概要
バズヴ・カタ(バイヴ・カハ)の異名を持つ。三姉妹の魔女「モリグナ」の一人。名前は「カラス」を意味する。このカラスは英語ではcrow(クロウ)と呼ばれる小型の種を指し、バズヴはその一種であるズキンガラスの姿でも物語に登場する。
「MS H 3.18」という写本ではモリグナが「大カラスの女達」と呼ばれている。この「大カラス」は英語でraven(レイヴン)といい、ワタリガラスなどの大型の種を指す。バズヴはズキンガラスのほか、この大型種の姿にも変身している。
カラスの姿になったバズヴの叫び声は聞く者に大きな恐怖を呼び起こす。
神話での描写
戦乱と混乱に縁深い魔女。「バズヴの庭」は戦場の別名でもある。
『ダ・デルガの館の崩壊』では老婆の姿をとり、アイルランドの上王コナレ・モールにその没落を予告した。
「マグ・トゥレドの戦い」では他の姉妹とともにアイルランドに移住した第四の種族フィル・ヴォルグの軍勢をその魔法によって悩ませた。
姉妹が引き起こした激しい炎の雨と小さな雲の霧は、彼らに三日三晩の不眠不休を強いた。
「クーリーの牛争い」ではコナハトの女王メイヴの軍団にその力を及ぼし、戦士たちは自身が持つ武器で傷つくことになった。
ネヴァンとの関係
「モリグナ」とされる存在は、文献によってメンバー名が異なっており、モーリアン、ヴァハ、バズヴのほかネヴァンの名も挙がっている。
ともにネイト(ネード)の妻とする記述があることから、バズヴとネヴァンを同一視する説もあるが、別人説をとる論者もいる。
バズヴをモチーフにしたキャラクター
『カードファイト!!ヴァンガード』に登場するユニット。
バズヴの異名を由来とする名を持つが男性。
シリーズに登場する悪魔。
名称はバイブ・カハ。
種族は妖鳥、魔獣、霊鳥と作品ごとに違うことが多い。