タマモ地獄をお見せしよう……
プロフィール
真名 | タマモキャット |
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クラス | バーサーカー(アルターエゴ) |
性別 | 女性 |
身長 | 160cm |
体重 | 52kg |
出典 | Fate/EXTRA CCC |
地域 | SE.RA.PH |
属性 | 混沌・善・地 |
好きなもの | ご主人 |
嫌いなもの | 自分と同じ芸風、他のタマモナイン |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | ワダアルコ |
CV | 斎藤千和 |
玉藻の前より筋肉分、ちょっと重い。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
タマモナインのひとり。玉藻の前が千年鍛錬によって神格を上げた後、元の一尾に戻る際に切り離した八つの尾。それがそれぞれに神格を得て"分け御魂"として英霊化したもの。玉藻の前が持っている(わりと)純真な部分の結晶。それと同時に野性的な要素の結晶でもある。
メインシナリオでは、第1部2章『永続狂気帝国 セプテム』にて登場。エリザベートと共にはぐれサーヴァントとして、ステンノが用意した試練の洞窟へと主人公たちを招く。
人物
一人称は「我」。実は「アタシ」だが、親密度があがらないと言わない……という設定だが、実際にはその他にも「私(わたし)」だの「キャット」だの、様々な一人称が登場している。
タマモでキャットなバーサーカーなメイド。語尾はワン(ただし、質問や疑問などへの肯定を示す際は『good.(キャッツ)』とルビが振られることが多い)、そして好物は人参なナマモノ。
好きなモノはご主人。嫌いなものは自分と芸風がかぶってるもの、あと自分以外のタマモナイン。
何をしでかすか分からない、何がしたいのかも分からない野性の猫っぽいもの。
バーサーカーなので、基本、意思疎通は難しい(というか、胡乱な言動で真意が測りづらい)。
美味しいもの、楽しいものにしか興味を示さず、日々自由気ままにハント生活を満喫している。
野生の獣の矜持として、一度“主”として仕えた者には最後まで忠誠を尽くす。契約した後のタマモキャットは主人の役に立ちたいだけの、一途な守護獣になるのである。こうなるとマスターを守ること、マスターの幸せが第一になるのでキャット自身の幸福は考えなくなる。
メイドであるためか、家事、料理、掃除、収納など、全部完璧にこなしている。
見た目こそポワポワしているが、喋り方はかなりハキハキしており、ギャップが激しい。
その上、発言や奔放な言動と、たまに出る冷静かつ的確な判断力や、乙女然とした初々しい態度など、そこかしこにギャップ萌えが散りばめられている。
プロフィールにあるように家事関連は完璧。特に絆シナリオで振る舞われる料理は、どれも絶品とのこと。下記にもあるように霊基再臨の度に衣装が過激になっていくが、一応やりすぎの自認と羞恥心はある模様。こんなギャップ萌えの塊のようなキャラ性と、性能面での使い勝手から、彼女に世話を焼いてもらいたがるマスターは多い。
ちなみに彼女、本人が明言したが、アルターエゴである(本人曰く「彼女達」に対抗するため」らしい)。 更にクラスを変更可能らしい(『宮本武蔵体験クエスト』でその一端を見せている)。
能力
基本的な戦闘手段は肉弾戦でありモーションもそれに準じているが、呪術の類も使用可能。
『CCC』コラボイベントではオリジナルの奥義である『呪相・空裂大密天』をも使用してみせたが、かなりのバックファイアが本人(主に脳神経)に襲い掛かり大ダメージを負った。
モーション中では、猫パンチや伸ばした爪で斬り裂く他、炎を纏わせた尻尾を叩きつけたり、口から魔力砲を発射したり、頭上から巨大火球(第2再臨以降は巨大オムライス)で爆破したりする。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B+ | E | A | A | B | D |
保有スキル
狂化(C) | バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。全パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。初めから理性が薄めのキャットなので『狂化』とは言いがたいが、まあ似たような状態なので誰も気にしない。たまに含蓄のある言葉を呟き周りを驚かせる。 |
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怪力(B) | 魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性で、一時的に筋力を増幅させる事が可能となる。一定時間筋力のランクが一つ上がり、持続時間は『怪力』のランクによる。かなり相性が良いのか、本人はノリノリ。野生の力の ばくはつ だ! |
呪術(E) | ダキニ天法。地位や財産を得る法(男性用)、権力者の寵愛を得る法(女性用)といった権力を得る秘術や、死期を悟る法がある……が、タマモキャットはこのカタチになった事で軒並み忘れてしまっている(一応炎は扱える)。 |
呪層・猫日照(B) | 「呪術(E)」が変化したスキル。詳細不明。 |
変化(B) | 借体成形とも。玉藻の前と同一視される中国の千年狐狸精の使用した法。殷周革命(『封神演義』)期の妲己に憑依・変身した術。過去のトラウマから自粛していたものだが、タマモキャットに自粛・自嘲・自制の文字はない。あるのはただ自爆だけである(そのせいか、オリジナルの玉藻よりランクは低い)。 |
変化(ランチ)(A) | 「変化(B)」が変化したスキル。詳細不明。 |
宝具
燦々日光午睡宮酒池肉林(さんさんにっこうひるやすみしゅちにくりん)
- ランク:D→D+
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~40
- 最大補足:30人
「タマモ地獄をお見せしよう……」
「うむ――という訳で皆殺しだワン!『燦々日光午睡宮酒池肉林(さんさんにっこうひるやすみしゅちにくりん)』!!うーん、グッモーニン……」
敵を血祭りに上げた後、勢いのまま寝転がって日向ぼっこに興じるという、なんともアレな技。
寝る気なのに「グッモーニン」とはこれいかに。宝具を解放したタマモキャットは、己の中の野性を解放し、並みいる敵を本能のままに血祭りに上げて行く。バーサーカーらしい凶悪さを持つ一方、本人は意外にもこの宝具を全力解放することに抵抗感を持っている。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
☆4バーサーカーとしては最大のHPと最弱の攻撃力を持つ耐久型。
カードバランスは《Quick:1/Arts:1/Buster:3》のバーサーカー標準。
HPが11,000超えと☆5級のHPを持つ半面、狂化も(C)とそこまで高くはないため、攻撃性はやや振るわない。また、初期サーヴァントとしては珍しく2〜3HITする攻撃が多いが、これがNP獲得の面で悪影響を及ぼしているため、バーサーカー全体でも最悪クラスのNP回収力で辛い立場にある(スキル未使用のランスロットよりはマシ、というレベル)。
スキルは、「怪力(B)」(攻撃力UP/2T)・「呪術(E)」(確率で敵1体のチャージを減少)・「変化(B)」(防御力UP)。一見バランスは良いのだが、宝具の追加効果でスタンしてしまうので、前もって使わないと怪力が1T無駄になってしまったり、呪術もイマイチ信用できない確率だったりとややクセのある性能をしている。「変化(B)」は3周年記念の強化クエストをクリアすれば「変化(ランチ)(A)」(最大HP上昇状態3ターン+弱体無効状態1ターンが追加)に強化され、HPの多さも手伝って耐久性が大きく増すことに加え、同時に宝具もぶちかませばスタンのデメリットが回避されBraveチェインも一緒に叩き込むことが可能に。
マスターのお弁当に大忙しな良妻にチェンジする事で、お昼寝キャンセルモードに移行しているのだろうか。まさに「自分の幸せは二の次」という設定が反映されたような効果である。
更に追加された強化クエストをクリアすると、「呪術(E)」が「呪層・猫日照(B)」(5ターン・一回の無敵付与を追加)に変化し、多少は生き延びれる。
全体的にいえば格上のヴラド三世の廉価版に近いが、スキルによる攻撃の補強可能な点や宝具の性質で棲み分け可能。また、スカディ登場後はそちらと合わせての宝具連射が可能という利点も。
用兵論として最も有用なのが、『CCC』イベントのように複数のクラスの追加エネミーが出現するクエスト。バーサーカーの全方向相克の相性で有効打を通し、強化の入ったスキルで耐久性を維持し、宝具で敵陣をまとめてミンチにしつつ自分は回復と、継戦能力の高さを存分に発揮してくれる。まさに万能良妻キャット。それでも多少脆いので、タンク役を一人添えてやればより安定性が増してくるだろう。
なお霊基解放によるセイントグラフ(カードイラスト)が、『赤の礼装⇒メイド喫茶⇒裸エプロン(?)』と、どんどんニッチになっていく。⇒攻略まとめwiki内 『タマモキャット』詳細
ちなみに、第1再臨以降、右手にオムライスを持っているが、ケチャップで描かれている文字は『タマモnhan』である(イラストを描いたワダアルコ氏曰く、「『chan』か『nyan』で迷っていたら書き間違えた」とのこと。おそらく二つの語感が微妙に似ていたせいかと思われる)。
2019年1月1日にモーション変更及びボイスの追加を受け、色々面白くなった。
まずスキルモーションは、通常はシャドーボクシングのような動きだが、たまにクロッシュ(レストランなどでよく見るドーム型の蓋)を開けて料理を取り出してくる。
その種類も多彩で、第1再臨時のオムライスや、目玉焼き乗せハンバーグ、肉野菜炒めなどがある。
戦闘モーションは両腕だけでなく、尻尾も攻撃に使っている。
バスターの3段目では、まさかの口からビームをも使う。
「膾スラッシャー!!」
EXアタックはオリジナルのように頭上に魔力の炎を生み出し投げつけるのだが、たまにケチャップでかわいい猫の絵が描かれた巨大オムライスをぶち当てるという暴挙を行う。
料理とは一体……また、宝具でのスタンが入ると専用のお昼寝姿が拝める。
関連人物
生前(?)
自身のオリジナル。
キャットからの印象は「サインを貰った後に殺す」らしく、結構殺意バリバリである。
オリジナルから分離した自身と同じ分御霊。
全員が平素は敵対関係にあり、「他のナインは殺す」と発言している。
アルターエゴの集団。
キャットを含めた「タマモナイン」は、彼女たちに対抗すべく誕生した。
Fate/Grand Order
契約したマスターにしてご主人。
基本的に彼/彼女に対してはデレMAX状態。
項羽幕間の物語では、タマモキャッツベーカリー教室の手伝いをエミヤがしていた。
料理の弟子1号。第1部2章などで共演。
キャットの料理の腕に感嘆しており、キャットが暇な時に色々と教わっている模様。
料理の弟子第2号。『CCC』コラボイベントで共演。
リップが敵の魔の手から解放されて仲間になった後、キャットが料理が出来ると知った事とキャットから誘いを受けた事で自ら弟子入りを志願する事となった。
なお、キャットをしてもリップは「2流半ぐらいのコックさん」が限界との事。
『CCC』コラボイベントで共演。当初は敵であったが、紆余曲折の末に共闘関係となった。
意図的にJKキャラを演じる鈴鹿からすると、玉藻の前のアルターエゴで完全天然キャラのキャットとは相性が悪かったが、同イベントでの共闘を経て「打倒玉藻の前」を掲げる者同士として仲良くなった模様。なお、キャットは自由奔放な行動の裏で彼女の本質をしっかり見極めていた。
『Fate/Samurai Remnant』とのコラボイベント『盈月剣風帖』にて共演。そのあまりに自由奔放で奇妙奇天烈な言動に二人を宇宙猫状態にした。
余談
2016/3/27(日)〜4/6(水)にゲーム内で開催されていた『AJ2016コラボクエスト』に登場した際にはキャスターのクラスで登場。諸葛孔明のスキル「軍師の忠言」も使用した。
ちなみに、同イベントで戦闘を行った理由は『Fate/EXTELLA』の出演枠を力尽くで獲得する為。自分も参加を希望していたが「『EXTELLA』は『Grand Order』より前に開発が始まっていたので『Grand Order』が初出のキャラクターを逆輸入する可能性は限りなく低い」と言われたことで実力行使に走った(しかしキャットの初出は『CCC』のEDのため、実際には当てはまらない)。
本来キツネはイヌ科の生き物であり、事実デザイン的にも性格的にもやっぱりイヌに近いキャラクターであり語尾も「ワン」となっているが、何故か付いている名前は“キャット(ネコ)”である。
……そのイヌ科もネコ科同様に大きく食肉目という括りであり、その食肉目は別称は「ネコ目」である。学会(リアル)がキャットをキメておいでだった。
ファンの間では「会話の再現(エミュレート)がFGO登場人物中で最難関」と評される。
造物主のきのこ氏曰く―――
「掴みきれない独特な口調のコツはかわいく、たのしく、そうめい、ちょっと3秒か3年ぐらい未来の考えで、つねに真理だけをかたり、ご主人のためにいきる」
※週刊ファミ通 2020年8月13号「『FGO』一問一答」
マテリアルでは「ネコアルク枠」と明言されており、同時に「キャットがメインシナリオに絡み始めた時が『FGO』の終わり」とすら語られている。
その為、彼女の出番は殆どがイベントに顔出して場を引っ掻き回したりしなかったりと言う程度だったが、『深海電脳楽土 SE.RA.PH』ではオリジナルの代役として少なくない活躍を果たし、ジャガー(虎)同様意外とシリアス適性もあることが明らかになった。半ば形骸化しかけている事もあり、作品の終わり(ゴール)が明言された今ならもしかすると……?