概要
最高位の聖遺物。
キリスト教における神の血を受けた杯、あらゆる魔術の根底にあるとされる魔法の釜。あらゆる願いを叶えるという。その起源は多くの神話で顔を見せる「願いを叶える大釜」といわれる。
候補は複数見出されており聖堂教会が番号を振って監視している。
冬木以外にも“聖杯と呼ばれる物”は存在しているが、月そのものだったり、特別な力を持った人間だったりと、真っ当な杯の形をしていない事が多い。
いずれも多少の差はあるが「願望機」としての機能は確かに有しており、儀式の完成によってもたらされる膨大な魔力を用いれば大抵の願いは叶える事ができる。
聖杯一覧
冬木の聖杯
第七百二十六号聖杯。
主に儀式の中核をなす大聖杯とサーヴァントの魂を集める小聖杯の二つが存在する。大聖杯は円蔵山内部に擁する大空洞に設置されている。
なお、聖杯戦争の表向きの賞品である万能の願望機である聖杯は小聖杯のことであり、冬木の聖杯戦争を始めた御三家にとっては大聖杯こそが求める聖杯となっている。本来の大聖杯は巨大な魔法陣だが、ある程度サーヴァントの魂が集まれば形として実体化するため、相当な労力と費用が必要になるが、物理的に強奪することが可能。
小聖杯一覧
小聖杯 | 備考 |
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イリヤスフィール・フォン・アインツベルン | 第五次聖杯戦争に参加した聖杯の器。 |
間桐桜 | 前回の聖杯戦争で破壊された聖杯の欠片を埋め込まれた「マキリの杯」。 |
アイリスフィール・フォン・アインツベルン | 第四次聖杯戦争に参加した聖杯の器。 |
また、第三次聖杯戦争の結果によっては大聖杯が冬木から奪われ別の聖杯戦争に使用されることもある。
『Fate/Apocrypha』ではダーニック・プレストーン・ユグドミレニアによって冬木の大聖杯が簒奪され、本編開始時にはトゥリファス・ミレニア城塞に設置されている。
『帝都聖杯奇譚』では帝国陸軍が強奪した大聖杯を元に魔人アーチャーが造った魔導兵器「八一号聖杯爆弾」が登場する 。
亜種聖杯
大聖杯には及ばず願望機としての機能を持たない、または中途半端な機能を持つもの。英霊召喚は可能だが七騎未満しか召喚されない。幻霊がサーヴァントとして召喚されることもある。
『Fate/Apocrypha』の世界では第三次聖杯戦争で大聖杯を強奪したダーニックが攪乱目的で聖杯戦争のシステムを流出した結果世界各地で亜種聖杯が製造され、これによって亜種聖杯戦争が乱発することになった。最大召喚可能数は二騎から五騎。
亜種聖杯 | 解説 |
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迷宮の亜種聖杯(仮称) | 亜種聖杯戦争の一つ「迷宮の聖杯戦争」に登場した亜種聖杯。最大召喚可能数は四騎。 |
偽りの聖杯 | 『 ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』に登場。魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン)とアインナッシュの仔を霊脈(レイライン)上に配置して作り上げたもの。願望機としての機能は持たないが、霊脈を通じて冬木の大聖杯と接続し偽の令呪、偽のクラスを設定することで英霊召喚を可能とした。 |
亜種二連聖杯
『Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ』に登場。
その名の通り、2つの亜種聖杯を連結させたもの。
一人のマスターに2騎、総勢8騎のサーヴァントが召喚され、4つの陣営に分かれて戦う。
ムーンセル・オートマトン
Fate/EXTRAシリーズに登場。
月で発見された、人類外のテクノロジーによる太陽系最古の「古代遺物(アーティファクト)」。またの名を「七天の聖杯(セブンスヘブン・アートグラフ)」。
詳細は当該記事を参照。
Fate/strangeFakeの聖杯
アメリカの地方都市スノーフィールドにて顕現した聖杯。合衆国政府と一部の魔術師達が結託して冬木の聖杯(第三次聖杯戦争時)を模倣して作り出したもの。
当初は偽りの聖杯による「偽りの聖杯戦争」であるため六柱のサーヴァントしか召喚できなかったが、そのサーヴァント達を呼び水とすることで、更に七柱のサーヴァントを召喚し「真の聖杯戦争」を成立させた。
Fate/Prototypeの聖杯
キリスト教における聖杯を目指して聖堂教会により作られたもの。模倣聖杯とも。
英霊を召喚するための小聖杯(シンボル)と人間の想念を形而上の力として溜める地下大聖杯(セイントグラフ)の二つが存在する。
プリズマ☆イリヤの聖杯
三種類登場する。
聖杯 | 解説 |
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冬木の聖杯 | 小聖杯はイリヤ 。かつてアインツベルンによって聖杯の器にすべく調整された。だがその機能は封印され後にクロエとして分離。 |
並行世界の冬木の聖杯 | 朔月家に伝わる神稚児。現在は朔月美遊 が該当する。 |
この世全ての贈り物(パンドーラー) | エインズワース家が千年に渡り開こうとする『神代の神々が作った願望器』と『その端末』。 |
Fate/GrandOrderの聖杯
ストーリーの都合上数多くの聖杯が現れる。
本作ではアーサー王伝説などに登場する救世主の聖杯をホーリーグレイル、劇中に登場する聖杯をアートグラフと区別している。
メインストーリーやイベントの舞台となる特異点の発生原因であり、この聖杯を回収することが大きな目的の一つとなる。主に魔力リソースとして使用されるが英霊召喚やある程度の願望機としての機能を持つものも存在する。
また、ゲーム上の消費アイテムでもあり、サーヴァントのレベル限界を突破させるシステム「聖杯転臨」を行うのに必要となる。
劇中ではまともにヤバい扱いを受けることが多い…のだがギャグ強めのイベントではうどんを茹でる為の器にされたりベルにされたりとロクな扱いを受けていない。
Fate/Requiemの聖杯
とある聖杯戦争が終了した後、全ての人類が心臓に聖杯を持ちサーヴァントを一人一騎ずつ召喚・契約するようになった。現状詳細不明な点が多い。
その他
関連イラスト