概説
詐称者の英霊。「役を羽織る者(Pretender)」と称されるエクストラクラス。
英雄になり代わり本物以上の偉業を成した「偽物(フェイカー)」にも近しい未知のクラスにして、世界全てを敵に回せる程の偽称を成す存在。
この超特殊霊基が持つ特性の1つとして、自らのクラスさえも自在に変える形で詐称できる。
『TYPE-MOONエース VOL.14』の別冊付録『Lostbelt No.6:Fae Round Table Domain Avalon le Fae Reminiscence』に掲載されている奈須きのこ氏へのインタビューによると、プリテンダーに該当するサーヴァントの条件とは、端的に言えば『何かを偽ったまま英雄になった者』である。
例に挙げるなら、「ある英雄が死に、その死を隠した別人がその英雄として生涯を全うした」等のケースが該当し、あくまで「他人を騙る」という点が肝なので、己の正体を隠していた英雄・怪傑ゾロのような事例は該当しない。
このクラスで現界したサーヴァントの一部は、「真名○○ 霊基の名前・正体」という独自の演出と共に「正体」が明かされる演出が入る事がある。
「英雄個人本来のカタチではない存在」は、疑似サーヴァントや複合サーヴァントなどシリーズに数多く登場しているが、プリテンダーの特色はそれらを「秘して偽る」点に特化している事と言えよう。
また、ノウム・カルデアにとってはエクストラクラスの理解を深めるための試練『オーディール・コール』に入っていない。週刊ファミ通の2023年8月17・24日合併号のインタビューによると、その理由は、「もとのクラスがあったうえで化けているので歪みはありません」とのこと。
クラスカードのデザインは、「礼服やマントにシルクハットを着用した悪魔」の姿を描いたもの。
キリスト教の民間伝承や戯曲において、悪魔は常に召喚者の欲望を叶える「従順な下僕」のフリをしながら、魂を奪う機会を虎視眈々と狙う「逆臣」の本性を隠している。
なお悪魔にこうしたイメージが定着した一端に、カルデアで召喚された自称悪魔の魔術師の物語が関わっている。
プレイヤーからの漢字1文字表記は「詐称者」の俗称から【詐】で表される。
ゲーム内における相性
「強靭な自我と思考を持つ者ゆえに言動が読みやすい」のでその手の上で踊らせられる一方、「別宇宙のルールを持ち出して自分の欺瞞を意に介さない狂気の担い手」には手を焼くといったところか。
またアルターエゴとは対極に、【三騎士(セイバー/アーチャー/ランサー)に攻撃有利、バーサーカーを除く四騎士(ライダー/キャスター/アサシン)に攻撃不利】という特性も持っている。
ほか、バーサーカーとは相克(両者ともダメージ増)、ルーラー・アヴェンジャー・ムーンキャンサーとは等倍となる。
Fate/Grand Order
Cosmos in the Lostbelt
『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』
妖精國にて召喚された妖精王。その全ては夏の夜の夢まぼろし。
詳細はオベロン(Fate)を参照。
『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』
南米の雨と稲妻の神にして軍神。
トラロック神、そしてウィツィロポチトリ神を名乗る謎のサーヴァント。
詳細はトラロック(Fate)を参照。
オーディール・コール
『不可逆廃棄孔 イド』
異星の使徒の1人『伯爵』の正体。
ヨーロッパにて医師や錬金術師を騙り暗躍した稀代の詐欺師。
詳細はアレッサンドロ・ディ・カリオストロ(Fate)を参照。
期間限定イベント
コラボイベント
『復刻版:レディ・ライネスの事件簿-Plus Episode-』
ある世界ではフェイカーとして召喚された特殊英霊。征服王最大の忠臣を豪語する騎兵。
詳細はヘファイスティオン(プリテンダー)を参照。
水着サーヴァント
マーリンの妹を名乗る可憐な女性。
どこかで見たような姿をしているが……?
詳細はレディ・アヴァロンを参照。
ハワトリアの地にてアーチャーからクラスチェンジしたバーヴァン・シー。妖精國のあの祭神に似た着ぐるみを羽織っているが果たして…?
詳細はケット・クー・ミコケルを参照。
ハロウィンイベント
詳細は九紋竜エリザを参照。
聖杯戦線
ギリシャ神話の主神たるゼウスをも打ち倒したことがある大祖竜。
NPCとしてのみ登場。
詳細はテュフォン(Fate)を参照。
クリスマスイベント
なんとマスターと共にバレエを踊る。
詳細はアビゲイル・ウィリアムズ〔サンタ〕を参照。
候補者予想
※以下はTYPE-MOON関連作品で登場あるいは言及されたキャラクター。候補者であるというのは公式では一切言及されておらず、あくまで当サイトにおける執筆者の予想であることに注意。
- プレラーティ:「世界までもを騙せる宝具」を持った英霊。
- サンジェルマン:詐欺師を自称する謎の男。ただし詐欺の規模や解釈は出鱈目なレベルで常識外の存在。
- 悪魔メフィストフェレス:名前の意味が「嘘つき」という説がある他、型月では「悪魔を騙るホムンクルス」という設定があり、プリテンダーのカードも悪魔がモデルであるなど、彷彿とさせる描写が多い。
- エルナン・コルテス:ケツァル・コアトルに勘違いされたことを利用してアステカ文明を滅ぼした男。FGOマテリアルにてそれらしき人物が言及されており、当神からは凄まじい殺意を抱かれている。
- ゲーティア:『FGO』第1部ラスボス。プリテンダーと似たクラス相性をしており、そして当初は魔術王を詐称していた。
- 徳川家康:ぐだぐだ世界において「徳川家康が西暦1616年まで生きた」と人類史を欺いた英雄群。一種の影武者という点でヘファイスティオンと重なる要素はあるが、こちらは同実装イベントにおける特殊事情が原因なので、単に影武者なだけであればプリテンダーになるのは不可能だと思われる。(なるとすれば贋作者(フェイカー))
余談
某バンドとは多分関係はない。
が、彼らの代表曲『Pretender』を流しながら召喚したら当たったマスターや、石を全部使っても引けなくて「グッバイ、君の運命の人は僕じゃない」と嘆いたマスターもいるとか。
その他作中のネタバレを避けるため、最初のプリテンダーであるオベロンを指して「ヒゲダン」なんて言い出すマスターもいるとかいないとか。ただし、この方法は彼のクラスと実装が公表され、その有り余るサポート性能から所持しているマスターのサポート欄から外れなくなった今は無意味であるが。
いずれにせよ曲名の意味を知らずに聴いていた方や歌っていた方はこれを機に覚えてみよう。
ちなみにプリテンダーには「王位を狙う者」という意味もあり、現時点で登場している2騎のサーヴァントは「王を騙る存在」という共通点があるが本人達はむしろ王を擁立したり王の忠臣だったりする。
関連タグ
オルガマリークエスト2のネタバレ注意
E-アクアマリーと対峙する際、彼女の口からプリテンダーというクラスはカルデアスの内部で生み出されたクラスということが判明。
オーディール・コールの対象外とされたのも、前述の理由だけでなく、カルデアに縁深い出自のクラスだったからとも推測され、このクラスのクラススコアはアクアマリーとの戦いに勝った見返りとして開放されることになる。