お望みのままに与えよう。もちろん、対価はお忘れなく
プロフィール
真名 | レオナルド・ダ・ヴィンチ |
---|---|
クラス | キャスター |
性別 | 女性(体) |
身長 | 160cm |
体重 | 40kg |
出典 | 史実 |
地域 | 欧州 |
属性 | 混沌・善・星 |
好きなもの | 自分、モナ・リザの肉体 |
嫌いなもの | 人理焼却、人の世を滅ぼそうとする存在 |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | 下越 |
CV | 坂本真綾 |
演 | RiRiKA(キャメロット、バビロニア)、舞羽美海(ソロモン) |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するキャスタークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
ストーリーにおいて「人理保障機関カルデア」に召喚され、カルデアの召喚システムによってシステムを母体として自立するサーヴァント。
カルデアで召喚された第三号の英霊で、そのままカルデアに居座り、技術局特別名誉顧問として技術部のトップを務める。召喚システムを始めとする、カルデアの魔術機材の調整を一手に引き受けており、また主人公たちに様々なアイテムを提供している。
カルデア内部に工房を与えられており、普段はそこで様々なアイテムの開発や研究に没頭している模様。
メタな意味でチュートリアル役も買って出ており、プレイヤーに様々な知識を提供してくれる何でも屋。また、ゲーム内でのショップやサーヴァント育成画面などのガイド役としても登場する。
基本的にストーリーではカルデアからのバックアップ担当だったが、メインシナリオ第1部6章『神聖円卓領域 キャメロット』にて、とうとうカルデアから出て本格参戦した。その叡智をもって主人公の支えとなる。
また、プレイアブルキャラとしては1周年記念に期間限定の☆5サーヴァントとして実装された。
真名
人類史上の最大の天才と名高い、万能の才人、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』。
Fate世界でも生前は男性。自身の傑作『モナ・リザ』の美しさに心酔しており、現界に際してわざわざモナ・リザそのものの姿で現界してしまったという、天才ならではの常識を覆す発想を具現化している。
キャスタークラスでの召喚なのは、文化人的英霊だからではなく凄まじいまでの万能性ゆえ。
上述したモナ・リザをはじめとした絵画で有名であるため、世間では画家・芸術家としての印象が強いが、実際は多くの分野に優れており、絵画に限らず科学、数学、工学、博物学、音楽、建築、彫刻、発明、兵器開発、等に加えて魔術の才能をも有していただけの事。
キャスタークラスとは言え魔術師の出身でない為、魔術刻印を持っておらず魔術回路もわずかだが、質は極上だったという。
ダ・ヴィンチがもし魔術師の道に専念したならば、おそらく一代で歴史に名を刻む大魔術師に大成、もしかすると“魔法使い”に到達し得たかもしれない。
人物
カルデアで召喚された英霊、その第三号。
英霊召喚システム・フェイトがまだ未完成の頃に召喚されたサーヴァント。
システムが不安定だった為にすぐ退去する所だったが、カルデアの事情を知って興味を持ち、ロマニ・アーキマンの説得によってカルデアに居を構える事を選んだという。
サーヴァントは本来マスター、または最低でも依り代となる物体がなければ現世に存在を維持できないが、ダ・ヴィンチちゃんは自分の複製人形を作り、それをマスターと言い張る事で現世に留まっている。
やっている事はどこぞの人形師と同じである。
一人称は「私(わたし)」。
頭脳明晰かつ自由奔放な、天才兼変人。
自身を「ダ・ヴィンチ“ちゃん”」と呼ばせ、モナ・リザと同一となった容姿を堪能している。
しかし些か自由すぎるのか、Dr.ロマンに無許可でいろんなものを製造しては、見つかって説教を受けているらしい。
また風呂上りは周囲に人がいるのに全裸になって徘徊するタイプだとか(偏屈作家もたまに同じことをする)。
大天才かつ技術部のトップにあるだけに、その腕前に疑う余地はない……が、さすがに概念礼装「モナ・リザ」については公式から自虐ネタにされるほど不評を買ってしまうなど、やはり常人と感性は逸しており、自分の世界に思考を飛ばしがちの様子。
芸術に関しても造詣の深さは言わずもがな。ただ『ぐだぐだ本能寺』で登場した贋作茶器には辛辣な感想を述べており、日本の侘び寂びに共感できないのか、それとも贋物と理解して無価値であるのを分かって発言したかについては定かでない。
なお、過日の贋作イベントにおいてはそのフリーダム過ぎる性格から他のサーヴァントたちからの人望がほぼ皆無であるという残酷な事実が明らかとなった。
Dr.ロマン曰く、「二コラ博士の方がまだ人の気持ちがわかると評判」エミヤからも「ダ・ヴィンチちゃん絡みとわかってて来るサーヴァントなんていない」とのこと。
しかし、カルデアに召喚された直後はそこで行われていた非人道的な研究を知って激昂し、ロマンの内に秘めた苦悩を悟らなければすぐに座に退去するつもりでいた、獅子王の「聖抜の儀」に対し「字が違う」と憤怒の感情を抱く等、自他共に認める"人でなし"が多い天才系キャスターの中では比較的良心的な性質を持ち合わせた人物である。
人と人の世と営みを愛する、そういう稀有な天才ともいえる。
上記の通り女性の霊基で限界している男性という設定だが『ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊』では不用意な発言をしたロマニに『本気でぶっ殺すわよ?ロマニ』とブチ切れており、本人曰く素が出てしまったとの事。
平時は女性の身体で男性口調だった事を考えると生前はもしかして……
なお、現代のアメリカで『ダ・ヴィンチ・コード』が人気を博したせいで作品に暗号を仕込んだという事にされた件を不満に思っているようである。
能力
普段はサポート担当だが、万能の天才だけあって戦闘もしっかりこなせる。
モーション中では、左手の篭手「全戦局対応型万能籠手」から火炎や冷気を放射し、右手に持った魔力測定器「星を表す杖」からは板野サーカスじみた軌道を描くレーザーを放ち、空中で篭手をロケットパンチ化させて相手をぶん殴り、エクストラアタックは、ビッグオーのサドンインパクトそのまんまというはっちゃけ振り。
挙句の果てに宝具はメイオウ攻撃かコスモノヴァかと言わんばかりの大爆発で敵を吹き飛ばす豪快で乱暴な代物になっている。
『デッドヒート・サマーレース』では優秀なスタッフを動員して、1日でネロのマシンの設計から竣工に漕ぎ着けたというのだからマシンの製作技術では間違いなくカルデアではトップクラスだと言える。
劇中では特殊車両「オーニソプター」シリーズを製作して藤丸をサポートしている。
この車両は鳥型飛行機の名称を冠するが、ウイングを持っている事以外はどう見ても自動車である。
第6特異点ではスフィンクスの意匠を加えた「万能車両オーニソプター・スピンクス」をオジマンディアスからもらった木材から生成し、魔力で動力を賄った。
マナ収束機構を付けた自走式爆弾「スピンクスメギド号」に改造してランスロット軍に特攻を仕掛けたり(オートパイロット機能がないためにダ・ヴィンチちゃんを用いた人間爆弾に等しい代物となってしまった)、四人乗りで湖も超えられ、二百メートルの滑空を可能とする「オーニソプター・バステニャン」(ただし衝撃に弱い)、劇場版「終局特異点 冠位時間神殿ソロモン」では近未来的なフォルムをした改良型を藤丸が運転しているが、レフによって破壊されてしまい、アレキサンダーの残したブケファラスが藤丸たちの移動手段となった。
他にも『Fata/EXTRA CCC』の世界にレイシフトしてしまった「模擬聖杯探索マシーン」(ドラマCD『The Blue Bird』)、ジークフリートのバレンタイン礼装「君もドラゴンセット」、「対霊体閃光弾」、「カルデア式水稲ダ・ヴィンチ1号~20号」などなどメカニックの製作だけでなく、農作物の品種改良まで披露している。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | E | C | C | A+ | B | EX |
保有スキル
陣地作成(A) | キャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。Aランクともなると、『工房』を上回る『神殿』が作成可能となるレベル。 |
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道具作成(A) | キャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。Aランクともなると、擬似的な不死の薬すら作成が可能となる。発明の天才なだけはある。 |
天賦の叡智(EX) | 並ぶ者無き、天性の叡智を示すスキル。肉体面での負荷(『神性』など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルを、Aランクの習熟度で発揮可能。彼(彼女)本人はサーヴァントとしてはこのスキルを多用しないが、『陣地作成』『道具作成』のスキルについては、このスキルでAランクに引き上げている。人類史上最高ともされる大天才の頭脳を表わすには、的確なスキルだろう。 |
聡明叡智(EX) | 「天賦の叡智(EX)」が変化したスキル。詳細不明。 |
黄金律(体)(B) | 女神の如き完璧な肉体を有し、美しさを保つ。レオナルドは自らの肉体を女性(モナ・リザ)として「再設計」する際にこのスキルを意図的に獲得した。 |
モナ・リザ(A) | 「黄金律(体)(B)」が変化したスキル。詳細不明。 |
星の開拓者(EX) | 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。あらゆる難航、難行が『不可能なまま』『実現可能な出来事』になる。多くの分野で数々のきっかけを人類文明に与えたレオナルド・ダ・ヴィンチは、このスキルを高ランクで有している。その手稿から未だに多くの発見が為される彼だけに、その才智は今なおこの星を開拓し続けていると言って過言ではないだろう。 |
宝具
万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)
- ランク:EX
- 種別:対人/対軍宝具
- レンジ:−/70
- 最大補足:1人/200人
「ん、本気を出せ?よろしい!そのオーダーに答えましょう!」
「東方の三博士、北欧の大神、知恵の果実……我が叡智、我が万能は、あらゆる叡智を凌駕する!『万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)』!!」
彼の持つ伝説的な万能性が形となったモノ。
対象を瞬時に解析し、自らの最大攻撃をその対象に合わせて調整して放つ、俗に言う万能特製宝具。
本来は即座に相手の宝具を仮構成する事で攻撃を弾き返す反射系宝具であるらしいのだが、そのあたりのリソースはカルデア運営の為に使用しているのだとか。
ダ・ヴィンチちゃんとっておきの宝具。
何気に☆5キャスター初の攻撃型宝具だったりする。しかしプレイヤーキャラとしての実装は三蔵ちゃんの方が早かった。
見た目はぶっちゃけ、メギドラオンでございます~!(汗)
本来は一種のコピー能力のようなものらしく、やりすぎな爆破攻撃はその応用の模様。
発動に際して眼鏡をかけるが、おそらくは凄まじい爆破を観測するための視力補助や防塵用と思われる。またマテリアルから察するに、相手の能力を視覚化して算出するいわゆるスカウターのような代物の可能性も大だろう。
ゲーム上では、種類はArtsで、効果は【自身に宝具威力アップ状態を付与(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な防御無視攻撃&クリティカル発生率ダウン(3ターン)】
ゲーム上での性能
ステータスはエルメロイⅡ世と類似し、あちらよりATKが140低い。
カード構成も《Quick:1/Arts:3/Buster:1》の典型的なキャスター型。
「陣地作成」がAランクと、Arts性能押しのサーヴァントらしくNP効率は高め。
スキルは、3ターン防御アップと1ターン宝具威力アップがランダムで3ターンガッツ(戦闘不能時に1度だけ復活する)状態付与が確定で入る「天賦の叡智(EX)」、3ターンHP回復状態&NP獲得状態を付与する「黄金律(体)(B)」、NP獲得と3ターン無敵貫通を付与する「星の開拓者(EX)」。黄金律はスキル強化クエストを経ると「モナ・リザ(A+)」へと変化し、パーティ全体のArts性能を強化させる効果が加わる。
NP関連が2つもあり、ガッツにリジェネに弱体効果無効と耐久性も申し分なし。強いて言えば回避や無敵が無いので味方の援護無しには相手の攻撃を素受けせざるを得ない事が難点か。
宝具は前述通り。
オーバーチャージ(NP200%以上or宝具チェイン2巡目以降)でダメージ判定前の宝具威力が向上するのもそうだが、なにより「星の開拓者」を使用すると無敵貫通と防御無視のWパンチという逃げようのない強烈な一撃をお見舞いできる点が最大の強みといえる。
「天賦の叡智」も上手く乗っかると威力が強化され、敵陣を光の渦へと飲み込んで焼き尽くす。「モナ・リザ」修得後は更にArts性能強化も載せられるようになった。
クリティカル発生ダウンはオマケのようなものだが、クリティカル発生の高さを強みにするアサシンクラスには有利を取れる上に動きを鈍化できるので決して腐ることはない。
後に宝具強化が実装されて全体的な性能が向上。キャスタークラスではトップレベルの火力を出せるようになった。
総じて、清々しいくらいに自己完結型のスキルで固めた全体アタッカー。一応「モナ・リザ」でArts性能強化を味方に配る事ができるが、これもどちらかと言えば自身の強化が主目的の効果となっている。
味方へのサポートはほとんどできないが、突き抜けたNP効率の高さでバンバン宝具をぶっぱなしながら敵陣を制圧することに長けており、およそのパーティー編成に適用できる順応性もある。
ただキャスタークラスは攻撃力にマイナス補正が掛かっているため、思ったほど尖った攻撃性が発揮できないのは少し残念。
育成面でも要求する素材はイベントをこなせば回収可能な範囲で賄えるという、意外などほどに親切設計。
欠点があるとすれば、限定召喚サーヴァントかつ☆5ゆえに容易に召喚できず、宝具Lvが上げられないことか。ほか自己完結型の宿命として、強化解除が使える相手は苦手である。
肉体面が女性なので、女性特攻にも注意。
関連人物
生前
生前の知人。偉大な天才と尊敬されていた。
生前の知人。優秀な魔術師として評価していた。
数少ない友人。芸術と言う分野では自らに劣らない天賦の才を持っていた。
また、彼はソロモン王の父親であるダビデの像を作品として残している。
彼のような人物でも英霊の座には登録されておらず、幕間の物語で亡霊となって出現している。
しかし、小さい方のダ・ヴィンチの発言によると第五異聞帯でアストライアの彫刻を発見した際には彼が召喚されたのではと推測しているので、両者の意見には食い違いが発生している。
ジャン・ジャコモ・カプロッティ
生前の弟子。ダ・ヴィンチよりも先に死去した。
かなりの悪戯好きだったらしく、「小悪魔」と呼んでいた。
生前の友人の一人。
かつて建築技術監督兼軍事顧問として彼の軍と行動を共にしたことがある。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
ロマニとともにカルデアからサポートに当たる。
第1部では、特異点でのサークル設置を終えるとミニ講座を始めることがある。
バレンタインイベントでは、チョコ、お返し共に満更でもない反応を見せる。
同僚で親友。彼が隠している大きな秘密を知る数少ない存在。
未だ内心には秘めたる所感が多くあるらしく、公式のマテリアルでは伏せ字が多用されて愚痴とも悔悟とも取れる彼の去就への慨嘆が記されている。
天才の同僚。「思わせぶりな態度」にたびたびイラッとしている。
一方で能力面は互いに全幅の信頼を置いているため、カルデアの頭脳として協力しあっている。
トップレベルの魔術師。
しかしよりにもよって冠位であることをドヤ顔された上、他のキャスターのサーヴァントを二流扱いしたような発言を受けたので第一印象は最悪。
カルデアの2代目所長。
余り言う事を聞かなかったようだが、それなりに可愛がってたとか。
揃いも揃って胡乱な性格な上、「ぐだぐだ粒子」や「ちびノブ」などの自身の頭脳でも解析不可能な存在を定期的に生み出すため、彼らに対しては何かとぞんざいな対応をしており、「疲れるからあまり関わりたくない」とまで言っている。
これについては2代目ダ・ヴィンチちゃんも同様。
余談
いつもの女性化英霊……と思いきや、凄まじくイカれた、かつ説得力を感じざるを得ない理由付けがしっかりなされている。
彼の代表作「モナ・リザ」のモデルは、フィレンツェの富裕貴族の夫人リザ・デル・ジョコンドというのが定説である。しかし、それ以外に「モナ・リザはダ・ヴィンチ自身の女体化」というとんでもない仮説が存在する。
この仮説の根拠は、よく知られるダ・ヴィンチのラフな自画像を左右反転させてモナ・リザの頭部と重ね合わせると、顔のパーツが奇妙にも合致するという事実に基づいている。
今回はキャスタークラスで現界しているが、ライダークラスの適性も持っている。そちらで召喚されていれば、オーニソプターなどの乗り物にマスターを乗せることができるとマイルームで明かしている。
キャスタークラスでは召喚に少し手間がかかるようだが、第1部6章で上記の砂漠移動用車を作成したあたり、さすがは様々な分野の才能を有した天才というべきか。
担当するアイテムショップの背景では鳥のように翼が羽ばたく飛行機が天井から吊り下げられていたり、彼の生前の草案にある発明品らしきものが陳列している。
右肩には謎の金色の機械じみた外見の鳥が止まっている。史実においても前述の飛行機のように生涯を通して「空を飛ぶ」という行為に特に熱を入れており、鳥のスケッチ、解剖も多く行っている。
宝具使用の際にかける眼鏡は対閃光防御用。ただし きのこ曰く「ましんえいいちろう に とっこう」とのこと。
上述した通り、彼(女)は第1部6章において敵陣に単身特攻し、しばらくの間消息不明となるのだが、その間ショップや強化ラボといった彼女が管理するシステムを利用しようとすると、彼女のホログラムが応対しに出てくるという、地味に本編の進行に合わせた仕掛けがあったりする。どうやら留守の際の対策もばっちりなようだ。
とはいえ流石に急な査問で謹慎室に入れられた際には、ショップも強化ラボももぬけの殻状態だったが。
2017年水着イベントでは、とある絵師が付けたことのある仮面と同タイプの仮面をつけて登場し絵師本人もTwitterで反応している。
表情差分は基本的にストーリーでしか使われていないが、後にアップデートで、強化ラボやショップに表情差分が使われるようになった。
『FGOAC』の第6特異点ではまさかのサポートサーヴァントとして登場。
アーケード版ダヴィンチちゃんではゲスト実装に近かったが、これの登場により本編に関与する逆輸入サーヴァントとなった(一応クラスチェンジサーヴァントのケースは何人かいたが、このケースのサーヴァントは決まって水着実装またはイベント設定が多く、本編関与キャラは彼女と第6特異点のセイバーと初となる)。
関連イラスト
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Fateシリーズ Fate/GrandOrder キャスター(Fate) サーヴァント
※ ここから下段は第2部序章のストーリーに関わるネタバレ有り
第1.5部ではカルデアの所長代行として活動し、魔術協会や国連からの圧力で新所長ゴルドルフ・ムジークへの引き継ぎ準備をする傍らで、ホームズと共に内密である作業を進めていた。
第2部序章『序/2017年12月31日』で謎の勢力からの侵攻によってカルデアが陥落していく中、主人公以外に絶対に渡したくなかった「今まで出会ってきたサーヴァントたちの霊基データ」が入ったスーツケース型のトランクを主人公に託して脱出を図る。霊基データの複製がトランクに入っていたのは、本来は新所長への対策のためだった。
しかし、新所長を助け出したロスを突かれ、追いついてきた敵勢力の神父の不意打ちによって、霊核を貫かれ致命傷を負ってしまう。
最後の力で神父の動きを封じつつ主人公たちに逃げる様に促し、生き延びるべく涙を流しながら去って行った主人公らを優しい目で見届けながら、その役目を終え消えていった。
また、ダ・ヴィンチは、この時は逃げ遅れたために狙われたと思われていたのだが……
奏章Ⅱ『不可逆廃棄孔イド』では疑似東京における主人公の母親役として登場する。
この先、さらに奏章Ⅲ『新霊長後継戦アーキタイプ・インセプション』の後編終盤に関する重大なネタバレを含みます。
霊長の座に執着し、零落を恐れ、後継たるアーキタイプに未来を託すことを認めない人類の集合的無意識から生まれた同調圧力「ムーン・キャンサー」。激闘の末辛くもこれに勝利したカルデア一行だったが、崩壊する空間から展望台へ急ぐ途中、主人公だけがムーン・キャンサーに囚われてしまう。
「自己のすべてを使い切って、見知らぬ競争相手を先に行かせる者など存在するわけが無い」。そんな前提を見事に覆した人間を知っている主人公は否定し、遠くに見える脱出口を目指そうとするが、極少数の正しさで彼らの数千年に渡る歴史を踏み躙る覚悟が持てず、足を動かせない。
ではそれを否定しよう。この少年/少女は弱くない。前に進む力があると。
声が聞こえた。
自分のものでも、ムーン・キャンサーのものでも、先ほど引き離された仲間たちのものでもない。けれど、とてもよく知っていて、親しみのある女性の。
背中を押す手があった。あの日突然失われ、再会など叶わないと思っていた、涙が出るほど懐かしい温もり。
思わず振り返ろうとする。
「おっと。前だけを見ていたまえ、見知らぬキミ。キミに召喚されたのは初めてなんだ。」
「前にも会っている可能性はあるが、それは別の私だ。キミの事なんてなぁーんにも知らない。」
「だが。」
「うん。キミができるヤツだって事は分かる。天才だからね。人間の見分けなんて簡単だ。」
「自信が無い?正しさが無い?そんなのはいらないとも。」
「前に進みたい、という意思があればいい。人間はそうして罪を重ねてきた。」
「…………本当に、よくここまで来たね。先達として、キミを誇りに思ってしまいそうだ。」
-ありえない。ありえない。
あの■■■■■・■・■■■■が。
数多の分野、人類史における知性の光が。
「なら認めたまえよ。万能の天才。誰よりも未来に生きた人物」
「その私が『いいんじゃない?』と言っているんだ」
「ほら、月が見えるだろ。あれがゴールだ。でもそのボロボロの足で行けるかな〜?」
主人公「はい。……でも、一度だけ、振り返っていいですか」
「仕方がないなぁ。少しだけ、一度だけ、だぜ?」
ゆっくりと振り返る。
そこにいたのは、在りし日となんら変わらない万能の天才。共に人理焼却を破却し、五つの亜種特異点を復元し、幾つもの事件やトンチキを駆け抜け、最後の最後まで主人公の旅路を想ってくれたかけがえのない仲間。
彼女自身にその記憶は無くとも、その自信に満ちた凛々しい笑顔は、美しい髪に手をかける仕草は、ちょっと意地悪な口調は、紛れもなく思い出の中の本人だった。
目頭が熱くなる。視界が滲む。あの時伝えきれなかった感謝が、あれから常に心の片隅にあった後悔が、言葉にするより先に涙となって溢れ出す。
「行きたまえ。キミには資格がある。キミの罪を、功績を、その勇気を、私は応援しよう!」
かくして、回答は完了した。継承は完了した。
停滞は終わり、主人公の歩みは再び前へ進み始めた。
三日月の光っていない部分が地球に反射された太陽光に照らされぼんやりと見える現象を、発見者にちなんで「ダ・ヴィンチの輝き(Da Vinci glow)」と呼ぶ。
月の暗部に呑まれそうになっていた主人公に光をもたらしたのは、またしても万能の天才であった。
また彼女は主人公によって召喚されたらしいのだが、この時主人公は召喚に関する行動を一切行なっていない。
ムーンドバイで召喚及び、BBドバイによってクラスを変更されたムーンキャンサーは一騎だけ自身に縁のあるサーヴァントを呼ぶ事が出来るのだが、理由は不明ながら人間である主人公もムーンキャンサーという扱いになっていたらしく無意識に自分に縁のあるサーヴァント、かつこの状況を打破出来る存在を呼んだのだと召喚された本人は考えている。