概要
2016年6月から2021年3月まで販売。
軽トールワゴンのウェイクをベースに、後部座席を外して荷室にし2人乗りとしたライトバンである。見た目や内装は装飾がほとんど無いこと以外、ほぼウェイクと同じである。
同社の有名軽商用車のハイゼットの名を冠しているが、こちらはあくまでFFベースの構造となっていた。また、最大積載量は150kgしかなく、ハイゼットカーゴ(350kg)の半分以下で、かつて販売されていたミゼットⅡと同等であった。
積載量の見劣りや、4人乗車ができないこともあって、販売は伸び悩み、その後登場したライバル車であるN-VANに完全敗北する形で姿を消したが、軽トールワゴンベースの商用車という新たなジャンルを切り拓いた一台であり、N-VANやスズキ・スペーシアベースなど、類似コンセプトの車種は他社により継続生産されている。
また、コロナ禍以降はトールワゴンベースの商用車の広い荷室を貨物スペースとして以外にも使おうという提案が自動車メーカーから示されることが増えた(スペーシアベースはまさにそのような宣伝をしているし、4ナンバー化されたアトレーがまさしくこの発想を継承している)。この車は市場に出るのが早すぎて、ダイハツも新たな使い方を提案できなかった、と言えるだろう。