概要
2013年に発売された軽トールワゴン。
パレットの後継車として開発されており、スライドドアやCVT、形式番号「MK」などを引き継いでいる。
車名の由来は、1990年に登場した東武鉄道100系電車の愛称と同じく空間としての「スペース」からの造語である。名前が被っているが、東武は鉄道輸送サービスに限定して商標を取っていて、スズキは自動車の名前で商標登録しているので商標被りにはならず問題はない。
ただし東武の車両の英表記が「SPACIA」であるのに対し、スズキ車では「Spacia」となっている。
初代(MK32S/42S型)は2017年(車椅子仕様車は2018年)まで販売され、以降は2代目(MK53S型)となっている。
2代目には外装だけをSUV風にした「スペーシアギア」というグレードと、カスタムをベースに商用モデルの4ナンバーとした「スペーシアベース」がある。商用モデルではテーブルや仕切板にもなるマルチボードを標準装備とし、後席がエブリイバンと同様のベンチシートへと変更され、リヤクォーターガラスがボディと同色の樹脂パネルとなる。
2023年11月に登場した3代目からは、スズキの軽自動車として初の電動パーキングブレーキが搭載された。
そして···2024年5月、王者N-BOXを押さえ、さらに登録車も含めて日本で一番売れた自動車となった。
SUV風の「ギア」はノーマルとカスタムからやや遅れて2024年9月にデビューしている。
また初代スペーシアより、マツダの2代目以降のフレアワゴンとしてOEM供給されている。ギアについても「タフスタイル」として設定がある。