間違いじゃない……間違いのはずが無いんだ!
プロフィール
真名 | アタランテ〔オルタ〕 |
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クラス | バーサーカー |
性別 | 女性 |
身長 | 166cm |
体重 | 57kg |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | ギリシャ |
属性 | 混沌・悪・地 |
好きなもの | 子供達 |
嫌いなもの | 綺麗事から目を背ける聖女 |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | 近衛乙嗣 |
CV | 早見沙織 |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
初登場は『Fate/Apocrypha』。純潔の狩人アタランテが、かつてアルテミスの神罰として暴虐の限りを尽くした「カリュドーンの魔猪」の毛皮を纏い、凶暴化した姿。
人物
容姿こそ同じだが、『Apocrypha』と『Grand Order』ではこの姿に至る経緯が異なるため、細かい人物像や振る舞いにかなり差異がある。
一人称は共通して「私(わたし)」。
『Fate/Apocrypha』
宝具『神罰の野猪』の項目を参照。
アーチャークラスのアタランテが、宝具『神罰の野猪』を発動することによって変貌した姿。なお、バーサーカーにクラスチェンジしたかまでは不明。本来彼女が抱いていた「全ての子どもを救う」という使命感が、子供達の怨霊を救わなかったルーラーへの憎悪へと「反転」した上での変化だったが、この時点ではまだオルタという呼称は用いられていない。
本来アタランテには伝承において魔猪の毛皮を纏ったという事実は存在しない。そのため、彼女自身もなぜこれを宝具として持っていたのか分かっていなかった。しかし、上述した激しい憎悪が引き金となって初めてこの宝具を発動するに至った。
怒りと憎しみは宝具の性質によって極限まで増幅され、文字通り一匹の魔獣のような、荒々しさとおぞましさを見せつける。高度な狂化によってその思考も混濁しており、ジャンヌに対する言葉も勝手な期待とそれへの裏切りに対する憤怒と、逆恨みに近い激情によって突き動かされている。
『Fate/Grand Order』
獣の世界と化したロシアに招かれ、「狩人」から「魔獣」へと反転した状態で召喚された姿。召喚された地に強い影響を受けたためか、憎悪という発動条件を必要とせずこの姿になっている。
普段は狂化レベルが低く、アーチャークラスのアタランテとほぼ変わらない振る舞いを見せている。イベント『Apocrypha/Inheritance of Glory』では、アーチャーのアタランテが宝具使用によって変身した。この際には平時の状態で先に発動条件を教えてもらったことにより、暴走のリスクを回避している。もっとも令呪なりで平時のアタランテに強制発動させた場合、同じ結果になるかというのは不明。また、マテリアルでは毛皮をひっぺがすとアーチャーに戻ると言及されている。
アーチャークラスとの大きな違いは、思考回路が狩人としての「追い込みの美学」ではなく、魔獣が持つ「野獣の論理」に基づいているということ。頭は回るが人間らしい狡猾な搦め手は使えず、迅速に、直接的に獲物を仕留めることに思考が特化しており、より直線的で暴力的になっている。
反面、「生前には全く存在しなかった一面」を、宝具の効果で引き出されている精神状態にあるため、召喚されてから時が経つごとに、自身の精神性への違和感が強くなっていくという。
人間としての抑えがきかない、魔獣同然の姿となった状態では、ロシア異聞帯での迷走や生前の悲劇を思い出すことも多いらしく、イアソンからは「辛気臭い」と苦言されている。
元々野性的な思考の持ち主だったが、より「動物的な思考」を持つようになり、「人間的な理性」より「自身の野性的な規範」を重視する。そのため、規範に反しない限りは協力的だが、そうでない場合はあらゆる交渉・説得を受け付けない。その姿はまさに野生の獣そのものである。
戦闘時には狂化ランクが一時的に上昇する。このため、マテリアルを読んでいないマスターには「妙に冷静だったはずのアタランテ・オルタが、戦闘が始まると急に自分がバーサーカーであることを思い出した」ように見えてしまい、ちょっとした話題になった。
一方、自身のかつて願った理想と、いつかの聖杯戦争で牢記されてしまった冷酷な現実との狭間で苦悩しており、これは劇中でも彼女の行動原理に強く影響を及ぼしている。霊基再臨を繰り返していくことでその姿は魔獣に近づいてよりおぞましくなり、あるべき英雄の姿から遠ざかっていく。本人はそれを認め、進んで闇へと堕ちることを受け入れていたのだが、そんな彼女が最終再臨で辿り着いた「本当の最果て」は平和に満ちた光だった。
ちなみに上述した通りアタランテが魔猪の毛皮を纏ったという伝承は存在しないため、バーサーカークラスを指定して召喚しない限りはこの姿で呼ばれることはありえないと推測される。『FGO』での登場は、ロシア異聞帯の特異な環境の影響を受けて生まれた可能性と考えられる。
コミカライズ版『Fate/Grand Order −turas realta−』では第1部1章の『邪竜百年戦争 オルレアン』にも登場。ジャンヌ・オルタ陣営にバーサーク・アーチャーとして召喚されたアタランテだったが、子どもを殺害するよう強制されたことに激怒。抵抗して暴れたため、ジル・ド・レェの海魔に拘束・洗脳されて無理矢理オルタの姿にされてしまう。最後は主人公陣営に差し向けられ、敗北・消滅した。
2018年クリスマスイベント『ホーリー・サンバ・ナイト』では、密林のジャガー(虎)にノせられてプロレス大会に参加。当初は乗り気ではなかったようだが、強いレスラーを尊敬する子供達から応援されてなんだか良い気分になっていた。子供好きが転じて危ないお姉さんになってしまう、というのは割とありがちなギャグなのだが……影を背負うことなく声援を浴び、無邪気に笑っていられた彼女はある意味で救われていたのかもしれない。
一方、イベント『ぐだぐだファイナル本能寺2019』の後半戦「ぐだぐだファイナルまじん戦線」には、魔神セイバーに与する武将「武田アタランテ・オルタ」が登場。動物と子供たち以外お断りの全アタランテの夢が集まる希望の理想郷甲斐けものパークを管理していた。かつて聖杯に願った理想は、あるいはこのような形だったのかもしれないが、そのあたりの干渉が丸ごと吹っ飛ぶレベルのトンチキ具合だったのも手伝ってノーリアクションで壊滅させられている。ご愁傷様です。
能力
アーチャー時と同様弓矢も使うが、獣のごとき荒々しい肉弾戦が主体となる。
モーション中では、黒い魔力を纏わせた弓矢による射撃の他、爪による斬撃や心臓ぶっこ抜きを行い、エクストラアタックではカリュドーンの猪へと変身して突進と踏みつけを放つ。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | C++ | C++ | A+ | B | E | B+ |
保有スキル
獣化(B) | 全パラメーターを2ランクアップさせる。『狂化』Aランクに匹敵する強さだが、理性を奪われる事はなく、冷静な思考を保ち続ける。ただし獣としてのロジックが優先される為、やや融通が利かなくなる事もある。 |
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単独行動(A) | 本来はアーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立出来る能力。Aランクならマスター不在でも行動出来る。宝具の使用など膨大な魔力が必要な場合はマスターのバックアップが必要。 |
自己進化(EX) | 『自己改造』スキルを上回る、自身に対する霊基改造。目的遂行の如何なる障害も乗り越えられるよう、自身を秒単位でアップデートし続ける。ただし、目的に特化するあまり応用性が『自己改造』より低いのが難点。 |
魔性馴化(EX) | 「自己進化(EX)」が変化したスキル。詳細不明。 |
アルカディア越え(A) | 内容、ランク共にアーチャー時と同様(あちらは後にランクアップしたが)。敵を含む、フィールド上のあらゆる障害を飛び越えて移動出来る。 |
野獣の論理(B) | 宝具『神罰の野猪』の使用によって獣に変化した為の戦闘思考。搦め手は使えないが、迅速に相手を屠る為の思考速度にブーストがかかる。『自己進化』スキルと連動させる事で、より迅速に敵を抹殺する事が可能。 |
宝具
闇天の弓(タウロポロス)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
狩猟の女神、守護神アルテミスから授かった弓。
引き絞れば引き絞るほどにその威力を増す。
闇天蝕射(タウロポロス・スキア・セルモクラスィア)
- ランク:A
- 種別:対人宝具
- レンジ:1〜99
- 最大補足:1人
「カリュドーン、力を寄越せ!」
「燃ゆる影……裏月(うらづき)の矢……我が憎悪を受け容れよ!!『闇天蝕射(タウロポロス・スキア・セルモクラスィア)』ッ!!」
『闇天の弓』を自身に取り込み、自身を矢として全魔力を注いだ弾道ミサイルの如き一撃を放つ。全魔力を注いだ一撃を喰らった相手は、粘着質の「闇」に取り込まれ、強制的に同化させられる呪いのようなものを受ける。これに抵抗するためには、極めて強力な対魔力スキルが必要。
詳細は該当記事を参照。
神罰の野猪(アグリオス・メタモローゼ)
- ランク:B+
- 種別:対人宝具(自身)
- レンジ:0
- 最大捕捉:1人
生前贈られた魔獣・カリュドーンの皮を身に纏うことで自らを魔性の獣へと変貌させ、理性を失って暴走する代わりに強大な力を振るう。これを装着したアタランテは幸運以外の全ステータスが上昇、さらにAランクの「変化」が付与され、状況・環境に応じた形態変化が可能となる。
本来のアタランテも宝具として所持しており、発動は任意で可能だったが、
バーサーカーとして召喚された場合は、恐らく常時発動していると思われる。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
☆4バーサーカー4騎目のQuick宝具バーサーカーだが、初の単体攻撃宝具タイプ。
《HP:10,634/ATK:9806》とステータスは攻勢よりのバランス型で、《Quick:2/Arts:1/Buster:2》というランサー型のカード配分をしている。宝具がQuick属性であるためQuickブレイブチェインを組むことが可能で、これらの特徴を持つバーサーカーは謎のヒロインX〔オルタ〕に次いで二人目となる。
攻撃のヒット数が〈Q:3/A:1/B:3/Ex:5〉かつ、バーサーカーでもトップクラスのカード性能を誇り、バーサーカーにあるまじきNP効率とスター発生効率を獲得している。
「狂化」スキルの代替として「獣化」を獲得し、さらに「単独行動(A)」でクリティカル威力も底上げされているなど、Buster一辺倒ではないながらも瞬間火力は折り紙付き。
アクティブスキルは、スター獲得と同時に1ターンスター集中度アップを発動させる「自己進化(EX)」、アーチャー時より引き継いだ1ターンきりの全体Quick性能アップスキル「アルカディア越え(A)」、1ターンの回避状態付与に3ターンのクリティカル威力アップの「野獣の論理(B)」の3つ。
自己進化スキルによって、生産したスターを自力で吸い上げるという独特の特性を発揮する。「自己改造」の上位互換という設定が十全に活きていると言える。
加えて、これまでスター集中率が低いキャラの所有者が極端に少なかったQuick強化の「アルカディア越え」でサポートバフもこなし、「野獣の論理」で1ターン攻撃をしのぎながら攻撃の鋭さをさらに磨くこともできる。その時のカード配分によって、基本的にスターを吸わないクラス特性を利用して他にスターを回してサブアタッカーに徹するか、自己進化でスターを吸い上げて自らがクリティカルアタッカーになるかを選択できる特殊なアタッカーと言ったところであろうか。
宝具は上述の通り。相手に対魔力スキルがない限り宝具封印が確定するうえ、ピンポイントで痛打を通すことが可能。呪いは500×オーバーチャージLvとオマケ程度だが、誤差の範囲ででもダメージを蓄積させて倒したい堅牢な敵には有効に働くことがある。
自己耐久を1ターン回避のみに依存するの弱点だが、それ以外の弱みが少ない安定した性能のバーサーカー。アタッカーとしてもサポーターとしても機能し、スキルや礼装にそこまで依存する必要がない、個性的かつ利便性の高い性能を獲得している。
育成に関して、霊基再臨自体は意外に易しい部類になるが、スキル育成に2部1章からの新アイテム「励振火薬」が最大180も必要になるのが辛いところ。
2020年9月に待望の幕間実装及びスキルの強化がなされた。強化対象は「自己進化(EX)」で、幕間クリア後、「魔性馴化(EX)」に変化する。スター獲得・スター集中は据え置き、Busterのクリティカル威力アップという、噛み合わない強化を貰うこととなった。ただし、噛み合わないのは単騎での活躍を想定した場合であり、彼女のコマンドカードがB一枚だけの状況で活かしたい所である。
関連人物
Fate/Apocrypha
黒化反転することになった原因。
彼女の因子を吸収した影響は、衣装の露出度や自身の外見に強く反映されている。
不俱戴天の怨敵。結論から言えば八つ当たりにも等しい恨みなのだが、アタランテはこの霊基において強い憎悪を募らせていた。同時に自身の醜悪さを正面から受け止めた相手として、『FGO』では不承不承だが認めてもいる。ちなみに幕間の物語によると、ジャンヌ戦でこの宝具を用いたことは、記憶として引き継がれていないらしい。
『Apocrypha』では同陣営だったが、絡みは少なかった。
『FGO』のコラボイベントでは宝具でオルタに変わった姿をモードレッドから「露出・強(誤字にあらず)」呼ばわりされ、ショックを受けながらアーチャーに戻っていた。
同じ陣営でタッグを組んでいたライダーのサーヴァント。彼から好意を寄せられ満更ではなかったのだが、獣化し暴走するアタランテを看過できず立ちはだかり、最期は共倒れとなった。
『FGO』においてもその記憶は引き継がれており、軽く憎まれ口を叩きながらも、彼に対して感謝の意を示している。なお、アキレウスにこの姿を「アリ」と評され、酷く恥ずかしがっていた。
弓の師を同じくする、ギリシャ神話のヒーローメーカー。聖杯大戦では黒陣営として敵対していた。『FGO』のコラボイベントでは彼の偽物が宝具を使いそうな状況になった際に、その宝具が「予兆も予備動作も無いので狙われたら運任せ」とケイローンから忠告されているが、幸運Eだった彼女は「つまり、諦めろと!?」と絶望の叫びをあげた。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
獣性が強まっているため、彼/彼女との距離感がうまく掴めずに困っている。
バレンタインイベントの描写では、感情がバグった際には馬よろしくどうどうされている模様。
北欧の大英雄で、ロシア異聞帯では、自身と同じく汎人類史の断末魔によって召喚された。
自身とは別の反逆軍を率いており、のちに同盟を結んで共闘することとなる。
なお、ベオウルフの格好が全裸だと誤認していたらしく、思い出す時に少し恥じらう様子を見せた。まぁ、吹雪で視界が霞んでいるところに魔力で望遠して確認した程度なのでやむなしである。
ベオウルフ同様汎人類史の抵抗によって召喚され、反乱軍に加担して共闘することになる。
そして終盤、ある事情から互いに一騎打ちに挑むことになる。
ヤガの反逆軍
イヴァン雷帝に反抗するヤガたち。
アタランテは容姿と指導力から受け入れられ、リーダーとして指揮を執っていた。彼女の反乱軍は女性や老人、そして子供が多い「弱者の集団」であり、彼らを生かすために終始心を砕いていた。
かつて第一特異点で、アーチャークラスの自身(上記漫画版ではオルタ自身)に悪事の片棒を担がせた女。その他本物のジャンヌとの因縁など、不和を招きそうな要因はいくつもあったのだが……カルデアに召喚されて以降は、ラスベガスのカジノで大負けした者同士という形で初邂逅。
まさかの意気投合を果たすことになった。
中の人が演じる別のサーヴァントのオルタ版かつバーサーカーのサーヴァント。
関連イラスト
メイン画像のような毛皮を纏った姿は一度再臨した時のもの。
シナリオではこの姿での登場が多いためか、pixivではよくこの格好で描かれる事が多い。
関連タグ
Fate/GrandOrder サーヴァント バーサーカー(Fate)
淫紋:霊基第三段階のアタランテには、おへその下に何かの紋章が刻まれている。それが薄い本でよく見かけるアレそのものだということでちょっとした話題になった。