曖昧さ回避
- カリス(Χαρις, Charis)はギリシャ神話の優雅・美の女神。以下に説明。
- カリス(calice)は、フランス語で台付きの大型の杯、ゴブレット。ミサ典礼に使われる。英語では chalice(チャリス)。以下に説明。
- カリス(Calice)はフランス語の女性の名(使用例は少ない)。英語では Chalice(チャリス)になる。以下に説明。
- Chalice は、フランス語の女性名であるが、発音は普通は「シャリス」で、ほとんど使われていない稀な名。以下に説明。
- 『黄金の太陽』の登場人物。→カリス(黄金の太陽)
- 『仮面ライダー剣』の登場人物。→仮面ライダーカリス
- 『機動新世紀ガンダムX』の登場人物。→カリス・ノーティラス
- 『サモンナイト5』の登場人物。→カリス・ノイラーム
もしかして→カリスまどか(魔法少女まどか☆マギカ)
概要
ギリシア神話の優雅の女神
カリス(Χαρις, Charis)はギリシャ神話の優雅・美の女神で、通常三柱いる。三美神とも云われ、優雅の三女神とも言われる。複数形はカリテス(Χάριτες, Charites)と云う。英語では、Grace(s) と呼ぶ。三女神は、一般的には、アグライアー(輝き, Aglaia)、エウプロシュネー(喜び, Euphrosyne)、タレイア(花盛り, Thaleia)の3柱の女神である。
カリス女神は、ゼウスとオーケアノスの娘エウリュノメーから生まれたとされるが、他にも諸説がある。また三女神の名についても、上の三柱の女神の名とは、異なる名が上げられる場合がある。
ローマ神話の女神は、単数ではグラティア(Gratia)、複数ではグラティアイ・グラティエー(Gratiae)と呼び、英語での名称 Grace はここから来ている。
大型の杯、ミサ典礼で使われる聖杯
カリス(Calice)はラテン語起源のフランス語で、台付きの大型の杯で、ゴブレットである。キリスト教のミサ典礼において、葡萄酒を注ぐ杯として使われ、この場合、「聖杯」と呼ぶ。
「聖杯」は別に中世西欧の伝説に出てくる杯で、十字架上のイエスの血を受けた杯とされるが、こちらは、フランス語で、Graal(グラール)、英語では Holy Grail(聖杯)と呼ばれ、カリス(Calice)とは別である。
カリス(Calice)は、キリスト教の伝説で、最後の晩餐に使われた葡萄酒の杯を意味し、ミサ典礼でのカリスは、この最後の晩餐のカリスから転用されている。
女性の名
女性の名としては、フランス語の Calice しか、カリスのような発音の名はない。Chalice という名はあるが、フランス語では「シャリス」で、ほとんど使われていない稀な名である。また英語では。「チャリス」と発音し、カリスではない。
(想定であるが、ミサ典礼で使う葡萄酒を入れる聖杯(カリス)を、女性のキャラクター名に使ったのではないかと思える。あるいは、ギリシア神話のカリス女神(優雅の女神)から転用したのかも知れない)。