概要
妊娠が途中で停止し、胎児が体内で死亡してしまうこと。
人間では全妊娠の8〜15%にまでなると言われている。
フィクションなどではものをぶつけたり階段から落ちて流産、などといった物理的な衝撃が原因のケースがよく描かれるが、現実では「妊娠の初期に原因不明なまま胎児の心拍がなくなっていた」というケースの方が圧倒的に多い。
原因は様々だが、初期流産では染色体異常などが多いと言われており、感染症やストレスによるケースもあるが、原因不明なことも多い。40歳以上になると流産の確率が上がる。
3回以上の流産を繰り返す場合は何らかの疾患を疑って検査することが望ましい。
また、流産の危機にある状態を切迫流産と言うが、この場合は医師の指示で安静入院などをして出産に至れる事もすくなくない。
流産の原因は上記のようにわからないことも多いが、その分妊婦が自分を責めてしまったり、また理解のない配偶者や親族・周囲の知人などが「〜のせい」などと決めつけて責め立てる二次被害的なトラブルも多い。
「不可抗力のことも多い」ということをよく理解しておこう。
余談
「お流れになる」という慣用句(事前に計画していたことができなくなるという意味)の由来にもなっている。