概要
2019年に完結した魔術伝奇ミステリー小説「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」の続編。
時系列は前作及び『Fate/stay night』から3年と数か月後。大体2007年あたりである。
設定としては『stay night』のどのルートとも異なる、「解体戦争に繋がる独自ルート」を前提として描写されている。
8巻あとがきによると、最終エピソードは4冊予定とのことなので、全12巻予定。
ストーリー
時計塔支部での講義のため、夏のシンガポールを訪れたエルメロイⅡ世とグレイ。
様々な文化が混淆するこの国で、ふたりはエルゴという名の若者と出逢うことになる。
謎多き若者を追って現れる、アトラスの六源。
かのアトラス院と彷徨海バルトアンデルス、そしてもうひとりの魔術師が行ったという太古の実験とは?
そして、Ⅱ世が問うことになる神の名とは?
魔術と伝説、幻想と神話が交錯する『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』、いざ開幕。
(公式サイトより引用)
登場人物
主要人物
主人公。シンガポールの出張中に事件に巻き込まれる。
エルメロイⅡ世の弟子。前作から体の成長が止まっている。
第五次聖杯戦争に参加した魔術師。エルメロイⅡ世の教え子。
今作において重要な鍵を握る記憶喪失の青年。
エルメロイ家現当主でロード・エルメロイⅡ世の義妹。
エルメロイⅡ世の教え子。
エルメロイⅡ世の教え子。
自称・エルメロイⅡ世の親友。
神を喰らった男
アトラス院の名門「アトラスの六源」の一つ「クルドリス家」出身の錬金術師。
山嶺法廷の仙人。人知を超えた力を持つ。
彷徨海の魔人
日本を訪れたエルメロイⅡ世達に夜劫アキラの捜索を依頼する。
父をふざけて「コクトー」と呼ぶ少女。何気に父とは初共演。
彷徨海の魔術師を師に持つ青年。
ある少女・アキラと行動を共にする。
白若瓏に誘拐されたとされる少女。
一般人の母に引き取られため魔術には疎い。
- 夜劫朱音
日本の魔術組織・夜劫家の女当主。
雪信、源馬の母でアキラの祖母。
- 夜劫雪信
夜劫家の次期当主と目される男性。
アキラの父。
- 斗彫源馬
面打ち師。
雪信の兄でアキラの伯父。
白若瓏の師匠で彷徨海の魔術師。賭け事が好き。
錬金術師の遺産
「アトラスの六源」の一つ「エルトナム家」出身の錬金術師。
最年少で教官の地位に就いた天才少女。
時計塔・考古学科の君主(ロード)。
鉱石科の学部長も兼任している。
- ティカ・メルアステア・トルマク
カルマグリフの助手を務める女性。
- クォート・イシュタリオ・アズバン
「アトラスの六源」の一つ「イシュタリオ家」出身の錬金術師。
寡黙な性格。
- ジョゼッペ・イシュタリオ・サグダイム
「イシュタリオ家」出身の錬金術師。
クォートとは対照的に陽気な性格。
- ログ・クルドリス・ハイラム
「アトラスの六源」の一つ「クルドリス家」出身の錬金術師。
ラティオとサイファの父。
- サイファ・クルドリス・ハイラム
「クルドリス家」出身の錬金術師。
ラティオの弟。劇中では故人。
海底にあるもうひとつのアレクサンドリア大図書館の管理者。
アトラス院によって本人の記憶と人格を再現された存在であり、劇中では絡繰仕掛けの鳥を代用品として活動している。
フェムの船宴
モナコの豪華客船のオーナーである上級死徒。
通称ヴァン=フェム。
時計塔モナコ支部・支部長。
螺旋館・憑依楼に所属する魔術師。
- アゼル
時計塔モナコ支部に所属する魔術師。
時計塔本部では軽視される呪術を担当する。
第五次聖杯戦争の参加者にして、実質的な勝利者。
かねてよりルヴィアの代理として「フェムの船宴」に参加することが語られていた。
- ジュスト
アトラス院の分派を源流とするはぐれ錬金術師。
フラットの母。
シリーズ一覧
- 神を喰らった男(1巻)
- 彷徨海の魔人 上・下(2・3巻)
- 錬金術師の遺産 上・下(4・5巻)
- フェムの船宴(カーサ) 上・中・下(6巻・7巻・8巻)
余談
予告のセリフからあかいあくまの登場が示唆されていたことから第五次聖杯戦争後と推測され、ファンの間では以前から随所で語られていた「エルメロイⅡ世による聖杯戦争の解体」(第五次聖杯戦争の10年後)が描かれるのでは?と期待されていた。
関連イラスト
関連項目
TYPE-MOON Fateシリーズ ロード・エルメロイⅡ世の事件簿