フィオナ騎士団が一番槍、ディルムッド・オディナ──推して参る!
プロフィール
真名 | ディルムッド・オディナ |
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クラス | ランサー |
性別 | 男性 |
身長 | 184cm |
体重 | 85kg |
出典 | ケルト神話、フィオナ騎士団 |
地域 | アイルランド |
属性 | 秩序・中庸・地 |
イメージカラー | 翡翠色 |
特技 | アウトドア料理、接客対応 |
好きなもの | 友情、仁義 |
苦手なもの | 恋する乙女、嫉妬深い男(Zero) |
嫌いなもの | 猪(FGO) |
天敵 | ソラウ、ケイネス |
設定担当 | 奈須きのこ、虚淵玄 |
ILLUST | 武内崇(Zero)、また(FGO) |
CV | 緑川光 |
生涯を通じて愛と忠義と誇りを問われ続けた騎士。
概要
『Fate/Zero』に登場するランサークラスのサーヴァント。
マスターは魔術協会の魔術師であるケイネス・エルメロイ・アーチボルト。
右目下の泣き黒子は女性を恋に落とす魅了(チャーム)の力を宿しており、その美しい風貌と黒子の存在から『輝く貌(かお)』『魔貌』の異名を持つ。
なお、黒子の力はランサー自身にもコントロール出来ない厄介な一面がある。
契約に応じたのは生前に叶えられなかった『純粋な武と忠義に貫かれた、戦士の生き様の完遂』を果たす為。
当初は忠誠を主目的としていたが、初戦で刃を交えたセイバーのあまりに清澄すぎる器量により胸に眠っていた騎士道精神に火が着き、彼女をライバル視するようになる。
敵であるセイバーとの戦いを渇望するあまりケイネスの意向に反し、自我を優先する行動をとることもしばしば。
そのような経緯でマスターとの信頼関係は築かれず、更にソラウを巻き込んだ関係も相まって終始仲は良好にはならなかった。
最期はセイバー陣営の切嗣の計により死亡。
切嗣に、セイバーに、そして世界の全てに向けて、喉も張り裂けよとばかりに怨嗟の叫びを吐き散らし消滅した。
人物
一人称は基本的に「俺」。
ただし、作中では目上の人物に対しては「私(わたし)」としている。
忠義に篤く、名誉ある戦いを重んずる英霊。生前、主君を裏切りそれにより最期は主君に見殺しにされた彼であるが、忠義より愛を選んだ己の行動に後悔はなかった。自分を見殺しにした主への恨みもない。主君と酌み交わした杯も、妻と囁きあった睦言もかけがえのない記憶として残っている。
ディルムッドが聖杯自体に託す望みは無い。生前叶わなかった忠義をを全うしうる二度目の戦場を与えられることが、ディルムッドにとっての悲願である。
ただし既に死した彼が「主君への忠義」を果たすためには聖杯の奇跡がなければならないため、その意味では彼の望みは聖杯がなければ叶わない。
……と、これだけ書くと、私心が無いにもかかわらず、主君の猜疑心ゆえに理解されなかった男のようにも取れるが、zero作品中においてのディルムッドは「マスターの意思を汲まない」「騎士道にこだわりセイバーのみとの戦いに執着する」「相談もなく己の宝具を棄てる」など、マスターや自陣よりも己が考える騎士道(私心)を優先する場面が多かった。
またディルムッド自身も「忠義の対象」にできるならマスターは誰でもよかったような節があり、ケイネスやソラウの人格を度外視していたなど、マスターとの関係構築においても問題があった。
(ただしzeroマテリアルにおいては、最初に戦ったのがセイバーでなければもう少しはちゃんとマスターの意向を汲んだ戦いを方をしていたかもしれない、との記載もある。)
加えて聖杯戦争は勝利する為ならば、神秘の隠匿に違反していなければ卑怯な手段も戦術として成立する世界であり、彼が望む「騎士道」が罷り通るほどの単純な状況ではなかった。彼は騎士道と己だけの戦いにこだわるあまりに周囲が見えていなかったのである。
奈須きのこの評では「イケメン騎士道を頑張ろうとするあまり、それで周りが見えなくなっちゃって、結果的に主を不幸に追いやっているのがランサーの一番悪いところ」とある。
彼が中身を伴わない空虚な忠義ではなく、マスター本人の才能や人格を認めた上で忠義を口にしていれば、多少なりとも関係に改善が認められた可能性も記載されている。
事実、セイバーに影響を受けず独りよがりな騎士道心を出さずにいる『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』や『Fate/Accel Zero Order』ではケイネスとの関係は険悪になっていない。
とはいえ、ランサー陣営にとって不幸であった点は直接対決を行ったセイバー陣営との相性が最悪だったことである。
ケイネスと衛宮切嗣の戦闘における相性は言うに及ばず、ディルムッドは敵であるはずのセイバーに感化され、度々の利敵行為を行ってしまった。
Fate/zero materialのランサー陣営についての項にてディルムッドは以下のように語られている。
[総括対談 P140より引用]
虚淵:まー、その、トラウマ?完全に生前の焼き直しですから。
奈須:ウロブチ忍法☆トラウマ現世返し。
虚淵:ディルは、ケイネスをフィンに、ソラウを姫に、完全に投影してたのがまずかったですね。
奈須:自分からフラグたてまくりじゃないですか!
虚淵:みんなそれぞれ別の人間として、違う人格持ってるんだって考えてれば、ああはなんなかったのかも。ソラウの恋心もまったく汲まなかったわけですし。
能力
二刀流ならぬ二槍流の騎士であり、二本の槍を自在に操り巧みに戦う。
基本能力はさほど高くないが、優位に立った敵の足元を掬う戦術の長けたサーヴァント。
伝説によれば、彼は二本の槍だけでなく二本の剣、「モラ・ルタ(「大いなる激情」の意)」、「ベガ・ルタ(「小なる激情」の意)」も所持していたとされる。用語辞典には、ケイネスはむしろディルムッドがセイバーのクラスで召喚されるのを望んでいたのかも、と記されている。
なお、最も優れた組み合わせはゲイ・ジャルグとモラ・ルタのようである。
ステータス
保有スキル
対魔力(B) | ランサーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。三節以下の詠唱による魔術を無効化。大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術を以ってしても傷付けるのは困難。 |
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心眼(真)(B) | 修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において、その場に残された活路を導き出す『戦闘論理』。逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 |
愛の黒子(C) | 魔力を帯びた黒子による異性への誘惑。ディルムッドと対峙した女性は彼に対する強烈な恋愛感情を懐く。『対魔力』スキルや抵抗する意思で回避が可能。 |
騎士の武略(B) | 『FGO』で追加。力において及ばずとも、戦いの流れを把握し、相手のミスを誘発させる戦闘法。自己強化ではなく相手の判定ミスを誘うスキル。一瞬の勝機に賭ける冷静な観察力。 |
悲恋繚乱(A) | 「騎士の武略(B)」が変化したスキル。詳細不明。 |
宝具
破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)
- ランク:B→B+
- 種別:対人宝具
- レンジ:2~4
- 最大捕捉:1人
ランサーが持つ紅の長槍。刃が触れた対象の魔力的効果を打ち消す。基本的には、魔術的防御を無効化させるための能力を持った宝具。セイバーの鎧のように魔力で編まれた防具や、魔術やあるいは宝具『騎士は徒手にて死せず』によって魔術的な強化・能力付加を受けた武具から、その魔力的効果を奪い、物理的な防御力のみの状態にする。
打ち消される魔力の対象は防具に限った話ではないが、「刃の触れた部分だけ」「刃の触れている間だけ」効果を発揮するため、防御的な使い方には向かない。(例えば広範囲に効果を及ぼす攻撃魔術を受けた場合、槍の刃が触れた部分の効果はなくなっても、他の範囲に炸裂した魔術の効果は使い手におよぶ。)また、過去に交わされた契約や呪い、既に完了した魔術の効果を覆すことはできない。
「宝具殺しの宝具」と呼ばれる槍だが、この破魔の効果単独で宝具の破壊はできない。あくまで「刃の触れている間だけ」効果を打ち消すのみである(槍として物理的に破壊可能な宝具であれば、破魔の効果とは別に破壊は可能)。
魔術を使わないものにはただの槍だが、サーヴァント同士の戦いに魔術的なものを使わないことはまずない。効果に派手さはないが、実に有用な宝具。
必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)
- ランク:B→B+
- 種別:対人宝具
- レンジ:2~3
- 最大捕捉:1人
ランサーが持つ黄の短槍。この槍で付けられた傷は、槍を破壊するか、使い手が死なない限り癒えることがない。ゲーム的に例えれば、ただHPにダメージを与えるのではなく、同時に最大HPそのものを削り取る効果。
短期決戦においてはただの槍だが、長期に渡って同一の相手と複数回戦えば、じわじわと確実に効いてくるボディブローのようなもの。『破魔の紅薔薇』同様、派手さには欠けるが、非常に使い勝手のいい宝具。なお、使い手自身はこの槍で傷つくことはない。
『FGO』では、何故か『破魔の紅薔薇』とほぼ同じ長さで表示される。単なるミスなのか工期やデザイン担当者の都合なのかは不明。
まあ2020年6月時点では一度もモーション改修が行われていない。
真名
ケルト神話におけるフィオナ騎士団の1人、『ディルムッド・オディナ』。
団長フィン・マックールの麾下において、指折りの騎士であり、美貌の持ち主であったという。頬に妖精からおくられたほくろがあり、乙女達の心をときめかす魔力を持つ。
主君フィンの花嫁候補として迎えられたグラニアは老人であったフィンとの婚姻にノリ気ではなかった。そこで、婚約の祝宴にて自分が認めた男性以外の宴客を眠らせる。それに選ばれたのはフィンの息子オイシンと黒子の魅了を持つディルムッドの2人である。最初にグラニアはオイシンに自分を連れて逃げるように頼むが「父の女を奪わない」というゲッシュがあると断られる。その後にディルムッドにも同じことを懇願するが「騎士団長の女は奪えない」とディルムッドにまで拒まれてしまう。
それに苛立ったグラニアはディルムッドに「自分を連れて逃げること」をゲッシュとして課し、無理矢理駆け落ちさせる。結果、ディルムッドはアイルランド中を逃亡する羽目になる。
ディルムッドは逃亡中もフィンへの忠節を貫き、グラニアには指一本触れなかったが、追手との戦いの中、ゲッシュと主への忠誠の板挟みに苦悩し続けたという。
結局、フィンと和解した後には、晴れてグラニアと結ばれたものの、その幸福も長くは続かなかった。
異父弟の生まれ変わりである猪によって致命傷を負わされたディルムッドは、癒しの魔力を持つフィンに助けを求めるが、グラニアの件を根に持っていたフィンは彼を見殺しにする。
なおこの最期によりディルムッドにとって猪はトラウマになっており、『FGO』では猪は死ぬほど嫌いと語っている。
後にこの猪(魔猪)がバーサーカー扱いのエネミーとして登場し、更にイベント『カルデアサマーメモリー』では再びフィンと共に対峙。今度は主従揃って敗北している。
『FGO』では
「我が絶技をお見せしよう!」
「穿て!『破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)』、『必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)』!!」
本作では、二槍流によるW宝具アタックとして描写されており、「紅薔薇」の強化解除、「黄薔薇」の呪いの2つの効果を同時に発動する。
他作品での活躍
Fate/Grand Order
2015年12月の『スカサハ体験クエスト』にて、フェルグス・マック・ロイと共に恒常実装された。レアリティは☆3。後にセイバー版も実装されている。
彼を入手し、セイバーかアレキサンダー、フィン・マックールを入手していた場合、彼をお気に入り登録した際のマイルームトークにて専用台詞が聞ける。
召喚直後の時点から非常に従順で恭しく、その一方で上がりやすいとは言えない絆レベルが裏目に出て「猜疑心を向け続けたケイネスの気持ちが分かった」と零してしまったプレイヤー多数。
ただ、カルデアに召喚された彼は性別を問わず良好な関係を築けるマスターの下、人理を救うという戦いに身を投じられ、やはり振り回される事はあるものの確執のあったフィンとはほぼ和解に至っているなど、それまで悲惨だったのが嘘のような恵まれっぷり。
ちなみに第二再臨すると上半身裸(先輩方は短めの上着を着ていたり、アームカバーと刺青である程度隠しているのに対し、彼は露骨に裸)になり、あろうことか大半のイベントや自身及び他鯖の幕間でもこの格好で登場するため、多くのマスターから突っ込まれている。
誤解のないように言うと、当時のケルト人戦士(とくにゲリラ兵)は全裸で戦うのが普通である。
『Fate/unlimited codes』でも「Zeroランサー」として出演しており、第四次で戦ったセイバーや同郷の先達であるランサーなどを相手にする場合、戦闘の前後に特殊台詞がある。
シナリオでの活躍
メインシナリオ第1部第5章『北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナム』ではメイヴ率いるケルト軍の将として敵対。生前と同様にフィン・マックールの側近としての参戦だが、フィンの突拍子もない言動に終始振り回されっぱなしとなっていた。
それでも生前、結果的に裏切ってしまった主君に最期まで仕えて奮戦できたことに満足し、フィンと共に主人公たちに討たれて潔く消滅した。
2015年バレンタインイベント『チョコレート・レディの空騒ぎ』では、チョコサーヴァント騒ぎの真相追及における妨害役の二番手として登場。本人の実体験(?)を交えた鉛のように重い金言で、マスターにチョコサーヴァント騒ぎから手を引くように忠告してくる。普段が真面目なだけに、ギャグ補正による壊れっぷりがマスターたちの腹筋に直撃することに……ちなみに、この時の台詞「チョコは危険ですマスター!!」と彼のイラストが入ったTシャツが公式から販売される予定。もっとも、2017年の拡大復刻版で送ってくれるお返しの内容から「生前や『Zero』での女難ってあの黒子だけが原因ではなかったのでは?」と疑われる羽目に。
また、イベント『Fate/Accel Zero Order』ではエルメロイⅡ世の口八丁によってマスターのケイネスがソラウ共々聖杯戦争を中途放棄して帰国し、マスター権限の委譲によってカルデアチームに客将として加わることに。
原作とは逆に「世界の崩壊を阻止する」という騎士としての誇りを全う出来る戦いに注力でき、目的を達成した後に一切の禍根無く胸を張って座へと帰るという最大級の祝福がもたらされた。
ただし、復刻版のショップにおいて、ケイネスの口から「忠誠心を得る為、海魔のゲソ焼きを食べさせた(要約)」という、もはや本気なのかイジメなのか分からない事をさせられた模様(ケイネス曰く、「泣いて喜んでいた」というが……)。
メインシナリオ第2部6章『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』にも、初期構造の時点ではフィン・マックールと共に参加予定だったが、シナリオ改変によりボツになっている。
だが実は同人誌『Avalon le Fae Synopsys』に書かれたラフ内容によると、もしそうなっていた場合終編における戴冠式にてノクナレア共々毒殺され、その一連を見たフィンが怒りと復讐から冷徹な騎士に変貌してしまう……というこれはこれでZero並の地獄まっしぐらな展開になる予定だったらしい。
デナクテヨカッタナー
ゲーム上での性能
最大HP | 10098 |
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最大ATK | 6877 |
カード配分 | Quick×2/Arts×2/Buster×1 |
スキル1 | 心眼(真)<B>/自身に回避状態を付与(1T)&自身の防御力をアップ(3T) |
スキル2 | 愛の黒子<C>/敵全体〔女性〕の攻撃力を大ダウン(1T) |
スキル3 | 騎士の武略<B>/自身のスター発生率を大アップ(3T) |
スキル3(強化後) | 悲恋繚乱<A>/↑+自身のArtsカード性能をアップ&Quickカード性能をアップ&クリティカル威力をアップ(各3T) |
アペンド3 | 対キャスター攻撃適性 |
宝具 | Quick/敵単体に超強力な攻撃(幕間クリアで威力アップ)&敵単体の強化状態を解除&敵単体に呪い状態を付与(5T)<オーバーチャージで効果アップ> |
同格のランサーたちの中ではHPに重点が置かれた耐久型で、☆3ランクでありながらHPが無強化で10,000を突破する。
代わりにATKは同格内で最下位クラスに甘んじており、自前での火力強化手段を長らく持たなかったが、2022年8月に追加された強化である程度解消されている。
宝具は『破魔の紅薔薇、必滅の黄薔薇』。
同レアリティーではメディアの『破戒すべき全ての符』の上位互換といった宝具だが、あちらはキャスタークラスかつ「強力な攻撃」で止まっているのを破格のNP回転率でカバーしているので、住み分け自体は容易である。
ただし、どちらにも言える事だが強化解除の判定はダメージを与えた後に発生するため、アビゲイルや天草四郎の宝具のように、無敵または回避状態の相手には「解除しつつダメージを与える」事が出来ないため、そのような運用時は無敵貫通や必中効果を礼装や他キャラのスキルなどで補わなければならない。
欠点は、元の火力の低さと第2スキルの使い勝手の悪さ。
第3スキルの強化が入ったとはいえ依然として味方や概念礼装による補助が必要な点は否めず、女性限定の攻撃デバフはエネミーの内訳に左右される上に、サーヴァントの大半は「対魔力」などの弱体耐性を持つため、確実性に難がある。一応、防御強化解除が先行する事から無効化が難しいアビゲイル・ウィリアムズ(水着)の宝具対策にはなる。
関連人物
生前
フィオナ騎士団の団長で、生前の主君。
フィンの壮年期にグラニアを巡っての確執があり、ディルムッドの死にも影響している。
『FGO』ではフィンが当時の記憶を保持しつつも最盛期である青年時で召喚された事、部下を死に追いやってしまった事に対して罪悪感や後悔を抱いている事もあり、関係は改善しつつある。
主君の婚約者。
彼女の存在が、彼の人生を変えたと言っても過言ではない。
ケルト神話における愛の神で育ての親。同時に妖精郷の王でもある。
実はアルスターサイクルとも関わりがあり、妻カーがコナハト地方の姫君だった事からその国の王であるメイヴと彼女の夫アリルに助力を頼み、その礼としてクーリーの牛争いにおいて自らの軍隊を貸し与えたとされる。
ケルト神話における海の神。型月世界では彼も育ての親とされている。
カルデアには疑似サーヴァントとはいえ女性の姿で登場。「あなたへはこれだけ。略奪愛は良くないと思います」とド直球な苦言のみを受けている。
実装から長らく互いに言及がなかったのだが、2022年夏イベント『アークティック・サマーワールド!』でYARIOメンバーとして遂に邂逅。「義父の気配はするが他人」と認識している。
Fate/Zero
契約したマスター。
先述した通り、様々な要因のせいですれ違ってしまった。
第四次聖杯戦争で戦った相手だが、セイバーのマスターの介入で決着は終ぞ付くことはなかった。
『unlimited codes』では決着を着ける事が出来たので非常に満足していた。
同じ第四次聖杯戦争を戦ったサーヴァント。女性絡みのトラブルで主君を裏切る事になってしまった騎士で、両者共その事を悔やんでいる節がある。また、伝説におけるランスロットのモデルはディルムッドという説もある。
Fate/unlimited codes
『stay night』でのランサー枠であり、ケルト神話(アルスターサイクル)における先輩英雄にあたる。そして彼もまた不幸枠だったりする。彼を非常に尊敬している為、『unlimited codes』で対面した際の反応は非常に嬉しそうであり、当のクー・フーリンもランサーの実力を高く評価しつつも、彼を死なせたフィンの所業に毒づいている。
全員『Zero』では面識が無いが、『unlimited codes』では魅了の呪いに掛かる対象である事が判明しており、ライダーからは壮絶な人生に共感を寄せられていた。
キャスターは生前、顔の良い男に振り回された過去がある為、何とか抗おうとしていた。
『Zero』では面識が無いが、『unlimited codes』にて掛け合いを聞く事が出来る。
顔も性格も良いとランサーを評している一方で、愛の黒子の逸話からか恋愛対象とは見ていない様子。凛でさえときめいた黒子を自然体で無効化している辺り、何気にすごい人物である。
『Zero』では面識が無いが、『unlimited codes』では実力を評価されただけでなく、芸能に理解のある人物だと見抜かれていた。
Fate/Grand Order
この世界で契約したマスター。
今までの上司と比べると、ディルムッドの心情も理解した上で信頼してくれる理想の主君。
非常に強い忠誠を誓っており、彼/彼女の言葉に感極まってしまうことも。スカサハ曰く「ディルムッドには屈託のない、裏表のない主がよい」らしいので、正に最適解ともいえる組み合わせである。
上記する聖杯戦争での因果を生み出す元凶となった張本人(のif的存在)。
顔には出さないしある程度の言葉は交わすものの、内心ではやはり根に持っているらしく、相手から「分かりやすい」と言われるほど明確に敵意のこもった視線を向けている。
セイバーで召喚された場合の彼。
実はこちらの幕間『双剣、来たる』にて意外な形で関わっている。
生前主従関係で亀裂を生じてしまったサーヴァント。
特に蘭陵王とは美貌で苦労したという共通点もあり、彼のマイルーム会話では妙な親近感を抱かれている。 前者はCBCイベント、後者はCBC及び脱出ゲームイベントでそれぞれ共演している。