概要
自我から分かたれた分身。オルターエゴとも。
アバターとは違いオリジナルからデザインされた生命であるが、自我を獲得し本体とは異なる行動原理や目的意識を持つ場合も少なくない。ただし、本体から抽出された一部を受け継いでいる場合もまた多い。
その英霊のペルソナの一つが別個体として独立した別人である。
初出は『Fate/EXTRA CCC』。上級AIであるBBから創造された5人の少女のクラス名であった。
その言葉の通り、このクラスに該当するサーヴァントは、ある人物の一面を取りだした存在に対するクラスになっているらしく、全員が正式な英霊ではないという共通点を持っている。
また、英霊本来の十全な人格ではなく、その一部が依代となった現代の人間と混ぜられた疑似サーヴァントもこのクラスに分類されうる性質を有している。
クラスカードのイラストはトランプのジョーカーを思わせるピエロである。
長らくこのクラスに男性サーヴァントはいなかったが、2018年にて遂に登場した。
サーヴァント自体が英霊の一側面を切り出してコピーしたものであるため、自我から分かたれた分身=アルターエゴともいえる。
だがアルターエゴクラスに分類されるサーヴァントは本体の一側面を有しながらも、本体から独立しようとする確固たる意思をもっており、自らのオリジナルを嫌悪し同一視されることを嫌う傾向にある。
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イデス。アルターエゴ達が生まれながらに持つ特殊能力。既存のスキルが変質・強化したもの。また精神のあり方が発露したもの(被虐体質、加虐体質など)もイデススキルとされることもある。
通常のサーヴァントには発現しないものが多い。『FGO』初出キャラの一部など持たない(言及されない)者も増えているが、所持者と非所持者の違いは現在不明。
Fate/EXTRA CCC・FoxTail
サクラファイブ
元祖アルターエゴであり、BBの分身。彼女の感情をそれぞれ切り離したもの。
複数の霊基を抽出融合させたハイ・サーヴァントという存在であり、全員が「イデス」を所持する。
「愛憎」のアルターエゴ。
大きすぎる胸と凶悪な爪を持つ被虐の少女。
詳細はパッションリップを参照。
「快楽」のアルターエゴ。
槍のような脚と無駄のない華奢な肉体を持つ加虐の少女。
詳細はメルトリリスを参照。
「純潔」のアルターエゴ。
寡黙で知的な雰囲気の大人の女性。
詳細はヴァイオレット(Fate)を参照。
「渇望」のアルターエゴ。
全身に包帯を巻いた途方もなく巨大な少女。
詳細はキングプロテアを参照。
「慈愛」のアルターエゴ。
若草色の着物を着た幼い少女。
詳細はカズラドロップを参照。
タマモナイン
キャス狐エンドにのみ登場。キャス狐が切り離した尻尾が自我を持ったもの。生み出された理由については本体とナイン側で主張が食い違っている。
Fate/Grand Order
Epic of Remnant
海洋油田基地セラフィックスを、月の裏の電脳世界を模した地獄へと変えた人工の魔人。
カルデアの仲間になった2体目の人類悪。
詳細は殺生院キアラ(アルターエゴ)を参照。
亜種平行世界にて外道の限りを尽くした、美しき肉食獣(ケモノ)を名乗る陰陽師。
詳細は蘆屋道満(Fate)を参照。
Cosmos in the Lostbelt
ロシアのとある王制を崩壊させたと伝わる稀代の怪僧。
ある神父の死体を依代に現界した疑似サーヴァント。
詳細はグレゴリー・ラスプーチン(Fate)を参照。
北方の女神三柱を複合したハイ・サーヴァント。
雪の似合う少女を依代に現界した。
詳細はシトナイ(Fate)を参照。
伊勢の国・桑名の伝説的な刀鍛冶。
大西洋異聞帯にて現れた異星の神の傭兵。
詳細は千子村正(アルターエゴ)を参照。
中国の地に埋まりし謎の存在を起源とする神格。
見る者全てに恐ろしい災いをもたらす祟り神。…のはずだったが…。
詳細は太歳星君(Fate)を参照。
始皇帝の命により不老不死の秘薬を追い求めたとされる方士。
TYPE-MOON世界ではある長命種のために死を与える研究をしていた。
詳細は徐福(Fate)を参照。
イベント限定サーヴァント
人呼んで「ハロウィンのアルターエゴ」。
領主として人心に目覚めた、ちょっとやりすぎな正義の最終兵器。
詳細はメカエリチャンを参照。
Ⅰ号機より『守護神』としての属性がより強いクールガール。コンパチとか言ったら殺す。
詳細はメカエリチャンⅡ号機を参照。
剣豪・沖田総司のあり得たかも知れない姿のひとつ。
『Fate』を終わらせんとする負の想念だったのは過去の話。
詳細は沖田総司(オルタ)を参照。
ケルトの海神の疑似サーヴァントとして現界した封印指定執行者。
詳細はマナナン・マク・リール(Fate)を参照。
“愉快な仲間たち(アンプロワイエ)”の大統領(リーダー)に成長(?)したバニヤン。
詳細はスーパーバニヤンを参照。
Fate/Grand Order Arcade
自らに打ち勝った人類を新たな厄災から庇護すべく、幼体という形で顕現した原初の女神。
詳細はラーヴァ/ティアマトを参照。
本作の黒幕が自らを打倒した人類の行く末を見守るべく転生した姿。
詳細はソドムズビースト/ドラコーを参照。
クラス相性
攻撃面では三騎士に不利、騎・魔・殺・狂に有利。
防御面ではアヴェンジャーと同じくバーサーカーのみ有利を突かれる。
プリテンダーに対しては、攻撃防御不利をとられる。
また、CCCコラボイベントのラスボスである特殊クラス、『禁忌降臨庭園 セイレム』に新登場のクラスであるフォーリナーに対しても有利が取れる。これはそのような狂気に対抗するには、強固な『自我(エゴ)』が重要な要素となるからであろう。
その他公式で適性があると明言されている存在
登場作品 | 真名 | 召喚されたクラス |
---|---|---|
Fate/GrandOrder | タマモキャット | バーサーカー |
コヤンスカヤ | アサシン等 |
これら適性を有する存在でも、他のクラスとして召喚、または後天的に変化する事例も確認されており、全ての該当者がこのクラスにしかならないとは限らない模様。
これはアルターエゴがクラスを指す名称だけでなく、単純に本体から独立して自我を得た存在を指す為でもある。
余談
その出自から、基本7クラスである修行時代のセイバーやさきゅっこなアーチャー、サンタさんなランサーも、分類上はアルターエゴであると言えるのかもしれない。
黒化も英霊の別側面を召喚する手段だが、変質した要因をはじめとして定義が異なる。そしてとうとう、オルタかつアルターエゴと両方の条件を満たしたサーヴァントも登場した。
ビーストが自軍入りする際は大半がこのクラスに入るがその理由は
「人類悪が人類全体の特定の自我の肥大化した存在」だからと言える。
ちなみに別のクラスの適正を持っている2体は
「自我よりシステム的な側面が強い」という共通点がある。
全体的なクラス相性に関しては間桐桜と間桐臓硯が参考になっていると言え説明すると
・「精神が擦り切れているが故に狂気に陥る事が無いからフォーリナーに強い」
・「言いなりであるが故に嘘吐きであるプリテンダーに弱い
・「使役していたからライダーとアサシンに強い」
・「御三家であるが故にキャスターに強い」
と言った所だろうか(というかそもそもサクラファイブ自体が臓硯と遠坂時臣が桜にした仕打ちを参考に作られているのだが)。
そこ「ますますバルバトスが殴りたくなった」とか言わない。