誘導分岐
- 『ケルト神話』に登場する女王。本項で解説
- 『戦闘妖精・雪風』に登場する架空の戦術偵察機。⇒FFR-41メイヴ
- 『BLAME!』に登場する珪素生物。⇒メイヴ(BLAME!)
- 『Fate/GrandOrder』のキャラクター。⇒メイヴ(Fate)
- 『マイフェアエンジェル』のキャラクター。⇒メイヴ(マイフェアエンジェル)
- 『女神転生シリーズ』のキャラクター。 ⇒夜魔クイーンメイブ
ケルト神話のメイヴ
コナハト(アイルランド西部)の女王であり、夫にアリル王がいる。
ケルトの女王だけあって、性格は剛胆。同時に、高慢かつ大変な負けず嫌いで、この性格がのちにアルスター伝承最大の戦乱を招くことになる。
数多くの勇者たちを自らの家臣として束ね、気に入った戦士は自分の寝床に呼んで夜の相手をさせていたなど、色恋に奔放な一面も持つ。その中でも二十八人の突出した武勲を持つ猛者がおり、うち一人が彼のフェルグス・マック・ロイである。
ある時からアリル王と所有物自慢で競いはじめ、アリルにコナハトの名牛・フィンドヴァナハを持ち出されたことから、アルスターから名牛・ドン・クアルンゲを借りて対抗しようとするも、アルスターに断られたことから、ドン・クアルンゲを略取すべくアルスターに侵攻を開始する。
これがアルスター最大の戦争「クーリーの牛争い」である。
だがクー・フーリン一人に大苦戦を強いられ、戦況は膠着。
策を弄してクー・フーリンに挑むも、最終的には捕えられ、屈辱のまま祖国に返還される。
だがこの戦いがクー・フーリンに誓約(ゲッシュ)を破らせ、死に至らしめるきっかけを生むことになった。ギャグのようだが彼女の死の原因はフルヴィデがスリングで発射したチーズである。
彼女のものと伝わる墳墓が、コナハト地方の北部に現存する。
クラン・カラティン
メイヴ女王の配下である28人の戦士…というより怪物といった方が正しい。彼らは父と息子が同体であるという奇妙な存在である。体内に猛毒を持っており、武器に猛毒を込める事でどんな生き物も9日で死に至らしめる。
クー・フーリンはこんなバケモノの槍を全て盾で捌ききったが、流石の大英雄でもこの数を相手にするのは苦戦したようで、アルスターから亡命してきた戦士フィアハが腕を切り落とした事で辛くも勝利した。
残された3人の娘は一つ目で猛毒持ちと父親以上に不気味な姿をしており、遠くブリテンやバビロニアの地で魔術を極めたとされる凶悪な魔女でもあった。幻術でアルスターの戦士達を苦しめた彼女らも、最後はコナル・ケルナハによって倒されたのであった。