概要
二次元の小学生を中心とした少年キャラクターを愛好する趣味を持った女性のこととして作られた言葉「正太郎コンプレックス」の略語(後述)。後に意味が少し広がり、対象の少年が架空か実在か、その人が女性か男性か、この二点を問わず使われるようになったようだ。なおショタコンをさらに略して「ショタ」と呼ぶ人もいるが、正しい使い方ではショタは対象となる側の少年のことである。
二次元のショタキャラクターを対象としたショタコンは男性が多く、ショタ系の同人誌即売会の一般参加者はほとんどが男性である。サークル参加者は男女半々くらいの割合で、男性のサークル参加者は一次創作、女性サークル参加者は二次創作が多いという特徴がある。
由来
1981年、アニメ雑誌『ふぁんろーど』(現『ファンロード』)の編集長イニシャル・ビスケットのKが読者からの質問に答えるコーナーで、「少女を好きな男性はロリコンと呼ばれるが、では少年を好きな女性は何と呼ぶべきか?」という内容の問いに対し、半ズボンの似合う少年の代表として横山光輝のロボット漫画『鉄人28号』の主人公・金田正太郎の名を挙げ、そこから名を取って「ショウタロー・コンプレックス」と回答したのが始まりであり、ショーター(半ズボン)・コンプレックスの略と言うのは誤りである。
この際、質問者、イニシャル・ビスケットのK双方とも念頭にあった「少年」は当時テレビ放送されていたアニメ『太陽の使者鉄人28号』の金田正太郎であった。「「半ズボンの似合う少年」としてイメージしたのは、漫画原作やアニメ第1作、あるいは実写TVドラマの金田正太郎である」という説が一部では流布しているが、これは誤りである。なおイニシャル・ビスケットのKは「アニメック編集長とショタコンについて話した事もない」と語っている。
イニシャルビスケットのKは、『アニメック』編集長の小牧雅伸との会話中、小牧が少年の代表例として「金田正太郎」を挙げたことからこの用語を思いついた。このことは小牧雅伸が証言している。ちなみに金田正太郎の名前の由来はプロ野球選手の金田正一氏からである。
このコーナーは真面目に回答する場合もあれば適当に返すこともあった。イニシャルビスケットのKは懐疑的な表現でコメントを寄せていたが、他に適当な呼び方が無かったこともあり、いつのまにか「ショタコン」は少年愛者を指す言葉として広く定着していった。「ショタコン」という言葉を使う者の中には、鉄人28号の金田正太郎の事を直接は知らない可能性も大きいが、それについてイニシャルビスケットのKは「ロリコンという言葉を使う者の多くが、語源となったウラジーミル・ナボコフの小説の『ロリータ』を知らないのと同様であり、問題はない」と述べている。
いずれにせよ、そのような性的嗜好を持つ女性や男性の存在が顕著になったなどの理由ではなく、一種の言葉遊びから生まれた言葉である。BL(腐向け)は「BOY」と付いているが未成年だけが登場する訳ではなく、メンズラブなどの派生ジャンルもある為、少年愛とは異なる。
関連するキャラクター
キャラクター名順。
- 蒼崎青子(魔法使いの夜)…半公式とは言え、「ショタコン気味」と明言されている。
- 朝比奈睦月(HAUNTEDじゃんくしょん)…好む男性を12歳以下と明言しているショタコンだが、実際には中学生も許容範囲内扱いしている(年齢よりも外見年齢が重要なのか?)。お小姓にしているのは人間のショタよりも人外のショタが多い。童顔の父親を好むファザコンでもある。
- アポローン (ギリシャ神話)…詩人であり太陽の神でもあるゴッド。恋多き彼が女性も含めた中で最も愛したのは美少年のヒュアキントスである。相思相愛でいちゃついていたら、嫉妬したお前ら……ではなくゼピュロスという風神から恋敵認定されて横やりを入れられた末にヒュアキントスが夭折するという悲恋に終わっている。
- アプロディーテー (ギリシャ神話)…愛と性と美の女神であり、歴史上実際に信仰されていた。彼女は美少年アドーニスを気に入ったが、同じくアドニスを愛した女神ペルセポネーと取り合いになり、ゼウスの仲裁を招く事態になって半分ずつ付き合うように調停された。最終的に死別する。
- 礼瀬マヨイ(あんさんぶるスターズ!!)…公式のプロフィールに「子供のようなか弱い存在が好きな変態」と表記されている。
- 内藤苺愛&小薗井舞子(すのはら荘の管理人さん)…共に年下の可愛い男の子が好きだと公言しており、各種イベントの際はショタ撮影を第一目的としている。その性格故、すのはら荘の少年に遭遇した際は過剰なスキンシップをして彼を困惑させている。
- エウリノーム(ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。)…物陰に隠れて少年の集団を見るだけで欲情して浄化されたり、少年の周りの空気になりたいのよ!!と豪語する程重症で、後に美少年と思っているダンタリオンをストーキングするようになる。しかも、成人男性は話しかけられるだけでメンチを切る程毛嫌いしており、会議に出席した際は、周囲の男性を少年に脳内変換して対応している。
- 岡崎のりえ(たまゆら~hitotose~)…ショタである主人公の弟を一目で気に入り、顔を見るだけで凄まじいハイテンション&早口(中の人の声帯が心配になるレベル)になる。
- カルダミネ・リラタ(花騎士)(フラワーナイトガール)…好きな男性は「半ズボンの似合う男の子」であり、本作主人公の団長はアウトオブ眼中(要約)。ある意味でも衝撃を受けた人はいるだろう。
- クロハ(モナ・リザの戯言)…一度だけではあるが幼いフジに執着した動画がある
- 三枝明那(にじさんじ)…あの鈴鹿詩子と渡り合えるレベル
- 娼鶴(艦これ二次創作)
- 新谷ナフミ(彼岸花の咲く夜に)
- 鈴鹿詩子(にじさんじ)…初回生配信の時点でカミングアウト。
- ゼウス (ギリシャ神話)…紀元前の物語に登場する最高神にしてショタコン。架空のショタコンで最も権威を持つ。スペオキは美少年のガニュメデスであり、誘拐でゲットしている。
- 橘由羅(悠久幻想曲)
- 天狗(繰繰れ!コックリさん)…7歳未満の美少年に目がない衆道を貫く変態。
- ドンキホーテ・ロシナンテ(ONE PIECE)…原作では特にその要素は無いが、アニメでは約30秒のオリジナルシーンのせいでショタコンにされてしまった。(リンク内参照)
- 偽ダーエロ(VIPRPG)
- バンコラン(パタリロ!)…"美少年キラー"の異名を持つ(守備範囲は10代までの美少年のみ)浮気癖も半端ない。
- ボナール (風と木の詩)…竹宮恵子御大による少年愛漫画のハシリといえる古きショタコンキャラ。パリに住む芸術家(彫刻家)。男色家で、11才頃のジルベール・コクトーを強姦した。
- 六ツ花御前(俺の屍を越えてゆけ)…招くものに合わせて形を変える館で、彼女が足を踏み入れた瞬間、柱が氷の美童に変わった。
- 毛利藤四郎(刀剣乱舞)…本人もショタだが公式紹介文に「小さい子が好き」とあり、自分よりも小柄な子供に目がない。
- 山崎九郎右衛門(シグルイ)…チュパえもん参照。
- 雪広あやか(魔法先生ネギま!)…ショタコンになったのは産まれる予定だった弟が流産したためである。また犬上小太郎のような腕白なタイプは対象外。
- ユズリハ(エトラちゃんは見た!)…ただし役者による演技
- ルペ・シノ(機動戦士Vガンダム)…ウッソ・エヴィンに対する態度からして。
- レオナール(ドラッグオンドラグーン)…「セエレ…君はとてもいい匂いだ…」(CV:山ちゃん)
関連する実在人物
- ジル・ド・レ(1403年頃-1440年)…多数の美少年を集め殺戮したとして処刑された人物。被害者数は3桁とも4桁とも。
- スターアイランド (YouTuber)…動画内やTwitter等でショタコンであると発言している
- ジャニー喜多川(1931-2019)
- 高橋李依…ブケファラス高橋を参照。
関連タグ
少女の場合:ロリコン