私の別名は勝利の女王。名前負けはしなかったかな
プロフィール
真名 | ブーディカ |
---|---|
クラス | ライダー |
性別 | 女性 |
身長 | 174cm |
体重 | 62kg |
出典 | 史実 |
地域 | 欧州 |
属性 | 中立・善・人 |
好きなもの | 空、大地、人の繋がり、美味しいご飯 |
嫌いなもの | ローマ |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | 蒼月タカオ |
CV | 斎藤千和 |
現界の姿の時点で既に、2人の娘がいた模様?
概要
『Fate/Grand Order』に登場するライダークラスのサーヴァント。レアリティは☆3。
メインシナリオ第1部2章『永続狂気帝国 セプテム』におけるクリア報酬でもある。
メインシナリオでは、第1部2章に味方のはぐれサーヴァントの一騎として参戦。
何の因果か、怨敵たるローマ帝国側について戦うこととなった(敵もローマだが)。
ローマを助けようとした理由は「自分でも正確には分かっていない」とのことである。
しかし後述した通り、死後に冷静さを取り戻した彼女はかつて自身の怨恨とは直接関係ないローマ市民を虐殺したことを少なからず悔いていたようである。同じはぐれサーヴァントで反逆者気質のスパルタクスの相方を買って出ており、勝手に戦い出す彼を抑えるブレーキ役でもあった。
第1部2章では(一応ではあるが)宿敵であったネロと和解しており、彼女からの信望も厚く、預けられた一軍の将として活躍している。ただし、ネロは彼女がすでに戦死していたことを知らず、また彼女の方も自分がサーヴァントであることを伏せていた。劇中時代での史実の時系列を考えると、後述通りブリタニアの悲劇の真相も劇中当時のネロには伝わっていなかったものと思われる。
言うまでもなくローマ帝国については依然として恨めしく思っているのだが、皇帝であるネロを恨むことは逆恨みだと重々承知している。また、実際に会ってみたネロの人柄や、反乱の原因が不幸な行き違いによる部分も大きかったことを思うと、少々複雑な気分になってしまうらしい。
奏章Ⅱ『不可逆廃棄孔 イド』では、疑似東京における現地人の「勝津女(かつめ)フーカ」として登場する。英霊本人では無いが同位体であり、主人公が一時的に通う学校の教師らしいが……
真名
1世紀に実在した、古代ブリタニアの若き戦闘女王、「ブーディカ」。
夫と2人の娘に恵まれた王妃だった彼女は、ブリタニアのすべてを愛していた。
風と大地を。花と草木を。泉と清流を。虫と鳥獣を。そして何よりも、人を愛していた。
だが、あの日。あの時。夫にして先代王たるプラスタグス王が死して――
待っていたのは壮絶なまでの仕打ちだった。嘲笑と侮蔑。暴力と陵辱。苦痛と鮮血。
その手は大切な2人の娘にまで及んでしまい、心と体に深い傷を受けながら彼女は決意する。
憎きローマへの反抗を。愛する故郷の守護を。そして、復讐を。
かくして、彼女は若き戦いの女王となり、殺戮と報復の日々が幕を開けたのだった。
悪辣の侵略の果てに自分と娘たちを陵辱したローマ帝国許すまじと、諸王を率いて叛乱するも、最後には皇帝ネロの軍に敗れ去り、落命。死の間際に抱いたのは、蹂躙の限りを尽くすうちに、自分は本当に守りたかった大義をいつの間にか手放していたのかもしれないという後悔だった。
後年、彼女はブリテンの「勝利の女王」の伝説となり、その名は勝利を意味する言葉となった。
本人はこのことに対して「名前負けはしなかった」と自嘲しつつも誇りに思っているらしい。
そしてここからが肝心なのだが、当のネロ自身はこの戦いが終わるまで、将軍達がブリタニアに行ってきた仕打ちについて一切知らされていなかったのだという。そしてネロは戦後処理の段階で真実を知った事で激怒し、彼らの行いを容赦なく処断している。つまり、ブーディカの反乱は出先の司令官が広範な権限を有するローマの伝統的支配体制が大きな要因であり、ネロ自身には直接的な落ち度はなかったのである(ただし、情報伝達手段が未発達であったとはいえ皇帝は支配体制などを含めた帝国の最高権力者であったため「落ち度」はなくとも「責任」はない訳ではない)。
上述通り、これら本人の人となりを思うと、ブーディカも怒りのやり場に困ってしまうとのこと。ネロ本人もその事は一切言い訳せず非常に負い目を感じており、第1部最終章に於いての謝罪・和解へと繋がっている。なお、圧政を敷いて叛乱の原因となった当時の総督・スエトニウスは、戦後それが仇となってブリタニア叛乱鎮圧の功績を認められず、どう見ても制裁人事としか思えない経緯で罷免の憂き目に遭った。後にある程度の復権はあったものの、ネロの死後に起きた内乱の際に判断を誤ってしまい更に凋落して生死不明のまま歴史の舞台から消える事となってしまった。
人物
一人称は「あたし」。
基本的に誰に対してもフレンドリーな態度と口調で接する。
ブリテン、英国、等々……ブリテン島にまつわる後世の英霊たちを彼女は我が子の如く慈しむ。
特に、故郷ブリテン島の地にて「勝利」を一時的にとはいえ成し遂げた騎士王やその配下である円卓の騎士達に対しては、完全に――構いたがりの親戚のお姉ちゃんの様な対応になるだろう。
近代以降の英国において篤く祀られている彼女は、過去の戦いの折の激しさを失っている。英霊として在るブーディカは、復讐者以前の本来の彼女として、即ち慈愛の女としてこそ剣を振るう。
ブリタニアを、故郷を想う、母の力として。伝承に間違いなくとても母性本能が強く出ており、特に主人公やマシュに対しては姉か、母親のような接し方で大いに可愛がってくる。
一方でローマ帝国への怨みは消えきっておらず、それでもネロから漂う“危うい気配”を心配して彼女の将として、友として、なにより万一のネロの暴走で「ブリテンの二の舞」を他者が味わわないために奮戦する。コミカライズ版においてはこの辺りの心情がより詳しく掘り下げられている。
『空の境界』とのコラボレーションイベントでは、人のストレスを増幅するオガワハイムへと入居しており、自制していたはずの負の感情が噴き出し、復讐者としての側面を垣間見せた。クラスこそバーサーカーであったが、ブリテンを奪ったローマ帝国への恨みと憎しみから無関係の人間にも見境なく襲いかかる。消滅間際には勝利の女王という異名を自嘲するような言葉を呟いた。
2017年水着イベント『デッドヒート・サマーレース!』では、以前より適性があることが示唆されていたアヴェンジャーと化して登場。ラウンド2のブーディカ火山に陣取り、出場者に対して火口に向かってのチキンレースを仕掛ける。復讐者としての側面の登場がこんなのでいいのか……
本編では『イド』において、上述の特異点における同位体の一般人に憑依する形でアヴェンジャー霊基が成立しかけてしまったが、寸前で主人公達に阻止された。
能力
派手さはない代わりに攻めも守りもこなせる安定型の戦士。
モーション中では、剣撃やシールドバッシュを主体として戦い、宝具の「約束されざる勝利の剣」と思しい剣からの光線や光弾、更に「約束されざる守護の車輪」での突撃も見せている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | C | B+ | C | D | D | B+ |
保有スキル
対魔力(D) | ライダーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。詠唱が一工程(シングルアクション)の魔術を無効化。魔術避けのアミュレット程度の耐性。 |
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騎乗(A) | ライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。Aランクでは、幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操る事が出来る。 |
女神への誓い(B) | 古代ブリタニアにおける(ケルト神話)勝利の女神・アンドラスタへの誓い。勝利すべき仇と定めた相手への攻撃にプラス補正が掛かる。ブーディカの場合は、ローマに属する相手に対してのみプラス補正が働く。 |
勝利の女王(A) | 「女神への誓い(B)」が変化したスキル。詳細不明。 |
戦闘続行(A) | 名称通り、重症でも戦闘を続行するための能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。不屈の闘志で強大なローマ帝国軍と戦い続けた、ブーディカの逸話がスキル化したもの。 |
戦場の糧(A+) | 「戦闘続行(A)」が変化したスキル。詳細不明。 |
アンドラスタの加護(A) | 古代ブリタニアにおける勝利の女神・アンドラスタによって与えられた加護。集団戦闘の際、ブーディカ本人とその仲間の全判定に対してプラス補正がかかる。特に防御の為の戦闘において最大の効果を発揮する。 |
宝具
約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)
- ランク:B+→B++
- 種別:対軍宝具
- レンジ:2~40
- 最大捕捉:50人
「守ってみせるさ!」
「この道の先に勝利有り!『約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)』!!」
名馬による二頭立ての戦車(チャリオット)。ブリタニア守護の象徴であり、高い耐久力を誇る。
反面突進攻撃力はそう高くなく、仲間を守る「盾」として機能させるのが正しい運用方法となる。
また、ケルトの神々の加護を受けることによって、飛行能力を獲得しているらしい。
詳細は該当記事を参照。
約束されざる勝利の剣(ソード・オブ・ブディカ)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~20
- 最大捕捉:1人
自らと同じ「勝利」の名を冠する片手剣で、主要武器として扱う。
だが、決して星の聖剣ではなく、勝利も約束されない。完全ならざる願いの剣。
能力は、剣から小ぶりな魔力の塊を撃ち出すもの。サーヴァントを一撃必殺できるほどの威力はないが、連発可能で消耗も少ないため割りと使い勝手が良い。この力は真名解放しなくても発動できる。真名解放すると、一度に魔力塊を複数連射可能となる。また、刀身からビームも撃てる模様。
モーション改修後はこれの効果と思われる魔力弾を打ち出す姿が確認できるようになった。
ゲーム上での性能
激戦区である☆3ライダーの一角。その中でも突出してHPが高いのだが、反動で攻撃力は最弱。スキル・宝具ともに防御向きの盾役サーヴァントだが、実装当初使い勝手での面では、同じ防御特化サーヴァントのマシュの下位互換に近い性能と評価されていた。「女神への誓い(B)」で“ローマ特性”を持つ相手に特効を付けられるものの、ローマ絡みの敵が三大騎士クラスに集中しているためクラス相性が無関係となってしまい、“死にスキル”と化しているのがとても痛いところである。
それでも「戦闘続行(A)」を早期に獲得し、対するマシュが現状中ではストーリー進行でしか霊基再臨(サーヴァント進化)できないことを考えると、霊基再臨さえどうにかすれば使い道はある。他に優秀な盾役が多く、さらに他のライバルたちが敵の攻撃を自分に集める「ターゲット集中」のスキルを持っているため、完全に防御に回るには役者不足な面もある。概念礼装で足りない攻撃力を補ってやるか、壁役と割り切って防御特化で突っ走るか、運用に当たって一工夫が欲しいところ。尤も、ライダークラスとしてのスター集中率の高さから、スターやクリティカル威力UPの礼装とも噛み合わせが良いことが分かってきたのでアタッカー目的の運用もできないわけではない。
2016年3月に実装された強化クエスト・第1弾でスキル「アンドラスタの加護(A)」を習得。効果は【味方全体に3ターンArts性能UPを付与】で、パラケルススのスキル「エレメンツ」と性能は同等であるが、こちらのほうがチャージターンが2ターン短い。Artsメインのパーティーを組む際に、サポーターとして組み込めれば、自身の宝具による防御UP効果とのW支援が可能となる。また自分も宝具がArts属性なので、上手くカードが回れば「宝具→Arts→Arts」の手順で宝具再解放までのスパンを短縮できる。
2017年5月に実装された強化クエストにて宝具に【味方全体の攻撃力を3ターンアップ(オーバーチャージで効果UP)】が追加。これにより防御を上げつつ攻撃力も上げられる事が可能となり、宝具の使い勝手がマシュにも並んだ。こちらには自分の攻撃力もアップさせられる、宝具レベルを上げるのが比較的容易である、何よりライダーである以上キャスターやバーサーカーに弱点を突ける……というマシュにはないメリットもある。アンデルセンなどの回復役およびArts宝具アタッカーとArtsパを組めば「アンドラスタの加護」と合わせて宝具チェインを決めることで鉄壁の防御陣を敷きつつ、Arts宝具アタッカーの威力を底上げして強烈な一撃を叩き込むという宝具コンボが可能となり、名実とともにArtsパの防御の要の1人として一気に頭角を現す事となった。
2019年8月の強化クエストで「女神への誓い(B)」が「勝利の女王(A)」へと進化。【味方全体にローマ特攻状態付与&クリティカル威力アップ】と、ローマ特攻が味方全体に及ぶようになるとともに、クリティカル威力バフを味方全体に撒けるようになった。ローマ特攻自体は相変わらず局所的であるが、高倍率のクリティカルバフで自陣営全員を強化できるのは頼もしい。「アンドラスタの加護」でArtsパーティー支援に秀でたところに、スター稼ぎさえ用立てられれば、クラスに関わらず一撃の鋭さを高め、NP効率もより高めてくれる。ローマ特攻が通るなら、史実に恐れられた「報復の女王軍」を再現することも可能。後に何でもかんでもローマにする神も出てきたため、彼の力を借りる事ができるマスターはより彼女を活躍させることができるようになった。ただ仇の首魁にして象徴ともいえる存在の恩恵を存分に受けるという絵面になるのが欠点ではあるのだが。
またマシュとは役割が被ってはいるものの、2人同時に起用することでパーティー全体の防御をガチガチに固めることができる。2人の防御系スキルと宝具を同時に使用すると敵の宝具をノーダメに抑えることもでき、一部の高難易度チャレンジクエストなどでは最適解の1つとして運用された。
優秀なArts宝具アタッカーの水着騎士王、サモさん、ロビン、エウリュアレ、ヴラド公(狂)などや、弱点を補いあえる酒呑童子、ダ・ヴィンチちゃん、静謐or百貌、キアラなどとも相性が良く、Artsパの戦略の幅が大幅に広がったと言える。勿論Artsパにこだわらなくとも、ジャンヌ・オルタやゴルゴーンなどと言った攻撃力は高いものの防御力に乏しいアタッカーの補助もできるようになった。2019年の4周年記念に限定サーヴァントとして参戦したロリンチちゃんとの噛み合わせも抜群で、互いのスキルと宝具が全体的に噛み合っており、マシュと3騎で組ませるとバーサーカーの攻撃さえ0に抑える驚異の防衛線を形成する。「金剛鉄壁」という宝具詠唱は伊達では無いのだ。
そして、同じくArts宝具アタッカーであるネロ(赤&嫁両方が対象)とは「アンドラスタの加護」と「約束されざる守護の車輪」にて彼女の宝具の威力をアップさせたり、逆に盾役として補助できるなど、ベストパートナーとなりうる。2人の因果を考えればいささか皮肉に映るかもしれないが、見方を変えれば数奇な運命を経て和解できた2人の友情の現れ……と言えるのかもしれない。
2021年2月にモーション改修と同時に強化クエストが追加されており「戦闘続行(A)」が「戦場の糧(A+)」に変化。効果は「味方単体にガッツ状態(1回・5ターン)+最大HPをアップ」に変化し、クールタイムが1ターン短縮された。これにより耐久に不安があるサーヴァントを支援することがさらに得意になった。特にサポーター系ライダー専任サポーターとして名高いえっちゃんと組ませれば欠点と言えるスター集中度を下げてもらい向こうの欠点である耐久力をガッツで補う事が可能。
モーションについては、キャラグラフィックが書き直された事で頭身があがり、174cmのきれいなモデル体型が際立つようになった。また、それまでは立ち状態でも相手を睨みつける表情であったが、セイントグラフ基準の笑顔に表情も変更されている。宝具の項目にもあるように、攻撃時には剣から光弾を発射したり、アーケード版と同じデザインの戦車で突撃したりと、よりライダーらしい動きを見せてくれる。宝具演出についてもアーケード版から逆輸入された演出となっている。
関連人物
生前
言うまでもなく因縁の相手である、ローマ帝国5代目皇帝。
彼女の人となりと当時の境遇を知った今では、多少なりとも我慢がきく。
キャスターとなった彼女にはスキルとクラス相性も相まって有利になっている。
プラスタグス
最愛の夫にして、ローマの侵略前に先立たれたブリタニアの先代王。
彼に関しては「天地がひっくり返っても裏切らない」と言い切っているほど信頼している。
コミカライズ版で娘達共々ビジュアルが明らかとなり、ダンディで優しそうな風貌だった。
アンドラスタ
ブーディカを守護している、ケルト神話における戦いの女神。
ネロ達からしてみれば、ローマ神話のヴィクトリアに相当する。
Fate/Grand Order
契約したマスター。初対面から「良い奴」と好印象であった。
お母さんorお姉さんポジション代表として、常に気にかけている。
マスターとしても、人間としても好感が持てるとのことで距離が近い。
マスター同様に妹分として可愛がっており、抱きしめた際に窒息させかけた。
また、彼女がデミ・サーヴァントとして契約した相手の正体に気付いている。
アルトリア・ペンドラゴン等のブリテン出身英雄
先述の通り、ブリテンと縁のある後輩英雄には慈しみの感情を持っている。
特にガレスに対しては「うちの子にしたい」と言うほど気に入っている模様。
その関係か、コミカライズ版では孔明の依代がイギリス出身だと見抜いていた。
料理上手サーヴァント仲間。カルデアでは共に炊事役を担っている。また、エミヤとはそれぞれに理由こそ異なるものの、どちらもアルトリアを放っておけない者という共通点がある。
☆3のライダークラスな王族繋がり。お菓子をあげたりする仲らしい。
奏章Ⅱにおいては、特異点での同位体同士が教師と生徒の関係性であった。
ローマの為政者達で、左からローマの終身独裁官、ローマ皇帝、ローマ建国の神祖。
怨敵たるローマの名だたる英雄ながらネロ同様まだ我慢の効く相手。しかし神祖に対しては「あたしの、事を、ローマって、言うのは、やめて。わかった?」と強めの語気で文句をつける。
上記したロムルスの神格化された別側面たる存在で、ローマ三大主神の一角。
ローマの正義と繁栄の象徴足る神に対し、他のローマ皇帝達に効いていた我慢も限界を超えてしまい、向こうの幕間で激突と相成る。しかし上記のように戦闘システム上では相性抜群である。
母性を求める子どもの霊であり、ブリテンの負の側面の犠牲者でもあるためか特に目をかけて可愛がっている様子。存在の特殊性を理解しているのか、ちゃんと「あなたたち」と呼んでいる。
時代は違うものの、同じく運命に翻弄された女性であるためか仲が良いらしい。なお二人とも生前は子持ちだったが、マタ・ハリのほうはブーディカを「ママン」と呼んで甘えていたりする。
料理上手なサーヴァント同士であり、グラマーボディの母親属性仲間でもある。
料理の腕前自体は評価しているが、野菜を空中で解体しようとする様には閉口した。
事実上の最後のローマ皇帝で、ライダークラス仲間でもある。
皮肉というべきか類似した効果を持つ防御宝具を所持している。
余談
彼女の幕間の物語にて、聖杯の影響で強大化したゴブリン相手に盛大な負けフラグをぶち立て、主人公とロマンさらには敵であるはずのゴブリンまでもが動揺してしまった。一応勝ったのだが。
しかも戦闘後の主人公とロマンの悪ふざけに律儀に付き合っていたり……悪ノリが過ぎる。
再臨第三段階に入ると髪が長髪になって、服装も女王らしく煌びやかになる。
赤髪に碧眼なのでどっかのはた迷惑な四大ヒロインの魔法使いにちょっと似ている。
しかしpixivで見かけるのは初期状態が多い(第1部2章登場時は第2再臨の状態)。
理由はおそらく、ビキニアーマーっぽい大変健康的なエロスを提供してくれているため。
現在では多くの新人マスター達をドキドキさせているのだが、本人は未だ亡き夫にバレンタインの贈り物を供えているなど、見た目の割に清純派属性だったりする。再会できたらいいね……
なお型月女性陣としては、長身ネタで有名なかの第五次ライダーを超える“174cm”という長身のモデル体型だったりする。顔つきが朗らかで童顔なために垢抜けないところがある分、高さが実感できないところもあるが、その滲み出る包容力こそ彼女の魅力である。今も亡き旦那一筋らしき節はあるが、絆が上がると主人公に対してもストレートな好意を示してくれるようになる。
『空の境界』とのコラボイベントにおいて復讐者としての負の側面を示された通り、史実においては一時的とはいえ当時最強を誇ったローマ軍をほぼ壊滅にまで追い遣っており、三都市を徹底的に焼き払い、老若男女問わず皆殺しにする等の狂気に近しい大虐殺を行っている。
愛するモノには無限の愛を注ぐ慈母の側面と共に、愛するモノを害する者に対しては修羅にも成り得るという、ある意味「女」をその身で現す英霊であると言える。なお、地元では何度も彼女の霊が目撃されており、日本でいうところの名前を出したら祟られるこの御方に近い扱いだとか……
概念礼装「シャイニーゴッデス」では、第一霊基でのビキニ状態とはまた別の本物の白ビキニでの水着姿を披露してくれた。よく見ると日焼け後が見える、何とも健康的な色気が漂う一枚。
なお『デッドヒート・サマーレース』では、この件で「次回の水着サーヴァント枠に採用されるかと少し期待していた」と暴露してしまった。まぁ、実際に礼装から水着サーヴァントに昇格した神智学者とか幼女とかなぜか怪盗になった夫人(礼装的には同期)とかもいますしね……
2周年記念では、上述イラストのように白いドレスでの英霊正装を披露。
清純な雰囲気とは裏腹に、とんでもなく凶悪なダイナマイトバディっぷりが明らかとなった。その雰囲気と身体つきから放たれるギャップの破壊力は、多くのマスターの理性を切り崩していった。
漫画『Fate/Grand Order −turas réalta−』では、特異点Fに黒化状態で登場。同じく黒化していた百貌のハサンと共に藤丸達に襲いかかるが、クー・フーリンのルーン魔術で焼き尽くされた。
『FGO』アーケードにも初期から参戦。召喚時には握手をしてくるなど、親しいお姉さんっぷりを発揮している。宝具演出では『FGO』で描かれなかった二頭立ての戦車に乗って現れ、戦車から味方の前に飛び降りると共に戦車が味方を含めてブーディカの周囲を旋回、その後『FGO』のような車輪が回るエフェクトが出るという、本来の設定になぞらえた凝った演出になっている。
関連イラスト
※ 水着姿は『カルデアサマーメモリー』期間中の概念礼装「シャイニー・ゴッデス」より。
参考資料⇒「Fate/GO(グランドオーダー)攻略まとめwiki」さんの外部リンク
関連タグ
Fate/GrandOrder ライダー(Fate) サーヴァント
※ 以下、第1部最終章『冠位時間神殿 ソロモン』のネタバレ注意!
勝利の女王のケジメ(ネタバレ)
最終決戦の地『冠位時間神殿 ソロモン』では、敵味方含めた第二特異点の面々と共に、Ⅱの座・情報室の魔神柱と対決することに。生者なのか死者なのか曖昧な形でサーヴァント化し、舞い上がるやら頭痛がするやらで本調子でないネロを、再びサポートしながら戦線に臨んだ。
そして英霊の座を経たことでようやくブリタニアの真実を知ったネロは、皇帝でありながら悲劇を食い止められなかったことをブーディカに対して謝罪する。しかしこの時のブーディカには、ローマそのものは許せずとも、ネロ個人の責任(不可抗力の監督不行き届き)を追及しようという気はなかった。凄惨な復讐劇の果てに大義を手放してしまったブーディカは、罪のないローマの民衆を巻き込んだのは自分も同じとして、互いの憎しみをぶつけ合うよりも、非を認め合うことを選ぶ。
「あたしはもうとっくに亡者だ。英霊ってのは人類史に刻まれた影で、過去を生きた本人じゃない。それなら多少恰好付けたっていいさ。なあ、ネロ公!」
「本人じゃない英霊(あたし)は、本人か英霊かよく分かんない皇帝を許すって事!」
第二特異点での戦いから、長らく言い出せなかった言葉を伝えたかった本人に対して口にしたことで、ネロのみならずブーディカ自身も、ようやく生前から抱いていた迷いを振り切れたのだった。