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霊長の世が定まり数千年

神代は終わり、西暦を経て人類は地上でもっとも栄えた種となった

我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻むもの

そのために多くの知識を育て、多くの資源を作り、多くの生命を流転させた

人類をより長く、より確かに、より強く繁栄させる為の理――人類の航海図

これを、魔術世界では人理と呼び、彼らカルデアは其れを尊名として守り続けている


概要

Fate/Grand Order』に登場する、主人公やヒロインのマシュ・キリエライトが所属する組織。


魔術協会の三大部門の一つである時計塔を統べる12人の君主(ロード)にして、天体学科を牛耳るアニムスフィア家が管理する国連承認機関であり、人類の未来を語る資料館。

同家によって発明された、地球環境モデル「カルデアス」を観測することによって、未来の人類社会の存続を世界に保障する保険機関のようなもの。めっちゃ簡単に言えば魔術師によるタイムパトロールに相当する組織である。


300年以上にわたって魔術的に秘匿されてきた標高6,000メートルの雪山の斜面に入り口があり、そこから地下に向かって広大な施設が広がっている。

塩基配列や霊器属性の確認、指紋認証、声帯認証、遺伝子認証、魔術回路の測定などを行い、登録名と一致した霊長類の一員と認められ、入館できる。


あらすじ

人類史の観測・保持を使命とする『人理継続保障機関』、カルデア。2015年、何の前触れもなく観測されていた未来領域が消失。計算の結果、人類は2016年で絶滅する事が判明―――いや、証明されてしまう。カルデアは人類史の中で『特異点』として存在する歪みにタイムワープし、歪みを修正する事を決定。集められたのはマスター適正を持ち、特異点へのレイシフトを行う48人のマスター候補生たち。聖杯探索 ――― 『冠位指定(グランドオーダー)』。 人類を守るために人類史に立ち向かう、運命との戦い。最後の候補生がカルデアを訪れるとき、過去最大規模の聖杯戦争が幕を開ける。


役割

100年後に時代設定したカルデアス表面の文明の光を観測する事により、未来における人類社会の存続を保障する事を任務とする。そのため研究施設ではあるものの、内部規律は軍隊のそれに近い。

2016年に何者かのよる歴史介入で人類史が焼却されてからは、本来は存在しないはずの過去の特異点事象を発見し、これに介入して破壊する事により、未来を修正するための作戦「グランドオーダー」を始動した。


なお人類史の焼失によってカルデアの外の世界は消滅しているが、カルデアはカルデアスの磁場の影響で通常の時間軸から弾き出されたことで人理焼却から逃れた。そのためカルデア自体が異世界、または特異点のような存在となっている。

ちなみに物資などはかなり備蓄がある上、必要とあらばレイシフト先の特異点から回収もしているらしく、維持的な問題はないらしい。ただしお菓子等に回す余裕はなく、レイシフトによる物資回収も帰還した主人公やサーヴァントたちがそれぞれが手に持てる範囲が限界とのこと。


当初は数百人の職員が務めていたが、序章の事件によってその大部分が死傷し、辛うじて生き残ったマスターや職員の多くは冷凍睡眠の状態にある。現在、施設運営を行っている正規スタッフは臨時代理司令官であるロマニ・アーキマンを含めたオペレーターなど20人程度である。


第1部全般において唯一健在であるマスターが召喚に成功し契約を結んだサーヴァント達は、カルデアからの恒常的な魔力提供を受け実体化を維持することによって一時的な受肉を果たしており、マスターが負担する現界用の魔力を最小限に抑えるよう、その電力の四割はサーヴァント達との契約維持に使っている。このため、契約した英霊たちは聖杯探索(グランドオーダー)発令中に限り、英霊の座ではなくカルデアをホーム(活動拠点)にしている。


ストーリーが進み召喚される面子が豊かになるにつれ、生活や防衛、技術的なメンテナンスやマスターのトレーニング等のサポートを一部のサーヴァントが担うようになり、人理を守るという目的の元、ある種の互助組織のような体制が構築されていった。

またサーヴァント間でも(子供系サーヴァントの集まりである「カルデア子供チーム」のような)独自のコミュニティーを築きつつある。



人理修復が完了した後は、魔術協会から「38人もの未来ある魔術師を昏睡状態に陥らせたテロリストの共犯の容疑者」として査察と言う名の強制捜査の沙汰を待つ身となり、更に人事再編のために協会から貴族、民主、中立主義の全てから学科で高名な人材が送り込まれることが決定。


人事整理が滞っていた2017年はグランドオーダーの残党であった特使の御使い達との戦い「レムナントオーダー」へと身を投じる事となり、2017年11月末をもって完遂。カルデアの炉を国連と魔術協会の命により停止し、レイシフトは封印された。


が、2016年のグランドオーダーの発端である人類悪は一つの世界に一体でも顕現してしまえば、終局のⅦに至るまで連鎖的に人類悪が顕現する災厄の時代を迎える宿命にある。


所属者

1部から登場

本作の主人公。元々は数合わせの応募に当選した一般人だったが、とある事故により"最後のマスター"として「グランドオーダー」へと臨む。


カルデアに職員として務める優しい少女。他のマスターと同様に事故に巻き込まれるも運命的な出会いをした主人公の前でデミ・サーヴァントへと生まれ変わる。

主人公を「先輩」と呼び、/彼女のパートナーとして共に歩んでゆく事に。


通称「Dr.ロマン」。カルデア医療部門のトップ。人類史焼却以降は司令官代理を務める。内には確かな良心と使命感を秘めているが、基本的にはマイペースなムードメーカー。


カルデアに召喚された第三号の英霊。そのままカルデアに居座り、技術局特別名誉顧問として技術部のトップを務める。ゲームではサーヴァントや礼装の強化とショップ機能を管理している。


カルデアの中を自由に散歩している謎の小動物。マシュに付いている事が多く、レイシフトにも勝手に同行する。


カルデアの二代目所長にしてアニムスフィアの後継者。責任感に溢れる真面目な少女だが、若くして当主の座を引き継いだ重圧によりややヒステリー気味。


近未来観測レンズ「シバ」を造ったカルデアの顧問を務める魔術師。人理を守るために人生のすべてを捧げており、所長からも絶対の信頼を寄せられていたが、のちに意外な面を主人公や所長の前で見せることとなる。


1.5部から登場

新宿幻霊事件後、居付くこととなった安楽椅子探偵。人理修復の後も残された数々の不可解な謎を追っている。



2部から登場

カルデア三代目所長を務めるムジーク家の当主。私財を用いてカルデアの利権を買い取った。

ある人物にそっくりな名前と面影を持つ。


ゴルドルフの補佐を務める女性。NFFサービスと言われるロシアの組織の出身。

従順な秘書の様に振舞いながら、裏でゴルドルフを誘導するミステリアスな女性。


本来、英霊召喚等の行使を認められていた唯一の特選チーム。

カルデアから選抜されたマスター適性者としての成績上位8名であり、血筋や才能など相応しい特性を秘めており、実際1部序章よりも1ヶ月前の時点ですでにチームとして機能していた、優秀なエリート集団であった。


その他の職員

レイシフト適合者の日本担当スカウト。ある意味最大の功労者。


コフィン担当官のスタッフ。亜種特異点Ⅱへのレイシフト時に、ちょっとした職権濫用により減給。


  • ダストン

CV:藤井隼

カルデアの技師。元々宇宙線の研究をしていたただの物理学者だったが、粒子加速器のノウハウが欲しかったマリスビリーにスカウトされる。15年前からカルデアで働いていたそうで、もう家のようなものと述べている。

オルガマリーのことはミスが多くてよく怒るから苦手だったそうだが、今になって思い返すと学生上がりの少女としては頑張っていたと同情している。


  • シルビア

CV:帆風千春

管制室スタッフ。優秀な魔術師で、人理救済に貢献した功績により、時計塔のある派閥への栄転が確定している。

オルガマリーに対してもシビアな感想を下すリアリストだが、皆同様人理修復という極限の戦いを勝ち抜いた主人公らを誇りに思っている。

双子の姉妹で所属していたらしく『First Order』では管制室にて彼女と同じ容姿を持つもう一人が同時に映っているカットがある。


  • 茅昴昴(マオ マオマオ)

漫画版に登場。カルデアのオペレーターで若手。


  • ソリア・ナイワー

漫画版に登場。カルデアの技師で若手。


  • トマリン

2部に登場。ある組織との合流時、調理室に詰めていたスタッフ。


  • カワタ、オクタヴィア、チン、カヤン、エルロン、マーカス

名前だけが判明しているカルデアスタッフ。

2部6章プロローグ 序において、それぞれムニエルが操舵手、トマリンとカワタがオペレーター、オクタヴィアがダヴィンチ助手、チンが車両整備、カヤンが兵器整備・設計、エルロンが記録書記、マーカスが霊子工学整備の役職にあると判明した。


オルガマリーの父親であり、カルデア初代所長。聖杯戦争を勝ち抜いて得た財を元にカルデアのシステムを完成させるが、数年前に謎の多い死を遂げた。


カルデアの発明

  • 事象記録電脳魔・ラプラス

1950年に完成した全知の悪魔の名を冠する、カルデアの発明の一つ。レイシフトの転移に於いて、マスターを保護する役割を持つ。

カルデアスを通して、地球で起こった様々な事象の情報を収集する電脳の使い魔。


1990年に完成したカルデアの発明の一つ。惑星には魂があるとの定義に基き、その魂を複写する事により作り出された小型の擬似天体。いわば小さな地球のコピーである。

地球環境のモデルを投影し星の状態を過去や未来に設定し観測する事が出来、現実の地球の様々な時代を正確に再現可能だが、シバを使わなければ観測できない。

人類史が焼却されたことで、カルデアスにおける観測は様々な可能性が入り乱れた状態となっている。


  • 近未来観測レンズ・シバ

1999年に完成したカルデアの発明の一つ。カルデアスを観測するための専用望遠鏡。人理保障機関カルデアの顧問を務める魔術師であるレフが開発した。

カルデアスを取り囲むように配置されており、いわば地球観測衛星のようなもの。カルデア内のほぼ全域を監視し、写し出すモニターとしても機能している。

観測できるのは西暦までで、紀元前以上に遡ると精度が落ち、必要な魔力と電力も膨大なものとなる。

亜種特異点IVにて、とある緊急事態が発生した際にレフ教授が仕込んだカウンターシステムが起動するように設定されていることが判明。


  • 守護英霊召喚システム・フェイト

2004年に完成したカルデアの発明の一つ。(現実世界では2004年1月において『Fate/stay night』が発売されている。 )

冬木の聖杯戦争での英霊召喚を元に作られたサーヴァント召喚・運用システム。英霊とマスター双方の合意があって初めて召喚出来る。

カルデアはこれを用いて三騎のサーヴァントの召喚に成功している。

第一号は詳細不明。

第二号は後にマシュと融合したシールダー

第三号は技術開発部部長として常駐してたダ・ヴィンチ

第三号を除くサーヴァントは機密事項となっており、第一号に至っては先代所長がひた隠しにしていた為に、現所長のオルガマリーすら知らず仕舞いであった。


このシステムの基礎は当初召喚が安定しなかったが、第二号である「シールダー」の協力のもと、その宝具である盾を儀式の中核に添えることで安定した召喚を可能とした。逆にその盾なくして守護英霊召喚システム・フェイトは満足に機能しない。


マシュがデミ・サーヴァントとなってからは彼女の宝具である十字の大盾を触媒に用いて召喚サークルの設置を行う他、英霊の召喚システムを応用してレイシフトを行う。

人理焼却という未曾有の災害が起きたこと、またカルデアの英霊召喚システムの未熟さによる「その隙間の多さ、曖昧さのおかげ」で、通常ならば例外・不可能・極低確率とされるサーヴァントの召喚も可能となっている。


また、通常なら召喚を不敬であると断じる気位の高い者や、聖杯にかける望みが無いため召喚に応じない者なども人理の危機を救うために自ら召喚に応じてくれる傾向にあり、基本的に皆協力的である。


召喚においてはマスターとサーヴァント双方の同意の下に召喚される為、人理を破壊することを願望とするような英霊は除外するような仕組みとなっている。


ただし、英霊側が召喚システムに恣意的な割り込みをかけるケースは多々あるため、完全に制御されている安全なものでもない。例としては愛する者の召喚に女神が無理やり割り込んだり、本来召喚が不要な者がサーヴァントのフリをするために敢えてシステムに割り込んだりといったケースは少なからず存在している。


サーヴァント達の霊基基点にもなっており、フェイトによって召喚されたサーヴァントはその霊基情報が逐一このフェイトにバックアップされ、戦闘などで消滅したとしても直接英霊の座に帰ることはなく、このフェイトを経由する際にバックアップされた霊基を纏うことによってカルデア内に再び現界することが出来る。

そのためにフェイトが機能し(マスターを介して)リンクしている内はいくら消滅しても記憶の連続性を保ったまま復活することができる。


故に他の聖杯戦争のような「同じ記憶を有した同サーヴァントという別人」といった複雑な問題は発生しない。また既存サーヴァントの霊基が変化した場合は、その変化前の記録霊基から変化前のサーヴァントが再召喚される。


ちなみにこれらはフェイトとサーヴァントがリンクしていることが前提であるため、なんらかの事情によってカルデアと完全に遮断された場合は、以上の限りではない。

サーヴァントの維持魔力もこのシステムから供給されており、そのシステム維持にはカルデア消費電力の40%が割かれている(逆にいえばサーヴァント維持の魔力が電力から生み出されているとも言える)


ちなみにカルデア上層部と魔術協会はサーヴァントの行使はレイシフトAチームのみで、尚且つ最大七騎までの召喚しか許可を出していなかった。


以下は映画「時間神殿ソロモン」にて藤丸立香が詠唱したもの。

――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に

聖杯の寄るべに従い、人理の轍より応えよ

汝、星見の言霊を纏う七天

奔り(はしり)、降し(くだし)、裁きたまえ、天秤の守り手よ―――!



  • 霊子演算装置・トリスメギストス

2015年に完成したカルデアの発明の一つ。未来観測やレイシフトを管制するコンピューター。

ラプラスと併せてカルデアスの事象分析やレイシフトの実行に用いられ、賢者の石と言われるフォトニック結晶でできている。

前所長が構築したレイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムを実現するためにアトラス院が提供した擬似霊子演算器。アトラス院最大の記録媒体擬似霊子演算器・トライヘルメスを元にして造られた。


内装

  • マイルーム

主人公のカルデアにおけるプライベート空間。中央制御室には徒歩7分ほどの位置にあるらしい。

正立方体に近い空間であり、内装はベッドとシャワーとトイレが有るだけとかなり簡素な作りとなっている。ただし空間自体はそれなりに広く、6〜10畳ほどの広さ。


主人公のプライベート空間ではあるが、主人公を頼ったり慕ったりして訪れる人(主にサーヴァント)の出入りは頻繁であり、一部のサーヴァントからは「サーヴァント悩み相談室」として扱われている。


そんな彼らに何度も内部をいじられまくった結果、簡単に内装が切り替えられる一種の異界のような状態にまで発展している模様。これはシミュレーションルームと同じシステムが勝手に追設されていた為だという事実が後に発覚した。


  • 居住区画

カルデア職員やサーヴァントたちの休養・プライベート空間して使用されている居住区画。内装はどこも上記のマイルームと同じ作り。

かなりの数があるようで、少なくなったとは言えカルデア職員一人一人に加え、召喚されたサーヴァントにも一人一室あてがわれている。ただしそれでも大柄なサーヴァントには手狭であったり、基本ペット禁制など一部のサーヴァントからは不満が出ているらしい。


  • 廊下

カルデア往来の場。

一見普通の廊下に見えるが、大型サーヴァントや馬・ソリなどが普通に行き来できるほどに広い。

地表に面する部分では外を見渡せる窓などもある。


地下部分の廊下はチューブ状の形状をしており、これは廊下の壁内部に張り巡らされたパイプラインによって魔力加速器としても使用する予定であった名残りらしい。本来は大人数のレイシフトに使用する魔力を補うための増幅機関だったが、とある事件により少人数のレイシフトしか行わないようになったため、現在は機能停止している。


  • 中央管制室

カルデアスが据え付けてあるドーム状のカルデアの中枢部。

カルデアス基部とそこに繋がる道以外は蜂の巣状の床が広がっており、そのヘックスの幾つかは足下に格納された霊子筐体であり、使用時に足元からせり出してくる。

序章の爆破テロの現場ではあるが、復旧したのか特に機能に支障はない様子。またレイシフト中のマスターを管理・サポートするオペレーションルームも併設されている。


  • ダ・ヴィンチちゃん工房

技術部顧問ダ・ヴィンチ氏のマイルームでもある万能工房。日々、彼女の発明品が増殖し続けている。

魔術礼装等の発明・複製や、特殊素材の売買を行っており、ゲーム内においてはサーヴァント達の強化やショップの役割を果たす重要な施設。


  • シミュレーションルーム

主に職員やサーヴァントたちの訓練に使用される訓練室。

高度なヴァーチャルリアリティシステムを用い、カルデアに記録されているものなら本物と見分けがつかないレベルで再現が可能。加えて再現された人物・魔物一つ一つに専用のAIが設定されているため、相対した場合でも自然なコミュニケーションを取ることができる。

基本は隣接する制御室から操作するが、内部からもある程度操作可能。またシミュレーター起動中の出入りは基本的に自由だが、設定によってはシミュレーター終了まで出られない場合もある。


複数存在するらしく、サーヴァントが鍛錬のためやリフレッシュのために頻繁に利用していおり、そのうちの一つはオジマンディアスが私室として独占している。

ゲーム中の背景では中央管制室のものが使われているが、関係性のほどは不明。

ちなみにゲームシステム上、なぜか再現された魔物などから本物のドロップがでる(ギャグパートでは暴走したAIからそのことをツッコまれていた)。


  • 食堂

廊下の一角を仕切って作られた食堂で、主に職員やサーヴァントの為の料理を振る舞っている他、食料庫も併設されている。

普段の食事に加えて、お月見やバレンタインデーなどのイベント用の調理にも使用されるなどかなりオープンなところ。

従来の厨房スタッフの所在は不明であるが、作中ではエミヤとブーディカが厨房を取り仕切っており、タマモキャットがサブチーフ。両儀式、源頼光、アイリスフィール〔天の衣〕、俵藤太など料理の腕に覚えのある、もしくは興味のある者もよく使用しているとか。


  • ティールーム「ムーンライト」

元は倉庫だったものをロマニが改装して出来た広間。

カルデア住人の憩いの場になっている他、カラオケルームなども併設されている。ただしカラオケルームはネロとエリザによって独占されているため、通常は使用することができない。


  • 体育館

ステージやバスケットコートが備え付けられた運動施設。トレーニングで使用されることもある。


  • 謎の区画

カルデアのとある一角にサーヴァント達の身に付けていた仮面が収集された謎の区画。

セイントグラフで見る限り、カーミラ、静謐のハサン、アマデウス、ファントム、ゴルゴーン、呪腕のハサンの仮面が確認されている。

とある窓口係を通せば誰でもレンタル可能であり、一番人気は真ん中にあるアマデウスの仮面。やたらと日本人に人気のようだ(とか、とか)


  • プロメテウスの火

カルデア最下層にあるカルデアを支えるメイン動力炉。魔力によって駆動しカルデアのエネルギーリソースの大部分を賄っている。

マーリンはこのプロメテウスの火にレイシフトじみた補給方法で魔力リソースを密かに提供していたらしい。


  • ボイラー室

プロメテウスの火と同じものなのかは不明。すぐ横の余剰スペースをノッブらぐだぐだ勢が勝手に占拠し自分たちの居住スペースとしているが、ボイラーの横なので当然だが暑いらしい。


  • 厩舎

地下に存在しており、京極などのサーヴァントが連れている騎獣たちはおそらくここに入れられている。


  • 書斎

2部屋あり、主に作家サーヴァントが利用している。


  • 図書室

紫式部が司書を務める。蔵書は豊富でサーヴァント達もよく利用しており、新書も随時追加されている。『わからない』でもマスターがレポートを書くために利用している描写がある。


  • レクリエーションルーム

倉庫区画の奥にある大広間ホール。元々は閉鎖空間で働く職員用のリフレッシュルームだったらしく、極寒の地には少々不釣り合いな洋館風の内装になっている。

デジタルからアナログまで遊戯用の設備や機器が一揃いあり、サーヴァントたちもよく入り浸っている。


  • 購買部

菓子などの嗜好品を売っている模様。


  • 医療室

怪我をしたり体調不良となった職員が運ばれる医務室で、ロマンの本来の職場でもある。

司令代理となった後も彼の職場として機能しており、ナイチンゲールが召喚されてからは彼女も加わり、より容赦のない治療行為が行われる。


  • 大浴場

ボイラーの熱を利用した銭湯。当然男女別に存在する。後にバベッジの蒸気などを利用したスチームサウナなども併設された。


  • 謹慎室

いわゆる反省室で、規則などを侵した所員などを一時的に隔離するための小部屋。基本4人部屋で、二段ベッドが2つある。

予算の都合で内装をケチっており、堅牢ではあるが居住性はあまりよろしくない模様。


  • ロストルーム

マリスビリーが所長を勤めていた時に使われていた談話室らしき部屋で、彼の死後は物置として扱われ放置されていた。所員の間で「午前0時に入ると失われたものを見る。あるいは失うものを見る」という怪談が伝わっており、基本的に誰も近づこうとはしない。

その割には管理が行き届いていたが、これはちょっとした理由がある。


  • 格納庫

カルデア下層にある納入搬出空間。主に外部からの物資の納入やら廃品の搬出・投棄に利用されている。また大型機材の物置にもなっているようで、使われなくなった大型機材などはここに保管されている。


いつの間にかどっかに設立されたらしい喫茶店。

新種のナマモノ達が経営しており、見つけたサーヴァント達が客として来ている模様。


関連用語

  • 霊子筐体

正式名称「クライン・コフィン」、通称コフィン。レイシフトを安全に行うために用いるポッドのような機械。コフィンを使わずレイシフトした場合、高確率で「意味消失」と呼ばれる現象が発生する。


ちなみに安全装置として、レイシフトの成功率が95%を下回ると電源が落ちてレイシフトを中止するブレーカーが付いているのだが、とある重大事件では皮肉な事にこの安全装置が仇となり、コフィンに入っていなかった主人公とコフィンに入っていたその他の候補者達の運命を分けた。また、コフィンの内部にいる人間を凍結保存する機能も付いており、万が一の際はこの機能を使って最悪の事態を防ぐ。


コフィン内部はハッチが開放されるまで不確定の世界となっており、例えば内部に何もなくても「人の反応がある」という偽装や、中の人間が死んでいても電源を入れれば「生きている様な状態にする」事も可能なのである。


  • レイシフト

事象記録電脳魔「ラプラス」を使用することで地球環境モデル「カルデアス」に入り込み、実質的なタイムトラベルをすること。レイシフトする際、対象は一度霊子へと分解され、そして目標特異点にて再構築される。


レイシフトに際しては外部からのコフィンのコントロールを必要とし、本人の意思では操作できない。ただし、ごく低確率ではあるが生身でもレイシフトはできる。 性質上カルデアス以外の時空に飛ばされることも多い。


レイシフト中は「その時代に居ないはずの異物」ということで世界からの修正力の影響を常に受けており、確率でその存在を構築する概念が部分的に変質してしまう(別のなにか置き換わる)リスクを負っている。この変質は徐々に全体に及び、自己を保てないレベルまで及ぶと、「意味消失」という状態に陥って消滅する。


レイシフト中、管制室のオペレーター達は常にレイシフトした者のステータスをチェックし、変質が起きる度に正常な状態に上書きする作業も行っている。

この変質現象は、世界の外側の存在であるサーヴァントには発生せず、またレイシフトした者もレイシフト先が自身が本来居る時代・世界に近しい、または(異世界や並行世界のように)極端に隔絶した世界では変質のリスクが低下する様子。


レイシフトする者には「レイシフト適性(マスター適性と同義?)」が必要であり、詳細は不明ながらこれが低い者は正常なレイシフトを行うことができない。また、サーヴァントは原則として特異点にはレイシフトできないとされる。これは、特異点の持つ許容性や相性の問題であり、微小特異点や亜種特異点のような許容性の高い特異点(許容性の低い特異点も人理修復後は人理から切り離されるせいか、許容性が増す)、または特定のサーヴァントと相性の良い特異点は、例外的にサーヴァントのレイシフトが可能になっている。


アニムスフィアが所有する海底油田基地。北海に建設された半潜水式のプラットフォームであり、昼夜交代制で100人以上のスタッフが運営している。


表向きは海洋油田だが、その裏では魔術師の所有施設らしくアニムスフィア家保有の研究所として動いており、天体室と呼ばれる場所で「システム・アニムスフィア」と呼ばれる非人道的な実験を行っていた。職員も社会からあぶれた者が大半だった模様。


レフ・ライノールがこの基地を「不可視領域の原因の一つかもしれない」として黒幕に報告しており、それが後に最悪の事態へ繋がってしまう。

事件解決後はある人物により、セラフィックスで起こった事は一部を除いて“虚数事象”として無かった事にされ、それにより「セラフィックスは2017年の始めに解体された」という結果に書き換えられた。


疑惑

人類の未来を守るという崇高な使命を掲げるカルデアだが、様々な疑問がストーリーが進むうちに浮かび上がった。

まず、百年先の未来を見通して危険な可能性を事前に観測し、これを排除するカルデアス。「EXTELLA」で明かされた人理定礎の本質は、可能性に行き詰まって宇宙にとってバッドエンドとなった世界は消滅するという宇宙のルール。それらを総括し「未来を先取りし世界の可能性を狭めるのではないか」という考察から、これは禁忌の発明だったのではと疑われている。


更に英霊を「人間に扱える兵器」とするデミ・サーヴァント実験、これは素体となった人間が誕生したのは2000年、つまり冬木の聖杯戦争が起こる以前から計画されており、当時人理の保障に関係があるとは思えない実験を何故行っていたのかという疑問があった。しかし、当の創設者であるマリスビリーはすでに死亡し、その娘であるオルガマリーも何も知らされていなかった。


ビーストIが第四特異点に自ら現れた際、カルデアしか有していないはずのレイシフトと酷似した反応を見せており、実際は単独顕現によるものだったと思われる。更にビーストIVであった星の獣もコフィンに一緒に搭乗してレイシフトしているが、これも単独顕現に近い物だった可能性がある。

この事実からレイシフトというのは実際にはビーストのみが有するはずの単独顕現スキルを人間が再現したものであり、カルデアという組織そのものがビーストなのではないかという見方もある。


ビーストIと関わりが深い英霊を召喚したのがマリスビリーである事もその説を後押ししており、第6章でベディヴィエールが「マーリンが『ロマニ・アーキマンという男がいるなら本物だから協力しなさい』と言っていた」という、解釈によっては「偽りのカルデア」が存在するような発言をしていた。


カルデアの召喚術式自体も上記の「隙間の多さと曖昧さのため」だけでは説明できない謎が多く、本来はサーヴァントとして召喚できないはずの英霊の幼少期としての姿を召喚出来る他、並行世界の歴史の英霊さえも「縁を繋げば召喚できる」という異質なモノであり、ホームズからもその部分を指摘されている。


そして、2017年年末に放送されたMoonlight Lostroomにて、アトラス院の協力はマリスビリーがアトラスの契約書を使って要望したものだと明らかになり、2部序章にて「マリスビリー自身、ないしアニムスフィアが根源に到達する為の組織」だと判明した。

ちなみに「フィニス」はラテン語で「終わり」を意味している。マリスビリーが何故このような意味を持つ組織を作ったのかは、未だに謎の中である。

余談

前述した通り、この機関は入館時男女以前に「人間である」ことを確認してるため、それは人間でない職員が在籍する可能性も考えられた。物語開始時点ではこれに該当するメンバーはサーヴァントであるダ・ヴィンチちゃん1名のみであった。

(職員以外も含めればも該当する)


疑似サーヴァント化したロード・エルメロイⅡ世はデミ・サーヴァントの実験について快く思っておらず「そんなふざけた組織だったら即座に解体を提案していた」と発言している。


またエルメロイⅡ世の発言から並行世界にもこのカルデアに相当する組織はあるのではないかと思われるが詳細は不明。『Fate/strange Fake』にて、フランチェスカが第四次聖杯戦争前に南極にいたらしいが、その場所がカルデアなのかは不明。

仮にあったとしても予算が足りない以上、FGOのカルデアよりも小さい規模になってると思われる。


関連イラスト

🍀Grand Order

have a break【FGO終章】


関連タグ

Fate/GrandOrder 魔術協会 特務機関 歴史






















※ここからは1.5部「Epic_of_Remnant」クリア以降の重大なネタバレ



























































クリスマス明けの12月26日には全権限を買い取ったムジーク家から、新たな所長となったゴルドルフが赴任することが決定。契約していたサーヴァントたちは所長代理のダ・ヴィンチと、もしもの時の伏兵として秘匿されたホームズ以外、契約を解除し英霊の座へと帰還。

主人公を始めとする現存職員の大半は数日間の手荒な査問の後カルデアを解任され、他の組織に異動または故郷へ送還される事となった。


だが最終日となる12月31日、Aチームの蘇生手術が終わったものの、彼らが行方不明になっていた事が判明。その直後にカルデアはコヤンスカヤの手引きによるものと思われる謎の勢力から虐殺とも言える破壊的侵攻を受ける。

魔術協会と国連から派遣された審問官及び新所長が引き連れてきた部隊は全滅し、残っていたカルデア職員のうち半数が殺害されてしまう。主人公達を含む生き残りの職員が脱出するまでの殿を務めたダ・ヴィンチも、共犯者であった聖堂教会の神父・言峰綺礼により霊核を破壊され殉職してしまった。

最後にシバやカルデアスも謎のサーヴァントによって凍結されその機能を完全に失うこととなった。


生き残った者たちは、唯一敵から死守できた「今まで契約したサーヴァントたちの霊基グラフデータ」と共に、地下の格納庫のコンテナに偽造されていた虚数潜航艇シャドウ・ボーダーで施設内から脱出。

同時にカルデアの所在地が「魔術的に300年以上秘匿されてきた標高6000mの雪山」「どの国にも所有されていない中立地帯」すなわち、南極大陸であると明かされた(現実の南極に標高6000mの山は実在しない。明言されていないが、元ネタはクトゥルフ神話狂気山脈と思われる)。



これをもって2017年12月31日

「人理継続保障機関フィニス・カルデア」は異時間軸からの苛烈な侵略により蹂躙され、崩壊する形で無念の閉館を迎えた



その直後、宇宙から飛来する七つの光を目撃したカルデアの面々に対し驚愕の通信が入る。それはコフィン内から姿を消していたAチームのリーダーであるキリシュタリア・ヴォーダイムからの『汎人類史に対する叛逆および、2017年をもっての人類史の終了』を告げる物であった。


「クリプター」と名乗ったキリシュタリアの言葉を理解する間もなく、逃げ場を失い敵に包囲された状況を突破するべく、ホームズはシャドウ・ボーダーによる虚数潜航・ゼロセイルを実行する。

再び人類最後の生き残りとなってしまった主人公たちは、"我が家"として過ごしてきたかの地を追われ、新たな孤立無援の戦いへと赴く事となる。



 ―――――――空想の根は落ちた。最期の希望は虚空の中に。――――――― 








































※ここからは2部7章「黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン」の重大なネタバレ














第2部冒頭で発生した地球白紙化とカルデア施設襲撃は、主人公たちの予想とは異なる真相が隠されていた。


これまで地球白紙化解決のために戦ってきた主人公は、既にいく人かの人物達からカルデアの正体を懸念する助言を聞かされていたが、このとき相対していたデイビット・ゼム・ヴォイドの口から懸念の正体がとうとう明かされた。

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