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概要編集

日本では小型キャブオーバートラックの代表的存在。荷台のバリエーションによりさまざまな車種が存在し、エンジンもディーゼル、圧縮天然ガス、ハイブリッドと多彩。


マイクロバスのベースモデルになった例もあり、ウクライナトルコフィリピン台湾など世界中でエルフのプラットフォームに独自の車体を架装したマイクロバスが生産されている。


漫画『神奈川に住んでるエルフ』では妖精エルフが当記事の「トラックのエルフ」を製造・運用している描写が見られる。


商標名はメーカーのFAQコーナーによると「エルフ(ELF)小さい妖精、いたずら者の意味。力があり小回りの効く、機動性の高さを表した。」とのこと。


ライバル車との攻防編集

【てーエル】いすゞのエルフで海に行こう♪

「トラックの国民車」としてトヨタトヨエースがヒットしていた時期の後発とあって機能的に開発された初代は、当初はガソリンエンジン搭載車のみだった。1960年に、新開発の小型ディーゼルエンジン搭載車を追加。当初は登録・税制上「1ナンバー車」だったが、法規変更で「4ナンバー車」に変更され大ヒット。後に「永遠のライバル……いや不倶戴天な強敵」である三菱ふそうキャンターが出て、二大巨頭として独自の小型ディーゼル・トラック市場を確立した。

  • 当時は、小型ディーゼルエンジンの手駒を持つメーカーが少なかった。ためにトヨタ・日産ダイハツと共に3輪トラックが得意だったマツダ等は、二大巨頭のシェアに喰い込む事が出来なかった…。
  • 一方、先行しながら後手に回ったトヨタは1984年にトヨエースとダイナを統合(ともに5代目から)、後に日野自動車ブランドで販売されるデュトロも加えた3ブランド合計で時折エルフ&キャンターの背後に立つこともあり三つ巴の戦いとなった。※2020年に、トヨエースは後輩になるダイナに吸収。かつて存在したダイハツのデルタ共々ネーミングは途絶え、トヨタ系列はダイナとデュトロだけになった。
  • OEM車として、マツダは「タイタン」、日産は「アトラス」などがある。アトラスは一時期OEM供給を解消していたが2019年より再開、2021年再開の2tモデルは同一ベース車でありながら日産社内での型式呼称がOEM解消前と後では異なる(解消前・H43型、再開時・F25型)という現象が起きている。
  • 日産ディーゼル(のちのUDトラックス)でも「コンドル20、30、35」として販売されていたが、2014年に発売された「カゼット」はキャンターのOEMとなる。2021年にUDトラックスがいすゞ傘下になった後もカゼットは引き続きキャンターOEMで発売されていたが、2023年12月にエルフOEMとしては初となる3代目カゼットが発表された。
  • 北米市場のみではあるが、日野自動車がエンジン認証試験に問題があったことで北米の工場の操業を停止していた関係で、日野Nシリーズ(国内名:デュトロ)の一時的な代替としてエルフをOEM供給、日野のエンブレムを装着した「Sシリーズ」として販売することとなった(~2023年まで、2024年以降は未定)。
  • 1970年から99年までの約30年間国内での2-3トンクラスのトラック販売台数1位を占めていたが、2000年に一度その連続記録は途切れることになるが、2001年には再びシェアを奪い返し、2020年時点までの販売台数20年連続1位を記録していた。
  • しかし、昨今の世界情勢での半導体不足が響いでか、2021年度はついにデュトロ・ダイナ(トヨエースは2020年に終売)に販売台数1位の座を明け渡す結果となっている。

余談編集

  • 変わり種車両としては、「ハイルーフ」と呼ばれるウォークスルーバンやあらゆる儀装を意識しFF化した「エルフ・マイパック」などがあった。

いすゞエルフ ハイルーフ ロングボデー

  • 一時期は、青をイメージカラーとし「ブルーのエルフ」と呼ばれた。現在も、「青」は形(色の調合や名称)を変えながらも「影のイメージカラー」的な公式純正色として設定されている。

エルフ250・標準ダンプ(TLD64DM)

  • 2代目ではもーれつア太郎のキャラクターがイメージキャラクターを務めた時期がある
  • 3代目では、前期型のイメージキャラに渥美清を起用し(双方のファンからは「寅さんエルフ」と呼ばれ親しまれた)、1980年のワイドキャブ追加時にはドカベンの主人公・山田太郎もイメージキャラに起用された。
  • 5代目の1997年にはCM曲にヴァン・ヘイレンの「Top of the World」を採用し、当時存在していた社会人バスケットボールチーム「いすゞギガキャッツ(現・横浜ギガスピリッツ)」のプレイシーンと共にブラックの車体の荷台にギガキャッツの選手が描かれたエルフがテストコースを疾走するCMが放映された。これらは「JAPANの頂点」のキャッチコピーで、ギガキャッツのバスケットボール男子日本リーグ優勝とエルフの27年連続国内販売N0.1を示したものである。なお登場した車両は当然ながら撮影用の特別仕様車で「ボディカラー・ブラックの設定はありません」と言う但し書きが表記されていた。
  • 同じく5代目最終型の2005年より「いすゞのトラック」をCM曲にしたCMを展開、車窓から流れる風景を映し出し モデルチェンジした6代目でも同じレイアウトのCMを引き続き放映、2019年にはHOUND DOG大友康平を起用し、同曲をシャウトしながら熱唱するTVCMを放映している。
  • 2024年7月30日より販売を開始した7代目のGVW3.5t未満仕様車(2017年3月12日以降取得の普通免許に対応)「エルフミオ」のCMキャラクターには本田翼が起用されている。
  • 過去にGMCまたはシボレーブランドで販売されたり韓国・セハン自動車(現・GM大宇または旧デーヴ系商用車各社)でもエルフの名称で生産されたりしていた。
  • いすゞは各メーカー同様に過去の製品のヘリテージコレクションに力を入れているが、三菱ふそうの歴代キャンター同様に初代から5代目までの歴代エルフの収集とレストアを敢行。そして2019年8月26日付けの全国紙に、収集した歴代のエルフを一堂に集めた写真を載せた社告を掲載。「エルフ生誕60周年」を祝う一大イベントとなった。

  • ところで・・・・・

五十鈴のトラック

その発想はあった(五十鈴のトラック)。けど、免許持ってんの⁈


  • また、エルフのプロモーションに複数のエルフ(のコスプレをしたキャンペーンガール)とトラックのエルフの組み合わせという異世界転生すぎる事をやってたりする。→参考

センシティブな作品

間違ってはいない。




関連タグ編集

トラック いすゞ


外部リンク編集

いすゞ・エルフ

いすゞ・エルフミオ

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