モルガンズ
もるがんず
「これはビッグ・ニュース!!」
「時にはウソで人を踊らせる活字のDJ!!何を載せるかはおれが決める!!」
「世界が変わる今は"事実"が一番面白ェ!!!たまらねェな!!!このライブ感!!!」
※この記事は単行本・アニメ未収録の重大なネタバレを含みます。 |
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大手新聞「世界経済新聞社」の社長。表社会だけでなく裏社会も含め、かなりの“情報力”を持つ。その情報力はサンジのこれまでを調べ尽くしている四皇“ビッグ・マム”が流石というほどの厚みを誇る。その裏との繋がりにより一応はまっとうな社長ながら、裏社会の大物に数えられる。
情報収集
相手の素性や出身地に纏わる逸話を反芻しつつも、好奇心の強さもあって自分の目で他者を見定めようとする印象が強い。
対象が「ビッグニュース」に繋がる面白い事件を引き起こしそうものならなおさらで、その場合は体裁など気にせずその人物の動向を追う。
興味の優先度合いが高いためかよくも悪くも倫理観はあまりない。具体的にはビッグ・マムによる殺害の現場を見ても「珍しいものを見れた」ぐらいの認識で物怖じしていない。
そのスタンスは自身に災いが降りかかる場合でも大きく変わらず、死の危険が生じた事にも気づかず夢中で写真を撮る姿を見せたこともあった。
報道の姿勢
なお、あくまで新聞屋であるため自分の所で情報を止めておくのは良しとしない。その胆力のほどは凄まじく、四皇ビッグ・マムからの制裁を恐れず彼女を貶める記事を堂々と紙面に載せる。
金を積まれれば世界政府にとって不都合な事実のもみ消しにも応じるが、面白いスクープの場合は世界政府の圧力を蹴飛ばしてでも掲載する侠気(おとこぎ)を見せており、結果的にどの新聞社よりも”事実”を世に知らしめている。
いくつもの大事件を引き起こしてきた最悪の世代を高く評価しており、「彼らの中から海賊王が出てくる」と予見している(その個人的な評価の高さが彼がビッグ・マムを貶める記事を載せた原因の一つである)。
人物評価
スクープのためならどんな圧力にも屈しないという、その一点だけを見ればジャーナリストの鑑のような男だが、上述のように人として真っ当な輩とは言いがたい。
「権力に屈せず世界に真実を伝える」といった高潔なジャーナリズム精神は持ち合わせていない(渡された金額以上の魅力を感じていなければ揉み消しに応じる)が、「部数を稼ぐために根も葉もないつまらないデマや誹謗中傷を書き立てる」ようなブラックジャーナリズムにも脅されようが決して走らない、ある種独特なバランス感覚の持ち主。
"活字のDJ"を自称し、面白ければありのままを書き立て、つまらなければ脚色し、自分の手で世の中を盛り上げることを快楽としている。
自分の欲求に正直に従い、時には他人や世界を敵に回しても我を通すという生き方はむしろ海賊的ですらあり、彼もまた毛色の違うアウトローと言える。
事実の全てを載せるわけでは無いことで、嘘をついたわけでも無いという虚実ない混ぜな報道により世間を騒がせるというやり口は、ある意味非常にリアルなマスコミの在り方と言える。
極端ではあるが、”新聞”という存在を体現した人物とも言えよう(それでも全ての事実を伝えようとしないこれらのやり口により、革命軍幹部のイワンコフからは「大嘘つきの鳥社長」と評されている)。
社長であるため富も十分あり、表社会でも裏社会でも名声もある。さらに情報を好きに発信できる上にCPを返り討ちにできる力も持っている。そして書きたいものを好きなだけ書く、海賊王とは異なる意味でこの世で最も自由な男である。
情報力
歓楽街の女王の素性を知っているが、それでなお消されないほど世界政府に信頼されている、または世界的大手の新聞社社長という影響力を重宝されている(モルガンズからしてもそこを突いても何も面白くないからという面もあるだろう)。
スクープを逃さないためか行動はとても速く、シャーロット・モンドールが目を離したすきに万国(トットランド)からの脱出を決行し、マムのナワバリで起きた事件の記事を出した数日後にはマリージョアに向かう王族達の写真を撮っていた。
第2部 最後の海 新世界編
ホールケーキアイランド編
シャーロット・リンリン主催のお茶会兼サンジとシャーロット・プリンの結婚式にゲストとして招待された。その際に海底の秘宝、玉手箱をビッグ・マムが手に入れたことを最初に切り出し、マムからその耳の速さを評価される。
茶会の場では、自社誌で掲載している『海の戦士ソラ』の悪役のモデルであるジェルマ66の頭領ヴィンスモーク・ジャッジと談笑する場面も見られたが、シャーロット・ペロスペローにジャッジが捕まった時には予期せぬスクープに心を躍らせジャッジの泣き顔を撮っていた。
カポネ・ベッジと同盟を結んだモンキー・D・ルフィの乱入には、部外者でありながらいち早くその正体がルフィであることに気づく。ビッグ・マムの魂の言葉やジンベエの麦わらの一味入りといったビッグニュースの数々にも見惚れてひたすら写真を撮りまくる。
リンリンの発狂によってお茶会がパニックになった後は、どさくさにまぎれて玉手箱の中身を記事にしようとしていたが、そこでステューシーがル・フェルドを射殺する場面に居合わす。彼女とは旧知の仲だったため、「玉手箱奪取は全部ル・フェルドの仕業という記事にする」という利害の一致で協定を結ぶも、肝心の玉手箱は城の足元へ落下。
その衝撃で大爆発が起きた(この際、空を飛べないため倒壊する城から逃れる手段を持っていなかったが、彼はそのことを忘れ、ステューシーに指摘されるまで倒壊時も夢中になって写真を撮っていた)。
シュトロイゼンにより城はケーキとなったため落下から無事に生存。ルフィ・ベッジ一行とビッグ・マムの家族達の交戦については指揮を執るシャーロット・モンドールのそばに行き、電伝虫などを通じてそのハチャメチャぶりを楽しんだ。
その後、モンドールが目を離したすきに逃走。モンドールは「国外に情報が漏れてしまう」と捕まえるように部下に指示を出したが、いくつもの鳥を使った空飛ぶ船で逃亡に成功。その間、ステューシーに最悪の世代の今後などについて、「最悪の世代の中から海賊王が誕生する」と自身の予見を述べる。
自身の新聞にはいくつかの情報を隠しつつも、騒動の内容を記載。主犯は麦わらの一味(タイヨウの海賊団・ファイアタンク海賊団・ジェルマ66は傘下扱い)とし、その戦果を大きく報告した。詳しくは余談にて後述。
世界会議編
偉大なる航路前半側から赤い港(レッドポート)でマリージョア入りをし、世界会議に参加する世界政府加盟国の王たちを撮影するため登場。
しらほしの美貌に見惚れていた他、ドラゴン・サボ・火拳・麦わらといった者達を輩出しているゴア王国とその国の王ステリーに興味を持っていた。
ワノ国編
第二幕~第三幕 幕間
世界会議解散後は本社で「死亡記事」「議決結果」「殺人未遂」を載せた記事を刷ろうと躍起になる。世界政府からの情報操作命令やサイファーポール(アタっちゃん)の妨害を受けるも腕力でねじ伏せ、移動式の本社を離脱させた後、新聞を無事に発刊。
彼の発したサボによるネフェルタリ・コブラ殺害(信憑性不明)とネフェルタリ・ビビ失踪事件、更に「議決結果」である王下七武海制度撤廃やチャルロス聖殺人未遂事件は世界中の人々を驚愕させることとなった。
また、新聞を発刊する直前に悪ブラックドラム王国のワポルから何らかのリーク情報を受け取っている。
第三幕
長年四皇の座に君臨し続けたビッグ・マムとカイドウが最悪の世代の海賊たちによって敗北したことを新聞に記載して全世界へ広める。
また、五老星からの情報操作命令を完全に無視し、ルフィの手配書の写真を神秘的な姿のものに変え、名前の"D"も残したまま発行した。
エッグヘッド編
自身が失踪したと報じたビビと、何らかのリーク情報提供者のワポルを世界政府から匿っていることが判明。
また、世界政府がベガパンクの暗殺を企てている情報を入手すると、「麦わらの一味がベガパンクを人質にエッグヘッドに立てこもり、海軍と全面戦争をする」という事実とは異なる内容の記事を発刊するべく動き出した。
しかしいざ新聞を発行してみると、なんと現場では麦わらの一味が本当にベガパンク(の一人)」を人質にエッグヘッド本島に立てこもり、今まさに海軍の包囲に真っ向から対抗しているという事態に発展していることが(黒電伝虫による盗聴で)発覚。世間を煽り立てるつもりででっち上げたフェイクニュースが本当に起きてしまったどころか、それ以上の大事件に発展するやもしれないほどに緊迫した状況にさすがのモルガンズも動揺を隠せず、共に聞いていたビビやワポルと共に焦りの表情を見せた。
回想によるとゴッドバレー事件の頃から記者をやっていたことが判明。当時15歳だがすでに「このモルガンズって記者はゴミだな」とコメントされていた。
なお、立てこもり事件が書かれた新聞はあの王国にも届き、エッグヘッドに伝説の海賊団が襲来するきっかけにもなった。
そしてベガパンクのメッセージが終わり、エッグヘッド事件も一段落ついた後は、「麦わらのルフィがベガパンク殺害」という事実とは異なる内容の記事を発刊するべく再び動き出した。
また、発刊の際にはビビに依頼されたのか、エッグヘッド事件を書いた新聞のルフィの写真には、左手の甲に×マークが加筆されていた。
- 飛行能力
ホールケーキアイランドの崩壊に巻き込まれて空中に投げ出された際、ステューシーの指摘を受けて「そうだ!!おれ 飛べねェ!!」と明らかな焦りを見せていた。
そして最後まで自ら飛行しようとすることは無く、ホールケーキアイランド(跡)から撤収する際にも気球に乗って帰っていった。
このことから、鳥なのに飛行能力が無いのかと長らく疑問視されていたが、後に108巻のSBSにて飛べない理由は人獣型をキープしているためということが判明した。
人獣型の『翼』は機能的にも強度的にも人の手のような構造に近く、飛行には適していないようで、完全な獣型にならなければ飛ぶことは出来ない模様。しかし緊急時でも人獣型でいる事に拘る様子から、仮に変身しても飛行スキル自体は殆ど培われていないだろう。
- 麦わらの一味VSビッグ・マム海賊団
ホールケーキアイランドでの騒動が一段落すると、協力者達を麦わらの一味の傘下として扱い、戦いの詳細や犠牲について大きく省いた記事をモルガンズは紙面に載せる。
具体的なその内容は「将星3人中2人を落とし、ビッグ・マム海賊団に大損害を与えた麦わらの一味の事実上の勝利である」と事実ではあるもののルフィに大きく肩入れされたものであり(当然リンリンはこれに激怒していた)、またいつの間にだか彼の部下がルフィの傘下に取材をしていたため、その点や前述の功績を含めて「今や傘下を抱え大組織となったモンキー・D・ルフィは海の5番目の皇帝である」とも報じた。
- 愛称
報道に対して真っ当とも邪道とも言い難い絶妙なバランスで向き合うジャーナリズム精神や、本人が気に食わなければ嘘でも平気で書き、情報操作命令にもモノ次第では応じる事から、読者にはクソ鳥だったり鳥社長だったりといった、さまざまな愛称(?)で親しまれている。
6年前、南の海のソルベ王国でベコリ王が国民を焼き払い殺し始めるという残虐な行為をし、それにブチギレたくまがベコリ王を叩き潰し、後にその事件は「一人革命」と呼ばれるようになったのだが、新聞ではくまを「村を燃やし、暴力で王位を奪った男」というデマカセな記事が書かれていた。おそらく、ベコリ王の入れ知恵によるものかモルガンズも関わっていると思われ、情報操作で"暴君"として仕立てあげ、くまが世間で恐れられるようになってしまったので、ベコリは勿論モルガンズも元凶の1人ともいえる。
ONE PIECE トリトリの実 ジャーナリスト アホウドリ
関連人物
ウミット・ギバーソン・ドラッグ・ピエクロ・ジグラ:お茶会参加者。
ブエナ・フェスタ:映画STAMPEDEにて頻繁に絡む。
フリーライターアブサ:かつての情報提供者。現在は故人。
マスクド・デュース:情報提供者。モルガンズもデュースの文章力は高く評価している。
コメント
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