マグダネル・トランベリオ・エルロッド
まぐだねるとらんべりおえるろっど
誕生日 | 5月9日 |
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身長 | 190cm |
体重 | 83㎏ |
性質 | 秩序・悪 |
好きなもの | 妻と娘たち、共同作業、着実な一歩 |
嫌いなもの | 可能性の独占、娘に交際を申し込んでくる若者 |
魔術回路・質 | A+ |
魔術回路・量 | A++ |
魔術回路・編成 | 正常 |
魔術系統 | 全体基礎の化身にして、個体基礎の頂点 |
決戦の日 | 伝承堆積市場ブリシサン |
魔術協会の三部門のひとつ、時計塔の重鎮である『ロード』の一人であり、全体基礎科の学科長。三大貴族トランベリオ家の当主。
アメリカンな政治家を思わせる筋肉質で高身長のスーツの男性。
陽気で気さくなフレンドリーな人物を思わせる態度が特徴的だが、そこは名門貴族の当主なだけはあり老猾な政治家としての一面も。
多くの妻と娘がいることで有名で、意外なところに彼の子供が存在する。
外見年齢45~50。行動的(何事も新しい事を起こす時は現場に出て確かめよう)、外向的(大きな事をする時は他と足並み揃えないとね!)、肯定的(新参者であれ田舎者であれ、結果を出すまでは応援するとも)という、パワフルで厳めしい外見からは想像できない優しいおじさん。
非戦闘主義で、何事も柔らかく受け止め、対応する。相手に非があれば力で叩き潰そう、いや正があっても叩き潰そう、と考えるバルトメロイとは真逆。
始祖ミスティールから始まる魔術の在り方・・・『人間の世界(社会)をより豊かに、成長させる為の技術・学問』を喜びと自信とともに守っている、時計塔最大勢力の頂点。
邪魔者はすぐに排除するのではなく、いつのまにか消えており、かつトランベリオに組み込まれている、という方針を好む。
魔術系統は基礎学科に相応しく、五大元素全て。マグダネル自身はグランドではなく、またアベレージ・ワンでもない。
火と風の二属性だが、その出力は最高峰。シンプルにただ強い。
魔術回路の効率が暴力的と称されるほどに良く、マナ(大気中の魔力)を使わずオド(体内魔力)だけで大魔術を行使することが可能。
通常、一定以上の魔術を行使する際には大気中のマナを取り込み、オドを発火源とすることで成立させるものだが、彼の場合は自力で精製した魔力のみで大魔術を成立させる程の域に達する。
現代の魔術である以上、小節(カウント)は必要であるものの、一度発動してしまえば何度だろうが連発できる。
時計塔のロードの中でも最大の魔力消費量を記録しており、その魔力量は一般の魔術師を20、遠坂凛を500+αとした時、彼は2000くらいであるという。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿では、創造科のロードとの会合をのぞき見しようと地上100m以上の高度を滞空していた、中立主義派の使い魔たちを一瞬で焼却している。
この時はオドのみで大魔術を発動したため、使い魔はおろか会合に同席していたメルヴィン・ウェインズすら発動直前まで気付けなかった。
彼の燃焼魔術は一度燃やしたものをさらに魔力をくべて燃やす、というものでその出力の高さからアフターバーナーに喩えられる。
燃焼式なので魔力消費も凄まじいが、マグダネルの強みは「オド生成量の高さ(MP回復力の高さ)」で、MP100を消費しても深呼吸一度でMP100回復するところにある。
マグダネルが破格なのはこの特性であり、単純な魔力生成量では5000に届くシエルには劣るが、毎ターンのMP回復量という点ではその限りではない。
魔力回路にも限界があるので長時間のオド生成は回路そのものを焼き付け、停止させてしまうが、一時間程度なら毎ターン、イオナズンを連発できるようなものとされる。
ミスティール。第一科。ロード・トランベリオが学科長を務め、中心部であるロンドンに拠点を置く。
五つの大教室と七十の小教室を擁する最高学府であり、時計塔に所属する大抵の魔術師はこの学科で魔術世界の共通常識、類感魔術と感染魔術、地脈、マナ学を最初の5年間ほど学び、その後に家ごとに受け継いだ魔術の学部、及びその補佐・発展のための予備として他の学部に籍を置くこととなる。
他の学科のように近郊の学園都市ではなく中心部のロンドンに本部を構えていることから分かるように、ここを支配するトランベリオは魔術協会の『方向性』そのものを決定してしまう強大な権力を持ち、その力は法政科のバルトメロイと並んで双璧とされる。
(創立時より栄えある伝承科のブリシサン、中立主義のトップである考古学科のメルアステアにもそれぞれ強みはあるが、至極単純な権勢という点では彼らには及ばない)
そんな彼らの学術棟は一般社会には老舗の大学ということで通っており、擁する学術棟がとある大学の付属施設という名目となっている最小勢力の現代魔術科とは規模が異なる。
自然、偽装の規模も大学そのものにまで及び、その内部は一見して通常の名門大学とさして変わらないように見えつつ、少し行き先を変えただけで魔獣や元素魔術の荒れ狂う現場に出くわすなどといった事は日常茶飯事である。
また、階位が昇格した際に受けることになる様々な儀式もこの学科で行われる。
貴族主義に属する現代魔術科の君主(ロード)。マグダネル自身は現代魔術のムーブメントを面白いと思う反面、「万民にひらかれた神秘」という在り方に無理があるため、同時に危険視している。
特に彼の場合、『時計塔のあしながおじさん』ことノーリッジ卿に取り込まれることを警戒している。
エルメロイの次期当主。Ⅱ世と違い、どれだけ現代魔術に理解を示そうと、血に染みついた貴族主義からは離れられない、バルトメロイ派らしい対応に落ち着くと、ある意味で信頼されている。
トランベリオの分家筋にあたる。彼を会合に同席させたのは、ほどほどにトランベリオ本家に反抗的で、ほどほどに見る目のある情報の発信源(流出元)として好都合だったから。
敵を欺くだけの茶番のために、味方同士で本気で殺しあうことも辞さないロード達のあり方に心をへし折られる。
なお、彼の母親のことは女傑として一目置いているらしく、彼が「私が勝手に答えればママが困ります」と名前を出した瞬間にそれまでの発言を撤回するほどに重く見ている。
民主主義派に属する創造科の君主(ロード)であり、同じ三大貴族の一角。彼の学生時代の師であり、彼が知る中で最も魔術師らしい魔術師。
新しいもの好きでありながら、魔術師としての生き方や信念に不合理が生じれば俗世や策略をあっさりと投げ捨てるその在り方を、恐ろしいと評する。