プロフィール
真名 | ファントム・オブ・ジ・オペラ(エリック) |
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クラス | アサシン(自軍)/ バーサーカー(新宿) |
性別 | 男性 |
身長 | 185cm |
体重 | 80kg |
出典 | 『オペラ座の怪人』 |
地域 | 欧州 |
属性 | 混沌・悪・地 |
好きなもの | 美しい声 |
嫌いなもの | 醜い者、自分自身 |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | 縞うどん |
CV | 置鮎龍太郎 |
呪わしい異形の顔を、髑髏仮面で隠した男。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。レアリティは☆2。
メインシナリオでは第1部1章『邪竜百年戦争 オルレアン』で初登場。ジャンヌ・オルタに召喚され、主人公達に敵対するが、ろくな会話も無いままに出てきてすぐ倒されるため非常に影が薄い。
後の第1.5部『悪性隔絶魔境 新宿』にも敵側のサーヴァントとして登場しており、この個体はクラスが適性のあるバーサーカークラスになっていた。ストーリー中においては、正に狂気の沙汰そのものと言える悪行をやらかしており、彼と戦うまでの一連の流れはトラウマものになっている。
真名
十九世紀を舞台とした小説『オペラ座の怪人』の登場人物、『ファントム・オブ・ジ・オペラ』。
本名はエリック。とあるオペラ座地下の広大な地下迷宮に棲まう演劇の才能を持った青年で、そこの寄宿生でコーラス・ガールを務めていたクリスティーヌという女性に恋をした事で、彼女を姿を隠して指導。彼女こそが信じていた「音楽の天使」として、その資質を開花させ歌姫へと導いた。
しかし、オペラ座関係者への脅迫や実力行使によって障害となる別の歌姫を排除した事で、クリスティーヌからの信頼は揺らぎ始め、現れた恋敵ラウルへの狂おしい嫉妬もあって徐々に暴走を開始してしまう。クリスティーヌを拉致監禁した上に、自分の素顔を見てしまった彼女を永遠に我がものとするべく、恐ろしい事件を次々と起こしていった。それが成就することはない愛だとしても。
人物
一人称は「私(わたし)」。
その異形の姿とは裏腹に、普段の態度は紳士的だが、これは彼が自身の秘める凄まじい悲哀と憤怒を深く自覚しているため。もしも解放されてしまえば再び悲劇の幕が上がるために、これを表出させないために「紳士としての自分」を演じることで衝動を殺して、常に抑制しようと務めている。
意思疎通が不可能なほどに重篤な「精神汚染」を抱えており、具体的に何を言おうとしているのかはあまり伝わらず、誠意があれば意思自体は汲んでくれる大抵のバーサーカー達よりも破綻した思考回路を有している。発言は常に唄うような会話であるが、そのように会話できている内は、まだ自らを律して保っていることを示す。唄うことをやめたならば、目的のためならば殺戮者となって障害を排除しに掛かる冷酷にして狂気たる「オペラ座の怪人」としての本性が出始めている証拠。
自らのマスターの事はかつての歌姫と混同しており、例えマスターが男性であっても容赦なくクリスティーヌ認定してくる。故に彼の脳内にとって「マスター」は、クリスティーヌや素晴らしい歌姫と同義語と扱われているのではとの説もある。なお、稀に正しくマスターを認識する事もある。
生前のこともあって美声の少女を好んでおり、目をつけた少女に対しては「自分が指導すれば歌姫になれる」とアピールすることもある。聖杯に対してかける願いも「自分が指導した歌姫が世界一の栄誉を受けること」である。マスターの声がそれなりに良いものであれば「素晴らしい美声」と言って懐いてくる為に、サーヴァントとしてはとても従順である。本人としては出来れば歌姫(上記の通り、性別に関わらず)として育て上げたいため、故にこそマスターを何よりも大切にする。
だが、歌姫には美しい声を持つことが何よりも重要であるとし、容姿が美しくても声が醜かったら爆殺もやむなしという考えであったり、どうしても歌えなくなったら殺すつもりだったり、声が美しかったら地下牢に永久に監禁したいと言うなど、やはりその思想は狂気かつ危険に満ちている。
第3再臨すると文字通り『怪人』の如き禍々しい姿から一転して眼鏡をかけた知的な好青年へと早変わりする(両手も巨大な鉤爪から普通の手へと戻る)ために、マスターを色々な意味で驚かせている。イラストを担当した縞うどん氏の中では「怪人が青年に憑依している」という設定らしく、現在の「爪と髑髏仮面を備えた美青年」という姿は、本来のものとは大きく違う可能性もありうる。
自身のバレンタインイベントなどで、稀に正気に戻った際には、敬語で話す礼儀正しい好青年としての姿を見せる。先述した要素から、こちらの方が「エリック」としての本来の性格と思しい。
能力
生前よりもはるかに異形化し、長大な鉤爪や浮遊移動能力を生かして敵対者に襲い掛かる。また、女性なら誰しも聞き惚れるほどの歌声で足止めを行う、シャンデリアを召喚して相手の頭上に落とす、オペラ座の各所に施したような仕掛けの腕前で多くの敵を纏めて始末することも可能である。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B | C | A | D | D | B |
保有スキル
気配遮断(A) | サーヴァントとしての気配を断つ、隠密行動に適したスキル。完全に気配を断てば発見することは不可能に近いが、攻撃態勢に移ると気配遮断のランクが大きく落ちてしまう。 |
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精神汚染(A) | 精神が錯乱しているため、精神干渉系の魔術を遮断する。ただし、同ランクの精神汚染を有していない人物とは意思疎通ができない。 |
無辜の怪物(D) | 後年に培われたイメージによって、過去の在り方を捻じ曲げられた怪物。能力・姿が変貌してしまう。小説『オペラ座の怪人』のモデルである彼は、作品の影響を受けて素顔が異形へと変わり、両腕も異形のものと化した。手袋を外せば、大振りのナイフよりも鋭い鉤爪が露わになる。 |
魅惑の美声(B) | 天性の美声。女性に対しては魅了の魔術的効果として働くが、対魔力スキルで回避可能。対魔力を持っていなくても、抵抗する意志を持っていればある程度軽減することができる。ファントムはこの美声を用いて、まさにオペラ座の舞台が如く唄うように会話する。 |
ガルニエからの呼び声(B+) | 「魅惑の美声(B)」が変化したスキル。詳細不明。 |
宝具
地獄にこそ響け我が愛の唄(クリスティーヌ・クリスティーヌ)
- ランク:B→B+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~50
- 最大捕捉:200人
「共に唄いましょう……」
「唄え唄え、我が天使――『地獄にこそ響け我が愛の唄(クリスティーヌ・クリスティーヌ)』」
嘗て手にかけた犠牲者達の死骸を組み合わせて作成した、パイプオルガンが如き巨大演奏装置。
異形の発声器官を持つ自分の歌声と併せる事で、この宝具は不可視の魔力ダメージを振りまく。演奏者であるファントム自身にダメージはない。勘違いされやすいのだが、音波ではなく魔力攻撃。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
カードバランスは《Quick:3/Arts:1/Buster:1》の典型的なアサシン型である。
主に、各種スキルを活用したデバッファーとしてのサポート運用が主になる。
保有スキルは3つそれぞれに癖があるため、ゲーム初期には少し使い難いものの、ゲームが進んでくると便利なもの。スター発生の「無辜の怪物」を所持する事に加えて攻撃の回数が多く、クラススキル「気配遮断」のランクも高くスター発生率が優秀であり、スターアシスト要員としても活躍。
ストーリーやイベントでボスになる高レアサーヴァントには女性が多く、特に女性ライダーやバーサーカーは無敵や黄金律、一発で半死のクリティカルキックなど敵に回すと厄介なスキル・攻撃手段を持っているため「魅惑の美声」で行動を止めることによって味方の被害・リスクを減らせる。
3回目の霊基再臨で「精神汚染」を使用できるようになり、宝具の効果を利用することなく「魅惑の美声」の成功確率を上げることができ、女性サーヴァントの足止めを安定して行えるようになる。
宝具『地獄にこそ響け我が愛の唄』については、個別記事を参照されたし。弱体耐性ダウンの効果がある為に、宝具チェインの先頭に持ってくれば、後続のデバフについては高確率で入るように。
欠点は低レアゆえのステータスの低さと、女性以外の敵にはスキル「魅惑の美声」が効かないために、実質2つのスキルしか使えないことである。また、スキル「精神汚染」の精神異常耐性アップも、現状精神異常が魅了・恐怖・混乱くらいしかないために、これも持ち腐れになることが多い。
2020年8月5日の『強化クエスト 第12弾』で魅惑の美声が「ガルニエからの呼び声」に変化しており、CT-1と魅了が性別不問になり、⭐︎2以下では2人目となる強化解除まで付く豪華仕様となった。
『FGOAC』ではサービス開始時から登場する。モーションが汎用ではなくオリジナルのものとなっている。2年過ぎた現在もグレイルウォーでマルタやジャックちゃんの強化解除(ACではサービス開始時にマルタが強化解除を持っていたことからカツアゲと呼ぶ)が猛威を奮っているため、今後のアップデートで魅惑の美声がガルニエからの呼び声に差し替えられると使用率が上がることに。
関連人物
生前
生前に一目惚れし、歌の技術をレクチャーしつつ執着していた歌姫。
第1.5部1章では、人形の姿で召喚するが、その結果狂気に囚われる。
ラウル・ド・シャニイ
クリスティーヌが想いを寄せる子爵であり、彼女を巡る恋敵。
彼の兄であるフィリップ・ド・シャニイ伯爵を殺害している。
Fate/Grand Order
契約したマスター。基本的にクリスティーヌと同一視しているが、心のどこかでは彼女とは別人だと分かっている節が有る。例え演技でも、彼/彼女を傷つけることを躊躇うなど大切に思っている。
彼女に近づかれるのを避けているが、精神の治療のために追いかけられているからか。
また、ナイチンゲールの和名は「小夜啼鳥」であるため、その関係もあるのだろうか。
ハイドのことを「悪くない」と称しつつ、ジキルのことも「悪くない」と言っている。
恐らく、ハイドの悪性を肯定しつつも、ジキルにその非は無いと言っていると思しい。
同じく狂気に堕ち、凶行に及ぶ危険人物。自身の幕間の物語において共演しており、互いに大切な女性関連の好き勝手なことを叫ぶばかりであったが、いざ会話すると不思議と噛み合う仲な模様。
同じく愛に狂って精神を破綻させた者で、自身のバレンタインイベントによれば、内心「彼女のようにありたい」と羨ましく思っている。自分の本心を隠さずにいられている事であろうか。それとも、狂気を抱えながらも他者を害さずに真っ当なコミュニケーションが取れている事であろうか。
同じく「無辜の怪物」の影響を非常に強く受けており、生前とは似つかぬ怪人へと変貌した男。
音楽への情熱や腕前を持つ点も同様だが、向こうからは「波長が合わない」と相手にされない。
2015年のクリスマスイベントにて共演した、会話が不可能な者繋がり。
白丸型の瞳を持ち、鱗の意匠からか「こいのぼりの君」と呼んでいる。
2015年のクリスマスイベントにて共演した、会話が不可能な者繋がり。
全身の白い刺青や金の装飾品からか「サイリウムの君」と呼んでいる。
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Fate/GrandOrder サーヴァント アサシン(Fate)