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ダイハツ

だいはつ

軽自動車を主力商品とする日本の自動車メーカーである。
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概要

大阪府池田市に本社を置く自動車メーカー。小型車、特に軽自動車を得意とする。

正式名称はダイハツ工業株式会社。元々は発動機製造株式会社という社名だったが、似た名前が多く市場から「大阪の発動機」と呼ばれていた事に由来する。「大阪」「発動機」→略して大発→ダイハツと言うわけである。なお中国語表記はこの漢字がそのまま当てられている。その名が示すように元々はエンジン専門メーカーであり、鉄道車両用機器も手掛けていた。

昭和10〜30年代はマツダとともにオート三輪で名をはせ、4輪トラックも販売していた。

1960年代に三和銀行からトヨタに業務提携の申し出があったため、トヨタと業務提携。本来なら合併吸収でもおかしくなかったが、独占禁止法が壁となってできなかったという背景があるため、合併に近い強い関係を持っている。2016年8月をもってトヨタの完全子会社に転換し、2019年にはトヨタのクルマづくりの思想・プラットフォームであるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)のダイハツ版となる『DNGA』を導入したことで、事実上の「トヨタの軽自動車・小型車部門」となった。

軽自動車市場では長年スズキと覇を争っており、近年の日本市場の「軽シフト」に伴って、トヨタ・ホンダに次ぐ国内シェア3位にまで躍り出た。スズキは永遠のライバルであるが、親会社のトヨタが古くからスズキと仲が良いため、少々不思議な関係となっている。1970年代にスズキが2ストロークエンジンの開発に失敗し排ガス規制に対応できなくなった時、トヨタの仲介でダイハツがスズキに4ストロークエンジンを供給していたこともある。

現在の顧客の過半数は女性ユーザーで、それに合わせて使いやすさや実用性、かわいらしさを重視した作り方がされており、小型福祉車両の市場でも常に1位を争う。

日本車ブランドの中では海外での売り上げ比率がもっとも低く(全体の4分の1程度)、東南アジアと南アジア以外での知名度は低い。小型車の売れない北米をはじめ、欧州でも販売から撤退、中国でもダイハツブランドの展開を見直し現地メーカーとの提携にとどめている。主な海外拠点はインドネシアとマレーシアで、特にマレーシアではプロドゥアという合弁会社を設立し、国民車的扱いを受けている。

意外にも航空機製造会社の流れも汲んでいる。
紫電改二式大艇を開発した川西航空機(現:新明和工業)が戦後の民需転換に伴ってオート三輪トラックやオートバイの製造を行ったがのちに自動車部門を明和自動車工業として独立、経営不振でダイハツの傘下になり「旭工業」と改名を経て吸収合併されたためである。なお、明和自動車工業→旭工業のあった場所には、現在はダイハツのパーツセンターが存在している。

トヨタの子会社ゆえの風評被害

スバルの軽自社生産潰しにムーヴミラタントエグゼハイゼットが利用されていたのではなどと、この件に関して熱烈なスバリストから嫌われることがある。ただしこれはスバルが開発に手間暇のかかる割に利益率の低い軽自動車を辞めたがっていたからであり、ダイハツはもちろんトヨタにも責任はない(トヨタはむしろ買収時に「トヨタにならないでください」といって独自路線を貫かせようとしていたようである)。しかしスバルユーザーが「スバルがトヨタ化されるのでは」と騒いでいたこともあり、事情を知らない限りそう映るのは仕方ないと言える。

前述の通り事実上のトヨタの軽・小型車部門であるため同一視されがちだが、実際はトヨタから独立した技術力・思想を持っているというのは車好きを名乗るならば見逃してはいけない事実である。例えば運転支援技術ではトヨタが「セーフティセンス」を作っているのにダイハツはわざわざ数段レベルの低い「スマートアシスト」を独自に開発していたり、トヨタがハイブリッドで勝負しているのにダイハツは純エンジン車にこだわったり、トヨタがGAZOO Racingの旗印の下熱心にモータースポーツに励んでいるのに、ダイハツは一切我関せず顔していたり・・・etc
と、意外とダイハツには頑固親父の気質があるようだ。

もっとも、もともとはトヨタ同様電動車両に熱心に取り組んでいたのだが、ハイゼットでハイブリッドに挑んだものの売り上げが伸びなかったのがトラウマになってしまった様子。またモータースポーツでもシャレードでラリーモンテカルロやサファリラリーに参戦したり、全日本ラリーにはストーリアX4やブーンX4といった規則の穴を衝くようなじゃじゃ馬マシンをブッ込むような暴れぶりを見せていたが、リーマン・ショック以降はモータースポーツ自体をやめてしまっている。

トヨタの工場としての役割

販売面でブイブイ言わせているトヨタは、自社の工場だけでは生産ラインが足りないため、トヨタ車の工場としての役割をダイハツが担うことが多い。

トヨタの車種が実はダイハツが開発した車のOEM供給だった、と言う例は決して珍しくない(例:タウンエース現行型およびライトエース最終型=グランマックス、キャミ=テリオス、スパーキー=アトレー7、2代目bB/スバル・DEX=クー、パッソ=ブーン)。通常OEM車というのは自社では生産できない(=ブランドのメインではない、自社の収益にならない)ため脇役でいるのが基本だが、ダイハツの場合はRAV4C-HRの市場を大幅に食らったライズプリウスアクアを破ったトールワゴンのルーミーのように、車種の豊富なトヨタ恒例の車種の共食いに参入することもある。

またトヨタは2011年から軽自動車市場に参入して「ピクシス」というシリーズを揃えているが、これも全てダイハツ車のOEMモデルである。本社は生産台数が増えるからいいだろうが、ダイハツディーラーは「販売力に優れるトヨタ販社に顧客を取られてしまう」と少なからず衝撃を受けた。実際過去に販売力の違いからダイハツブランドのストーリアよりトヨタブランドのデュエットのほうが上回ったといった前例があるためダイハツディーラーの存亡が危ぶまれたが、現状はブランドの顧客層の違いからか、軽自動車に関してはダイハツが圧倒的優位を保っている。

トヨタが開発した車や、車両型式認証において製造事業者がトヨタ自動車の名義となっている車でも、プロボックスなどのように実際にはダイハツの工場が生産していることもある。またトヨタ車のエンジンやトランスミッションがダイハツの工場で製造されるというパターンもある。ランドクルーザープラドのディーゼルエンジンのように、トヨタが設計したものをダイハツに生産を委託というケースも多いが、例えばヴィッツヤリスなどに搭載される1リッターの1KR-FEは設計の時点からダイハツ製である。

逆にトヨタからはプリウスαがメビウス、カムリがアルティスとしてOEM供給されている。しかし

  • 下取りに出すことを考えるとトヨタバッジがついている方が圧倒的に得
  • ブランド力が圧倒的に劣る(「カムリ買ったぜ!」といえば「おお!」となるが、「アルティス買ったぜ!」と言っても「何??」となるのは明らか)
  • ダイハツは小型車をウリにするブランドなので、客はみな小型車が欲しくて来る。
  • オプションが少ない(例えばプリウスαの7人乗りがメビウスでは選べない)
  • それだけのデメリットがあってもせめて珍車なら価値はありそうだが、珍しいのはバッジだけで中身は一切珍しくない

と普通のユーザーが買う上ではデメリットしかない。

ではなんのために存在するのかというと、これらはダイハツの社員でも乗れる(=ダイハツバッジがついた)中上級車も必要という配慮で、一種の福利厚生なのである。月販はいずれも1桁で、これらを街中で見かける機会は2000GTのような旧い名車を見るのと同じくらいかそれ以下の確率と考えてもいい珍車である。

初音ミクとのコラボレーション

車用サイドデカール

車用サイドデカール


ダイハツ車を初音ミクの冬衣装である雪ミク仕様にできるドレスアップアイテムが販売されている。2014年に全国11地域で、それぞれの地域限定のミラココア特別仕様車を売るという企画があったのだが、北海道はこの雪ミクとのコラボで圧倒的な注目度を集めたのがきっかけである。購入層は男女半々であったとのこと。

全国の初音ミクファンから問い合わせが殺到したことで、2016年に雪ミクコラボ企画第二弾として、キャスト アクティバ、2018年には第三弾でムーヴキャンパスのドレスアップアイテムが全国的に向けても発売されている。またムーヴに関しては2020年に夏仕様の初音ミクコラボも行われている。

主な車種

軽自動車

ハイゼット
アトレー
ミラ
コペン
ムーヴ
タント
タフト(現行モデル)
テリオスキッド
ネイキッド
エッセ
マックス
ソニカ
リーザ
オプティ
フェロー/フェローMAX
ミゼット/ミゼットⅡ
ウェイク
キャスト

普通自動車

ブーン
トール
ブーンルミナス
クー
ストーリア
シャレード/シャレードソシアル
(欧州専売の5代目のみ、トヨタ・ヴィッツ2代目のリバッジ)
コンパーノ
コンソルテ
シャルマン
アプローズ
アルティス
グランマックス
テリオス
ビーゴ
タフト(初代)
ラガー
ロッキー
アトレー7
デルタワイド
デルタトラック
メビウス
Bee

関連項目

自動車 自動車メーカーリスト 軽自動車
トヨタ
カクカクシカジカ

大分トリニータ:2011年から系列会社のダイハツ九州がユニフォームスポンサーを務める。

外部リンク

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