シバの女王(Fate)

しばのじょうおう

『Fate/Grand Order』に登場する「ミドラーシュのキャスター」の真名。

ハァイ、出ました～。シバの国を治める女王、と呼ばれておりました。”シバ”とお呼びください。

ハイ？ ホントの名前ですか？ う～ん、そこからは別料金ですねぇ

プロフィール

真名	シバの女王
クラス	キャスター
性別	女性
身長	173cm
体重	59kg
出典	『旧約聖書』、『新約聖書』ほか
地域	東アフリカ、中東
属性	中立・善・人
好きなもの	ラクダの飼育
嫌いなもの	支払い
設定担当	星空めてお
ILLUST	加藤いつわ
CV	佐藤聡美

耳もしっぽも、スベスベのモフモフです。

概要

『Fate/Grand Order』に登場するキャスタークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。

メインシナリオでは、第1.5部の第4シナリオ『禁忌降臨庭園 セイレム』に「ミドラーシュのキャスター」の仮称で登場。

元々はレフ・ライノールが魔神柱の暴走に備えてカルデアの「近未来観測レンズ・シバ」に仕掛けたカウンターシステムによって召喚された存在であり、ゲーティアの元となったソロモンとも深い関わりを持っているキーウーマンである。

セイレムでの異変の際にシバは彼女を独自に召喚して、カルデアのレイシフト前にセイレムに送り出した。しかし持ち前の「魔神耐性」が中途半端だったために魔神柱の結界に飲み込まれてしまい、アビゲイルの家に仕える奴隷の使用人「ティテュバ」役に押し込められ、サーヴァントの記憶と能力を封じられてしまったのであった。その事態を受けてシバの女王だけでは目的を果たせないと判断したシバが、バックアップとして召喚したのがもうひとりのキャスターだった。

その後カルデアの介入によってセイレム内での事態が変化し、ティテュバが処刑されその死体が食人鬼（グール）として蘇って主人公たちに倒されたことで役から解放され、記憶を取り戻して本来のサーヴァントとして復活し、主人公たちカルデアに協力する。

真名

エルサレムの南方にある「シバ王国」を統治したとされる謎多き女王、「シバの女王」。

しかし、女王と王国の実在を示す確かな証拠は一切発見されておらず架空の疑惑がある。

ある時、女王は、名高き賢者ソロモンの知恵を授かろうと、大量の献上品をたずさえてエルサレムを訪れた。ソロモンを試す三つの謎掛けはことごとく看破され、エルサレムの繁栄ぶりに女王は感服する。女王とソロモン王は互いに贈り物を交わし、そして再び帰路についたのであった。

王国候補地の1つである東アフリカのエチオピアでは、女王はソロモン王と結ばれ、初代皇帝の母となった、とする壮麗な建国神話が残されている。本作ではこの逸話が採用された模様。

ちなみに彼女にも人並みの名前は存在するとされているが、資料によってその名前は千差万別となっており、やはり彼女の存在を的確に表すのは「シバの女王」しか無いとされている。

人物

一人称は「私（わたし）」。

間延びした剽軽な丁寧語口調で話し、豊満な肢体をエキゾチックな装いに包む、尖ったケモミミとケモシッポを持つ美女。感情が耳や尻尾に現れやすく、慌てたり怒るとピコピコ動く。

普段は軽薄かつ我欲に正直であり、キャス狐のようにおちゃらけた態度を崩すことはない。ただしそれは彼女なりの対人術・処世術であり、そのベールの下にはとても知的な素顔を隠している。

良く言えば倹約家、悪く言えば守銭奴の根っからの商売人気質であり、言葉遣いも商売に関するものに置換されることがある。また常に何かしらのビジネスチャンスを模索し財テクに余念がないが、現状では中々ブレイクしていない等、新たなお騒がせ要員の片鱗を見せ始めている。

良くも悪くもギブアンドテイクに厳格で忠実な契約主義者。彼女にとって無償の善意など無く、全てが支払うべき対価の存在する商品であり、より多くを望むのであれば「ここから先は別料金ですよ？」と事前説明を怠らない。人間の父と魔神（ジン）の母の混血として生を受け、上記のような取引に律儀な性分は、母方の特性を色濃く受け継いだ生い立ちに関係しているのかもしれない。

霊鬼である母方の血を由来として、彼女は「未来視」の能力を持っている。

それによって彼女は近未来を見据える事ができ、そのためにポーズや演技を行うこともある。また彼女は親しくなった人物に自身の見た未来を語りたがらない。それだけ、彼女は未来視が今を生きる者にとってくだらないことだとも認識しているようである。加えて本人もビジョンの解釈違いで目論見を外して実際の事態に面食らうことがままあり、使用には消極的な様子である。

また、砂漠やラクダが大好きな生粋の砂漠民で、しばらくそれらに触れられないでいると情緒不安定になる。加えて「近未来観測レンズ・シバ」の名前の元ネタだったり、シバに仕掛けられたカウンターシステムによって一度は召喚されたことから、カルデアのシステムと強い繋がりをもっており、彼女の機嫌が荒れるとカルデアのシステムも不具合を起こすなどの弊害を産んでいる。好きなラクダはヒトコブ派。地元品種（主な生息域：アフリカ）だからか強いこだわりがあり、外来種に当たるフタコブ（主な生息域：中国）はせいぜい畜産資源扱いでむしろ風当たりがキツい。

能力

魔神とのハーフである彼女は多数の霊鬼（ジン）を操るすべを知っており、先述したように未来視の能力をもつ。基本は手に持ったランプから召喚した白い煙を操って攻撃する。そしてなによりも魔神に連なるものであることから本人曰く「魔神耐性」を持っているとされているが、情報という資源を持ちすぎた故にセイレムでは後手に回らざるを得なくなってしまった。

モーション中では、ランプの煙による攻撃（竜巻のような奔流を放つ、敵の周囲に纏わり付かせる、分身を形成して同時攻撃する、ボクシンググローブのように固めてパンチする、煙の足場に騎乗して体当たりする、3個の塊を投擲する、ハンマーのように固めて殴りつける）を行う。

ステータス

マスター	筋力	耐久	敏捷	魔力	幸運	宝具
藤丸立香	D	C	D	A	A	B

保有スキル

陣地作成(C)	魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。儚く揺らぎやすい蜃気楼に包まれた、小さな"王国"の女王となる。
対魔力(A)	Aランク以下の魔術を完全に無効化する。現代の魔術師では、魔術で女王に傷つけることは出来ない。
カリスマ(B−)	後世の人々を惹きつけて止まぬシバ王国の伝説的な女王。
女王の霊香(A)	「カリスマ」が変化したスキル。詳細不明。
精霊の目(A)	公正厳重な取引が行われる結界を周囲に形成する。物品の鑑定のみならず、戦闘中の敵の疑わしい挙動も見逃さない。
魔神の叡智(A)	ソロモン王に謎掛けを挑むほどに恵まれ、研ぎ澄まされた才覚と知恵。

宝具

三つの謎かけ（スリー・エニグマズ）

• ランク：B
• 種別：対人宝具
• レンジ：1～10
• 最大補足：1人

「出番ですよ、私のジン達。」

「この空櫃の底に秘された問いこそは、汝を計り、見定める戒めとなる。かかれ！エハッド！シュタイム！シャロッシュ！『三つの謎かけ（スリー・エニグマズ）』！！」

女王に仕える三つ子の霊鬼（ジン）が現れ、敵に難題を問いかける（物理）。

この霊鬼の名前はそれぞれ現代ヘブライ語で「1」「2」「3」という意味を持つ「エハッド」「シュタイム」「シャロッシュ」という。

なお自身の幕間では、主人に対して結構な辛口で評価している事が判明した。

詳細は該当記事を参照。

関連人物

生前

ソロモン

聖書にて彼女が感服した想い人。エチオピアの伝説では彼との間に子をなしたとされている。

サーヴァントとなった今もその想いは変わらないようで、主人公らにとっても大切な人物に興味津々だった。幕間では、カルデアの彼女がソロモンへと向ける想いについて掘り下げられた。

Fate/Grand Order

ダビデ

ソロモン王の父親であり「お義父様と呼んでかまわないとも」とか宣いながら彼女に近づいてきた相手。彼に対しては（守銭奴仲間で、自身よりソロモンを知っている）嫌悪感が先立つようで、嫌いながら軽くあしらっている。ただし彼がスルーするとそれはそれでムカつくという犬猿の仲。

藤丸立香

契約したマスターであり、ソロモンに脳を焼かれた者同士。

愛しい人である「彼」と最も近しい人物だったからか、マイルームにおいて日々のつながりを真の宝と称したりと割と目をかけている。それはそれとして怪しい商談をふっかけてくるが。

イシュタル

同じ守銭奴という点で意気投合した女神。主に、宝石の取引について会話している模様。

しかし彼女は依代共に黄金率が致命的にないそうなので、最終的に大損しそうだが……

アビゲイル・ウィリアムズ

『セイレム』にて雇い主と召使いとして仲良くしていた記憶から、お互いに気安い関係。

当時の記憶もある程度あるようで、たまに彼女の想い人の話を振られて、からかわれる仲。

クリストファー・コロンブス

自分以上の守銭奴サーヴァントであり、イベントにて彼を利用して儲けを企んだが彼の引き際の悪さを見誤って結局大損してしまった。それでも商人会に勧誘しようとするなど諦めていない。

余談

• 演じた佐藤女史は『プリズマ☆イリヤ』の桂美々以来の出演。『FGO』もかなりやり込んでおり、『FGOフェス 2019』へのイベント登壇をきっかけに高橋李依、田中美海、大久保瑠美、悠木碧らが『FGO』について語るLINEグループ『Fate/Grand Otaku』に参加している。

• デザインを担当した加藤氏は後にイラストレーターを廃業してしまったため、氏が担当したサーヴァントはシバの女王が最初で最後となった。
  • 公式からのアナウンスこそないものの霊衣開放の登場は絶望的だが、別霊基ならば他のイラストレーターが担当することで登場の目はある（実際、キャンペーン用イラストや漫画版『セイレム』には問題なく登場している他、アルトリアやディルムッドという前例がある）。

• ミドラーシュとは、ヘブライ語で「捜し求めるもの」の意味。
  • セイレムでは「ティテュバ」として最初に登場し、直後に劇中劇で「シバの女王」として顔割れしてしまったため、キルケーと同じく「○○のキャスター」と呼ばれた時期は殆どなかったりする。イベントでは一応「ケモミミの女王」とぼかして表記されることも。
  • なお、完全に真名が判明してもわかるのは名字だけであり、通り名でしか呼びようがない数少ないサーヴァントである（名字にしてもあくまでもエチオピア神話を参考にすればという話ではあるが）。この為か「○○夫人」と言われる事も。

• スキル2と宝具の効果によって「お義父様と呼んでかまわないと宣ったいけ好かない羊飼い」と「想い人にネカマとして接していた花の魔術師」を問答無用でボコボコにしつつ彼らの強みを殺すことができる（特に前者はスキルによる回避を無敵貫通で潰し、同じくスキルによる攻撃・防御アップ、HP回復の全てを宝具で軒並みダウンさせるといった徹底メタっぷり）。

• 2018年のイベント『バトル・イン・ニューヨーク』景品交換にて「ドルセント・ポンド」の名前でイベント景品交換役として登場。「オッケードルポンド」でGoogle検索するとそういうネタがたくさん出てくる。誘惑に負けないようにされたし。なお翌年はリストラされた。

関連タグ

Fate/GrandOrder　サーヴァント　キャスター(Fate)

褐色　ケモミミ　角　エキゾチック　女王　商人

淑やかな口調、支配階級、露出強等、共通点が多く見られる他のキャスター

シェヘラザード：ココア色のふかふか。

ニトクリス：ココア色のぴこぴこ。

キャス狐：ピンク色のモフモフ。