概要
大海とそこを巡る海流を司る神であり、その名は英語で大洋を意味する「オーシャン」の語源となった。
ティーターンの長兄であり、姉妹であるテーテュース(テテュス)との間にオーケアニス(複数形:オーケアニデス)と呼ばれる海、泉、地下水のニュンペーたちをもうけた。
その人数は三千名。そのうち四十名がヘシオドスの『神統記』で言及されている。
オーケアノス・テーテュース夫妻は河川を司る男神たち(ポタモイ)ももうけている。
争いを避ける性向を持ち、末弟クロノスが父ウーラノスを倒そうと策を練っていた時にもこれに加わらず、クロノスの子ゼウスがクロノスと闘争をしかけた際にもオーケアニスの長姉のステュクスにゼウスへの降伏をすすめた。
後にゼウスの正妻となるヘラを、妻のテテュスとともに養い育てたこともある。この縁でか、ヘラは夫の愛人(と決めつけていたが、実際には凌辱被害者)のカリストがおおぐま座に変じて天に上げられた際、気に入らないので養親たる彼らのもとを訪れ、この星座が海に入って休むことができないよう頼み込んでいる。
オーケアノスとはギリシャ神話の世界観において海そのものであり、世界の中心となる大きな陸地をぐるりと取り囲む大洋の淵は、そのまま世界の果てを意味した。
オーケアノスの流れは海水だけでなく淡水にも及び、循環する水は泉や河川の水源となって流れ出ると考えられていた。
ローマにある真実の口のモデルは彼ではないかと言われている。
関連タグ
封鎖終局四海オケアノス、オケアノスのキャスター:Fate/GrandOrderの第三章とサーヴァント。
トータスロード:片方の固有名がテストゥード・オケアヌス。
ゼーガペイン:オケアノスの名を持つ母艦が登場する。
ファイナルファンタジーシリーズ:モンスターとして度々登場するが、魚の一種であったり巨人であったりと、タイトルごとに扱いはバラバラである。