プロフィール
概要
『帝都聖杯奇譚』の連載前設定に登場するサーヴァント。
後述の能力から、本来のクラス自体は不明となっている。
暗い顔をしたボブヘアの青年で体育座りをしてはため息をついている。
『太閤伝ZIPANG』での愛称は「ヤッス」。
真名
日本の戦国乱世を終結へ導いた三河の戦国大名、「徳川家康」。
秀吉亡き後に天下を治め、江戸幕府を開いた初代征夷大将軍であり、その後250年に及ぶ太平の世の礎を築いた、織田信長や豊臣秀吉と共に戦国三英傑と謳われる日本の大英雄である。
死後はその功績から神として祀られ、「東照大権現」と称された。
しかし本作において、実は本物の家康は何らかの理由で早死にしてしまっており、彼は「徳川というシステム」を維持する為に組み込まれた家康の影武者である。つまり人々が知る家康とは影武者である彼を指すようである。
ただし、外見は上述の通りなので、また「影」武者故なのか、他の三英傑のように兜を被っている訳でも、猿顔をしているわけでもなく、要は家康本人だとわかる外見的特徴が何もない為に征夷大将軍然とした威風堂々さは全く感じられない(逆を言えば聖杯戦争において、真名を看破されにくいというメリットがある)。
『太閤伝ZIPANG』の前日譚において召喚したイリヤからも「ホントに強いのこの英霊」と疑問視されていた。
能力
強さを疑問視される見た目に反して『コハエースEX』での紹介は「あっちはあっちでまたヤバいくらい強い。鳴くまで待つし徳川はまだ三百年戦えるレベル」、『昭和戦国絵巻』ではアハト翁に「この国最強」と評された。
長可に「あの家康に戦で勝つなんざ殿下(秀吉)でも苦労する」と言わしめる程戦に強く、秀吉も家康との戦に関しては「野戦に強い?ふーん戦わない戦をみせてやんよ」と言いつつもライダーさんに実際は苦労したことに突っ込まれた際には「諸説ある!」と誤魔化した。
七種の宝具を所持しており、これらを使い分ける事でセイバーからバーサーカーまでの基本七クラスの姿とそれに見合ったステータスに変化する。
この宝具一つ一つが徳川家に縁のある武将そのもので、変化した姿は彼らを模したもの。彼らも家康の影武者を務めた伝説から生まれた宝具である。
わかりやすく言えば夢幻召喚やカメンライドで、各々の強みを活かせなければ単なる器用貧乏に終わってしまう点も同様。
現在判明している姿は次の通り。
刀を装備する事で、柳生但馬守宗矩の姿に変化する。
とこのように状況に応じてクラスを変幻自在に変えられる能力から第六天魔王に有利を取れる一方で、太閤には刀狩りで宝具を奪われる為、三竦みの関係となっているが、帝都聖杯奇譚へと続く第三次聖杯戦争の勝者は信長であり、家康は秀吉が信長に敗北した後に相対した為、家康は信長に何らかの形で敗北していることとなる。
尚、家康本体のクラスは不明で、永らく相応しいクラスが無かったものの、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿にて影武者のクラスフェイカークラスという彼に相応しいクラスが登場した。また「家康の生死を偽装≒歴史を騙した」ことからプリテンダーの適性もあるかもしれない。
ちなみに、家康以外のクラスはアーチャー、セイバーと三騎士クラスである事が分かっているが、『FGO』的な三竦みでは信長にはランサークラスで有利を取れるのでそちらで実装される場合、ランサークラスになる可能性がある。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
? | E | E | E | E | C | A |
保有スキル
なし
宝具
先述の通り、下記七つの宝具を使い分ける事で、基本七クラスを自在にチェンジする。
大天狗正家(セイバー)
名槍蜻蛉切(ランサー)
井伊の赤備え(ライダー)
国崩し(アーチャー)
転輪七宝の一(キャスター)
無銘飛苦無(アサシン)
村正BLADE(バーサーカー)
関連人物
生前
戦国三英傑の1人で、幼少期に人質として彼の下にいた。
家康はノッブのカリスマ性が効かなかったとのこと。
ノッブからは幼名である「竹千代」呼びされており、『太閤伝ZIPANG』においては秀吉の宝具を回避して潜伏していたことも見抜かれていた。
また『FGO』では度々名前を出している。
戦国三英傑の1人で、豊臣政権時代は彼に臣従したが、彼の亡きあと関ケ原の戦いや大坂冬・夏の陣にて彼の一族を滅亡させた。
宝具に依存する家康にとっては天敵の1人で、家康本人も正面きって戦えば勝ち目が無いことを自覚しておりウザがっている。
茶々(淀殿)
豊臣家崩壊の原因となった人物である為、彼女からは目の敵にされており、最悪アヴェンジャークラス(淀殿状態)になるらしい。
「徳川」と聞いただけで我を忘れて暴れる程憎まれており、その様はギリシャの大英雄である彼を前にした彼女の如く。
事実『FGO』のぐだぐだイベントのおまけでは徳川が作り上げた都である帝都でアヴェンジャー化して暴れ回った。
最近は彼女も「息子……秀頼は妾のせいで死ぬ羽目になったのだ。」と自分の非も認めている。
彼女の輝きを好まず排斥に回ったらしく、茶々同様好かれてはいない。
影武者家康の使用する宝具のひとつ、「村正BLADE」を打った刀鍛冶。
戦国最強の一角であり「甲斐の虎」と称された大名。
三方ヶ原の戦いで完膚無きまでに家康をボコり、脱糞させる等生涯消えぬトラウマとなった相手だが、以来「生涯の師」「生涯の鑑」と尊敬する人物でもある。
信玄からは「三河の小僧」と呼ばれ、家康が天下を取ったことについては感慨深そうにしている。
また、家康の側室の1人である阿茶局の父親・飯田直政は彼の家臣であった。
関ヶ原にて戦った相手。豊臣のために戦いを挑むものの裏工作に余念が無かった家康に敗北した。
彼からは酷く嫌われているが、一方で史実における豊臣政権下の五奉行と五大老の中では、実は最も親しい友人同士だったとされており、家康は「三成のような家臣が欲しい」とまで語っていたという。
家康の三男で、後の江戸幕府2代将軍。
ご存知、世界で最も有名な忍者として知られる家康の重臣。
彼は二代目であり、忍者だったのが確かなのは初代の父の方だが、彼も忍としての訓練を受けていたともされている。武将としても有名で、「鬼の半蔵」の異名で知られた槍使いでもあるため、ランサー適正もある模様。
作中では村正が彼の存在について言及しており、曰く「隠密大名」と誉れ高い人物とのこと。
影武者家康の使用する宝具のひとつ「無銘飛苦無」の元の持ち主と思われる。
徳川四天王の1人であり、戦国最強の武将と称された徳川の守護神。
千子村正の流派の刀匠である藤原正真が鍛えた名槍・蜻蛉切を手に、50以上の合戦を戦い抜き一度も傷を負わなかったという武勇伝を持つ豪傑。更に某ゲームではその強さをよく比較される呂布とは対象に生涯に渡って徳川家にのみ仕えた忠義の武将でもある。
影武者家康の使用する宝具のひとつ「名槍蜻蛉切」の元の持ち主と思われる。
生前の家臣たちで、忠勝と同じ徳川四天王。
かなりのチート揃いであり、全員座に登録されていてもおかしくないと思われる。
この内、直政は影武者家康の使用する宝具のひとつ「井伊の赤備え」の元の持ち主と思われる。
家康の家臣である大河内久綱の長男。後に島原の乱では総大将となる。
家康とは慶長8年(1603年)に初めて拝謁し、翌年に孫である家光の小姓に任じられる。
家臣の1人でありその後も徳川に仕え続けた忠臣。
影武者家康の使用する宝具のひとつ「大天狗正家」の元の持ち主と思われる。
その他
立ち上げた幕府を支えた新選組の面々。
武器を奪って自分の物とする英霊達。対峙した場合、家康とは相性がとことん悪い。
なお、家康は武器をどんどん生産して味方に渡す戦法を取れるわけではないため、自軍の組み合わせとしても良いとは言えない。このサーヴァントをどう活かす『FGO』?
ゲオルギウス、マルタ、天草士郎、ジャック・ド・モレー、ジャンヌ・ダルク
徳川家が弾圧し続けたキリスト教関連の英霊。
彼らにとって家康の行いは許されないだろう。しかし、当時はスペイン・ポルトガル帝国による日本植民地化を目的として、キリスト教宣教師の信者たちへの煽動による神道・仏教への弾圧や日本人奴隷化が行われており、国家存亡の危機に陥っていたため適切な判断だったとも言える。
余談
上記のように7つのクラスに変身できる事が分かっている家康だが、アーチャーからバーサーカーまでのクラスが誰に変身するのかが未だに明かされておらず、ファンからは度々議論の対象となる。
中でもキャスター候補は『FGO』で開催されたぐだぐだイベントから南光坊天海ではないかと疑われている。これらの逸話は俗説として伝わる家康影武者説が元ネタと思われる。
また、バーサーカーを選んだ場合は『FGO』的にクラス相性もへったくれも無くなる。
紛い物の太閤が裁定者をやってのけたり、第六天魔王は復讐者になっているため、同様に家康もエクストラクラスの適性はあると考えられる。
少なくとも聖人ではなくむしろ聖人を目の敵にし嫌っていた為、ルーラー適正は無いだろうが…。
関連イラスト
関連タグ
徳川廻天迷宮大奥:"徳川"をテーマとした『FGO』のゲーム内イベント。ただし、メインを張った新規サーヴァントはインドの神一騎だけであり、本記事における彼の出番は一切無かった。
世良田二郎三郎元信:小説『影武者徳川家康』の主人公になった為に、「有名な家康の影武者の1人」になってしまった人物(ある意味無辜の怪物)。彼が"徳川家康"に組み込まれた場合、成るクラスはアーチャーだろうか?
風魔小太郎:同作では紆余曲折を経て"徳川家康"を維持するメンバーになっている。
徳川四天王(本多忠勝・酒井忠次・榊原康政・井伊直政):家康本人が亡くなった時期にもよるが、忠勝以外の3人も「影武者徳川家康システム」に組み込まれていた可能性は高い。