だってまだ褒められてない……! 誰も、わたしを認めてくれていないじゃない……!
プロフィール
身長 | 162cm |
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体重 | 53kg |
誕生日 | 1月22日 |
好きなもの | 理路整然とした筋書き、父親、冒険小説 |
嫌いなもの | 初対面なのに目の前で寝る人 |
決戦の日 | 宙の外 |
魔術系統 | 天体魔術。アトラスの錬金術の素質もあり |
魔術回路 | 質:EX / 量:E- / 編成:正常 |
CV | 豊口めぐみ(ドラマCD版)→米澤円※ |
※ドラマCD版では豊口氏が演じていたが、産休に伴い、2016年の特番アニメでは米澤氏が担当している。2017年の特番、2018年特番のアニメ版『マンガでわかる!Fate/Grand Order』&アニメ版『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』でも米澤氏が担当していることから、マシュ役同様変更されたと推測される。
概要
「Fate/Grand Order」に登場する『人理継続保障機関カルデア』の所長。
フルネームは「オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィア」。
魔術協会の総本山「時計塔」を総べる12人のロードの一角、アニムスフィア家当主でもある。
数年前に前所長である父から家督を受け継ぎ、カルデア所長の座に就く。
人物
愛称は「マリー」または「オルガ」であるが、そう呼ぶ者は少ない。
高飛車でヒステリックな態度が目立ち、プライドも高いが根は寂しがり屋で小心者。
マシュ曰く「悪党ではない悪人」。ただし、この「悪人」とは「性格が悪い」という意味であり、特異点Fにてマスターとなった主人公に対し(渋々ながら)労いの言葉をかける等、一般的に言うところの悪党ではない。
神経質かつややネガティブながら、自身の欠点や負い目から決して目を背けない美点もある。
それでも小うるさく気難しい性格に加えて、父とその弟子との比較も相まって当時の職員間での評判はあまりよくはなかった様子。
「時計塔」の名門魔術師にしては、珍しく物言いが真っ直ぐで感情を露わにしやすいタイプ。
概念礼装「パーソナル・レッスン」のフレーバーテキストから、仕事熱心で生真面目な性質であることが窺える。
テキスト内でも、「スパルタだが懇切丁寧に指導してくれる(要約)」と紹介されており、上から指示を飛ばす頭領よりも、人に物事を教える講師のほうが向いているのかもしれない。
なんとなく、かの時計塔の名物講師に近いものを感じる。
『事件簿』時点では12歳であり、『FGO』世界でも同じ年齢だとすれば没年齢は20代半ばか20代後半だと思われる(つまり、生きていれば現在の年齢はアラサーという事になる)。
能力
名門出身なだけあり素晴らしい魔術回路を有し、魔術師としての才能も極めて高い。
実際短編アニメでは優れた障壁を苦も無く展開している他、黒化による劣化も有るだろうが、ドラマCDでは単身の魔術でシャドウアーチャーを追い詰めている。
しかし、どういうわけかマスター適性だけが一切無い。その資質と不可分であるレイシフト適性も同様である。
これに関しては兄貴キャスター曰く「(魔術回路の量も質も一流なのに)呪いかなにかか?」と表現していることから、普通ならばありえないことなのだろう。
そんな異質な適性からくる周りからのいじめじみた評価もあるが、当時はとにかく物事がうまくいかないことばかりであり、その心労は胃に穴が開きかねないレベルだった。
加えて家督の受け継ぎも父の急死による急なものだった為、到底背負う準備も出来ていないタイミングで大きなものを背負う羽目になったが故に心身共に余裕が微塵もなく、結果あのような自己中でヒステリックな言動となって表面化していたのだろう。
後の章にて観察眼に長けるとある人物からオルガマリーは父親が有能すぎただけで元から聡明であり、あの若さでカルデアを統括できていた事がその証明で、自身の才能を信じられなかったため周囲との不和に繋がったと評されている。
劇中
ストーリー初頭の爆発事故に巻き込まれ、主人公たちと共に「特異点F」へとレイシフトする。
その後は共闘戦線を持ちかけてきたキャスターの助けを借りながら、主人公たちと共に特異点の調査を進め、何とか原因と思われるサーヴァントの撃破に成功。
特異点Fでの人理修復を終え、原因となっていた聖杯の回収に成功するも、その場に現れ本性を現したレフ・ライノールによって抹殺されてしまう。
実は爆発事故の時点で肉体的には死亡していた。
というもの、爆発事故もとい爆破テロの爆弾は彼女の足元にあったため、肉体自体は既に木端微塵に吹っ飛んでいる。
それでも何の因果か精神と魂だけの状態で残存し、主人公たち同様に偶発的なレイシフトによって特異点Fに転送されていた。
冬木にて解決のために走り回っている最中は気づく者がいなかったが、そもそもレイシフトはレイシフト適性のある人物にしかできない。適性100%の主人公と、サーヴァントであり元はマスター(48人の適性者の一人)でもあったマシュはともかく、彼女はレイシフトできるはずがないのである。
つまり、彼女は残酷な皮肉というべきか「死亡して肉体の枷から解き放たれたことで、レイシフト適性を獲得、もしくはレイシフト適性による制限から解放された」と言う事のようだ。
最後は信じていたレフに罵詈雑言を散々浴びせられた挙句、彼が開いた時空のホールによって、カルデアスの中枢である超高密度のエネルギー体の中に自らの心情を叫びながら飲み込まれ、一瞬で消滅してしまった。
姦しい人物ではあったが、主人公とも少しずつ打ち解けてきた矢先のあんまりかつ呆気ない最期を不憫に思ったユーザーも多く、あと少しの所でその手を取る事が出来なかった主人公とマシュの心にも大きなトラウマを残す事となった。
その2年後の夜、ある部屋で主人公は「マスターとなった彼女が自分達を率いて人理焼却に立ち向かっていた」夢を見たのだが……?
その他作品での活躍
路地裏ナイトメア
別世界におけるアトラス院の実験に巻き込まれたシオンが、シミュレート先のカルデアで邂逅。
FGO世界線とはまた少し違った次元のようだが、子供の姿で「未来は変えられない」の言葉を残す。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
「case.魔眼蒐集列車」にて登場。「虹」のランクを持つ魔眼を求め従者トリシャと共にオークションに挑む。
冬木の聖杯戦争について快く思っておらず、またエルメロイⅡ世に対しては懐疑的。
なお本作の時代設定は2004年より少し前のため、この作品でのオルガマリーは12歳くらいの少女である。父親が存命であるためか、FGOよりも精神的に余裕がある。
色々あってエルメロイ教室を出入りするようになり年末には映画の視聴会にも参加している。
マンガで分かる! Fate/Grand Order
公式サポート漫画『マンガで分かる! Fate/Grand Order』ではツッコミ役として登場。こちらでは「所長」と呼ばれている。
『無印』第01話からリヨぐだ子に首を締め上げられたり、フレンド申請を拒否されたりと散々な扱いを受けているが、それでも頑張って生きている。
本編ではサーヴァントを持てなかった所長だが、こちらでは『もっと』第44話にてリヨぐだ子から貰ったサーヴァントの幼生が『もっと』第48話にて成長、晴れて悲願のマスターとなった。
人間関係
Grand Order
尊敬していた父にして、カルデアの前(初代)所長。
数年前からの付き合いで、全幅の信頼を寄せていた相手。彼にだけは気弱な態度を見せる等の甘えも見せていた。デイビット・ゼム・ヴォイドによると、レフ教授は何かの企てにより自身に依存させる事であえてオルガマリーと周囲の人間の間に壁を作らせていたとの事。さらに最後にレフ教授がオルガマリーの最後に対して向けた感情は“奇跡の一手”であれがなければクリプターに逆転の道は無かったという意味深な言葉を残している。
彼に対しては全体的に辛辣だが、付き合いが長く「ロマニ」と呼び捨てにしているなど、気安く接せる関係であるとも取れる。ロマニもオルガマリーの本性や苦労について熟知しているため、医療担当として気にかけている。
出会った当初は諸事情で彼女を恐れていたが、本編現在では信頼の置ける職員として扱っている。
元々任務に不適格なド素人な上、説明会を遅刻した上に居眠りされた事で第一印象は最悪だった。
その直後なし崩し的に同行する事となった特異点Fにて、その直向きさを一応は認める。
自身の死後、カルデアの所長を務める事になった人物。地のスペックの高さや、良くも悪くも人間臭い所が共通している。大きく違う所はレイシフト適性と悪運の有無か。
伝説の魔術王にして人理焼却の黒幕。
三つ編みの部分など、髪型が何故かそっくりであるが現時点での関係は不明。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
トリシャ・フェローズ
魔眼蒐集列車に追従した従者にて教育係。
アニムスフィアの分家の出であり、希少な虚数魔術の使い手。
エルメロイ次期当主の少女。エルメロイⅡ世とは相容れなかったものの、真っ当な魔術師であり陰謀工作に慣れきったライネスとは実益を兼ねた"お友達"となる。
ルフレウス・ヌァザレ・ユリフィス
同じ貴族派に所属する時計塔のロード。冠位決議に向けやり取りをする。
路地裏ナイトメア
並行世界におけるアトラス院の院長。シミュレート実験で巡り合い、彼女に意味深な言葉を残す。
その他
クー・フーリン・オルタ、メイヴ、メフィストフェレス、鈴鹿御前、カーミラ、エミヤ・オルタ
ある光景の中で彼女が連れていたサーヴァント達。
戦う相手も含め、まるで劇中における善悪の立場が逆転したかのようなメンツであった。
「家庭の環境のせいでヒステリックになる」、「メインヒロインに異様な感情を抱く」、「身内の髪型がワカメ」、「主人公を見下しながらもなんだかんだで一定の評価をする」、「哀れな死に様を遂げる」等々、色々と挙げたらキリがないくらいにオルガマリーと共通点が多い人物。
なおオルガマリーは「魔術師なのにマスター適性は0」なのに対し、慎二は「魔術師の才能はないのにマスター適性は『一応』ある」という正反対の特質を持っている。
奈須きのこ曰く「オルガマリーは、ソラウリベンジとして作ったキャラ」とのことだが、上述のように慎二要素も多分に含まれているのも特徴的である。
余談
名前の意味はオルガマリーが(偉大なる聖母)を、アニムスフィアは魂を意味するアニマと球体を意味するスフィアの合成語と思われる。
初代のキャストである豊口女史は『Fate/Zero』のソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ以来の出演となる。
アニメ版ロード・エルメロイⅡ世の事件簿では七大惑星が人体のパーツに対応している一方で、地球は人体のパーツのどれにも対応しておらず、魂が地球に当たると解説されている。
彼女が取り込まれたカルデアスは惑星には魂があるという定義に基づき作られた地球のコピーとも言うべき存在だが果たしてこれが示すものとは……。
魔術刻印の位置も明かされ、額に円状の魔術刻印が刻まれている。額の円、その位置にあるというのは異星の巫女の額に円状の器官があるということとどこか通じてるように窺える。
また、魔術刻印が継がれているにもかかわらず、聖杯戦争にマリスビリーが参戦しなかった世界においては彼からは捨てられた模様。
また、カルデアを作り上げたアニムスフィア家の魔術は本来、「天動説」をベースにしたものだと言う事が明かされている。その一方で、地球のコピーとも言うべきカルデアスを観測するカルデアのやり方は天動説とは対の概念「地動説」を思わせるが…。
原作者の奈須きのこ曰く「彼女はソラウのリベンジ」とのことらしい。
第二部以降は後任としてゴルドルフ・ムジークが登場しており、物語序盤で退場してしまった彼女と違って彼の方は二部全般を通して(コメディリリーフという部分も合わせて)カルデア現所長としての存在感を発揮していることから人間性を含めて何かと比較されることも多く、結果FGOユーザー間での人気および知名度においてはだいぶ大きな差が生じているのが現状である。
それでもユーザーの中ではあまりにも悲劇的な最期から何らかの救済を望む声や散りばめられた伏線らしき設定から再登場を予想する声も決して少なくない
エイプリルフール企画「FGOクエスト」では文字数制限でオルガマ名義で登場。基本的な設定は「マンわか」に準拠。イヤスワ、クライワ、トブワヨなどサポート魔術も使えるが、攻撃魔術は何故か炎系にのみ偏っており、名前も「モヤスワ」⇨「ミンナモエテ」⇨「モヤシテアゲル」と上位に行くに従って悪化していく。恐らくは人理焼却からの連想であると思われるが、どことなく不穏な匂いがする魔術である。
また、当作品にはとある要素を含む装備があるが、それらを装備できるキャラクターもオルガマリー一人だけでありその部分も不穏な要素を掻き立てる部分でもある。
また、後述のネタバレの部分とも関係するがカルデアスを作り上げ何かを実現する為の器としてマリスビリーがオルガマリーの肉体だけを必要としていたと見られる部分があるために調整を施して作り出された存在のようにも見える。
また、デイヴィット・ブルーブックがエリア51で突き止めた宇宙人の実験の様子の中で「宇宙人は2016年に焼けて瀕死の状態で見つかった」とあるが、マスターの間では「デイヴィットのいる世界はカルデアスの内部の世界」と考察されておりこの考察が当たっていた場合、この宇宙人の状況は「人理焼却中にカルデアスに放り込まれた」オルガマリーと一致する状況と見做せるという意見もある。その場合彼女が辿った運命は......
ファンからの愛称は「所長」だったがゴルドルフ・ムジークが新所長になってからは「旧所長」などと呼ばれるようになった。
関連イラスト
関連項目
TYPE-MOON Fate/GrandOrder ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
Fate/GrandOrderの登場人物一覧 人理継続保障機関フィニス・カルデア
赤沢泉美・・・中の人繋がり。彼女もまた目の前の大きな問題解決のために中心となって頑張ってきたにもかかわらず最後まで報われなかった人(特にアニメ版)。
この先2020年4月時点のFGOの根幹にかかわるネタバレが含まれます。 |