解説
「想像妊娠」とは、実際には妊娠していないにもかかわらず、あたかも妊娠したかのような状態になることである。
「偽妊娠」または「擬娩症候群」とも呼ばれ、人間がなった場合は基本的に一種の精神疾患(心身症)扱いとなる。
ストレスによるものであり、かつ身体に表れる症状を暗示的に「妊娠」にからめて考えることで起こるため、妊娠への過剰な期待と恐怖の両方が原因となりうる(よって、妊娠を強く望む人と拒む人の両方に発症しうる)。
また、同様の理由から、実際に妊娠していない事が分かる事で症状は軽くなる場合が多い。
症状としては、つわりや月経の停止が挙げられ、場合によっては体型の変化や胎動のような感覚も生じる。
このうち、つわりはホルモンと無関係に心理的な原因でも生じうるとされ、無月経は想像妊娠に限らず、ストレスにより脳の性腺刺激ホルモン分泌が低下することによって生じる(ただし、普通は月経不順として表れる)ものである。
また、逆のパターンだが、肥満によって妊娠に気付かなかったという事例も稀にある。
ちなみに非常に稀だが、男性にも起こることがある。
イラストとしては、(明言されていないものも含めて)体型的なものが多いが、なぜか明らかに妊娠しているものもある。
また、腹部に手を当てている場合が多い。
動物における想像妊娠
うさぎなどの一部哺乳類の動物は交尾後に妊娠しなくても想像妊娠によって、母乳が出るようになる動物がいくつか存在している。
また、ペットにも類似した現象が起こることは可能性としてあり、同種か問わず後から買い始めるようになった小型動物と一緒に暮らさせていると先に飼っていた愛玩動物が想像妊娠により母乳が出るようになったという報告は大型犬をはじめとして世界で多数報告が上がっている。
関連イラスト
解剖した人によると、“子宮内に胎児は認められなかった”そうなので、想像妊娠と考えられる。
これは単なる肥満だから!