概要
2000年の歴史を持つモナコの魔術師の一族である「エスカルドス家」の当主。
フラット・エスカルドスの母。
初登場は『Fate/strange Fake』のフラットの回想。『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』では本人が登場し、同時に名前も明かされた。
人物
息子と顔つきや金髪などはやや似ている。
異常な才能を持ち人間としても周囲をやや逸脱している息子に対して恐怖心を抱いている。その為、親子仲は険悪…というか彼女が一方的にフラットを嫌って恐れており、夫と共に魔術師として破格の才を持つ息子を暗殺する為に刺客を放ったり、魔術師にとっては命より重い魔術刻印(キーとなるパーツを除く)を借金のカタに売却したりしている。
フラットの回想などでは、ヒステリックな人物として描写されていたが、『冒険』7巻終盤で登場した際は、軍服に身を包んだ女傑というこれまでの描写とは正反対の様子で登場した。
この性格の違いは過度のストレスで精神安定剤を服用していないと正気でいられない程のストレスを抱えているため。なお、薬が効いている内でも、フラットの名を聞くだけで情緒不安定になるため、常に薬の入った金属ケースを持ち歩いている。
フラットを抹殺しようとしている理由は「大量殺戮兵器に自国を滅ぼしうる致命的な欠陥が見つかった時、適切に処理をするのは当たり前」という魔術師らしい理由。
また、フラットを終わらせることがエスカルドス家の魔術の果てではないかと推測しており、その推測は正しいものだった。
息子の才能をさらに磨きをかけたロード・エルメロイⅡ世にも、自分の人生を大きく変えられたという理由もあって不快感を抱いている。
余談
『冒険』8巻の登場人物の項で、彼女がエスカルドス家当主であることが判明。
フラットの台詞によると父は母から家のことを聞いたとのことなので、夫が婿養子であると思われる。
ただし、アルレットが精神的に不安定であるためか、夫が家を取り仕切る時もある模様。
『冒険』7巻の発売前の成田良悟氏のX(旧Twitter)によると、フラット関連の所で「えっ!? あれ!?」となる読者もいるかもしれないが、それは計算の内とのことで、『strange Fake』と『冒険』での性格の違いについては何らかの理由があることが示唆されていた。