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概要編集

いすゞ自動車は、大正期に設立された東京石川島造船所(現在のIHI)の自動車製作所に端を発し、日本の自動車メーカーとしては最古の歴史を持つ。


東京石川島造船所からは1929年に独立。 東京瓦斯電気工業株式会社(瓦斯電)との合併と日野製作所(日野自動車)の分離などを経て、1949年に現在の社名となった。


現在はトラック/バスを主力製品とするが、かつては日本国内でもセダンSUVなどの乗用車も生産していた。乗用車としてはディーゼルエンジン車を販売の主力とし燃費の良さと耐久性から一定の需要はあったが、石油価格の下がったバブル期にディーゼル乗用車の販売が急減。1993年の小型乗用車の製造中止後はSUVに限られ、そのSUVも2002年に日本国内市場からは撤退した。


現在もタイインドネシアではピックアップトラックミニバンやSUVを製造しているほか、世界各地の自動車メーカーに乗用車用ディーゼルエンジンを供給している。


他メーカーとの関係編集

1971年から2006年4月までGM傘下だった。1987年には同じGMグループの富士重工業(現:SUBARU)と合弁で米生産拠点としてスバル・イスズ・オートモーティブ(SIA)を設けたが、後のいすゞ車の販売減少により合弁から手を引いている(一方のスバルもスバルでこの頃は日本興業銀行からも出資を受けており、この関係で日産と“姻戚関係”にあったため、興銀破綻後に完全にGM傘下となるまでやる気なかった)。この関係で、1988年から1993年までの間、スバルが製造していなかったハードSUV(当時で言うところの「クロスカントリーカー」)であるビッグホーンOEM供給されていた。


ライバル企業である日野自動車とは、2004年(会社設立は2002年)から「ジェイ・バス」としてバス事業の統合を行っている(観光バスのOEM供給を受けている一方、路線バス・エルガをブルーリボン、エルガミオをレインボーとしてOEM生産している)。もっとも上述の通り日野はいすゞから分離してできた会社と言う経緯があり、この流れは至って自然とも言える。その後2006年11月から日野の親会社であるトヨタの出資を受けていたが、「実を結ばなかった」として2018年8月に解消してしまった。


2020年には本田技術研究所と燃料電池車の開発で提携。またスウェーデン・ボルボ傘下だったUDトラックスを傘下に組み込み、ボルボとの提携に踏み切った。いったん資本関係を解消したトヨタとも2021年3月に再度資本・業務提携することを発表。日野・UDとともにトラックの電動化を進める方針である。



GMとの繋がり編集

GMの商用車/ディーゼル車ラインナップにおいてはかなり幅を利かせているらしく、いすゞのディーゼルはオペルGMCシボレーなどに搭載されているほかエルフフォワードがGM系のブランドで販売されることもある。また同じくGMとの繋がりが強い韓国・セハン自動車→大宇(デーヴ)自動車(現:韓国GM)でもジェミニ、エルフが生産されていた。


ちなみにNAVi5はアスカ用の高くて時代遅れなGMの3ATに業を煮やして、またいすゞがGMにMTを供給していた関係で正式な業務プロジェクトとなった経緯がある。(元々エンジニアのお遊びでやっていたものだが、その実験車両が社長の目にとまる。それがエンジニアから上司に伝わり社内で話題となっていった)


奇抜なCM戦略編集

いすゞのCMと言って、まず名前が挙がるのはやはりジェミニのCMであろう。現在では絶対にできないだろうくらいにスタントを多用していた。各自「街の遊撃手」で検索のこと。

この他にもフォワードウイリーさせてみたりヘリから落としてみたり(なおヘリからモノが落ちたからと言っても、ケアレス航空の仕業ではないと思われる)と、ずいぶんと滅茶苦茶なことをやっていたメーカーである。

近年ではエルフのCM曲「いすゞのトラック」が一部界隈で話題となっている。

五十鈴のトラック

※いすゞの社名は「五十鈴川」が由来で、この子と同じである。


車種編集

乗用車・ピックアップトラック


商用車(トラック・バス)


余談編集

ジェミニやアスカにはマニュアル車の他にNAVi5というマニュアルトランスミッションベースの電子制御オートマチックトランスミッションが採用されていたが、構造上、クリープ現象が起こらないことや発進時のクラッチの自動接続のタイムラグなどが好まれず、輝かしい業績を残せなかった。

この技術は後にトラック用のsmootherシリーズのオートマチックトランスミッションに生かされることになった。(smootherシリーズもマニュアルトランスミッションベースのオートマチックトランスミッション)


関連タグ編集

本田技研工業(ミニバンのOEM供給を受けていた一方、SUVをOEM生産した時期がある。また、燃料電池車であるギガFUEL CELLを共同で開発している)

日産(マイクロバスやワンボックスカーのOEM供給を受けている一方、1995~2012年まで2tクラスのトラックをOEM供給していた→1.5tディーゼル車を2019年供給開始、2tクラスの供給が2021年に復活)

SUBARUスバル、旧:富士重工業。業務提携していた時期があり、北米の生産拠点を合弁で1987年~2003年まで行う、4ドアノッチバックセダンのOEM供給を受けている一方でSUVをOEM生産した、少数だがいすゞのバス車体架装を手掛けた時期がある。)


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