概要
誕生日 | 5月3日 |
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血液型 | O型 |
身長 | 165cm |
体重 | 52kg |
3サイズ | B85/W56/H88 |
声優 | 佐久間紅美/折笠富美子(真月譚月姫) |
遠野志貴が通う高校の先輩。
「とにかく良い人」であり、教師・生徒を問わず知的で頼りがいのある存在として認知され、茶道部の部長である一方、実質的な陰の生徒会長という立場にいる。その割には私生活について多くの謎をはらんでいる。
その正体は聖堂教会の対死徒専門の異端審問部署・『埋葬機関』に所属し、第七位の序列に在籍する異端審問官である。
通称は『弓のシエル』『埋葬機関第七位』『カレー先輩』。
死徒に対しては一切の容赦をせず、無慈悲に処分する冷徹さを持ち合わせている一方、根が優しく善良なために、状況によっては躊躇いが出てしまうこともある。
もとは平凡なパン屋の娘・エレイシアであったが、死徒二十七祖の一人・ミハイル・ロア・バルダムヨォンに十七番目の転生体にされてしまい、一時期をロアとして過ごさざる得ない状況に追いやられてしまう。その後、アルクェイドと聖堂教会によってロアが討伐され、自身も死んだはずだったのだが、ロアの影響が強く残ってしまい、不死の肉体となって復活を果たす。
実際の年齢は23歳程度。
ロアが十八度目の転生を達成したことを受け、アルクェイドとほぼ同様にロアの捜索に当たるべく、ロアの魔術を駆使して三咲町の住人に成りすまし、自身の忌まわしい過去と決別すべく、その形跡を追っている。
事件以後は、「三咲町の治安維持」という名目で、志貴の近くにいるために町に留まることとなった。
容姿・性格
黒髪のショートカットに蒼い眼、学校では伊達眼鏡と制服、埋葬機関の任務中は修道服のよう黒いローブを羽織っている。容姿も非常に整っており、美人である。
ローブの内側にはレオタード状のインナーを着用している。
性格は一見すると生真面目そうだが、その実、かなりズボラで面倒くさがり。仕事はきっちりっこなすが、後始末はテキトーといういい加減なことも。普段学校でやっている『良い人』のリバウンドなのだろうか……。
また、自他共に認めるカレー中毒者であり、カレーうどんをおかずにカレーライスを食べ、おやつは近所のパン屋のカレーパンと、食生活がカレー一色という有様。これについては、埋葬機関での初任務で対峙した死徒の超能力の影響らしく、劇中でも原作者から率先してネタにされ、挙句の果てには『メルティブラッド』で秋葉に「インドに帰れ」とまで言われる始末。カレー以外でも原作者からヨゴレ役を振られる事が(ヒロイン勢の中では)地味に多い。
ただ、アニメ『真月譚 月姫』でスパゲティを食べるシーンが盛り込まれていたが、コミック版の『真月譚 月姫』の4コマではスパゲティに対し異常な拒絶反応を示していた。
能力
ロアの転生体であった名残から、その身体能力のポテンシャルは常人の域を脱しており、生身で死徒とやりあえるほどの力量をもつ。さらに魔力は「一般の魔術師を40とするとシエルは4000を超える」と、並みの魔術師をはるかに凌ぐ量を内包しており、ロアの記憶をから得た魔術さえ造作もなく操ってみせる。
人間という枠内では、『月姫』内で最強に位置する人物だが、ロアとしての記憶が彼女の足枷となり、全力を出す(=魔術を遺憾なく行使する)ことにブレーキをかけている。
黒鍵と呼ばれる短剣を投擲する戦法を多用し、そこから『弓』の称号を与えられている。
黒鍵
シエルの使用する短剣。ナイフというよりはショートソードに近い。
普段は法衣の下に柄だけの状態で多量にストックしており、使用時には聖書のページを刃に転換して攻撃する。
使用方法は主に投擲で、一度に最大6本を一寸の狂いもなく相手に的中させる腕前を持つ。そのほかにも、近接戦闘での得物としても用いるが、やはりもっぱら投げて使っている。
ただ当人も計画的に使っているようではないらしく、彼女の任務で経費の大半は黒鍵の無駄使いから来ている模様。
第七聖典
対死徒用概念兵装で、当人の身の丈ほどもあるパイルバンカー。
セブンという精霊を宿しており、元は一角馬の角を加工した儀礼用の祭具だったが、やがて退魔用の槍として転用と改造を繰り返しを、シエルが「ダサい」という身も蓋もない理由から独断で改造し、現在のものになった。
死徒を、内在する『再生』と『転生』の概念ごと相手を打ち砕き、二度と復活できぬようにしてしまう強力な武器であり、シエルにとっても最大の切り札。
本体には『転生かっこわるい』(要訳)を始めとした転生批判の文句が山と書き連ねてあるらしいが、最近は使いこんできたせいで文字が擦れて『転生かこぬわるい』となっているらしい。
なお、これを扱う際には、シエルの腕に「第七聖典制御刻印」という、十字架や天使の翼等の呪術的文様が浮かび上がる。
魔術
ロアであった影響からその魔術センスも引き継いでおり、暗示や催眠術をはじめ、攻撃型の魔術まで多彩な術式が使える。高校生として学校に溶け込み、陰の生徒会長のような立場にいるのも、この能力の活用があってこそ(半分は彼女の人徳ではあるようだが)。
本来は教会という立場上、魔術はあまり好ましいものではなく、当人もロアであった頃を思い出すためあまり使いたがらないが、そもそも根っからの信徒でもないため、埋葬機関の任務では状況次第で躊躇なく使用する。
主に使用するのは、黒鍵に炎を宿す『火葬式典』、カラスの大群を呼び寄せて攻撃させる『鳥葬式典』など。
不死
これもロアに肉体を占領されていた影響によるもの。この不死の肉体を得た結果、聖堂教会で実験体として収容されていたところに復活したため、『神の摂理に合わない復活の抹消』のために1ヶ月もの間、あらゆる死に方を強いられ続けることとなる。それでも驚異的な再生力で644回復活し続ける。
これはロアがシエルの肉体に転生し、それが覚醒した時点でシエルの情報がロアの情報に上書きされたが故のバグのようなもの。要するに「ロアとして生まれた人間が、まだ魂が現世に在るのに死ぬことはおかしい」と判断した星の意思によるバグへの修正処置である。
ロアが本編で打倒されて以降は、この不死の呪縛からも解放されたが、依然として常人離れした回復能力は健在である。
メルティブラッドでの性能
劇中同様、驚異的な身体能力と黒鍵による遠距離を武器に戦う。
志貴・アルクェイドと並んでスタンダードタイプであり、インファイターのアルクェイドと対を成す飛び道具使い。
黒鍵による連続した遠距離攻撃で相手を固め、そこから隙を突いてインファイトに持ち込むスタイルを得意とし、手数の多さではシリーズで一、二を競い、性能面でも上位クラスに位置する強豪。特に相手の行動を見てからぶっぱなしができるEXエッジ(強化必殺技)『セブンスヘブン』がかなり強力である。隙の大きい技も多いが、それを長所が補って余りあり、そのほかにも強みを上げれば枚挙に暇がないほどの優遇ぶりされている。ゆえに、メルブラで『理論上最強』と言えば間違いなく彼女である。
……が、そこは格ゲー。あまり大会では芳しい成績を残すことができずにいる。
アークドライブは必殺の切り札である『第七聖典』、ラストアークは空中からの『火葬式典』。
その他
知得留先生
『月姫』本編で、プレイヤーがバッドエンドに陥ったときの救済措置して、ネコアルクとともに登場する。
推理小説の要素が強いゲームであるため、その的確なアドバイスに助けられたプレイヤーも多く、本編のシエルよりもこちらのバージョンが好きなファンも少なくはない。
また、近年になってまさかのオマージュキャラが登場し、その人気の根強さを証明して見せた。
なお、ネコアルクがあまりにもハジけすぎているためにツッコまれづらいが、実のところ彼女の方もかなりハジけてたりするのは秘密だ。
初代ネタキャラ
『月姫』の吸血鬼編におけるヒロインなのだが……
●常識はずれな敵を引き立たせる噛ませ犬役に回される
●トゥルーエンドでは志貴と結ばれるものの、ハッピーエンドが事実上アルクェイドとの二股エンド
●本編での***な関係でファンからの通称が尻
●『歌月十夜』では終始カレー
●その集大成の一言「まぁシエルだし…」
●その影響でやたらカレーネタを引っ張られる
●上二つを合わせて尻カレーとよばれる
●不遇の準ヒロインに常に人気投票で地位を脅かされている
●メルブラでの『理論上最強(笑)』
…なんか、ちょっといたたまれないぐらい不遇度が濃い。
そしてつねづね付いて回るカレー。公式でも同人誌界隈でもコメディリリーフでは常にカレーネタ。
愛がおかしい方向に出るという意味では、まさに月姫の元祖ネタキャラ女王と言えよう。アーメン…。
関連イラスト
関連タグ
TYPE-MOON 月姫
メルブラ
カレー 黒鍵 パイルバンカー アルシエ
想い人
志貴争奪のライバル
敵対関係
同好の士
氷室の天地
モブキャラとしてちょくちょく背景に登場する。作者が大の眼鏡好きなため(実際作品と関係ない色んな眼鏡キャラがよく背景に出る)、背景でカレーを食べたり売ったりしているキャラ以上の活躍はないだろうと思われていた・・・が、実は聖杯戦争にあたり、「部外者」として沙条綾香と共に暗躍している模様。
外部出演
知恵留美子
07thExpansionにより製作された同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」のキャラクター。
当初は作者の趣味の一環として作られたパロディキャラだったが、
両作の原作者同士の対談を経て正式に認可されたキャラクターとなった。
CVはアニメ版の折笠富美子氏。