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錦えもん

きんえもん

錦えもん(KIN'EMON)とは少年漫画・アニメ『ONE PIECE』に登場するワノ国の侍である。
目次[非表示]

この島に!!! 息子を助けに来た!!! 邪魔する者は 何万人でも斬る!!!!

もし真に未来へ飛んだならば 我ら必ずやおでん様の想いを遂げ オロチを!! カイドウを!! 討ち果たし きっとこの国を『開国』してみせまする!!!
全て沈めてゆく!! 帰りの船など 要らぬゆえ!!!

※この記事は単行本未収録のネタバレ情報を含みます。

プロフィール

本名錦えもん
CV堀内賢雄
所属ワノ国光月家家臣、赤鞘九人男忍者海賊ミンク侍同盟
家族お鶴(妻)
異名狐火の錦えもん
出身地偉大なる航路 新世界 ワノ国 九里
年齢36歳(トキの能力で20年の時を超えている為、現在は本来の年齢よりも20歳若い)
誕生日1月29日(衣服)
身長295cm
星座みずがめ座
血液型X型
好物お鶴のおしるこ大根
嫌いな食べ物たぬきうどんワイン
一人称拙者
特技屁で喋る
趣味お鶴と茶屋巡り
悪魔の実フクフクの実超人系
武器刀「助参」、「角参」(共に位列なし)
覇気武装色(流桜)、見聞色
イメージ動物キツネ
初登場単行本68巻 第672話『拙者!!名を錦えもんと申す!!』


概要

"新世界"の鎖国国家「ワノ国」出身の男性。ワノ国篇におけるもう1人の主人公的存在。志半ばで果てた主君の“ワノ国の開国”という夢の実現のため、国を支配する将軍・黒炭オロチとその協力者でもある四皇百獣のカイドウを討ち、光月家のお家復興を望み同志を集めようと海外を旅していた。
同国では「」と呼ばれる、海軍の将兵でも苦戦するほどの剣士が多く存在し、彼もまたその一人。剣に炎を宿し、炎を斬ることすら出来るという“狐火流”の使い手である。

人物

容姿

狐火の錦えもん


毛先が上向きの太いモミアゲ、顎髭を蓄えたやや強面の大男。
ブルックを上回る高身長であり、下半身だけでもルフィと同じくらいの長身であり、分かり易くいえば常人の倍近い背丈。髪型は黒髪の浪人銀杏、衣装は右半身が橙、左半身が白黒の縞柄をした着流しを纏い、左腰には大刀二振りを帯刀しているなど、その出で立ちは時代劇の浪人を彷彿とさせる。また、戦闘時には襷を巻いて袖を絞り、裾を捲って動きやすい着こなしになることも。

性格

名も知らぬある者に斬られたのでござる!!死んだと思いきやこのあり様!!敵に斬られて生かされるなど“武士の恥”!!!

一人称は「拙者(せっしゃ)」で、古風な侍口調を用いる。
基本的には侍らしさを強調したような性格であり、義理堅く恩義には命を持って報いようとする人情の厚い人柄。また、武士故に非常に誇り高く、痛いとか寒いといった弱気な言葉は決して口にせず、恥を感じればすぐに切腹しようとする。女性に対しては極度な古来日本的の考え(“男の後ろ三歩下がる”など)を持っており、女性のナミに殴られただけで恥と感じて腹を切ろうとした。(ただし若かりし頃はのちの妻となるお鶴に割と殴られていた)

その一方で、サンジやブルックに負けず劣らずスケベな一面があり、その例として、パンクハザードでは極寒の地帯を歩き回らなくてはいけなかったにも関わらず、ナミの露出度の高い姿が見れなくなるのを惜しんで、子供達が寒さで動けなくなるまで能力の事を明かさなかった事が挙げられる。最も、妻のお鶴に対する情は本物らしく、10年以上に渡って独りで生活を切り盛りしていたことについて、訳ありとはいえ離れた夫との縁だけでなく自身の幸せも考えてほしいとの考えも口にしていた。

理由は初登場から暫くの間明されていなかったが、極度に海賊を嫌っている。
特に龍に関しては、「親の仇……!!同然にござる!!!」と言う程に憎んでおり、これは後述されるカイドウとの深い因縁が関係している。
敵勢の大将である黒炭オロチからは「頭の切れる男」として評価されると同時に警戒されており、実際、決戦の日である“火祭りの夜”の討ち入り計画に向けて同志たちに的確な指示を送る司令塔的な立ち回りをしている。決戦当日には本人すらも想定外のミラクルプレーも飛び出したが、この時は見栄からか、赤面しつつまるで計算通りかのように振る舞ってみせるお茶目な一面も。

ゾロとは同じ剣士として通じるものがある一方、彼が嘗てスリラーバークで入手したワノ国の国宝「秋水」については執拗に返還を求めており、口喧嘩に発展することも少なくない。ゾロも当初は煩わしく思うだけだったが、のちに『ワノ国篇』で錦えもんが秋水に拘泥した理由を思い知られることになった。

戦闘能力

かくなる上は…おのおの方…!! 頭上に葉っぱをのせよ!!

悪魔の実

ワノクニイラスト


悪魔の実フクフクの実(超人系)
能力頭の上に乗せた葉っぱや小石を、衣服に変化させる事ができる

化け狸が人を化かす時のように、木の葉や小石といった何かを能力の媒体とし、それらを頭に乗せている者に錦えもんのイメージした服を纏わせることが可能。ただし一度服を脱いだり大きく損傷したりすると服は消滅して元の小石などに戻ってしまう。

戦闘には殆ど役に立たず、精々が鎧を羽織ることで防御面の強化に使えるような程度だが、この能力によりその場にあった服を自在に出現させられるため、パンクハザードでは極寒の外気に晒された仲間や子供たちのために防寒着を与えたり、ドレスローザでは正体を隠すため、付け髭や着ぐるみを出して姿を偽装するといった応用もされている。また同じくドレスローザでは、大胆にもドンキホーテ・ドフラミンゴに成りすますといったこともやったりしている。
ワノ国が外海との接触を拒む鎖国国家であるため、能力を行使する錦えもん本人が異国の服装に詳しくないのがある種の弱点。またパンクハザードにおいては、ナミの露出度の高い普段着が拝めなくなるという下心からギリギリまで能力を隠していたこともあった。
因みにワノ国では悪魔の実の能力が『妖術』と称されているとのことだが、悪魔の実を食べていない非能力者であろうとも物珍しい能力の使い手ならば大多数が『妖術』もしくは『忍術』の範疇と認識している様子。
なので能力者ではないが未知の技能を持つナミやウソップの技も、その類のように見えているらしい。

  • フクフクの術
媒体となる木の葉や小石を頭に載せた相手に向けて手で印を組みながら「ドロン!」の掛け声をかけると、煙幕を上げながら錦えもんのイメージした衣装に変える事ができる。

  • 錦ちゃん呉服店(きんちゃんごふくてん)
アーチ型の巨大な暖簾を作り出し、くぐった者の服装を変える。
カイドウたちの本拠地である鬼ヶ島に潜入する際、数千人規模の仲間たちを百獣海賊団に変装させるために使用。本人曰く”大技”

基礎戦闘力

拙者の“狐火流”は炎で焼き斬り また 炎を斬り裂く事を奥義としている!!
拙者に斬れぬ 炎はない!!!

狐火の錦えもん


いかにも侍らしく刀を用いて戦う剣術家。腰には大刀二刀を携え、状況に応じて一刀もしくは二刀に持ち替えて戦う。
刀の名称は「助参」「角参」(共に位列なし)。

基礎戦闘力もかなり高く、自らの剣から炎を放ち、なおかつ炎を斬る事ができる"狐火流"と呼ばれる流派の剣術使いである。
狐火流の技を使わなくても鉄の扉くらいなら容易に切断でき、ローに切断された上半身のみでもブルックと互角以上に剣を交え、二刀流での戦闘も可能など、戦闘力はなかなかに高い。

彼が使用する狐火流はカイドウの“熱息(ボロブレス)”を無力化させることもでき、炎を使用して傷口を止血することも可能なようである。

狐火流

  • 焔裂き(ほむらさき)

燃え盛る炎をも斬り裂く狐火流の剣技。
軍艦一隻を吹き飛ばす爆炎も、竜が吐く火炎の息吹も、布地のように切り裂いて無力化してしまう。

  • 火柳一閃(かりゅういっせん)
斬撃と炎を同時に浴びせる剣技。

  • 桃源十拳(とうげんとっか)
相手の体を十字に斬りつける。
元々はおでんが使用していた剣技で、カイドウ戦では赤鞘達の同時攻撃として使用した。
しかし、赤鞘達の攻撃はおでん程の強力な技とはならなかった。

覇気

覇気を体得しており、基本的な2種類の覇気(武装色・見聞色)は当然ながら扱える。

その他の特技

なお、戦闘にはあまり関係が無いが、屁で言葉を話すという特技を持っている。ルフィ達が初めて切り分けられた錦えもんの下半身を発見した際、その下半身だけで喋っているように見えた(聞こえた)のはその特技から。

経歴

過去

若い頃は花の都のチンピラで、金髪リーゼントヘアーの派手な出で立ちをしていた。
ギャンブルにハマって多額の借金を抱え、幼馴染の鶴女やヒョウ五郎一家のヤクザたちから金を盗んではまたギャンブルにつぎ込むという自堕落な生活を繰り返していた。しかし当時から腕っぷしは強く、ヒョウ五郎は子分たちに彼を仕留めるように命令しつつも「───だが一対一では戦るな アレはお前らよりも強ェ!!」と警告していた。

41年前、いつものように鶴女の茶屋で盗みを働いていた際、客のゴロツキたちが山神の子供である白猪を捕まえた自慢話を耳にし、店を出た彼らを追ってこれを強奪。都で売りさばいて大金を得ようと目論んだ。しかし、子供を奪われた山神(親猪)が激怒して都まで押し寄せて大暴れを始め、人や建物が次々に丸呑みにされるという大被害を齎してしまう。傳ジローによってその原因が自分にあることを知り自責の念に駆られた錦えもんだったが、この会話を偶然聞いていた将軍家の嫡男光月おでんが二人の前に現れ、仔猪の身柄と連れ出した罪を請け負って、暴れる山神をたった一人で退治する。後世「山の神事件」と伝えられるこの一件でおでんに男惚れし、将軍(実父)スキヤキからの追放令によって都から追い出された彼を、傅ジローと共に追いかけて最初の家来となった。

その後、おでんが当時無法地帯の「九里」を牛耳っていたアシュラ童子一味を退治する旅にも勝手に同行。この道中で後の同心となる多くの仲間たちと邂逅する。結局、アシュラ一味は抜け駆けしたおでん一人によって打ち倒されるが、戦後、アシュラたちのような「どうしようもねェクズ共」すら救いたいと願うおでんに呼応し、家来たち、そしてアシュラ一味総出で九里の復興に協力。見違えるほどの立派な郷へと変貌させた。2年後、この功績によっておでんは将軍に絶縁を解消されると共に九里を治める「大名」の位を与えられ、おでん自身も己を支え続けてくれた錦えもんたちへの愛着から、家来6名とアシュラ童子を正式に「家臣」として取り立て“侍”の身分を与えた。

3年後、海外からの漂流者であるイヌアラシやネコマムシ、河松らも新たに加わり、家臣団は10名の大所帯となる。郷の財政難から白舞の大名霜月康イエから他の家臣たちと共に大金を盗もうとしたが、実力派が揃う白舞の侍たちを前に、チンピラやゴロツキ、戦いとは無縁の子供ばかりであった錦えもんたちでは到底敵う筈もなく捕縛されてしまう。しかし康イエは、おでんを慕うその忠義心に免じて不問とし、逆に盗もうとした金に加えて自身のポケットマネーを錦えもんたちに与えた。なにを企んでるのかと疑う錦えもんたちに対し、康イエは「この金で身なりを整え 礼儀を学び 本を買い 学問を身につけろ お前たちの様なゴロツキが家臣ではおでんが恥をかくのだ!!」と説き、彼らが“次期将軍”となるおでんに相応しい侍になるように叱咤激励する。以降、錦えもんたちはその薫陶に従い努力の日々を送り、30年前に九里の大名一行として花の都に出向いた際には、都の住民から「まるで将軍行列」と称賛されるほどの立派な侍衆へと成長を遂げる。

同年、白ひげ海賊団が伊達港に漂着すると、海外の冒険を夢見ていたおでんが彼らについていこうとしたため、船長の“白ひげ”エドワード・ニューゲートと連携しておでんの出国を阻止しようとしたが、その二週間後、白ひげたちの夜逃げ出港を予測し城を抜け出したおでん、それに早期に気付き連れ戻そうとしたイゾウ、逆におでんについていこうと先に密航していたイヌアラシとネコマムシが、そのまま海外へ飛び出していってしまう。その後は大名不在の九里を民衆達の協力の下何とか切り盛りしながら、おでんの帰還を待ち続けていたが、この間に将軍スキヤキが逝去し、その生前に「おでんが帰国するまでの将軍代理」として指名されていた黒炭オロチが台頭。四皇の一角“百獣のカイドウ”と結託して悪政を展開し、民衆は貧困に苦しみ、逆らった大名家も次々に取り潰されるという事態に陥る。

26年前、紆余曲折を経て妻子を授かり、新たにロジャー海賊団の船員となっていたおでんが、ロジャーたちの目指す“最後の島”へ向かう手がかりでもある「ロードポーネグリフ」を写し取る目的で一時的にワノ国に帰国。錦えもんたちは国の危機を必死で訴えようとしたが、急病により船を降りることになった彼の妻・光月トキからの懇願もあり、おでんはその情勢に背を向け、早々に国を後にしてしまう。以降は彼女らに連れ添って船を降りたイヌアラシ、ネコマムシから事情を聞き、トキやその子供たちであるモモの助、日和を大名の家族としておでん城に迎え入れた。

おでんが帰還する半年前、オロチの「『武器工場』にて労働を拒否した男とその家族を“処刑”する」などの積み重なる蛮行にシビレを切らせ、僅かな兵を城に残して花の都に乗り込むも、その隙を突かれ、カイドウの部下達におでん城を襲撃される。モモの助の命を狙う敵の放った矢から身を挺して庇ったトキが左脚を負傷してしまった。帰国しこの事件の顛末を知ったおでんは烈火の如く怒り、自らオロチを討たんとたった一人で都まで駆け出していったが、オロチからとある“約束”を持ちかけられ、以降5年間、定時に都へ赴いては民衆の前で裸踊りを踊るという醜態を晒し続けることになる。次期将軍として、ましてや暴君オロチを討伐してくれることを期待していた民衆はその姿に失望し、おでんのことを「バカ殿」と罵るようになるが、長年苦楽を共にした錦えもんら家臣団や主君の妻子、ヒョウ五郎や康イエなどは、その行為に並々ならぬ事情を察し、変わらずおでんのことを慕い支え続けた。

20年前、「人質たちを解放し、自身らは国を去る」というオロチの約束が嘘であった上、親交の深いヒョウ五郎の極道一家が壊滅させられた事実に、いよいよオロチたちを討つことを決意したおでんに呼応し、錦えもんら9名の家臣(後世“赤鞘九人男”と通称される)も従軍。「兎丼」にて待ち伏せていたカイドウ率いる百獣海賊団1000人と長期戦を繰り広げる(このとき、女忍者しのぶがおでん一行に加勢する)。おでんの奥義“桃源 十拳”であと一歩まで追い詰めるも、黒炭ひぐらしの卑劣な罠に嵌り敗北、錦えもんたちも主君が倒されたことに動揺し次々に捕縛され、羅刹町牢屋敷に投獄される。

3日後、民衆の前で釜茹で刑に処されることになった10名だったが、おでんが一人で油の煮えたぎる大釜に浸かり、錦えもんたちを橋板に載せて持ち上げるという荒業で守り抜く。この間錦えもんたちは、おでんが海外の冒険で知った、大昔にワノ国に起こった事変の一部と、20年後の未来に現れるとある人物を迎えるために「ワノ国を開国する」という夢を伝えられ、絶対にこの場から生き延びるようにと命令される。一瞬の隙きを突いて退路を与えられた錦えもんたちは、おでんの遺言に報いる為、カイドウによって介錯されようとする主君の姿に脇目も振らずおでん城に向けて駆け出した。道中、イヌアラシやネコマムシ、傳ジローやアシュラ童子と、追手の猛攻の前に次々に味方が脱落していくが、主君の家族を救出せんと我武者羅に走り続けた。

敵により火が放たれたおでん城城内にてトキたちを発見した赤鞘の5人は、既におでんの遺言を授かっていたトキから子供たちと、未来への希望を託される。錦えもん、カン十郎雷ぞう菊の丞、そしてモモの助の5名はトキの「トキトキの実」の能力によって20年後の未来へ飛ばされ、河松日和は時代に残り、城外の堀を渡って城を脱出。残ったトキは単騎で城を脱出し、絶望する民衆の前で希望の詩を詠みながら敵の凶弾を受けて絶命した。

20年の時を経て様変わりしたワノ国を目の当たりにすると共に、トキが最期に残した言葉を信じていた味方がいることを知る。菊の丞に敵側の調査を命じ、自らはモモの助達と共に同志を集めるため、かつてワノ国の同盟国であり、イヌアラシたちの故郷でもある「ゾウ」を目指し旅立つ(また、その身分を悟られぬよう、以降モモの助とは「親子」を演じるようになる)。

だが、出国する姿をカイドウ一味に発見され攻撃を受けてしまい、追われることになってしまう。結果、一行の乗る船は大破、遭難し、雷ぞうとはぐれた一行はドレスローザに漂着。直様再びゾウを目指そうとするも、今度はモモの助がパンクハザード行の船に乗せられてしまい、更には自身らも国王ドンキホーテ・ドフラミンゴの部下たちに追われる身となってしまう。カン十郎がその身を呈して錦えもんを逃がし、連れ攫われたモモの助を追い、一人で小舟を漕いでパンクハザードにたどり着く。

茶ひげの部下を次々に斬り伏せるが、ロー能力で体を3つ(頭・胴体・下半身)に切り分けられ、島の各所にパーツをバラ撒かれてしまった。

第2部 最後の海・新世界編

パンクハザード篇

その後、上半身がサンジ・フランキー・ナミ・チョッパー、下半身がルフィ・ゾロ・ウソップ・ロビン・ブルックと遭遇。海賊の事は20年前の件もあって「吐く程に」嫌っていたが、息子を助けたいという彼の心意気に絆されたサンジの助けで全身を取り戻す事に成功した後は、一味と共に研究所に乗り込み、ウソップ・ブルックと共に行動を共にした。研究所脱出後、麦わらの一味王下七武海トラファルガー・ロー・海軍G-5と合流し、モモの助と再会。以降は麦わらの一味を恩人と認識するようになった。モモの助が武士の意地と疑心暗鬼から、与えられた食事を拒む姿に対し、自ら料理を口にして「この者達は信用してもよいのだ…!!!」と諭し、幼い彼を心身共に苦しめてしまったことを涙ながらに侘びた。仲間のカン十郎を救出する為、一味・ローと共にドレスローザに向かう。

ドレスローザ篇

ルフィ達と共に上陸するが逸れてしまい、ドフラミンゴの部下と接触してカン十郎がオモチャの家に捕えられている事を知る。サンジと合流した後、ゾロと共にコリーダコロシアムに向かい、ルフィに現状を報告する。ヴィオラの手引きでルフィ・ゾロと共に王宮に侵入し、2人と別れた後、グラディウスからカン十郎がスクラップ場で姿を消した旨の報告を得る。王宮の廊下で負傷していたトンタッタ族達を送り届けた後、スクラップ場に飛び込みカン十郎と再会。カン十郎が描いた“抜け雀”に乗り共にスクラップ場から脱出し、王の台地に辿り着きウソップらと合流する。ドフラミンゴがルフィを差し出させる為に「鳥カゴ」が収縮させるとゾロに同行し、「鳥カゴ」の収縮を阻止する為に協力した。

ゾウ篇

ドレスローザの一件後、ルフィ達と共に「ゾウ」に辿り着き、イヌアラシネコマムシの喧嘩を仲裁した後、対面。錦えもん達の真の正体が判明し、モモの助と錦えもんは親子ではなく主君であった光月おでんの跡取りであり、錦えもんとカン十郎は立場上モモの助の家臣であることが明らかとなる。俠客団居住区にある「くじらの森」にてルフィ達にワノ国が“将軍”と海賊「カイドウ」の手によってほぼ制圧状態にある現状を説明し、ワノ国の「将軍」及び四皇「カイドウ」を討つ為、ルフィ・ロー、そして光月家と古くから同盟国であったモコモ公国『忍者海賊ミンク侍同盟』を結んだ。モモの助やルフィ達と一旦別れ先にワノ国へ向かい、国中に散らばる同志達に決戦の日を知らせる判じ絵の札を配るよう手配する。

ワノ国篇

第一幕

おでん城跡でルフィ達と再会し、自分達が20年前の「ワノ国」より時を超えてやってきたこと、主君の光月おでんの生涯やカイドウの本拠地・鬼ヶ島への討ち入り計画を伝える(決戦の日は二週間後の火祭りの夜、理想の戦力は5千人としていた)。カイドウの“熱息”によって城跡を破壊される。

第二幕

おでん城跡を破壊された後、九里のある廃村に拠点を移し決戦の準備を進める。オロチの部下に情報が漏れた事で一度は作戦が頓挫してしまうが、自分達の恩人である康イエが自らの命を犠牲にしながらも作戦を繋ぎ、酒天丸と名を変えたかつての同志を仲間に引き入れる為の説得をする際には、強硬な手段(余談を参照)を使った事で一時期は彼と決裂したかに思われたが、素直に胸中を話して全力で説得をした事で彼の協力を得ることに成功。その後、雷ぞうや河松からの報告を受け、編笠村で戦力の最終確認を行う。

第三幕

迎えた討ち入り当日、モモの助達と共に新たな集合地である「常影港(トカゲみなと)」に到着するが、オロチの妨害で集まっている筈のルフィ達同志の姿は無く、港には攻撃の跡があり、更に鬼ヶ島へ渡る為の大船数隻が修理できない程に大破しており、作戦決行の土壇場で窮地に立たされ悲嘆の叫びを上げる。
それでも戦意を奮い立たせ、諦めてはおりませぬ!!モモの助様!!! 少数なればこそ!!潜入し 人知れずカイドウの首に刀を突き立てられましょう!!!命ある限り!!!諦めはしませぬ!!!と宣言しながら赤鞘の7人で小舟に乗り込んで波風荒れる海へ漕ぎ出す錦えもん。だが、船上にて密偵として潜伏していたカン十郎がその正体を現したと同時に、百獣海賊団の軍艦3隻に包囲されてしまう。同志に裏切られた怒りのまま瞬速の居合抜きでカン十郎を斬り伏せた錦えもんだったが、実は乗っていた彼は能力で作り出した偽物であり、港に残っていた本物のカン十郎にしのぶは蛇の縄で拘束されモモの助も捕らえられる。
万事休すかと思われた直後、麦わらの一味・ハートの海賊団キッド海賊団それぞれの船が赤鞘達を救援・保護し、結集した同志達の船も次々に姿を現す。更には、敵勢と思われていた狂死郎一家の親分“居眠り狂死郎”もまた、実は長年かつての姿と名前を隠し潜伏していた旧友・傳ジローであることを明かし、手下と牢獄に入れられていた侍達を率いて光月家に加勢を申し出る。傳ジローからは錦えもんの策略により本当の集合場所がバレず多くの同士が助かったと称賛されるも、実は当の本人は集合場所について勘違いしており、それは偶然の産物であった(詳しくは余談を参照)。
その後、赤鞘達は正面から侍衆を先導する錦えもん、傳ジローと、ローの潜水艇で裏門から侵入する他の赤鞘たちの三手に別れて行動。正門前の船着き場に到着した錦えもんは潜伏を悟られぬよう(及び鬼ヶ島を死地と定めた覚悟から)侍達の乗ってきた船を破壊するとともに、能力で仲間たち全員を百獣海賊団の姿に変装させる。傳ジローとそれぞれ東西の門を目指して侍衆を分けて引率し、宴会場に潜入できたことを確認するとそのまま裏門へ向かった。裏門では、先に潜水艇で門前に到着した菊の丞たち5人に加え、マルコと共に参じたネコマムシとイゾウの姿があった。

※この先は単行本97巻以降のネタバレのため、単行本・アニメ派の方は注意。






























そして、先程まで彼らが裏門に待ち構えていたカン十郎との決戦を終えた後であることを悟ると、嘗ての同志を討つことになった彼らを「辛かったな」と労うと共に、横たわるカン十郎の顔に自らの笠を被せ、集結した9人でカイドウの元を目指した。
ライブフロアにて、モモの助が正にカイドウによって処刑されようとしていた瞬間、錦えもん達はその後ろの壁を打ち破って一斉にカイドウを急襲。動揺しつつも即座に構えようとしたカイドウだったが、錦えもん達の気迫にかつての強敵・おでんと同じものを感じ戦慄。その一瞬の隙に赤鞘達は次々にカイドウの懐に飛び込み、流桜を込めた各々の武器で“地上最強”とも称される彼の肉体に刃を突き立てた。カイドウもたまらず悲鳴を上げながら赤鞘達諸共ステージから落下することになる。
体制を立て直したカイドウは、ルフィ達を指して「海賊は裏切るものだ」と再び不安を煽動しようとするが、既に死を覚悟した赤鞘達、ましてや外界で幾度も窮地を救われた錦えもんには全く通用せず、両軍はそのまま鬼ヶ島のドクロドーム屋上へと昇り、いよいよ決戦を迎えることになる。25年前にもよく似たこの状況だが、カイドウ側には大看板ジャックやギフターズもおり、対して赤鞘達には宿敵であったおでんもいないことからカイドウもこちらが有利と見ていた。しかし、イヌアラシ、ネコマムシが率いるミンク族の戦士達が満月の力で“月の獅子”に変身。その身を呈してジャックやギフターズを討ち伏せ、カイドウ一人に赤鞘達が集中できる戦況を与えた。
いざ始まったカイドウとの対決では、カイドウの得意技でもある“熱息”を、錦えもんの編み出した狐火流で無力化。その後も他の赤鞘達が、それぞれおでんの強さを目指して磨き抜いた奥義の数々でカイドウに傷を与え続ける。そして錦えもん、傳ジロー、菊の丞、アシュラ童子、イヌアラシらはそれぞれ大刀二刀を手に取ると、かつておでんがカイドウの体に大傷を負わせた奥義“桃源十拳”を再現した───。

余談

  • 説得

火祭りの夜の討ち入り計画の一つにイヌアラシを筆頭とするミンク族に“頭山盗賊団の名を出して食料や武器を敵から盗ませる”というものがある。これは決戦に必要な準備と言う事以上に、重要な戦力である頭山盗賊団とその棟梁で元同志の酒天丸を、百獣海賊団と敵対させる為の策であった。策に嵌った百獣海賊団のホールデムは、頭山盗賊団の本拠地である頭山を焼失させ、敵対関係は生まれるものと思われた。
だが、康イエの処刑を見た後、文字通り命を賭した貢献に心打たれたのか、何も知らずSMILEを食べたおこぼれ町の者達の悲劇と、何も知らず頭山が燃やされた酒天丸を重ねたのか、錦えもんは正直に自分が酒天丸を陥れたことが頭山が燃やされた原因だと明かす。
強硬な手段に出た事を恥じ、土下座までした錦えもんの説得は、元同士の心を打ち、酒天丸を仲間に加える事に成功した。

  • 判じ絵
居眠り狂死郎こと傳ジローは、元の集合場所の「刃武港(はぶみなと)」を示す判じ絵に加えられた二本線が、ワノ国の国民にとっては“文字抜き”を意味する事から「ぶみなの“はと(波止)”」を表しておることに気づく。
そして錦えもんが内通者が側にいる事を見越し、敢えて「ハブに手足を加えた=トカゲ(常影)」と誤解釈して伝達したと見抜き、おかげで同志達が常影港での敵の奇襲を退く事が出来たとし、皆が無事に集合場所に集まれた経緯を説明。その見事な策謀に称賛の声を向けられる……が、当の本人は本当に勘違いしただけであった(因みに、港で大破していた船はフランキー達が仲間の人数の多さを想定し、余分に作っておいた予備であった)。
因みにに錦えもんが勘違いしていたことは他の赤鞘たちからは見透かされていたようで、「計画通り」と取り繕っている彼に拳を押し当てて本音を言わせようとする一幕もあった。

  • 評価
オロチは錦えもんを赤鞘九人男のリーダー格で頭の切れる男だと評している(付き合いの古い傳ジローもやはり彼を切れ者と評価している)ものの、実際のところは実直で直情的な行動が目立っており、お世辞にも切れ者、策士とは呼べない。だがそれもそのはず、こと決戦の集合場所については意図せず起こした行動を周囲が誤解して評価しているに過ぎず、要は「ただ運が良かった」というのが真相なのである。鬼ヶ島に向けて出発する直前の経緯についても同様であり、事態を把握した錦えもん本人も驚きつつ「────拙者 この戦いで死ぬのかもしれんな!!」「一生分の“運”を使い果たした気分でござる!!」と呟いていた。だが他の赤鞘たちからは、使ったのは自分を同心とした自分達の運でもあるとフォローを入れられていた。
しかし、その一方で錦えもんが決戦の準備における指揮・指導をしたのは紛れもなく真実である。決戦でも他の家臣を引っ張っていく場面が目立つ。つまりは、切れ者とまでは言えないものの彼の先を見据える力や部下から信頼されるカリスマ性は本物であり、抜けているところを知っている同格の家臣もそんな彼に全権を委ねている。

  • モデル
幼い男児を連れながら放浪する侍(武士)ということで、モデルは『子連れ狼』の主人公・拝一刀と考えられる。
名前については、昭和の名優・中村錦之助(萬屋錦之介)とのこと。

関連イラスト

錦えもん
狐火の錦えもん



関連項目

ONE PIECE  ワノ国
パンクハザード ゾウ(ONEPIECE)

光月家
光月おでん 光月トキ モモの助 日和
赤鞘九人男カン十郎 雷ぞう お菊 酒天丸 河松 傳ジロー イヌアラシ ネコマムシ
しのぶ

モンキー・D・ルフィ トラファルガー・ロー…同盟相手

黒炭オロチ カイドウ 百獣海賊団

お鶴

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