概要
聖杯と呼ばれる物は、大まかに3つある。
聖杯伝説における概要
聖餐や聖遺物の方はpixivとはあまり関わりがないので、ここからは聖杯伝説における概要に移る。
イエス・キリストがゴルゴダの丘で磔刑に処せられた際に、足元から滴る血を受けたといわれる杯。この杯は「最後の晩餐」の際に、イエスの食器として使われたものとされる。
※ちなみに、聖遺物の方の聖杯は、最後の晩餐で使われた(それが聖餐の聖杯の起源になった)が、磔刑の方とは関連がないらしい。
この杯に注がれた飲み物を飲み干すと、立ちどころに傷や病を癒し、長き命と若さを授けるとされた。
有名となったのは中世西ヨーロッパの伝承である『アーサー王物語』において、円卓の騎士たちによる聖遺物の捜索によるところがい大きい。
特に聖杯とロンギヌスの槍はその筆頭に挙げられ、各種作品の題材に好まれたほか、これらを求めて権力者や秘密結社が争ったという話題も多い。
オカルトに強い興味を示していたアドルフ・ヒトラーも、この聖杯捜索を行っていたとされる。
後に映画『インディ・ジョーンズ』シリーズの三作目でも、物語のキーアイテムとして登場し、再び脚光を浴びることとなった。
創作作品での聖杯
インディ・ジョーンズ~最後の聖戦~
本作の目玉となる秘宝として登場。
伝承上の聖杯のそれであり、辿り着くまでには三つの試練を突破しなければならない。
そして最後に「聖杯の騎士」との問答に正解すれば、手にすることが出来る。
劇中ではナチスが不老不死を得るために、ジョーンズ父子を巻き込んでいく。
ジョーンズは最初乗り気ではなかったが、最終ダンジョンである「試練の谷」で事情が変わり、已む無く試練に挑んでこれを獲得した。
しかし聖杯は封印された際の制約で外には持ちだせず、これを無視したヒロインの暴走で思わぬ展開となる。
Fateシリーズ
人々の望みを叶える「万能の願望機」として登場。
ただしキリスト教の聖杯伝説とは無関係(正確にはその伝説を模した贋作)で、さらに幾つも存在している。
この聖杯を奪い合う『聖杯戦争』がシリーズの基軸となっている。
詳細はこちらを参照。
スプリガン
杯に血を満たしたものの魂をサルベージする力と復活した者に様々な力を発現させる力を持つ。
ある組織の宝物庫を開ける鍵ともなっている。
ペルソナ5
本作のラストボスの形態のひとつ。
統制神ヤルダバオトの第一形態。
怠惰に染まった大衆のパレスのオタカラで、大衆の願望によって、受けたダメージを回復する力を持つ。