概要
2016年11月から製造・販売が行われている。
ぶっちゃけブーンとN-BOXを足して2で割ったハイトワゴンである(実際親会社から「N-BOXみたいな車、作れない?」と土下座されて開発されたとか)。
リアドアにスライドドアを採用したのが特徴。
プラットフォームやエンジンなどの基本的なコンポーネントはブーンから流用し、開発期間はわずか2年ほどという短期間に収めた。その分詰めの甘いところが多いと評されることも。
トヨタ自動車にもルーミーとして、スバルにもジャスティとして、それぞれOEM供給されているのだが、実際には自分の所で売るよりも他人様に売ってもらうのがメインのようである。実際2022年1月から12月の販売台数は、このトールが11500台くらいなのに対し、ルーミーはと言えばその10倍近くの109000台も売れているのである。しかもこの台数、トヨタの車では最多販売台数と言うから恐ろしい(あれ?ヤリスは17万台近く売れてるべ?と言う声も出そうだが、アレはヤリス・ヤリスクロス・GRヤリスをまとめた上でのデータであるので念のため。実際のヤリスの販売台数は約8万台程度である)。
なお、トヨタが販売店による車種細分を行っていた頃には、トヨペット店・ネッツディーラー向けのタンクという姉妹車が存在した(そのためルーミーはトヨタ店とカローラ店扱いだった)。マイナーチェンジに伴ってタンクは消滅したが、ルーミーの基本グレードにそのデザインが受け継がれた。
エンジンは1000cc直3自然吸気もしくはターボ、トランスミッションはCVTのみ。車重が重いためCVTのセッティングは低速トルク重視になっており、ターボとNAでのカタログ燃費の差はあまりない。