私ひとりでも、ウェイバーの泣きべそくらいは記録してやらなくてはね!
…馬鹿だねぇ。相変わらず、何ひとつ変わらない馬鹿のままだねぇ。
君にはもっと楽な生き方がいくつもあるだろうに
やってくれたな! ウェイバー!!
プロフィール
誕生日 | 10月4日 |
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身長 | 185cm |
体重 | 66㎏ |
好きなもの | 変革 |
嫌いなもの | 惰性 |
魔術系統 | 調律 |
魔術回路・質 | A+ |
魔術回路・量 | E(本来はBだがその出力に彼の体は耐えられない) |
魔術回路・編成 | やや変質 |
決戦の日 | 血と音色 |
CV | 平川大輔 |
概要
魔術協会の総本山である時計塔の創造科に所属する魔術師で、三大貴族の一つであるトランベリオの分家出身という名門出身。
ロード・エルメロイⅡ世の(自称)親友で、今でも彼を「ウェイバー」と呼ぶ数少ない人物である。
人物像
生まれつき体が弱く事あるごとに吐血している。これはギャグでもなんでもなく、魔術による増血剤なしには本当に一日を生き抜くことも困難な身体なのだとされる。
三大貴族の分家というだけあってかなりの富豪。表社会でもかなりの資産家。
名門出身かつ病弱という身上から、思考が、かなり刹那的かつ快楽主義的。
悪人ではないが、言葉の端々に「誰に迷惑がかかろうが、自分が楽しめるなら、それでいい」というクズい心根が透けて見えてしまう人。グレイとイヴェットもちょっと会話しただけでクズと判断している。
エルメロイⅡ世も例外ではなく、「親友」と言いつつも(状況が自分にとって面白くなればそれでいい、と考える事から)必ずしも味方の立場に付くわけではないなど、食えない人物。
その様は「ライネス以上に悪質な知能犯、フラット以上に自覚的な愉快犯」と評されるレベル。
一方で魔眼オークションに挑むⅡ世のために(ママや一族の資産を担保にして)莫大な資金を即決で借り入れてみせるなど「親友」らしい振る舞いも見せる(本人曰く『(愉しむからには自分の全てを賭けるべきで)自分だけ安全圏にいるようじゃ、そいつはもはや人でなしでさえなくて、ただの卑怯者(チキン)』とのこと)。
ロード・エルメロイⅡ世がまだウェイバー・ベルベットと呼ばれていたころからの付き合い。ただの学生だった当時から常々「面白い話をしてくれれば(持ってきてくれれば)いくらでも金を出してあげよう」と周囲に吹聴していた。
それを聞きつけて第四次聖杯戦争への参加を決めたウェイバーから「時計塔をひっくり返してやるから日本へ行くための金を貸せ」と請われ、ウェイバーが日本に行って何をする気かも聞くことなく二つ返事で日本への渡航費を貸した。ママの財布から。
『事件簿』アニメ版においては、実は上述のような吹聴のためウェイバー以外にも複数人に金を貸していた事が判明。ウェイバーが聖杯戦争へと旅立った後、金を貸していたうちの一人である時計塔の先輩・バルザーンに「出資成果の途中経過を現地で報告する」という名目でイラクに呼び出され、アラブ美女とのアバンチュールを目的にこれといった警戒心も無くホイホイと赴いた結果、儀式の生贄要員として拉致監禁され、明日をも知れぬ風前の灯火に立たされていたが、観光中に捕まり投獄されたウェイバーと再会する。
面白そうという理由で協力して脱獄に成功した後「エルメロイ教室を買い取る費用を用立ててほしい」と頼まれるが、「ただの知人なら、そんな無茶は聞きはしないが、親友なら話は別だ」として「親友」となる事でウェイバーへの融資を決める。そして、さらに後エルメロイⅡ世の魔術刻印を借金の担保として預かるに至っている。
エルメロイⅡ世からしてみればライネスと並んで(あるいは裏で手を組んで)厄介ごとを持ち込む頭痛&胃痛の種の一人である。
能力
魔術師が持つ「魔術回路」や「魔術刻印」の力を調整する「調律師」と呼ばれる特殊な魔術師。
彼は伝説と言われる腕前であり、一時的に活性化させてその力を2割ほど向上させる事ができる。
破損したエルメロイ派の源流刻印を50年計画ほどという彼以外には難しいハイペースで調律しており、担保としてベルベット家の魔術刻印も、彼が預かっている。
イギリスの調律師としては折り紙付きであり、まっとうな方法の範囲内で、魔術刻印を再生する者としてはほぼ右に出るものはいない。
前述のようにその体質から十全に魔術回路を働かせることも難しく、ひょっとすれば色位も目指せるのではという素質を持ちながら早々に魔術師の競争をリタイヤしている。
この時に多くの人々が彼から離れ、父親さえも彼を見放したが、その結果として他人の魔術回路および魔術刻印を操る調律師としての資質が発見される。見放したはずの父親は笑顔で戻り、周囲の人々もかつての何倍もの数になって帰ってきた。
メルヴィンの性格がやや変化したのもこの時であり、本人は自分が人でなしだったのは最初からだと自称しているが、それでもこれ以降なにかと他人を試すような言動は増えていった。ウェイバー・ベルベットに極東までの旅費を貸し出したのもこの時期である。
原作では音叉を使用した文字通りの「調律」だったが、アニメ版では見栄えを重視してか、ヴァイオリンの演奏によって行っている。
余談
彼の病気の件で父親をはじめ周囲の人間は彼を見放したが母親だけは別で彼女だけは見捨てなかったという。本家の当主であるマグダネル・トランベリオ・エルロッドさえも一目置く女傑であり、彼からも「ウェインズのビッグマムを困らせるのは本意じゃない」とそれまでの発言を撤回させるほど。
メルヴィンが携帯している調律器も母親の手配したもの。魔眼蒐集列車でのオークションの際にこれを担保にして5千万ドルを即座に借りるなど異様な高値が付いたが、それも当然であり、現代ではこれほどの精度は難しいとされるルネサンス期の魔術礼装である。
関連イラスト
関連項目
ダビデ(Fate):方向性が似ている爽やかクズ繋がり