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ジムニー

じむにー

日本のガラパゴス規格、軽自動車枠の産んだ本格4x4。
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概要

スズキから発売されている軽4輪自動車。
アルトキャリイ/エブリイ等とともに2014年3月までマツダにOEM供給され、「AZオフロード」の名称で販売されていた。

詳細

軽自動車におけるヘビーデューティー4WDの開拓者であり、かつては三菱自動車パジェロミニ日産にOEM供給され、キックスとして販売された)やダイハツのテリオスキッドと覇を争っていたが、両者の生産終了により、現在は日本の小型自動車(全長4.7m未満、全幅1.7m未満、全高2m未満)枠一杯より小さな車体を持つヘビーデューティ4WD車としては世界に唯一無二の存在(車両の構造を共有し、車体外側部の拡大と排気量の大きなエンジンへの換装で軽自動車ではなく小型自動車として販売されるジムニーシエラを含める)となった。
なお、ダイハツのテリオスキッドをライバルに含める場合もあるが、こちらはジャンル的には「クロスオーバーSUV」であり、これに対応するスズキの車種はKeiの4WDモデルとハスラーである。

前身は軽オート三輪で一世を風靡したホープ自動車が開発したホープスターON型4WDである。この車両は形式登録に至ったものの、ホープが自動車製造・販売から撤退した為結局18両の製造で終わった。
ホープは自動車部門の整理に当たって、ホープスターON型の権利売却を軽4輪メーカーだったスズキと新三菱重工(現三菱自動車)(←!)と交渉したが、それまでホープにエンジンを供給する仲にあった三菱は辞退、一方スズキは社長の鈴木修の強い意向で買い取ることになり(スズキ内部にはかなりの反発があったという)、結局スズキが製造権を得た。

軽乗用車「フロンテ」で鳴らしたスズキは、オート三輪メーカー設計のホープスターON型4WDに乗用車の快適性を持たせ、ボディデザインも洗練されたものに変更された。こうして1970年、商標名も新たに「ジムニー」として発売され、その後現在に至るスズキの代表車種の1つになる。

ところで鈴木修社長に反発した幹部の1人が「もしこんなものが売れたら社内をちょうちん行列で歩いてやる」と言ったそうだが、本当にやったんだろうな?

モデルサイクルが非常に長く、現在に至るまで3回しかフルモデルチェンジしていない。

 第1期(1970年~1981年 LJ10~SJ10)

「ドライブって楽しいわね♪」


 第2期(1981年~1998年 SJ30~JA22)

ジムニー SJ30


 第3期(1998年~2018年 JB23)

ジムニー


 第4期(2018年~現在 JB64~)

スズキジムニー(4代目JB64型)


と、1~3期はいずれも10年以上のロングライフモデルである。特に第3期ジムニーは実に20年にわたって生産され続けた国内屈指のロングセール車種であった。もっとも、これはジムニーという車種が構造の特殊性から他車との部品共用率が低く、採算性の問題により巨額を投じての新規開発がやりにくいという側面もあった。そもそもジムニーが使用される場所は山間部や雪国のような悪路が日常化しているところが大半なので、ニッチな需要や機能をいちいち付け足してフルモデルチェンジを繰り返す必要性に乏しく、マイナーチェンジを続けるほうが理に適っていたのである。
流石に販売から20年が経過した第3期ジムニーは安全性能と環境性能が現在のクルマの基準に届かなくなり、2018年2月から横滑り防止装置(ESC)の装着が義務づけられたため、K6AエンジンからR06Aエンジンへの変更に合わせて、20年ぶりのフルモデルチェンジが行われることになった。

また、SJ30形は現在のところ日本で形式登録認定された最後の2ストロークエンジン搭載4輪車である。

モノコックボディ全盛の世にあってラダーフレーム構造を貫いており、山道ですっ転んだぐらいでは走行不能にならない(凹みはするが)強靭さを持つ。ベンツと衝突してもベンツの方がつぶれる軽自動車である。

軽自動車モデルが基本だが、主に輸出向けのモデルから転用した800cc~1300ccのエンジンを搭載し、車体の外側に部品を追加することで車両サイズを拡大した白ナンバー車も存在する。

ジムニーの開発コンセプトは「どのような悪路も走行できる軽4輪貨物車」であり、長年4ナンバー(貨物車)で、しかもマニュアル車のみだった。しかし、1994年に三菱がパジェロミニを発売するという27年越しのマッチポンプをぶっこいてくれたおかげで、ジムニーもややミーハー路線に転換せざるを得なくなった。結果、現在国内で新車販売されているジムニーは全て5ナンバー(乗用車)である。

それでも、平成初期のRVブーム以降ナンパなクロカン車が跋扈する中、ジムニーの国産4WD最強説は崩れていない。

発売された全ての形式にコアなファンがついており、特にSJ30などは20万以上という、同年式の他車からするととんでもない高額で取引されている。たまーに、ジムニーのことを良く知らない中古車屋が3~5万で叩き売っているのは失笑モノである。

ちなみに一番人気がないのは550cc4ストターボのJA71で、ボディが同じSJ30やJA11の部品取りにされた後、あっさり廃車にされてしまうことが多い。
(特に、SJ30の5速化改造に必要なトランスミッション(アッセンブリーで、或いは必要な部品だけを)を引っこ抜かれるやつが多い)

また、軽規格のジムニーで泣かされるのがタイヤ175/80R16というほぼ軽ジムニー専用のタイヤサイズを使っている。ジムニー自身が長年、このサイズを履き続けてきたため国内タイヤメーカーはほぼ出しているものの、ニッチサイズであるため値引きが渋いことが多い。輸入タイヤはナンカンを除きめぼしいものはほぼ皆無。スタッドレスなどそれを履いたまま車検を通す気がないのだったら15インチの他車の中古ホイール拾ってきて外径の合うタイヤを履いてしまった方が安上がりな場合も。
ちなみに、ホイール穴が軽モデルは6穴、15インチワイドタイヤを履く登録車モデルは(SJ40Tを除き)5穴になっている。これは、SJ20 ジムニー800(SJ10のエンジンを4スト800ccのF8Aとしたモデル)を発売する際、当時の運輸省(現・国土交通省)から形式認可の際、軽ジムニー用のタイヤを安直に登録車ジムニーに付け替えられないようにするという条件をつけられたために採用された。

その商品性から現在はAT車もラインアップされているものの、基本的には全グレードにMT車が用意されている。この事から、「MT車でないと運転するのが怖い」(実際、ATはATで乗りなれていないと、普段MTのクラッチ動作が染み付いている為、違和感がある上にクリープ現象が怖い)という、60~70代のおじいちゃんおばあちゃんが新車で買うことがある。が、ジムニーはどういうわけか乗るとDIY心をくすぐられるので、きっかけにジムニー弄りにはまってしまう熟年ジムニストも多い。

「サムライ」と「シエラ」について

ジムニーの輸出名として知られる「サムライ」だが、これは北米(カナダアメリカ合衆国)用の愛称である。なお「サムライ」は1988年からアメリカ合衆国において「転倒しやすい欠陥車」として槍玉に挙げられ集団訴訟を起こされ(裁判はスズキの全面勝訴)、翌年アメリカ連邦政府が小型SUVの関税を10倍に上げた為、販売中止となった。この為、JB23系列の白ナンバー車(JB33、JB43)は「サムライ」ではないので要注意である。

また、国内でもJB31(形式号はJBだが世代的にはJA11相当の白ナンバー車)以降の白ナンバージムニーに使用されている「シエラ」は、欧州オーストラリアでの愛称である。日本では「ジムニーシエラ」だが、現地では単に「シエラ」である。

また、インドにおけるスズキ子会社のマルチ社が、ノックダウン生産しているマルチ・ジプシーがある。こちらはスズキの本家がJB23シリーズに移行した後もSJ30~JA22系列の設計のまま現在も生産されている。オリジナルには存在しないロングボディ4ドア車が存在する。スズキ設計のマルチ車はインド政府官公庁ご用達なので、ザ・世界仰天ニュース世界まる見え!テレビ特捜部などで背景に写ったりする。

関連イラスト

カーナビちゃんとみっちゃん
駐車場にて



関連タグ

宇宙刑事ギャバン:初代ギャバン(一条寺烈)が保有。変身前の移動に使用していた。また、宇宙刑事から見ても魅力的で便利なクルマだったのか、後任であるシャリバンシャイダーも保有している。ただし、軽モデル(SJ30)を所有していたのはギャバンのみで、シャリバン、シャイダーのそれは白ナンバーモデル(SJ40)である。一方で二代目ギャバン(十文字撃)はJB23を所有していた

ホープ自動車

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