概要
元々は新世界に君臨する四名の大海賊を四皇と呼んでいたが、モンキー・D・ルフィ達が何十年も揺らがなかった四皇ビッグ・マムことシャーロット・リンリンの勢力に喧嘩を売って数々の事件を起こし、結果的にビッグ・マムの縄張りへの(人的や物質的など多方面における)ダメージを与えておきながらも無事に逃げ切ったことで麦わらの一味が四皇をも手こずらせる存在だと認識される。一部始終を観察していた、世界経済新聞社の社長モルガンズによって下記の情報も加え、「この一件は麦わらのルフィの勝利である」、「5番目の「海の皇帝」現る!」と新聞に載ったことで世間に名声・悪名が知れ渡った。
厳密に言えば「五皇」という言葉は原作にはなく、「5番目の海の皇帝」と呼ばれたまでに留まっている。
また、シャンクスがルフィの成長を感じ近い将来の再会を予感する一方で、黒ひげには「まだ早い」と評されていたりと実情と伝聞でのズレもあった。
後に麦わらの一味はワノ国にて百獣海賊団を撃破、ルフィ自身が四皇に名を連ねたこと(並びにバギー達クロスギルドが四皇に位置付けられたこと)で、この呼び名は自然消滅したと思われる。
5番目の海の皇帝と呼ばれるに至った要因
- 麦わらのルフィはすでに強力な7つの海賊団を傘下につけており、5千人を超える子分を持つ大船長だったという事実(ただしルフィ自身は『麦わら大船団』を望んでいない)
- 元白ひげ海賊団2番隊隊長ポートガス・D・エースに続き、革命軍No2のサボとも義兄弟だったという話題性
- 悪の軍団ジェルマ66、タイヨウの海賊団、ファイアタンク海賊団をその場で従えた常ならぬ人望と統率力(実際はジェルマとの共闘は成り行き、ファイアタンク海賊団との同盟はジンベエの提案である。加えていずれの組織との関係においても、ルフィが『統率』しているとは言い難い)
- 計算されつくした作戦で女王の城を破壊した頭脳(城の崩壊は玉手箱の中に入れられていた爆弾が爆発した衝撃で引き起こされたもの)
- 懸賞金が8億と10億を超える幹部を倒す強さ(クラッカー戦は11時間を超える長期戦、カタクリ戦は壮絶な死闘であることに加え、カタクリ戦の前に十分な治療や休息があったとは言い難い)
- ビッグ・マム海賊団との一件は麦わらのルフィの勝利であると判断される
ビッグ・マム海賊団の負ったダメージ
- 純粋な実力での勝利とも言えないが、ビッグ・マム海賊団の幹部たちの敗北 (ルフィ達とウルージにより、筆頭戦闘力でもある四将星の大半が敗北し、一時的に戦力がガタ落ちした)
- 世界の裏社会の大物たちを巻き込んだヴィンスモーク家との縁談の破談及び、ヴィンスモーク家との敵対化(ジェルマの軍事力を手中に収めるという目的が丸潰れになった上、完全に敵に回してしまった)
- 海峡のジンベエにカポネ・ベッジ、及びリンリンの実娘達を含むその関係者達の反逆と離脱に加え、ペコムズも離脱(億超えの戦力が複数離脱)
- シーザー・クラウンの逃走(身柄を確保すれば化学兵器開発が可能だった)
- マザー・カルメルの写真破損(ビッグ・マムの心の拠り所が無くなる)
- ゼウスの長期離脱(ビッグ・マム自身の戦力低下)
- (恐らくは)誘惑の森の防衛力低下
- この闘争の結果が素早く拡散されたため(結婚式にはメディアに強い者も居た)、ビッグ・マム海賊団の面子へのダメージや、不穏な情勢が誘発される可能性
「海の皇帝」
主人公であるモンキー・D・ルフィの憧れの人物である隻腕の大海賊。
“海賊王”であるゴール・D・ロジャーの元で雑用として少年時代を過ごす。
かつて左腕が健在だったころは、世界最強の剣士である“鷹の目”ジュラキュール・ミホークと互角に渡り合ったことで知られる。彼は、ルフィが五番目の海の皇帝と称された際にはルフィとの再会の日と約束の日が近いことを予感していた。
- “黒ひげ”マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ海賊団船長→提督)
元白ひげ海賊団の船員で、作中で唯一二つの悪魔の実を食べた大海賊。マリンフォード頂上戦争にて白ひげを殺害。その後、マルコを筆頭とする白ひげ海賊団残党との落とし前戦争に勝利し、白ひげ海賊団時代の知識を生かして白ひげのナワバリを占領。旧四皇の中でもルフィとの因縁を強く持ち、まだルフィには皇帝は早いと思っている様子。
傘下がやられても特に気にしないとされている。
ある意味では五皇に改名された原因を作ってしまった張本人。新世界にある“ホールケーキアイランド”に住む、四皇唯一の女海賊。無類のお菓子好きで、お菓子の為に国さえも攻め落とすほど。また、亡き白ひげに代わって魚人島をナワバリとして守り、引き換えに大量のお菓子を徴収している。前述の通り、麦わらの一味との闘争の結果、モルガンズに「麦わらの一味の事実上の勝利」という報道をされ、報道したモルガンズやそれを引き起こしたルフィに怒り狂う。
この世における"最強生物"と呼ばれている大海賊。ジャックを始めとした災害と称される三人の腹心がいる。
2年前のマリンフォード頂上戦争直前では動きを見せたが、赤髪海賊団により足止めされた(海軍本部は戦争に介入するためにマリンフォードに乗り込もうとしたと推測している)。
また、ドンキホーテ・ドフラミンゴとの取り引きにより人造系悪魔の実「SMILE」による動物系能力者の軍勢を組織している。現在はワノ国を根城にしている。
長い年月を掛けて推し進めていた船員らを人造能力者の軍団にするための計画をルフィたちによって完全に頓挫させられたため、目下その首を狙っている。
- “麦わらのルフィ(モンキー・D・ルフィ)”(麦わら大船団大頭)
悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者。彼の傘下に当たる大海賊団は総勢5600人以上。
総司令官との実の親子関係・並びに参謀総長との義兄弟関係を通じた革命軍との繋がり
また、目下明るみには出ていないがアマゾン・リリー、アラバスタ、サクラ王国、スカイピア、リュウグウ王国、ドレスローザ王国といった大国を筆頭に潜在的な彼のナワバリと言える地域は意外と多く、傘下に無い海賊団なども含めればいざというときに協力体制を取れる組織・集団は数多い。
あろうことか海軍G-5支部や三大将の一角である『藤虎』イッショウなど、個人的に憎からず思っている人物は海軍内部にも存在し、構成員が10人の小規模海賊団の船長という肩書に反してその影響力は計り知れない。
ビック・マムの勢力との抗争の事実と実態の全てが明るみとなったことで、「五番目の皇帝」と謳われることとなった。