さあ、私の勇者たち! 進撃よ! 声高らかに、私を褒め称えなさい!
そして褒め称えながら敵を殺しなさい! メイヴちゃん、サイコー!
プロフィール
真名 | メイヴ(セイントグラフでは「女王メイヴ」名義) |
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クラス | ライダー |
性別 | 女性 |
身長 | 154cm |
体重 | 41kg |
出典 | ケルト神話 |
地域 | アイルランド |
属性 | 混沌・悪・地 |
好きなもの | 男、勇士、誰よりも強い人間 |
嫌いなもの | 自分に寄り添おうとしないもの |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | 高山箕犀 |
CV | 佐倉綾音 |
生まれながらに女神の如き完璧な肉体を有する。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するライダークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
メインシナリオ第1部5章『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』にて黒幕として登場し、クリア後にストーリー召喚へ追加される。自らの傀儡としたクー・フーリンを王に据え、アメリカ大陸に理想郷を築かんとケルトの軍勢を率いて暗躍する。
正式登場は『FGO』が初だが、その名前や逸話は『Fate/hollow ataraxia』にて語られていた。
その後第1部5章のCMで再登場した時に牛車に乗っていたことと他にケルト神話の英霊が多く登場していたことからメイヴが有力視され、後述の奈須きのこ氏の発言によりメイヴで確定となった。
幕間の物語によると、戦車に乗るのではなく戦場そのものに乗る女なんだとか。
そして、後に実装された幕間の物語にて、ライダークラスなのはチャリオッツではなく、本当に相手への騎乗という意味でのライダーであると判明した。
2017年水着イベント第2部『デスジェイル・サマーエスケイプ』では、監獄長として登場。
メインシナリオと高難度クエストを踏破する事で、霊衣開放が追加される。
2018年バレンタインイベント『繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン』のピックアップと同時にモーション改修が行われている。
真名
ケルト神話のアルスター伝説に登場するコノートの女王、「メイヴ」。
数多くの王や勇士と婚約し、結婚し、時には肉体関係のみを築いた恋多き少女。永久の貴婦人。
アルスター伝説最大の戦争を引き起こした張本人であり、自らに逆らい唯一靡かなかったアルスターの勇士クー・フーリンの命を狙った。
自分の欲望に一切逆らうことなく、生前には数多くの男たちを我が物とした。
魔剣カラドボルグの所有者であるフェルグスも恋人の1人。財も大好きで、それが理由でアルスター全土を相手取った大戦争を起こし、自ら戦車を駆ってコノートの軍勢を指揮した。
コノートの王であるアリルとは一応は夫婦関係だが、同時にライバルでもあった。
また、自分の元に集まってくる戦士たちから気に入った者を見つけると、通過儀礼を課し、それを受け入れた戦士を自分の男妾として囲って侍らせるという色々と凄いことをやっている。
また後世では、妖精の女王マブと同一視され、かのシェイクスピアも『ロミオとジュリエット』の中で、「夜中に馬のたてがみを編みこむ者」、と謳っている。マブとしてのメイヴは元々は夢魔のような存在とされていたが、ティターニアと混同される事が多かったため、その名が広まった。
また数多くの夫に、自分の経血を配合した赤い蜂蜜酒を配り、支配権を分け与えたといわれる。
余談だが、彼女の最期はかなり奇妙なものとなっている。
かつてメイヴは、夫であるコンホヴォル王に同時に嫁いだ姉(妹とも言われる)クロトル(エイシンとも伝わっている)を殺した。だがこのクロトルは殺された時すでに妊娠しており、死体の胎から男の子が助け出された。この子(つまりメイヴの甥っ子である)はフルヴィデと名付けられ、メイヴへの復讐の意志を叩き込まれて成長し、悪辣で隙のないメイヴを暗殺するために知恵を絞った。その暗殺計画の集大成として、メイヴはフルヴィデが投石器を使って弾体として撃ち放った石のように硬いチーズの塊が脳天直撃して即死した。
日本人の感覚からするとあまりに奇妙で異様な結末だが、がっつり乾燥させた硬質チーズはそれこそ人1人余裕で撲殺できる硬さ・重さ・大きさ・粘り強さを誇る、岩塩の塊や丸ごとのドリアンに匹敵する食べられる鈍器であり、現代においても本場では重さ10kgを超える巨大チーズの塊を見ることができる。かの有名なパルミジャーノチーズなど、専用ののこぎりで取り掛からないと処理できないほど固い上に割れない。かちかちに固まったチーズが砲弾として大砲でぶっ放された記録すらあるのだ。こんなもんが全身の膂力を振り絞った戦士の投石器で射出され、頭や首に対してすっ飛んで来たら、いくら歴戦の戦士でも致命傷は免れないだろう。
『デスジェイル・サマーエスケイプ』にてこの死因が挙げられたが、マスターも「これが……ギリシアジョーク?」と思いかける程の珍妙さだった(マシュによってフォローはされている)。
尤も、彼女自身もこの弱点には思うところがあったらしく、上記のイベントでは暗殺の為に死角から投射されたチーズの塊を鍛錬によって獲得した条件反射によって回し蹴りで迎撃するというなかなかの絶技を披露した。
英霊にとって絶対に克服不可能なはずの「死因による弱点」を、アナログな鍛錬によってある程度緩和するという、何気にとんでもない事をやってのけており、そしてこれには全員が只々絶句、そして素直に称賛するしかなかった。
先述のモーション改修でBusterにこのチーズ蹴りが採用されている。
人物
一人称は「私(わたし)」。
ただひたすら清楚に淫蕩を好み、無垢に悪辣を成す。それらはどちらも彼女の本当の姿であり、どちらも偽りではない。しかし天真爛漫の微笑みもあってか、多くの者は「清楚で無垢」という印象で見ることが多い。いい男と強い男、財も大好きで、自分の欲望に一切逆らうことなく、生前には数多くの男たちを恋人とした。
あらゆる男を虜にする、「自分の美しさ」に絶対の自信を持つ。
彼女の価値観は支配する為だけにあり、必要なのは優れた兵士と美味しそうな領土とのこと。単純な武力も富でさえも、自らの美しさをもってすれば、男から搾り取れると公言して憚らない。人間から逸脱した倫理感を持っているが、根は乙女であるため、実のところ「めんどくさい」性格。
一方で「美」こそが最強という価値観を持つが故か、自身の認めた美しさが、粗末にされ埋もれてしまうことを嫌う傾向もある。自らの敵に対しては苛烈な反面、そうして価値を認めた相手に対しては、意外なほど真摯に世話を焼くことも。王侯貴族に相応しい、ある種のノブリス・オブリージュと言えるだろう。特にユニバース時空における宅配業務での一件では、スカサハ=スカディや巴御前ら女性サーヴァントの、「自身の美貌に対する無関心と無頓着さ」に対して勿体ないと爆発。自らの美容教習を受けさせている。
自らの道は自らの手で切り開こうとする非常に克己心の強い人物でもあり、自らの欲望を誤魔化したり、男の影に隠れて威張るような事は決してしない。良くも悪くも堂々とした正直者の女傑。
「敵対されるのが嫌なのじゃないわ。ただ、アルスターの男たちの中で、唯一、私が『欲しい』と思っても、私のものにならなかった男がいることが我慢できない。声を掛けたのに、誘ったのに。なびかなかったどころか、何してるんだオマエ、とでも言わんばかりのあの態度!」
「許せない。許せない許せない許せない許せない許せない!絶対、アイツに――」
「アルスターのクー・フーリン!すべての男の恋人にして支配者であるメイヴの名にかけて!絶対、屈服させて見せるんだから!」
クー・フーリンに対してのこだわりはまだ残っているものの、聖杯にかける願いは彼にまつわるものではない。
「過去・現在・未来すべての素敵な男を恋人に」
できれば、気前よく、嫉妬せず、恐れを知らない勇士がいい。
マスターが彼女のお眼鏡にかなう勇者であれば、メイヴは惜しみなく全力で、衆目を気にする事なく愛を叩きつけてくるだろう。その手にしたムチのように、苛烈に、容赦なく。
カルデアに召喚されてからも、依然変わりなく居丈高に振る舞い、クー・フーリンを追い回している。女磨きに余念がなく、自身こそ「最上の女」であることを自負して憚らない。しかしそのために陰で血の滲むような努力を己に課し、一分の隙もなく完璧であることを欠かさず意識している。
能力
ケルト出身と言えど戦士ではないからかステータスは全般的に低い。
だが、幸運だけはアキレウスどころかあのペルセウスやアンドロメダすら凌ぐ脅威の評価規格外(EX)を誇る(幸運と悪運の2重の意味だろうが)。
同じライダークラスで例えるならば『ペルセウスをより極端にした』、『アストルフォを宝具特化にした』様な能力となっている。
多くの兵士の母、と言われるメイヴだが、実際に兵士たちをおなかを痛めて出産している訳ではない。彼女は戦士から遺伝情報を取り込んだ後、体内でこれを複製するのだ。
人差し指の先を刃物で傷つけ、その血が地面に落ちた時、ひと雫にすぎなかった血は大きな血だまりとなり、血泡と共に兵士たちが“製造”される。平たく言えば複製工場に近い。
メイヴは文字通り、名も無き兵士たちの“女王”にして支配者なのである。
モーション中では、鞭による中距離戦を主体としつつ、踏みつけやソバットキック、平手打ちによるスパンキング、額から放つ虹色の光線、宝具の戦車を挽く牛に騎乗しての突進なども披露する。
終いには、どこからともなく飛んできた巨大チーズを敵に蹴りつけたりすることも。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | E | E | B | C | EX | A+ |
保有スキル
対魔力(B) | ライダーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。詠唱が三節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法などであってもダメージを殆ど受けない。 |
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騎乗(A) | ライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操る事が出来る。彼女の場合は前例からもっと違うものに感じてしまうが、公式では現時点で言及されていない。 |
黄金律(体)(A) | 生まれながらに、女神の如き完璧な肉体を有する。どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。「天性の肉体」スキルとは異なり、筋力のパラメータへの影響は存在しない。つまり、美しさが保たれるというだけ。 |
女王の躰(A+) | 「黄金律(体)(A)」が変化したスキル。詳細不明。 |
カリスマ(B) | 国や軍隊を率いる稀有な才能を示す。「戦士の女王」たる彼女の場合は、数多くの勇士(先述のケルト兵か?)を軍勢として操るカリスマ性。 |
女王の躾(A) | 「カリスマ(B)」が変化したスキル。詳細不明。 |
魅惑の美声(C) | 天性の美声を持つ事を表したスキル。男性に対しては魅了の魔術的効果として働くが、『対魔力』スキルで回避可能となる。「対魔力」を持っていなくても抵抗する意思を持っていれば、ある程度軽減する事が出来る。 |
愛しき私の蜂蜜酒(C) | マイ・レッド・ミード。「魅惑の美声(C)」が変化したスキル。後述する通り本来は宝具。強化内容からして「魅惑の美声」によるブーストか。 |
宝具
他のライダーの例に違わず複数持つ。
愛しき私の鉄戦車(チャリオット・マイ・ラブ)
- ランク:B→B+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:2~40
- 最大補足:50人
「特別に……見せてあげる!」
「あらゆる力が私の力……人を総べる王権、人を虐げる鋼鉄、人を震わす恐怖!『愛しき私の鉄戦車(チャリオット・マイ・ラブ)』!!」
自らの権勢を具現化した「戦車」に乗って、突進攻撃を行う。
上記の台詞のように、人を統べる王権、人を虐げる鋼鉄、人を震わす恐怖を示すこの戦車は「クーリーの牛争い」にまつわる牛を利用した2頭立てのチャリオット。男性特効。あらゆる男にとって、迫り来るメイヴをはね除けることは難しい。
詳細は該当記事を参照。
愛しき私の蜂蜜酒(マイ・レッド・ミード)
- ランク:C
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1〜20
- 最大補足:50人
先述にも書いた例の経血入り蜂蜜酒。
魅了の伝説を有する黄金色の蜂蜜酒の奔流をもたらし、「どうぞ」と微笑んでみせる。
敵対していようが、何故か男性はその酒を浴びてしまう。
一口でも飲んでしまえば、もはやその男は彼女のものとなったも同然である。
ゲーム上では、「魅惑の美声(C)」からランクアップしたスキルとして扱われている。
愛しき人の未来視(コンホヴォル・マイ・ラブ)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:なし
- 最大補足:自身
一時的に夫であったアルスター王コンホヴォルの未来視を一時的に借り受ける。
愛しき人の虹霓剣(フェルグス・マイ・ラブ)
- ランク:A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:20〜40
- 最大補足:300人
恋人フェルグスの宝具であるカラドボルグを一時的に召喚し、「えいっ」と可愛らしく振るって虹の剣光を放つ。天地天空大回転の範囲攻撃。
二十八人の戦士(クラン・カラティン)
消滅する間際に語った自らの逸話の元の兵器。宝具ではないのだが、一時的に昇華された可能性があるのでこの項目に記す。原典で語られるのは28人の戦士による合体戦士……なのだが聖杯とソロモンの魔神柱を組み合わせた正気の沙汰じゃないコラボレーションとなった。
具体的には聖杯の力で魔神柱を「二十八人の戦士」という枠に押し込める形で28体召喚し、更にそれらを合体させるという悪夢にもほどがあるものとなった。
『Fate/strange Fake』ではこれを由来としたコードネームを冠した贋作宝具を持った警官部隊が登場するが、その原典がこんな魔改造されるとは普通思わない。
なお、メイヴの戦士達に限らず知恵の鮭フィンタンも色々とおかしいことになってるが、Fateのケルトはこれが日常の様である。
ゲーム上での性能
カードバランスは《Arts:2/Quick:1/Buster:2》。
HPは13000と星5の平均、ATK10000を少し超える程度で星5サーヴァントの中では下から4番目とステータスに関しては恵まれていない。しかしAとQヒット数が多くNP獲得スキルである「黄金律(体)」の存在もあって宝具の回転率はなかなかのもの。
スキルは自身に3ターンの弱体無効、毎ターンのHP回復、NP獲得状態を付与する「黄金律(体)」、味方全体の攻撃力を上げ、「男性」の攻撃力を更に上げ自身の体力を回復する「女王の躾」(幕間の物語1クリアで「カリスマ」から変化)、異性の敵に対して確率で魅力を付与し防御力ダウンを与える「愛しき私の蜂蜜酒」(幕間の物語2クリアで「誘惑の美声」から変化)の3つ。無敵・回避・ガッツなどは持たないが「黄金律(体)」、「女王の躾」という2種の回復スキルを持つため場持ちが良い。
最大の売りは「女王の躾」による味方男性サーヴァントの火力支援で、彼女以外を男性にすればパーティ全体の火力を大きく引き上げることができる。「愛しき私の蜂蜜酒」は魅了+防御ダウンという強力なデバフスキルだが、異性にしか魅了効果がないのが難点。
宝具の「愛しき私の鉄戦車」は単体男性特攻攻撃+精神弱体耐性の低下。
男性というのは幅が広く特攻対象は多い上に精神弱体耐性も「愛しき私の蜂蜜酒」の誘惑効果を通しやすくなるためなかなか便利。
2021年4月26日に実装された強化クエストをクリアで「黄金律(体)」が「女王の躰」に変化。
効果は味方全体の男性または妖精のNPを最大で30増加させるという強力なもの。
当時「妖精」特性のサーヴァントは実装されていなかったが、『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』より徐々に追加されている。ただし、いずれも女性であるため「女王の躾」の追加効果は受けられないので、十全な状態で使うならば従来通り男性と一緒に編成するのが効果的である。
総括すると敵味方共に男性に囲まれた状態で最大の力を発揮するアタッカー兼火力支援役。
男性を相手にすることで最大限の力を発揮する反面、女性相手だと強みが大きく減るという極端な性能になっている。性能をフルに発揮するためには、通常の育成の他に2つの強化クエストと2つの幕間の物語をクリアする必要がある上にスキルレベルもキッチリ育てなければならない大器晩成型なので、根気強く付き合っていこう。
関連人物
生前
アリル・マク・マータ
彼女の夫にして、クーリーの牛争いにおける最大のライバル。
メイヴからどういう感情を抱かれているかは不明。
強く執着する相手。生前誘ったときに「何してんだオマエ?」という感じで素気無くあしらわれた上に、戦争で捕まった際も「女は殺さない」と追い返されたことから彼に愛憎入り乱れた感情を抱く。そして、あの手この手で陥れ、最終的に死へと追いやった。
恋人の1人。だが、彼からは「女としては体以外最低」と評されるなど意外と評価は悪い。
一方のメイヴは、クー・フーリンの一件でフェルグスと決裂したにもかかわらず、フェルグスがアリル王により暗殺された際はこれを処刑し仇を取るなど、彼女なりの筋を見せている。
コンホヴァル・マク・ネサ
彼女が宝具を借りている男。彼もまた、脳弾(メスゲグラ王の脳を石灰で固めた弾丸)という非常識な武器で強襲されており、頭蓋からの摘出手術が不可能であったために死亡した。
伝承ではカラドボルグを受け止めたオハンという盾や、ゴーム・グラスという武器(槍や剣とも言われる)という宝具を持っているという逸話が残されており、仮に召喚された場合、セイバー、ランサー、シールダーになるものと思われる。
クロトル
生前の姉。後述するフルヴィデの母親。
夫であるコンホヴォル王に嫁いでいたが、妹のメイヴに殺された。
フルヴィデ・フェルヴェン
姉の息子で甥。彼女に投石機でトドメを刺した人物。
母の仇でもある、叔母のメイヴを憎悪し、彼女に復讐を誓う。
メイヴの暗殺を確実に成功させるため、ただ只管に投石機の鍛錬を積み百発百中の技量を手に入れたという、復讐者にふさわしい鋼鉄の決意の持ち主である。
Fate/Grand Order
聖杯に願って存在を歪めたクー・フーリン。「クーちゃん」と呼ぶ。
溺愛しているが、当のオルタは狂戦士として不要なものを悉く削ぎ落とした存在故に反応が薄い。
メイヴにも好き嫌いは当然ある。嫌いなタイプとして「嫉妬深い男」を挙げているのだが、フィンはその中でも特に嫌いであるらしく「生理的にも無理」とまで言い切っている。
ある意味、逆にフィンの株は上がったと言えるかもしれない。
彼と似た経緯を辿った極東の天下人にも似たような印象を抱くと思われる。
契約したマスター。
それなりに気に入っているようで、ふと頭によぎった悩みを投げかけることも。
彼/彼女からはそのあり方を(善悪は別として)カッコいいと称されている。
影の国の女王でクー・フーリンの師匠。
本来なら接点も因縁も皆無な相手だが、自身の執着するクー・フーリンと縁深い女性であるためか、随所で対抗意識を燃やす様子を見せている。一方のスカサハは、メイヴのことを特にライバル視も敵視もしておらず、むしろ素直な性格を(奔放さには釘を刺しつつも)好ましく思っている。
巴側のマイルーム台詞で「未亡人気質を引っ張るのは良くない」と言ったり酒の席に誘っている。
水着になると「ゲームばかりしてないで日の光を浴びましょう」と言ってカクテルバーに誘うなどメイヴにとっては数少ない女友達の模様。
巴御前と同じく、未亡人美女サーヴァント達。
『CEOクライシス』にて「美貌を無駄にしている」と激怒し、エステルームに強制連行した。
水着の方のマイルーム台詞で「かわいい」と発言しており、旧知の方のスカサハとのギャップに萌えを感じているようである。
それ以来いたく気に入っているようで、イベントで絡む際には彼女に対して世話を焼いている様子が見受けられる。スカディの方もなんだかんだでメイヴがいると心強いらしい。
女と戦士という風に方向性は違えど、巴御前やスカディのように、その美貌を認めている相手。
しかし彼女に対しては例外的に、露骨に敵愾心を露わにしている。
理由はその肉体美が、持ち前の才能に後押しされた、戦闘鍛錬によって身に着けたものだから。
努力が空回りする苦さを知るメイヴにとっては、努力を簡単に実らせてしまう牛若丸は、むしろ嫉妬の対象であるらしい。あちらも奔放なメイヴを嫌っているため、基本的にはいがみ合う仲だが、相手を認めているが故のライバル心であるため、時には牛若丸を褒めることもある。
カルデアの技術顧問。
スキル「黄金率(体)」で美貌を維持しているため、ライバル意識を持っている。
『Fate』シリーズのあやねるボイス仲間。前者は同じく節操のない性癖の持ち主である。
先述した極東の天下人の妻。
つまり『メイヴとは恋愛において真逆の価値観を持つ人物』と言える。
おそらく相性は良くないと言える。
ギリシャ神話の女神。
色々と似通った性格に思えるがこちらは処女神でありその点では対となっている。
余談
バイセクシャルも多い型月キャラの中にあって逆に貴重なノンケを明言している女性キャラである。また彼女は『Fate』シリーズでも珍しい「聖杯に願った願望と生前の願いの両方が望む形で叶った」稀有なサーヴァントでもある。幸運EXは伊達ではないという事か。
第1部5章初出の中ではきのこ氏一押しのキャラ。ブログ『竹箒日記』では「これぞケルトが生んだスーパービッチ」「スーパーケルトビッチ・メイヴちゃん」とその変態ぶりを絶賛している(伏字アリだが……)。
本編中では悪辣な面が強調されるメイヴだが、マイルーム台詞では恋多き女ゆえの苦悩や悲哀を匂わせる発言があり、それを聞いて彼女に対する見方が変わった、というマスターは多い。
意外にも女性マスターからの人気が高く、夢女子からの人気もあり、「メイヴちゃん夢」というジャンルが存在するほど。ビッチではあるが男に媚びない清々しい態度、先述したマイルームでの素顔、マスターをぐいぐい引っ張っていく性格、己の美を追求するために努力を惜しまない姿勢という彼女の魅力に惹かれる女性が多いのだろう。
公式もこの結果に便乗したのか、某イベントでは以外とカルデアの女性職員や女性サーヴァントからの受けも良いと語られている(イアソンは「気が合うなんて、同レベルの狂犬かそれこそ聖母位じゃないか?」と邪推したが)。ちなみに同イベントで、「メイヴちゃんはカッコいいからね」という、まさにこの風潮を受けたコメントを選択することができるが、本人は「別に文句はないけど、できれば可愛いか綺麗と言われたい」とのこと。原典ではフィンダルという一人娘がいる子持ちだったりもする。
手に持つムチの柄にはエネマグラめいたものがついているが、イベント『プリズマ・コーズ』のアニメCMでは削除され、『FGO』公式LINEスタンプvol.2では持つ手のほとんどが見切れてこの箇所が見えない構図になっている。やっぱり本当にエネマグラだったのか……?
四度の強化に霊衣開放2種の実装、果ては水着バージョンの実装と運営が彼女を優遇しているフシが少なからず見られる。それ故に一部のマスターは多少のキャラヘイトも込めて「運営と寝ている」とネタにしているが彼女のキャラ的にはそういう扱いは非常に美味しいものだったりする。
なお強化内容自体は、微妙な汎用スキルを強化して固有スキルにするというものや宝具強化が主なので、回数はともかく内容については妥当という声も多い。ちなみに四度の強化があってなお彼女自身は中堅ランク程度で落ち着いている。上でも述べたが最大の力を発揮できる場面がかなり限定的なので、汎用性という面でこの人とこの人に劣るというのが主な理由。
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Fate/GrandOrder ライダー(Fate) サーヴァント