「“偉大なる航路”の後半の海に まるで“皇帝”の様に君臨するそやつらを 世に『四皇』と呼ぶ!!!」
この記事はアニメ未収録の重大なネタバレ情報を含みます。 |
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概要
大海賊時代、偉大なる航路後半部・通称“新世界”にて皇帝のように君臨する4人の大海賊の通称。
幾つもの船団や大規模な縄張り、強力な傘下を従えており、彼らの戦闘の規模は最早「戦争」と言われる程。
詳細
彼らが保有する戦力
現在(※第2部開始時点)、『四皇』と2つの勢力(『海軍本部』や『王下七武海』)が、海賊達の行く手を阻む、偉大なる航路の三大勢力と呼ばれ、新世界での海賊の生き残る道は「四皇に従うか、抵抗し続けるか」のどちらかと言われている。
新世界を支配する四皇の影響力は世界に及び、三大勢力のパワーバランスの崩壊は世界を混沌の時代へ導くことを意味する。事実、ワノ国編幕間の世界会議では王下七武海制度が撤廃となったが、これを契機に各勢力の動きが活発化し、時代が大きく動く事件が続発した。
2年前のマリンフォード頂上戦争で四皇の一角である白ひげ海賊団と正面衝突することとなった海軍本部は、全戦力と七武海を海軍本部に結集させ、パシフィスタなど万全の準備・離間の計によるスクアードの裏切り・白ひげが既に持病が悪化して限界を迎えていた事等をもって、海軍本部基地が半壊しながらもようやく勝利を摑んでおり、その戦力の高さをうかがわせる。
一角にすら上記の通りギリギリの勝利となった世界政府・海軍からすれば、「四皇同士で戦争」あるいは「四皇の二つが手を結ぶ」のどちらが起きても世界にとって多大な被害が出ることは間違いないため、四皇同士が『接触』するという事態だけで即座に世界政府最高権力者で有る五老星に報告が入り、世界政府・海軍はそれを阻止するため艦隊を差し向け、接触が防げないと最厳戒態勢で構える。また、海軍やサイファーポールが四皇やその部下・傘下などと遭遇した場合も、(政府側が崩壊もしくは壊滅的被害を受けるのが容易に想像出来る事から)マリンコードを返上するか、上の許可が降りない限り、戦う事や四皇が支配するナワバリを襲撃する等と言った行動を取る事は許されない。
ただ、実情として戦場でいちいち指示を待てるほど悠長な事は必ずしも出来る訳ではなく、四皇側から積極的に攻撃される場合や、海軍やサイファーポールにも其々私情や面子などの理由が有るため、このルールに従わない者(スモーカー、ロブ・ルッチ、モンキー・D・ガープなど)も居る。
四皇と呼ばれる後述の海賊団たちだが、登場当初の彼らは、海賊というより国家や軍隊の特色がうかがえる。総じて略奪よりもビジネス(戦争)を重視しているとも受け取れる。
彼ら個人の戦闘力
四皇は天災クラスの実力を誇り、その気になれば例え数百kmも遥か遠く離れた場所まで影響が及ぶ程の力を発揮することもある(例:白ひげなど)。そこまで本気を出さずともギア4状態のルフィを以ってしても全く足元にも及ばず、それどころかルフィが一撃で戦闘不能に追い込まれる事態に陥る程の戦闘能力を有している。
能力だけでなく基礎戦闘力も並外れた者(そもそも、大将・四皇クラス以上は基礎的な戦闘力がおおいに絡んだ上での能力の強さになっている)が多く、7mを超す巨体でありながら剃や落雷以上の速さで動き回る者、鉄槍を打ち込んでも刺さらない者、病気が進行し末期の治療を受けながらも精鋭が集結した海軍本部で暴れまわれるほどタフな者、中将すら覇気で威圧する者など様々である。
また四皇レベルの戦いは最初の一撃を交えた衝撃で天を二つに割り、天変地異を引き起こす程の戦闘になる(第1部のシャンクスvs白ひげ、第2部のカイドウvsビッグ・マム、ルフィvsカイドウなど)。
ただし、後述するように必ずしも戦闘力の高さが四皇に選ばれる絶対条件ではなく、後述のバギーは完全な例外となっている。
陥落したかつての四皇のその後
この様に凄まじい力と勢力を持つ四皇だが、後述の歴史や一覧を見て分かる通り、入れ替わる=敗北もしくは死亡し四皇の座から陥落するという事もある。以下陥落した四皇の海賊団のその後。
マリンフォード頂上戦争後、船長である白ひげ及び幹部だったポートガス・D・エースの死亡と黒ひげの侵略により、白ひげ存命時の縄張りを殆ど奪われている。(カポネ・ベッジも白ひげの死を耳にした時「あっと言う間に白ひげの「領海(シマ)」が血の海に変わるぞ」と評している)マルコ率いる白ひげ海賊団残党と黒ひげ海賊団による「落とし前戦争」で黒ひげに敗北した事で完全に壊滅。再登場したマルコ・イゾウを除きメンバーの消息は現在でも分かっていない。
ただ、エースに関してはその後の外伝で実力の一端が明かされており、少なくとも頂上戦争時点で覇王色を纏い、触れない武装色を操り、見聞色で未来を見るという若さに対して異常な戦闘能力と伸び代が明かされており、仮にエースが生きていれば四皇という枠組みさえも崩壊しかねない程の実力をつけていた事は容易に想像できる。
(具体的な時期は分かっていないものの)、本拠地であるホールケーキアイランドが黒ひげ海賊団の襲撃を受けており、歴史の本文を読める可能性を持つプリンを連れ攫われクラッカーも氷漬けにされてしまった。
更に同時期にジェルマ66の襲撃(及びニジとヨンジの奪還)で実力者であるカタクリとオーブンが完全に手が回らない状態になっている為、国として明らかに崩壊の道を進んでいる。
また、リンリン共々ペロスペローを始めとする遠征に行った幹部級の戦力の生死が一切判明していない為、組織としてまだ存命している以上、現段階で最も危険な状態と言える。
こちらはビッグ・マムと異なり、勢力そのものが壊滅しており、大看板であるキング、クイーンを始めとする残党も突然現れた海軍大将"緑牛"アラマキによって(恐らく)全員捕縛された。残党の一部はカイドウの子であるヤマトに束ねられワノ国を守るための戦力にされた。
ただ、キングに関してはルナーリア族の生き残りとして、クイーンも上述のジェルマの扉絵連載で過去の掘り下げが行われており、(特にキングは)まだ物語に絡む可能性はある。
リンリン同様、総督であるカイドウの生死は不明。
…といった感じで、これまでの時代における四皇とは、船長を失えば基本的に崩壊する陣営であり、船長を交代して海賊団を存続させるという事例が本編でも存在している事を考えると、やはり四皇という存在の大きさが招いてしまったが故の末路と言えよう。え?大体黒ひげ絡み?
事実、ビッグ・マム海賊団のNo.2的存在であるペロスペロー、カタクリも「ビッグ・マムが死ねば海賊団は崩壊する」という旨の発言をしており、あながち間違いでもない。
それに対し、彼らに代わって新たな四皇と認知された面々は、組織の維持がトップ1人に依存していないという決定的な違いがあり(後述)、時代の変わり目を実感させる。
歴史
- 大海賊時代幕開け前
“海賊王”ゴールド・ロジャーの存命時には一切そのような存在の描写が無かったため、彼の死後に出来上がった勢力名と思われる。しかし、四皇という名称こそ無いものの似たような立場は昔から存在していたらしく、0世代では、ロジャー、白ひげ、シキ、ビッグ・マムが新世界の覇権を握る海賊であったと『novel A』(小説版)の2巻で言及されていた。
- 大海賊時代
本編開始時点では「"白ひげ"エドワード・ニューゲート」、「"赤髪"のシャンクス」、「"百獣"のカイドウ」、「"ビッグ・マム"シャーロット・リンリン」の4人が四皇と呼ばれていたが、海軍本部による"白ひげ”の部下である火拳のエースの“公開処刑”を契機に発生したマリンフォード頂上戦争により四皇の一角且つ世界最強の海賊である「“白ひげ”エドワード・ニューゲート」が戦死した。
“不死鳥"マルコ率いる白ひげ海賊団残党と黒ひげ海賊団のお互いの援軍を含んだ落とし前戦争を経て、現在は「"黒ひげ"マーシャル・D・ティーチ」が"白ひげ"のナワバリを奪い取る形で新たな四皇となった。
ホールケーキアイランドの戦いで「"ビッグ・マム"シャーロット・リンリン」率いるビッグマム海賊団が甚大な被害を被り、絶対的に思えた四皇の戦力が初めて他の海賊の手によって脅かされた。この戦いによって、5番目の「海の皇帝」の台頭が世界に伝えられた。
続くワノ国の戦いで「"ビッグ・マム"シャーロット・リンリン」と「"百獣"のカイドウ」が撃破された後、カイドウを倒した「麦わらのルフィ」と、同時期に登場した海軍に懸賞金を懸ける異例の組織「クロスギルド」の頭目と目された元王下七武海の「"千両道化"のバギー」が新たな四皇となった。
主にロックス・D・ジーベック及びロジャー世代出身者により占められていた四皇地位の世代交代、王下七武海制度の廃止に伴ってその穴を埋める形で本格的に台頭した革命軍、動き次第では革新的なゲームチェンジャーになりうる新たな勢力クロスギルドの登場と、ワノ国編終了とともに旧来の三大勢力の枠組みは崩壊・変化し、新たな時代が訪れることになった。
四皇の選出
そもそも四皇とは、王下七武海のように世界政府や海軍本部が定めた名称ではなければ、海賊王のように条件を達成したことでなれるものではなく、強大な力を持った海賊を世間が勝手に呼び始めたものであり、四皇になる為に明確に何をすれば良い。と決まっている訳ではない。
事実、ルフィが四皇に選出された直後に、彼と同盟を組み同格の戦果を挙げたトラファルガー・ローやユースタス・キッドも同額の懸賞金がかけられている。
この事から、四皇とは戦闘力や懸賞金の高さで選ばれている訳ではない事が分かり、海賊の懸賞金は戦闘力よりも危険度を表していると言う基本に立ち返っているものがある。
バギー率いるクロスギルドに関しても同様で、彼の強みが戦闘力による物ではない事、そして何よりその彼は世間の認知ではトップだが実態は事実上黒幕二名によるスケープゴートや傀儡と言うべき存在(詳細はクロスギルドの記事参照)であるが、組織の危険度の大きさから同じく懸賞金は高い。
海軍大将の一人である緑牛は、「影響力とは望んでも得られない力だ」と言う旨の発言があり、実際にバギーは誤認と既成事実が積み重なり過ぎて四皇に選出された異例の実態からも、「世界的に強い影響力を与える海賊」が四皇に選ばれていると推察できる。
特に「広域の島々や勢力を管理・支配するような真似」を一切行っていないルフィが四皇に選出されたのは、本人や一味が現在に至るまでに起こした数々の大事件、実績に加え、彼の傘下を謳う麦わら大船団の各地での行動や、革命軍に属する父親や義兄といった縁者も世界情勢に非常に大きな影響を与えている、その「立場」も大きい。
これらが世界の情報網を一手に担うモルガンズの独断によって、カイドウ撃破と共により大きく報じられた事で、政府も最早その「影響力」は四皇クラスであると判断したのだ。
四皇と呼ばれる大海賊
現在の四皇
主人公モンキー・D・ルフィの憧れの人物である隻腕の大海賊であり、部下からの信頼も厚い。
"海賊王"ゴール・D・ロジャー率いるロジャー海賊団の見習いとして少年時代を過ごし、“冥王”シルバーズ・レイリーや"千両道化"のバギーなど名高い海賊と行動を共にしていた。
自身の海賊団はベックマン、ヤソップ、ルウといった個々で名を挙げる強豪が揃い、海軍からも高いレベルでバランスの取れた鉄壁の海賊団と称されている。
左腕が健在だったころは、世界最強の剣士である“鷹の目のミホーク”と互角に渡り合った。左腕を失ってからも海賊として名を上げ、6年前から四皇と呼ばれるようになる。
マリンフォード頂上戦争やワノ国天上決戦でロックス海賊団出身の世代が全滅したため、現在四皇では一番の古株であり、今現在現役の海賊としては世界最高額の懸賞金がかけられている。
カイドウ、リンリンといった自分より上の懸賞金の海賊が陥落した事もあって本格的にひとつなぎの大秘宝を狙い始めた。
元白ひげ海賊団2番隊隊員。作中で唯一、2つの悪魔の実の能力を得た大海賊。マリンフォード頂上戦争にて白ひげを殺害。戦争後、マルコ率いる白ひげ海賊団残党との落とし前戦争に勝利し、白ひげ海賊団時代の知識を生かして白ひげのナワバリを占領、四皇に上り詰めた。
元は複数人が丸太船に跨ったゴロツキの集団だったが、インペルダウンにて雨のシリュウと4人の囚人を仲間に加えた事で海賊団としても一気に拡大した。
現在も“能力者狩り”なるものをやっているほか、革命軍の本拠地であるバルティゴを壊滅させるなどもしており、その野心は留まることを知らない。
ワノ国後は混乱した世界に乗じて数々の組織や島へ侵攻。ありとあらゆる方面に厄災を振り撒きながら現在も勢力を拡大している。
とある神の力を持つ特殊な悪魔の実の覚醒能力者で、『司法の島』、『大監獄』、旧『海軍本部』に襲撃・侵入・脱出した上に、世界貴族に暴行を加えた前代未聞の海賊。クロコダイルやモリア、ドフラミンゴといった王下七武海の面々を打倒し、ホールケーキアイランドではビッグ・マム海賊団の最高幹部三将星のうち2名を撃破し逃げ果せた事や傘下の海賊を抱えた事で「5番目の海の皇帝」と呼ばれるようになった。
ワノ国の頂上決戦では当時の四皇の一角であった百獣のカイドウを同盟や仲間たちとの激戦の末に撃破。これにより百獣海賊団を壊滅させ、齢19の最年少で四皇に上り詰めた。
本人にとっては、ただ錦えもんやモモの助といったカイドウの支配に怯え困っていたワノ国の人々を自由にするためや仲間であるサンジを連れ戻すためにとった行動がたまたま大騒動を巻き起こしただけであり、本人の意図しない形であったとはいえ、ついに憧れの人物であり命の恩人でもあるシャンクスと同じ地位に辿り着いた。
また、四皇扱いはされていないもののユースタス・キッド及びトラファルガー・ローに関しても同格の懸賞金がかけられており、(勝者島での黒ひげとの海戦の報告を聞いたサカズキの対応を見るに)扱い的には四皇クラスの戦力と言える。
同じく四皇の”赤髪のシャンクス”とともにロジャー海賊団の見習いとして少年時代を過ごし、ロジャー処刑後はバギー海賊団を結成。東の海を中心に活動していた。後に"麦わらのルフィ"とともにインペルダウン脱獄の主犯として名を上げ、王下七武海に名を連ねる。
新世界ではバギー海賊団を海賊派遣会社バギーズデリバリーへと発展させて勢力を拡大させていたが、七武海撤廃に伴い海軍に包囲されていた。だが、世界会議後の世界情勢にてルフィと同じく『新たな四皇』とされていることが分かった。
サー・クロコダイルやジュラキュール・ミホークといった錚々たる顔ぶれの海賊が所属する巨大組織の表向きのボスとして、海兵に懸賞金をかける事で一般市民や海賊に海兵狩りを推奨している。その歴代四皇史上最悪の所業から海軍からも要注意危険人物として警戒されている。
・・・が、ギルドのボスや四皇と認定されたのも、全ては自身の意図しない采配ミスが原因。「やらかし」と「誤解」で四皇に成り上がった男は、彼が最初で最後だろう。
かつての四皇
“海賊王”ゴールド・ロジャーと唯一互角に渡り合った男。ロジャーの死後は“世界最強の男”と呼ばれ、大海賊時代の頂点に君臨した伝説的な大海賊。既に老齢と病により身体を壊してはいるが、それでも圧倒的なまでの実力を有している。作中ではサカズキやティーチといった強者を大いに苦しめた。
海賊団としてみても序列が横並びの幹部が16人存在しており、傘下の海賊も含めれば47隻の海賊艦隊となる質・量共にトップクラスの勢力である。現在でも最強の海賊団として名前が挙がる。
2年前に囚われたエースを助けるために海軍本部・王下七武海を相手に戦争を仕掛け、その果てに戦死した。享年72歳。
新世界にて“天候を支配する女”と呼ばれる大海賊で、四皇の紅一点。新世界に存在する万国(トットランド)の女王にして、129人家族の母親。
お菓子の為に国さえも攻め落とすほどの無類のお菓子好き。亡き白ひげに代わって魚人島をナワバリとして守り、引き換えに大量のお菓子を徴収していた。
自身の実力もさることながら、懸賞金10億越えのシャーロット・カタクリを含む将星に加え、元王下七武海である海俠のジンベエ、最悪の世代の一人であるカポネ・ベッジなど優秀な部下を揃えていた。
ワノ国において、カイドウと同盟を組んでひとつなぎの大秘宝奪取に動き出そうとしたが、最悪の世代の3人と彼らが率いる同盟軍との戦いで、トラファルガー・ローとユースタス・キッドの2人に敗れた。
異名 | "百獣のカイドウ" |
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所属 | 百獣海賊団総督 |
悪魔の実 | ウオウオの実 モデル“青龍” |
懸賞金 | 46億1110万ベリー |
同じく新世界にて“この世における最強生物”と呼ばれる大海賊。白ひげ亡き2年後の海において彼に代わる“世界最強の海賊”と称される程の実力を持つ怪物。
23年前にワノ国においてゲッコー・モリアを抗争の末に撃破した。
2年前のマリンフォード頂上戦争直前では動きを見せたが、赤髪海賊団により足止めされた(海軍本部は戦争に介入するためにマリンフォードに乗り込もうとしたと推測している)。
災害と称される三人の腹心をはじめ、それに続く六人の猛者、さらに最悪の世代を三人も従え、加えてドンキホーテ・ドフラミンゴとの取り引きによって得た、500人を超える人造悪魔の実の能力者軍団を組織していた。
黒炭オロチと手を組み光月おでんを処刑。20年以上に渡って鎖国国家ワノ国を支配して国を守護する明王とされていた。
ビッグ・マムと同盟を組んでひとつなぎの大秘宝奪取に動き出そうとしたが、最悪の世代の3人と彼らが率いる同盟軍との戦いで、モンキー・D・ルフィに敗れた。
余談
- 構想段階
総集編『ワンピースログ』23巻において、作者・尾田栄一郎は
「ONE PIECEが20年やっても終わらない元凶がコイツら(王下七武海)です」
と断り書きをした上で、
「元々『ONE PIECE』は5年で完結させる予定でした。四皇と呼ばれる海賊達と戦うお話です」
と語っており、実は四皇の設定の方が七武海より古いことを明かしている。
- 共通点
ほぼ全員が家族関係に何かしらの問題を抱えているという一面を持つ。
白ひげ……死後、自分の実子を名乗るウィーブルに傘下の息子達を襲われている
ビッグマム……シフォン、プラリネといった娘達に離反され、暴走で息子を殺しかけた
カイドウ……実の娘を束縛しようとして壮大な親子喧嘩をしていた
シャンクス……幼くして大事件を引き起こしてしまった義理の娘を守る為とはいえ、長年ほったらかしにしていた
と、親として問題があった旧四皇に対して、
ティーチ……元々孤児
ルフィ……祖父が海軍の英雄でありながら父親が革命軍のリーダー、育ての親が山賊
と、現四皇は親の方に問題があるな人物が多い。
唯一バギーのみ家族関係が謎のままだが、四皇の共通点に家族問題の存在が挙げられる場合、今後バギーの身内も登場する可能性は高いだろう。
また「平等」に関して何かしら思うことがあるのか、上記のうち3人がそれぞれ言及していて、カイドウは「出自、人種に関係無く戦争によって個人の価値は決まり、それこそが真の平等である。」と考えており、一方のリンリンは「自分と同じ目線であらゆる人種が家族となり、同じ目線で食卓を囲むこと」を目標としている。
しかしシャンクスは「この世界に平和や平等なんてものは存在しない」と「平等」そのものを否定するような発言をしている。
また、ルフィを除いて全員ロックスやロジャー、白ひげといった伝説級の大海賊の船に乗っていたという経歴(なお「懇意にしていた」という基準であれば、ルフィもフーシャ村に住んでいた当時赤髪海賊団と深い関わりがあるため当てはまる)があり、唯一作中で代替わりしていないシャンクスを除いた旧四皇の三人は全員元ロックス海賊団のメンバー、作中で新たに四皇となった三人は全員インペルダウン大量脱獄事件の主犯格(この内同時に四皇となったルフィとバギーはインペルダウン脱獄からマリンフォード頂上戦争まで行動を共にしており、更には全員が四皇へと成り上がる段階で一部の脱獄囚達を幹部に加えている)という共通点がある。
また、マリンフォード頂上戦争にはカイドウとビッグマムを除く全員が参戦もしくは介入していた(一応カイドウは頂上戦争に参戦しようとしていたが、直前にシャンクスと小競り合いを起こし結局参戦出来ずに終わっている)。
- 伏線?
単行本25巻の表紙にはシャンクス、ティーチ、バギー、ルフィ(とヤギと親方)が描かれており、奇しくも連載25周年でこの4人が現メンバーとなった。
その為、同じく表紙に写っていた親方とヤギも重要人物だったとネタにされている(が、否定出来ないのもまた事実である)。
後に発売された105巻の表紙がこの表紙のセルフオマージュとなっており、現四皇となった彼らが同じ構図で描かれている(ヤギのポジションにはおでんを頬張るキャロットが描かれている。残念ながら親方がいた位置には何も描かれていない)。
更に余談だが、この表紙や最新の懸賞金ポスターではシャンクス以外の3人が口を開けて笑っており、彼らが悪魔の実の能力者であることから、考察界隈では「シャンクスは能力者ではない」という説がより優勢になっている。
また、ヤギが紙(神)を食べていることから、ルフィが食べた悪魔の実の正体と同じように(ルフィが50巻の表紙で紙(神)を食べていることから、『神の意思の宿る実を食べている』伏線だったとする説がある)神の能力を持つ実を食べた or この4名が神の天敵(捕食者)であるという伏線になっているのではないかという考察もある。
蛇足だが、(上記の神と対比するかの様に)近世にはバフォメットと呼ばれるヤギの頭に人間の体を持つとされる、西方キリスト教世界(プロテスタント)に措ける有名な悪魔の逸話が存在する。
- 強さの比較
読者の間で四皇の強さをランキングや比較にしてる人がいるが、あくまでも個人の主観であり信憑性は皆無である。この手のランキングは好きなキャラに肩入れするケースが多いので真に受けないように。
全盛期の白ひげやロジャーが大海賊時代の四皇よりも強いという話もあるがこれも正確ではない。
懸賞金の額であたかも全盛期の白ひげやロジャーの方がリンリンやカイドウより強いと勘違いする人も多いだろうが、海軍のヒナが「船長(ロックス)を失ってもまだ強くなっている」とビッグ・マムとカイドウに対して述べた際に、白ひげやロジャーの強さを知るガープも否定しなかったことから、もうビッグ・マムとカイドウが単体では比べられないくらい強くなっているとうかがえる。
先述した通り赤髪と黒ひげが動き出したのもカイドウ、ビッグ・マムが撃破されてからであり、いかに彼ら彼女らの海賊団が強大かを示している。
- マゼランについて
新しい四皇のうちルフィ、バギー、ティーチの3人とインペルダウン編で交戦し、一時は彼らを追い詰めたマゼランの高い実力が再評価された。
- 皮肉
かつて空島で『神』を自称していたエネルが、能力の相性(ゴム)でルフィに敗北したが、ゴムゴムの実の真の能力が本当の意味で『神』であった為、結果的に『偽物は本物に敵わない』という事を証明した形となった。
関連イラスト
関連タグ
ワノ国:上記のメンバーの内、黒ひげ以外は全員ワノ国に上陸した経験がある。また、ワノ国編は幕間や回想を含めると四皇全員がはっきりと姿を見せて登場した初めての章になっている。