概要
1990年に完成したカルデアの発明の一つ。
『惑星には魂がある』との定義を基に、その魂を複写する事により作り出された小型の疑似天体。いわば極小の地球のコピーである。
アニムスフィアの“地球の人類史の保障”というグランドオーダーの結論として作り上げた究極の魔術礼装。
機能
カルデアスは同時に地球のライブラリとして機能する。
未来は変動するものであるため、100年先の未来の詳細は観測できないとされるが、確定した過去の詳細は引き出せる。いわば人類史の過去に向かう羅針盤であり、人体を量子分解し過去に出力するレイシフトもカルデアスがあればその成功率は格段に跳ね上がる。
位相が違うため干渉はできないが、シバによる観測は可能。地球環境のモデルを投影し星の状態を過去や未来に設定し観測する事が出来、現実の地球の様々な時代を正確に再現可能。
『天体科』君主(ロード)マリスビリー・アニムスフィアはカルデアスの設定を100年後に定め、カルデアスに文明の光が灯っていれば人類は100年後も存命していると確認しようとしていたが、人類史が焼却され人理があやふやな状態下では、カルデアスにおける観測は様々な可能性が入り乱れている。
カルデアスは地球の魂をコピー・再出力した疑似天体であるため、一度回した以上止めることはカルデアスの死と同じ。さらにこれ自体が「高密度霊子の集合体」「次元が異なる領域」でもあるため、物理的には太陽やブラックホールに等しい存在であり、人間が直接触れてしまえば分子レベルにまで分解されて消滅してしまう。怖い。
成り立ち
公的には「1990年に完成」という事なっているが、実際は2004年の時点でも未完成。
スポンサーを納得させるために組み上げ、地球モデルとして成立こそしたものの、本来の機能には程遠い状態だった。
なぜならば、理論こそ完成したものの肝心の”動かすための燃料”がなかったのである。サイズダウンしているとはいえ地球のコピー、疑似天体であるカルデアスを回すだけの膨大なエネルギーを得るためには、国一つを賄うほどの発電所を半年ほど独占しなければならず、国家予算に匹敵する莫大な資金が必要だった。
いかに君主(ロード)の一角であるマリスビリーと言えど最後に行き詰まったこの問題点の解決には難儀しており、手持ちの財産である虎の子の海洋油田基地セラフィックス、当時買い上げたばかりだったフランスの原子力発電所一基ですらも「これだけでは話にならない」と言わしめている。
彼に残された十年の活動時間内で、なおかつ知られれば厄介となる他の君主(ロード)達に気付かれずに文字通り天文学的な資金を確保するには、どうあっても間に合わないと判断したマリスビリーは、その起動を早める為に冬木の聖杯戦争に参加しキャスターを召喚した上で優勝。大聖杯に「巨万の富」を願う事で必要な資金を確保しついに起動を実現した。
後にカルデアを制圧したNFFサービスに同行していたグレゴリー・ラスプーチンは「カルデアスは根源に到達する為に開発された」と発言しており、マリスビリー自身が根源に到達する為に必要不可欠な要であったことが確実視されている。
関連イラスト
関連タグ
Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt
マリスビリー・アニムスフィア カルデアの者 クリプター(Fate)
ケロロ軍曹・のび太の創世日記:擬似的な地球を作った話があり、前者の惑星製造は重罪で「惑星」は宇宙最大単位の生命体として認可されているため。
地球儀:要するにコレの超凄い版。
コミカライズ版『深海電脳楽土 SE.RA.PH』ネタバレ注意!!
コミカライズ版にて明かされた、制作場所であった海洋油田施設セラフィックスにおけるその制作過程は倫理的に破綻していることが明らかになった。
それは世界中からレイシフト適性のあるマスター候補をかき集めてはコフィンに詰め込み、霊脈を通して地球の魂と対話させるというもので、当然ながら人体はその負荷に耐え切れずに死亡しては新たに人体実験の材料を集めるということの繰り返し。最低でも2980回は行われていた。
それが5年も続いた果てに128基のコフィンによる“言いくるめ”で建造準備が整うこととなった。
当然、そんな制作過程で作られたものなど、表向きの機能はあるにしてもまともであるはずがない。
その懸念は七つ目の異聞帯で明かされることとなった。
2部7章後編及びその後メインシナリオにおけるカルデアの超特大ネタバレ注意
「 『冠位指定(グランドオーダー)』との訣別の地だ。」