養し、麦わらの一味がワノ国を出航する頃には回復していたが、かつての美貌を取り戻したしのぶとは異なり、雷ぞうは痩せてモテ期を迎えることは出来なかった。
- 異名
霧と名前の~ぞう、そして忍者であることからモデルは『真田十勇士』の霧隠才蔵では?と思われる。
- ライバル
103巻SBSによると、福ロクジュには病弱な「福み」という妹がいたが、雷ぞうに惚れていた福みが病死するまで彼の名を何度も呼んでいたのを恨み言葉と勘違いし(真相は、雷ぞうと福みは両想いで有り、ある任務中福みを救出した際に雷ぞうは福みにキスされそうになったが、ウブ過ぎた雷ぞうは福みを跳ねのけて怪我させてしまい、福みに合わせる顔が無いと判断した雷ぞうはそのまま逃亡した)、雷ぞうを一生許さないと憎悪するようになったとの事。
- 中の人
演じる江原氏は、映画『珍獣島のチョッパー王国』にてボスキャラ・バトラー伯爵を演じていた。
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ふらっと帰った後のイゾウさんの話その2
今日が今日で続いていきますように ※キャラ崩壊注意 原作ストーリーの原因である黒炭の恨みがないハッピー世界線 ワノ国は↓の状況です ・オロチの乗っ取りが発生しないのでカイドウが来てない。 ・スキヤキの治世でおでんは九里大名やってる。 ・カン十郎も迫害は経験せずに普通に家臣してる。 ・おでん(+イヌネコ)は原作と同じくロジャーの旅に着いてった後帰還 ・モモと日和も普通に成長してる。 ・イゾウは白ひげで楽しくやってたけどエースが二番隊隊長になったのでワノ国に帰ることにした ◆相変わらず捏造と妄想と幻想がピースのジェンガで遊んでます。 ◆リクエストのあった身長の話その2。身長とか体格というワードで二番目に浮かんだのがイゾウさんを抱っこする河松と背負う菊ちゃんの図でした。 ◆カンの扱いに関しての言い訳→家臣やってた頃のカンの魅力はギリギリふざけたことを真剣にやってるところだと思ってる書き手が、ふざけることを覚えたけど根は真面目なイゾウさんと掛け合わせた結果です ◆イゾウさんと雷ぞうの間がうまく繋げなくてとりあえずこんな話になってしまった。3,964文字pixiv小説作品 私達の船長がなにか…?
こんにちは 27号です。 頭の中にぱっと思いついたものを小説にしてみました。 意味わかんないとこもあるかもしれませんが大目に見てくだされば嬉しいです。 ワノ国討ち入り前くらいかな(時間的に…) ナミ、ロビンがワノ国のどっかでルフィの下に悪口などを言ってナミ、ロビンがブチギレするお話です。 その様子を端っこで錦えもん達が見てる感じです。 苦手な方は、そのままUターンしてください。 それでもいいよって方は読んでくれれば嬉しいです。 モブはオロチの手下かなぁ。2,447文字pixiv小説作品【うろんで、虚ろな】
・ワノ国終幕以降の錦えもんと雷ぞうの”カン十郎”についての話。 本誌がワノ国編終幕してから1年経ってもカン十郎に関して考えていた自分がいます。 何度も何度も考えを巡らしたけど、オロチの回想シーンにあった内通者のぼかし表現(だったのかもしれない)が『本当のカン十郎の姿』なんじゃあないかという推測にしか行きつかず。 元はちゃんと人の形があったんだけども両親の惨殺を目の前にしたことで、自我や人の形が保てなくなるくらいのショックを受け、それでドロカンに…というのが個人的な推測の結論。 原作展開が強烈すぎて裏門以降にあった鞘メンVSカン十郎が関わるアニワン回は全部観てません。観れません。火前坊回も含め全部全部無理でした。 あと『千両役者』はカン十郎んのイメソンだと勝手に個人的に固定します(真顔) 今回のネタに盛り込まなかったこと(読まなくてもよい) 「1057話 終幕」の回で講談師が語るお家再興血風録についてちょっと思う点が。 あの内容、特に日和様・傳ジローとオロチのやりとりを語るシーン。 あれらは日和様と傳ジローしか知らないとはご存じの通り。 2人から聞いた、もしくは語られたとしても、傳ひよがオロチの最期の顛末を話すか…?と疑問にも思ったりもして。 苦汁も辛酸もなめ続けさせられていた2人だし、オロチはワノ国中の人々を散々苦しめ続けていたとあっても、あの戦いで2人が討ち倒したことで日和様も傳ジローもオロチに関しては終いにしてそれ以上は…なんて都合のいい解釈かもしれない。討った敵の顛末を語るって侍精神に反しやしないか?と。 いや、彼らの事情が事情だから「語る」というのも一つのワノ国を安堵に満たす材料だとしたら、ありえるのかもしれない。 そんなこんなで多分この2人からではないと考えたとき、なら誰が客観的な語りをした?と妄想したのが「カン十郎」である。 ・3人の様子を他に客観視できたのは火前坊カン十郎以外にいなかった ・燃え尽きたようでいて実はあれからも魂の状態で顛末を見届けていた(魂であるのが一番重要) ・妙にくっきりはっきりとした霊体な状態で講談師と会い、傳ひよとオロチのやりとりを「黒炭オロチの顛末を知りたくはないか?」みたいなことから始めて饒舌に芝居がかって(元来の役者なのでカン十郎は)語り終えたのちに消え去った(ようやくあの世に昇天) ・講談師もワノ国の住人だし、オロチの悪政が終わったからこそ語らねばならぬと講談師魂を燃やして1057話の回になった ってな具合にトンデモ妄想を広げてしまったら自分の中で妙に腑に落ちてしまって、↑の内容を今回のネタに取り込もうとしたけど途中で「あ、無理。駄目だこれ」と無茶苦茶すぎると思い止まれたのでココで吐き出してみた。 なんというか、講談師の話しぶりは『「第三者が見聞きしてなかったら語れないような内容』とにも思えたから、もしかしてー……とカン十郎に対してどえらい妄想をつぎ込んだ。 実際に日和様か傳ジローが語ったかもしれない。そうなら出来れば傳ジローであればというのが個人的な思い。(日和様のポーズからして傳ジロー視点でしかない) むしろ講談師が傳ひよにだけではなく鞘メンやら関係者を訪ね歩いて、その上で噺家自らが客観的視点として物語を構成したのかもしれない。 でも1050話のコマにある日和様の様子と、1057話の講談師が語る日和様との様子は一致してるんだよ。 となると、やはり“誰かの視点”が一枚嚙んでいる。 それはやっぱりカン十郎が…………とトンデモ妄想の無限ループが脳内で発生(終わらない夢と妄想と捏造) 傳ジローか、或いは亡霊・カン十郎か。 止めよう(べべん!)5,041文字pixiv小説作品