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CV:種田梨沙

概要編集

ゲーム『うたわれるもの』の続編『うたわれるもの 偽りの仮面』に登場するメインヒロイン。

旅をしていた薬師の少女で、スラリと伸びた長くしなやかで毛並豊かな尻尾と、白いモフモフの毛で覆われたケモミミがチャームポイント。


雪山で行き倒れかけていた主人公ハクを助け、彼を拾った責任者として、自立できるようになるまで面倒を見ることを自分の義務とし、自分の旅に連れ回すようになる。

そして、その後すぐに訪れ滞在する事となった大国「ヤマト」を取り巻く、数々の出来事に関わっていく事になる。



一人称は「わたくし」。しゃべるとき、語尾に「~かな」と付けるのが特徴。

面倒見が良く、快活で健啖。活動的だが、時に上品で気品がある面を見せることがある。またしたたかな一面も持ち、言質などから相手を追い込むことが得意。


上記の経緯や、ハクがこの世界についての知識が無いため、彼の保護者のように振る舞い、ハクが仕事をさぼったときなど「お説教」「お仕置き」としてハクを正座させたり、しっぽで締め上げたりすることがある。


基本的に感情表現が豊かで、機嫌がよくなると表情に表れずともしっぽが揺れ動いたり、驚くと尻尾の毛がバクハツしたように逆立つ。また、自分の事に関する隠し事がヘタで、露骨に態度に表れることがある。


薬師としての腕前も中々で、作る薬は傷には染みるが効能は確かなもの。

苦無を主な武器とした体術にも優れ、アトゥイを始めとした相手の強さを見極める能力も高い。


相当な風呂好きで、旅のさなかでもわざわざ水を汲んで、湧かした湯に浸かるのをいとわず、風呂のことになると人が変わる事もあるほど。

また見かけによらず大食いで、自分で料理もできるが、ルルティエに比べると味付けや盛り付けなどは大ざっぱ(ハクには「男の料理」と評されている)。酒もたしなみ、特にハチミツ酒が好物。古代の遺跡・文献調査なども趣味としている。


ユニットとして編集

近接攻撃を得意とするアタッカーにして、薬草を用いた回復を使いこなすヒーラーでもある。


今作では回復手段を持つユニットが豊富なこともあって、前作のエルルゥほどヒーラーとしての重要性は高くないものの、行動順が速いことから扱いやすく、レベルが上がると苦無を用いた射程攻撃も可能となり、サブアタッカーとして非常に頼れる存在となる。


ZOCを無視する勇気の瞳、周囲の味方の気力を上昇させる気合浸透なども便利だが、物理防御の発動率が低いので前衛として過信は禁物である。

術に対しては非常に高い耐性を持つため、術士系の敵をいち早く仕留めに行く用途には最適。


二人の白皇では明らかになった出生に由来する新たな能力が追加。

「四神変転」は属性である神が変転していくもの、初期である土神では不利である風神の敵に対しては変転した水神属性で倒せばいい、というように無属性、闇神、光神以外の四神の敵に対してオールラウンドに戦うことが可能。


関連タグ編集

うたわれるもの 偽りの仮面

















ネタバレ注意!!編集

その正体は今や大国になったトゥスクルの女皇。

即ち祖皇たるハクオロの実娘であり、彼に近しい前作メインキャラ達を家族として育ってきた。

幼い頃から学問や武術をその者達から学んだほか、薬師としての技術もエルルゥから学んだものであり、その為か、他のトゥスクルの親代わりは「お母様」に対し、エルルゥは「母様(ははさま)」と呼び慕っており、クオンの嫉妬深さも彼女譲りである。


ある晩ハクと出くわした、双子の少年を連れる鋭い眼光の男との酒盛りの中で、その母親が今は亡きユズハである事も語られた。

これら出生にまつわる要素は作中にちりばめられており、明言はされないものの容姿が似ていたこともあり、前作プレイヤーならこれらを自ずと理解できるようになっている。


現在は見分を深める目的でお忍びの旅に出ていた形になり、「約束の期限」を過ぎたため、アルルゥ等から帰国を求められているが、ハクの面倒を見ることなどを理由に帰国を渋っていた。

ただ愛郷心自体は強く、ヤマト帝都の発展ぶりを見て悔しがる場面などがある。



物語後半、ハクが引き受けたトゥスクル侵攻への救援には逡巡したが、傍観者でいるよりはと被害を抑えるべく同行。

そして撤退直後に起こった帝暗殺騒動の最中、ハク、ネコネ、オシュトルと分断される状況となり、また会えると信じ、避難先の国エンナカムイに先行して彼らを待っていた。


だが、戻ってきたオシュトルによって「ハクは死んだ」と聞かされ、茫然自失となって返された鉄扇を落としたことも気づかぬまま、皆の元を去っていった。


…その夜、オシュトルの関係者を狙ってきた暗殺者達に捕らえられるが、虚ろな顔つきのまま明らかに異質な雰囲気を放ち、彼らを人体発火・人体凍結・人体腐敗といった超常能力を起こして皆殺しに。


実はその外見こそ母親に近しいものだが、例外的に『大神』である父親の性質を色濃く継いでいることが明かされ、かつて世界の在り方を一変させてしまったその恐ろしい『力』を秘めている、言わば『現人神』とも言うべき存在であった。

この能力を行使している時は瞳が明らかにヒトでない異形のものとなっており、ハクがクオンにしばかれた際に禍日神(ヌグィソムカミ)呼ばわりしているのもあながち間違いではない。


彼女を迎えに来ていたオボロ達によって鎮められ、自分がハクに対して抱いていた本当の気持ちに気づき、涙するのであった。



二人の白皇編集

力を解放してしまったために十日も寝込み、目覚めても一時的にヤマトでの記憶を失っていたが、すぐにクロウから記憶を刺激されたことで思い出す。


そしてヤマトの皆を見捨ててきてしまった罪悪感を抱く冷静さを取り戻し、すぐに引き返そうとするが、もはや世は「ただのクオン」個人がウロウロした程度ではどうにもならない状況である事をオボロから諭される。

その為、自らが裏切り者のそしりを受けることになろうとも、「トゥスクルの皇 クオン」としてヤマトを攻め落とす形で皆を救おうと決断した。



その後、正装と面紗で正体を隠した状態でエンナカムイに赴き、(皆を戦乱に巻き込まないよう)一行に戦争が終わるまで大人しくする様に要求。

従わない心を折るべく高圧的な態度でアンジュを叩きのめし、止めに入ったオシュトルも八つ当たりじみた恨みで痛めつけるが、彼が漏らした何気ない一言により、その正体が生きていたハクだと気付く。


動揺した事で、奮起したアンジュの猛反撃を受け、諍いや交渉は痛み分けに終了。

トゥスクルへの帰路の最中にクロウやベナウィに諭されたことで、ヤマトへの侵攻も中断し、一人の少女クオンとしてハクたちの下へ帰還する(なお、上記の暴行や国際問題のツケは後に方々で払うことになった)。


以降はすっかり元通りの関係に戻り、趨勢を切り返しヤマトの戦乱を開くオシュトル(ハク)達を要所要所でサポート。加えて「仮面の者(アクルトゥルカ)」になってしまっていた彼を、同じ力を知る者として支えていく事になる。


元々は母であるユズハを死に追いやった「身体中のオンカミ(属性)が互いにいがみ合う」病も引き継いでしまっており、過去に大熱を患ったこともあるらしいが、現在はその身に宿る『力』によって既に駆逐され、体質(及びスキル)として残るのみとなっている。


実は二重人格で、もう一つの人格は父であるハクオロの『大神』としての一面が強く出ている。

この人格が出る際は髪が白髪に染まり、衣服も黒を基調としたものにしている。本編終盤でハクがウォシスとの戦いで力を使い果たして消えてしまった時に「根源」に手を出した表のクオンに語りかけている。本編終了後の夢幻演舞にも登場。この二重人格のことはトゥスクルの面々も知っている。

このもう一つの人格のクオンもハクのことを好んでいる。


ロストフラグの2周年記念イベント【想いの爪痕】では「二人の白皇」終盤でのある出来事が違う最悪な方向となってしまったために闇に呑まれた外観が裏の人格発現時となっているクオンが、本作の世界のルールに囚われないようにするためにリンネと名乗って登場。



ロストフラグ編集

期間限定イベント「鈴音響く光の彼方」でメインキャラとして登場し、決して会うはずのない母ユズハと出会う。最初は娘であることを隠し、名前で呼ぶが後に自分が未来から来た娘であることをユズハにバレ、終盤では「クオン、生まれてきてくれてありがとう」と母親として接するユズハに涙を流し、初めて娘として甘える姿に多くのファンが感涙し、最初にフルボイス化されるほどの人気のイベントとなった。

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