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ボクらは意味の為に生きるんじゃない。生きた事に、意味を見いだす為に生きているんだ

プロフィール編集

身長180cm
体重70kg
CV鈴村健一
舞台版演者井出卓也

概要編集

人理継続保障機関フィニス・カルデア」に所属する青年医師。カルデアの医療担当のトップを預かる人物。

周囲からは呼びにくい名前のせいか“Dr.ロマン”とも呼ばれ、当人も存外気に入っている。


主人公とはプロローグにて、主人公の自室になる予定の部屋で仕事をサボっている現場に出くわすという、微妙に残念な出会い方をしている。


その後カルデアが破壊工作に遭い、主人公とマシュ・キリエライト2004年の特異点となった冬木市に飛ばされた際、唯一カルデアでの被害を免れて動くことが出来たため、以後物語では彼らのサポートに回ることになった。


余談だが、奈須きのこの小説DDD(小説)において、聞いている方が恥ずかしくなるようなロマン溢れることを平気でしゃべるため、皆から「ドクターロマン」と呼ばれる貫井(きぬい)という医者が登場している。当然ながら世界観・設定共に違い同一人物ではないが、口調等も似ているため一種のスターシステムであると思われる(空の境界における倉密 メルカに近いと言えるかもしれない)。


人物編集

賑やかな人物で、ノリがよく軟派な性格。結構顔つきは整っているが、性格が災いして三枚目に甘んじている。割と多弁でついつい余計な事をしゃべってしまうことも多く、初対面で上手に出られることも少なくない。場合によっては容赦なく「軟弱」だと切り捨てられたことも。音楽家のキャスターからは妙な親近感を持たれていたりもする。

なお、特異点で出会ったサーヴァントには、何故か声の印象から軒並み酷評されている。最終的に、彼を第一印象で好意的に受け取ったのはベディヴィエールのみだった。


本人としてはコミュニケーション力に自信は無いようだが、初対面の主人公や各特異点の人物たちに結構フランクに話しかけているため、自覚しているほど難儀はしていない。

またカルデアからの通信で状況を客観的に看視しているためか、過激で難物の多いサーヴァントたちへのツッコミ役が自然と板に付いている。

こうした言動から、緊迫した場面の多いストーリーにおける清涼剤ともなってくれている。


所長のオルガマリーから「現場にいると空気が緩む」という理不尽な理由で実験から外されたのだが、これが塞翁が馬となりカルデアの破壊工作から難を逃れる結果となった。彼女を「マリー」と気安く呼ぶこともあり、仕事を除けば割と距離感の近い間柄にあった様子。彼女の複雑なお家事情も把握しており、(カリカリする彼女に対し若干ダレたような選択肢を選んだ)主人公に理解を求めるなど気遣いもあるようだ。


実は結構なレベルのドルオタで、「マギ☆マリ」のファン。一部のサーヴァントにはそれっぽい反応を示すことがある。

しかし、外の世界は崩壊しているので、マギ☆マリも死んでいるはずだが…と思ったら、自動再生AIを作って本物の代わりにブログを更新させていたと言う話である。虚しい。


またかなりの甘党で、お茶お菓子をお供に主人公たちの戦いを観戦したり、第1部第一章でマシュの隠していたお菓子を目聡く見つけて食べてしまったことも。和菓子にはかなりこだわりがあるらしく、あんここし餡派。


能力編集

当人は「平凡な医者」を自称しているが、カルデアの医療を司るだけの腕と知識はある。

度重なる通信状態のトラブルや不安定さから間の悪さを弄られる事も多いが、反面世界各地の神話伝承や魔術史に精通していると評してよい博識さ。

レフ・ライノールとはかつての学友だったらしく、魔術の素養もあり、頭脳面でもレフから一目置かれている。


カルデアから特異点へ主人公たちを転送(レイシフト)する際には、そのサポートに回り、周辺のサーヴァントの探知なども行う。


臨時の指揮官としてもなかなかに有能なようで、生き残った20名足らずのカルデアのスタッフを統率し、目を盗んで好き勝手やっているダ・ヴィンチちゃんを叱咤してカルデア内の機材の調整を任せるなど、普段ピックアップされるマダオ(まるで駄目なお医者さん)ぶりとは違った、才人である側面も見せている。

エルメロイ二世からは「ああ見えて、人を実力で判断する目はある」と評されている。


ただ一方で真正の天才であるダ・ヴィンチちゃん曰く「凡才」。

その才智は努力と無理で大幅にカバーしているらしく、カルデア内での活動の一切を不眠不休で支えているらしい。

機材の調整、特異点の探索、レイシフト中の主人公の存在確率の固定、スタッフの統率、本職である医療関連とメンタルケア等々……。その仕事量は一般人ならとっくに音を上げているか、倒れているかというレベルである。


人間関係編集

主人公

基本的にはお互い心優しい性格であるため、良好な関係を築いてきた。

一応/彼女の上司にあたるため基本的に敬語を使われるが、ツッコミの際にはわりと辛辣なことをタメ口で言われることも。


マシュ・キリエライト

同僚。「ドクター」という役職名で呼ばれることが多い。生真面目な性格故か緩いロマニの言動に呆れることもあり、だんだんとロマニの扱いが雑に。

しかし、第七章の冒頭では人生や生命の意義について彼に相談し、含蓄ある言葉に励まされ「これまでかけて貰った全ての親切に感謝したい」との言葉を返した。


オルガマリー・アニムスフィア

上司。「マリー」と気安く呼ぶことがあるが、その当人からの扱いは辛辣。


レフ・ライノール

共に魔道を研究した学友(?)。カルデアの同僚。


ダ・ヴィンチちゃん

同僚。長きに亘る仕事仲間でもあるため、互いの信頼は厚い。

とはいえ彼女(彼)の天才故の素行や嗜好には極めて複雑な心象を持っている模様。普段は「ダ・ヴィンチちゃん」と呼ぶが、素の時は「レオナルド」と呼んでいる。


マーリン

かつてアーサー王に仕えていた宮廷魔術師。何故か面識があるらしく、ボロクソに酷評している。


ギルガメッシュ

英霊に対しては基本低姿勢なロマニだが、キレると容赦なく殺しにかかるギルガメッシュに対しては、珍しくマーリン並に雑な物言いをする。


旧セイバー

彼の体験クエストにて、本編の数年前に冬木大橋の近くで彼に会った事が判明している。


サンソンナイチンゲール

時おり医務室に出入りし、彼の手伝いをしていた医療系サーヴァント達。

彼が残した診療データをライダーのダ・ヴィンチと共に預かっていた。


アスクレピオス

後任となるカルデアの医師。後に自身の幕間にて、彼が残した記憶とカルテと共に、その意思と思い、決意を引き継ぐことになる。


イリヤスフィール

魔法少女というオタク心を刺激する存在に一度は興奮したのだがアインツベルンという名字を聞いてフラグが折れたと言って落ち込んでしまった。

ちなみにイリヤはマイルーム会話では彼を含めたカルデアの面々を呼んでいる。だがACではロマニを呼ばないが…?


ミス・クレーン

カルデア内の「ロストルーム」に微小特異点「ムーンライト」を作成することで匿っていた。

後にこの事が騒動の種となってしまう。


マリスビリー・アニムスフィア

カルデア創設者にして初代所長。

表向きは彼の友人兼助手という関係。


関連イラスト編集

ありがとうお疲れ様、ドクター・ロマンティック。

2016年の、平穏FGOまとめ2


関連タグ編集

Fate/GrandOrder Fate/GrandOrderの登場人物一覧

医師 魔術師 サポーター 昼行燈 ドルオタ


注意事項編集

ロマニのことをGoogleなどで調べた場合、第1部及びストーリーの根幹にかかわる重大なネタバレに遭遇してしまう可能性があります。またロマニのイラストをpixivで探している時も同じことが起きる可能性があるので十分に気を付けましょう。



※ここからは第1部最終章「冠位時間神殿ソロモン」及び第一部メインストーリーの根本に関わる重大なネタバレ





































































ロマニ・アーキマンの十年前の過去は謎に包まれている。

それは、誰も知らないのではなく、そもそも「過去が存在しなかった」のだ。


Archaman



カルデアの存在する世界の10年前に、冬木で聖杯戦争が行われていた。

対外的には「セイバーとそのマスターの勝利」とされているがそれは偽装されたものであり、実際の勝者はマリスビリー・アニムスフィアとそのサーヴァントであるキャスターであった。

またこの世界は、彼らが参加した聖杯戦争が冬木で行われた初回の聖杯戦争で聖杯が汚染されていない世界線であるため、キャスター陣営以外もSN世界とは違うメンバーであった可能性が高い。


聖杯を手に入れ第三魔法に挑戦する場合、それまでに倒した6騎のサーヴァントに加えて自身のサーヴァントの魂を聖杯に収める―――つまり願いを叶える前にサーヴァントに自害を命じる必要があったのだが、マリスビリーの目的は第三魔法ではなかった。

自身に残された時間から、カルデアスの完成に必要な膨大な資金を聖杯戦争というショートカットで手に入れる事を目論んでいた彼は、予定通り大聖杯に巨万の富を願う。


他の、第三魔法に挑む「まっとうな魔術師」であったら自害を命じられていたはずのキャスターは、マスターが巨万の富を願ったために自害を命じられなかった。そしてマスターに「願いを叶える権利がある」と促され、ひとつの望みを口にした。

人間になりたい」と。


カルデアの召喚英霊第一号となった魔術王ソロモン。彼は生前になかった「人としての人間性」を聖杯を以て手に入れ、ロマニ・アーキマンとして生まれ変わった。


――――ところが、ソロモンは人としての自由を手にすることはついに叶わなかった。

転生し、千里眼も魔術師としての能力もない、ただの人間になる寸前に、暗転した未来:「人理の終焉」を視てしまったためだ。

その詳細は「自身に関係すること」としか知ることができなかったが、彼はこれを無視できなかった。


これにより、ロマニ・アーキマンの旅は―――――人間として学び直す行程の間は、彼は誰をも信じなかった

友を得ても本心をはぐらかし、常に他人と一定の距離を置くことを絶対とし、自分の正体を誰からも覚らせまいと笑顔と昼行燈の仮面で自分の正体を誤魔化し続けたのだ。

それは“人類終焉”が「可能性」ではなく『絶対』だという己の危機感を確信し続けたため。

たとえそれが杞憂なのだとしても、最悪のシナリオは必ず訪れると疑わず、正体の露見から計画が瓦解しないよう、ただ独りで来るべき災厄に備え続けた。


真相を知っていたのは彼の本質にいち早く勘付いたダ・ヴィンチちゃんだけだったが、やがて、もう一人信じられるものが出来た。

魔術の素養があるだけの、ただの一般人の学生。その主人公は、どうあがいても絶望的な状況を次々とひっくり返していき、遂には魔術王のいる座標にまでたどり着いてみせた。

ロマニはついに、その存在に賭けた。その小さくも大きな可能性を“信じて”――――

ついに終局特異点で立ち上がるのだ。魔神王と名乗るゲーティアの前に立ちはだかり、自身の真の宝具を発動した―――。


その詳細、そしてその最期は正体の項に譲る。


ちなみに、彼がサーヴァントたちから遭遇時に悪口雑言をぶつけられる真相は、サーヴァントたちが「理由は分からないがコイツが悪い」(人理焼却、崩壊の原因?)と感じ取ってしまうため。

第六章で同行していたベディヴィエールがロマニに好印象だったのは、彼がその時点ではサーヴァントではなかったからである。

ダメ出しをしなかったサーヴァントは悪を悪と感じないバーサーカーや、“ひねくれ者”に限られる。

千里眼を持つ者同士はお互いのことを面識はなくとも知っており、「同じ職場の同僚」のような感じになるらしく、ロマニがマーリンやギルガメッシュに対してわりと軽口だったのもお互いに千里眼持ちだったため。


ネットアイドル「マギ☆マリ」に関してはマーリン当人とは言わずとも

背後に彼が居るであろうことは察しがついていたらしく、

どうせ手助けはせずとも文句は山ほどあるんだろうな」と思っていた模様。

(そしていつしか本心から日々の安らぎになっていった)


ちなみにマテリアル本にて、実はファラオというものが気に入らなかったという、衝撃的な好き嫌いも明かされている。恐らくこれは生前の民族の因縁や政略結婚が絡んでいると思われるが女性としてのエジプト美人は大好きとの事。


なお、父親とはお互いの関係に気付いていたらしく、礼儀正しい彼にしては珍しく遠慮も容赦もない。三章にて公衆の面前で虚仮にされた時には、「そんな、ひどい!」とショックを受けたように振る舞っていたものの、内心では「まぁ、父上はそういうことを言う」と流せていたとのこと。


奈須きのこ氏は4Gamer.netのインタビューにおいて、


同氏の心中ではFGO第一部はまさしくロマニの物語であり、ソロモンとロマニの関係性を物語の核にするという形で第一部の物語の屋台骨は出来ていったと語られている。


最終章制作時のエピソードとして、クライマックスにおけるロマニの選択と決断の場面は製作最初期の3年前に既にキャストの音声を録ってあったと言う(他の製作スタッフは収録意図を知らされておらず該当音声データを失念していた程の最初期の出来事だけあって、データファイルの一番底に存在していた)。


FGO第一部における全編を通して結末に辿り着くまでにロマニが何を考え、さまざまな事をどう受け入れてきたのか、細かにライター間でシナリオ上の描写を調整し奈須氏自身がロマニに関する描写は全面的に監修してきたと云う。



上記の通り彼は本編で重要な位置にあるサポートキャラであるが、アーケード版では何故かゲーティアが別の存在に置き換わっていたり、ダヴィンチちゃんもロマニのことを全く知らないような言動を見せている。

このため、アーケード版の世界線はロマニが初めから存在すらしていなかった別世界である可能性が浮上している。


※ここからは第2部の重大なネタバレ








































5つ目の異聞帯の前哨戦神代巨神海洋アトランティスで、主人公達はクリプターキリシュタリア・ヴォーダイム」に完敗してしまう。そこにあらわれ、彼らの危機を退けたのは、なんとロマ二…の姿をした何者かであった。

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