概要
「幸運E」とは 『Fate/stay night』または『Fate/Zero』に登場するランサーのどちらか、或いは両方ともが描かれたイラストに付けられるタグである。
どちらかのみが描かれているイラストの場合
その幸運値の低さが強調されているものが多い。アニメ『Zero』放送当時は当該作品に登場する第四次ランサー(ディルムッド)が不憫な目に遭っているイラストに付いていることが多かったが、『stay night』に登場する第五次ランサー(クー・フーリン)が不憫な目に遭っているイラストに付いているものもある。
両方ともがセットで描かれているイラストの場合
自分たちの幸運値の低さについて愚痴をこぼしあったり 慰めあったり やつあたりしていたりといったものだけでなく、「幸運Eという共通点のあるランサー2人」という意味合いで付いているものもある。そういったものには「Wランサー」のタグも一緒に付いている事が多いので、かっこいいランサー'sのイラストが見たい場合にはそちらのタグから辿った方が早いだろう。
由縁
これは、両者ともその幸運パラメータ値がEと低いことからきている。
第四次〜第五次と続けてこのパラメータ値であることから「幸運Eはランサークラスの宿命」と取る向きもあるが、近年は幸運値が高いランサーも増えてきており、このジンクスは薄れつつある。
幸運E持ちサーヴァント
先述2人のランサーを除いても結構多く、英雄というものの業の深さを感じさせる。
主に不憫な生涯や非業の末路を遂げた者、ヒトとしての幸福を自らの意志で放棄した者などが該当する。
Fate/stay night
死後の自分自身を"道具"として世界に売り渡した「守護者」であるため。
正義のあり方が歪み失墜した彼もE。『EXTRA』の無銘の場合のみD。
主神たちの傲慢により、人々に倒されるべき「怪物」へと堕とされた女神。加えて本来のマスターの影響も強い。セイバー時も同様。
マスターが慎二の場合と完全な怪物と化す直前の状態の場合D。呪いを受ける前の状態の場合のみC。
薄幸の代表格と言われる彼だが、本来のマスターでの数値は不明であり、マスターがEXTRAの凛の場合Dである。
キャスターやオルタ、平行世界の彼もDである。“クランの猛犬”を名乗る前の状態の場合のみA。
ハサン襲名のために、自己を証明する全てを捨てた男。
理不尽の極みを押し付けられて死んでいった者の成れの果て。厳密にはE+。
Fate/Zero
本人の意思とは関係なく、呪いの黒子で上司の妻となるべき女を惑わし、騎士団を混沌へ追いつめてしまった。劇中でも全く同じ悲劇を繰り返す事となる。
彼/彼女の宝具自体が自己を曖昧にしてしまう代物であり、「自分が真のハサンになること」という願望と矛盾するため。
Fate/EXTRA
マスターとの相性のためと思われがちだったが、ランサーとして召喚されてもE。老人の時にようやくD。(ただしそれでもアサシンの時はE。)彼はもともと夢を諦めなければいけなかった過去があるからだろうか。
Fate/Apocrypha
原典の神話から想定すると恐らく全サーヴァントの中でも最低レベル。
生まれてすらいない、堕胎された子供の怨念の集合体。
英雄はおろか人としての矜持すら投げ捨て、殺戮の獣に墜ちた姿。
本来の状態ではC。
Fate/EXTRA CCC
生前本当に欲しかったものは何一つ手に入らず、サーヴァントになる前も後も読者からの印象(呪い)を受けて苦しんでいる。
彼女に組み込まれた戦乙女の因子が大きく影響している為。
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
原典の神話から想定すると、黒のセイバーや想い人同様最低レベルと考えられる。更には彼女を組み込んだアルターエゴすら幸運Eにするというレベル。
しかし水着版では再び添い遂げているためEX。
Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚
傍目や経歴からはそこまで運が低く思えないが、某氏の言を借りていうなら「戦いを通じて自分を鍛え上げる」武運がなかったことが理由と思われる。
Fate/Grand Order
謂れのない「吸血鬼」としての汚名を世界に刻まれてしまった君主。
執政者や断罪者としての彼はDだが、どちらも悲惨な末路を辿っている。
思い人に騙され、化生へと墜ちてなお結ばれなかった。ランサーの場合はA+。
生まれた時から実父に怪物として蔑まれ、暗い地下迷宮の邪悪としての一生を強いられた。
技術が至らなかったのではなく、資金難のせいで世界を躍進させられた研究が実らなかった。
そのためか、技術の発展の祖とはなったが「星の開拓者」を所持していない。
聖杯を所持した者の「非業の復讐者であってほしい」という願いから創り出された存在。
バーサーカーの場合D。
抑止力の代行者として、その運命を受け入れた為。
英霊となる前関わる人間を悉く不幸にしてしまった生き様は、スキルとして具現化した程。
名は体を表すが如く、愛はあれど哀しみに満ちた人生であった。
自ら存在を知られることなく、また知った者の首を断ち、知られることのない最期を迎える監視者としての人生を選び、望んで天運に背を向けた。
しかし実はスキル「無冠の武芸」を持つため実質上はD。
むしろ運が良さそうにも見えるが、その歪みの原点は不運としか言いようがない。自らヒトとしての在り方を放棄した影響も考えられる。
文明発達の象徴として人々の安寧と幸福を願う小さな「願望器」であり、その恩恵を受ける対象に自身を含まない為。
原典の神話から想定すると恐らく全サーヴァントの中でも最低レベル。
原典の神話から想定すると、フラグメンツのランサー同様最低レベルと考えられる。本人達も一度たりともヒトとしての幸福を望んだ事がなかった。
アサシンの場合はB。
その様な存在として生まれたというだけで、死ぬ事も人の世に在る事も許されず、永き時を孤独に彷徨い続けた女。
世継ぎが生まれなかったことで統治権を失い、王国再興の計画も味方に妨害され、敗走の末戦死したという壮絶な経緯に加え、その身に宿る神性の影響も相まって初の幸運E-となった。
自身を取り巻く世界の常識から、ただ一人外れた者。
その影響で高くなり過ぎた理想も災いし、色んな意味で周囲から浮いた存在になっている。
アヴェンジャー時も同様。
何一つ己に由来する逸話を持たず、自身も短い生涯を姉の踏み台として捧げきった。
侵略者に滅ぼされ、今はもう跡形も無くなった都市の守護神。
報われる事のない旅路の末に、悲惨な亡国を迎えた異聞の救世主。
バーサーカー時はBランク。
失敗し処刑された刺客としか後世に残らなかった僧兵。
歴史に無いとんだ災難にも見舞われている。
悪役(ヴィラン)としての最盛期だからだろうか。
特殊なケース
幸運値が設定されていない特殊なサーヴァント達。状況次第ではE相当になる事もある。
その特性上、マスターが不幸なら自身も不幸になる鏡写しのサーヴァント。
スキル「変容」によって、全ステータスを自在に調整できるサーヴァント。
合計値の上限がある為、地球ほどの高格なマスターでなければ全てを高ランクにすることはできない。
スキル「千貌」によって、全ステータスが変化するサーヴァント。
ランクは変身する対象やその場の状況に応じて変わる。
宝具以外のステータスが、Eどころか「-(無し)」となっているサーヴァント。
全ては彼を生み出した理論が否定された時代にいるか否かによって決まる。
全サーヴァント中唯一、幸運値が「?」となっている。波乱万丈なその生涯ゆえか。
類似・関連タグ
Wランサー 不幸体質 ランサーが死んだ! 持って生まれた呪いのようなものでな
言峰綺礼:だいたいこいつのせい