概要
三菱自動車がOEMを受け、デリカD:2として販売されている。
全長・全幅は5ナンバー枠未満(3代目モデルは小型車枠より幅は7.5cm、長さは90cmも小さい)に押えられ取り回しに優れているが、見た目通り車内はとても広く、運転席からの見晴らしもよい。
スズキがGM傘下であった時代に販売されていた初代は、GMグループの世界戦略車の側面があったが、2代目以降は(一部アジア地域に輸出されるものの)基本的に国内専用車であり、スペース効率とユーティリティの追求、スライドドアの搭載、低中速走行での燃費など、軽自動車同様に国内ユーザーのニーズに特化した商品開発がなされている。
歴代モデル
初代
ワゴンR+と言う名称で1999年5月に販売を開始。2000年12月にワゴンRソリオに改名後、2005年にワゴンRの文字が外され単なるソリオとなった。
ワゴンRの小型車版モデルであり、欧州など日本国外では「ワゴンR」として生産・発売されていた。シボレー/オペルブランドにもOEM供給された。その一方で、欧州での生産も睨んで開発されたため、プラットホームはワゴンRとは別の物を用意している。
2代目
2011年1月に登場。ワゴンRからは独立した車種となった。
両側スライドドアと前後席間の移動ができるセンターウォークスルーを採用し、パレット/スペーシアの普通車版という趣が濃くなった。
2012年、派生車種としてソリオバンディットが追加された。
2014年にはコンパクトトールワゴンとしては初めて衝突被害軽減ブレーキ搭載モデルを設定した。
3代目
2015年8月末に販売を開始。
最小回転半径を4.8mに縮小し、取り回しの良さに磨きをかけた。また100kgの軽量化を実現、マイルド・ハイブリッド機構を搭載するなど燃費の良さにも力を入れている。
2016年、フル・ハイブリッド・モデルを追加した。
4代目
2020年11月末に正式発表され、同年12月から販売されている。
全幅を20mm、全長を70~80mm大型化し、拡大分は後席の快適性向上と荷室の拡大に割り当てた。先代ではオプション設定だった予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を標準化する一方、先代で設定されていたハイブリッドモデルは廃止となった。一部グレードでは全車速対応ACC、HUDを設定している。
2022年12月にフルハイブリッドモデルが復活したが、2024年のマイナーチェンジでスイフトと同等のマイルドハイブリッドに統一され、またしても廃止された。
パトカー仕様
2006年から初代スイフトに代わる同社の小型警ら車として国費配備された。
初代(MA34S系)は市販車ベースだが、2代目以降は市販車には存在しないパトカー専用グレードとなっている。
MA34S系
2006年から導入。
グレードは廉価タイプの1.3Eで4WDと2WDがある。
前者はシートヒーターが標準装備されている。
DBA-MA15S系
2011年から導入。
2代目は専用グレードとなっており、内外観は廉価グレードのGがベースだが、ベースモデルには存在しない、ボディ同色ドアサッシ、黒色ドアミラー、ドアハンドル仕様で、上級グレードしか設定されてない4WD仕様になっている。前期型と後期型が存在する。
DBA-MA26S系
2018年から導入。
後期型で、グレードは廉価タイプのG(このグレードにはスズキセーフティサポート装着車と非装着車が用意しているがパトカー仕様では後者の方)で2WDと4WDがある。
5AA-MA37S系
2022年から導入。
グレードはマイルドハイブリッドのハイブリッドMXがベースになっているが、ホイールは廉価タイプのGと同じスチールホイール+キャップで、ドアサッシも車体色仕様になってる。こちらも2WDと4WDがある。ただし、4WD車は僅か5台のみとなってる。
関連項目
SUZUKI 乗用車 トールワゴン コンパクトカー ワゴンR スペーシア(SUZUKI)
KAT-TUN、TOKIO、吉沢亮・橋本環奈・パパイヤ鈴木:イメージキャラクター経験者