概要
インド共和国の軍隊であり、陸軍・海軍・空軍および、沿岸警備隊・アッサムライフル(民間警察の一部隊)・特別フロンティアフォース(チベット人を主とするインド国境守備特殊部隊)も、準軍事組織として含まれている。
インド軍の最高司令官は、法律上は大統領だが、事実上の指揮権はインド政府のトップである首相が持っており、軍の管理・運営は国防省(Ministry of Defence)が担当している。
国際軍事力評価機関『グローバル・ファイヤーパワー社』の発表した、2014年版世界の軍事力ランキングによると、インドは世界第4位の軍事力と持っているとされるが、志願制が採用されており、徴兵制が行われたことは一度も無い。
日本との関係
かつて日本軍と共に祖国独立のために戦ったスバス・チャンドラ・ボースが率いたインド国民軍が母体となっているとされる。
また、インドは日本の大手自動車企業の一つ『スズキ』の一大支店地で、近年はインド独自の『マルチ・スズキ・インディア』というスズキ子会社が誕生している。
国内にはスズキ製の自動車やバイクが出回っており、実はインド陸軍の軍用車に使用されている。
更に、日本の安倍晋三首相とインドのナレンドラ・モディ首相による、2014年9月1日の日印首脳会談では、インド海軍と日本海上自衛隊の海上共同訓練の定例化が決められ、2015年12月12日の会談では、日本国自衛隊とインド軍の防衛装備協力の推進などの安全保障協力が協議されている。
また、2018年8月20日において、2国間でのさらなる連携強化を計るため、インドを訪問した小野寺五典防衛相とニルマラ・シタラマン国防相がニューデリーで会談し、自衛隊とインド軍との間で物資を融通し合い、軍事作戦の後方支援を可能にする『物品役務相互提供協定(通称:ACSA)』の締結に向け、調整が開始されることとなった。
更に同年11月12日~13日にかけて、両国が共有する“自由で開かれたインド太平洋戦略”のもと、中国への牽制も兼ね日印の安全保障面における結束を強めるべく、インド北東部ミゾラム州バイレンテにて陸上自衛隊とインド陸軍の初となる共同訓練『ダルマ・ガーディアン18』が行われた。陸上自衛隊がアメリカ陸軍以外で2国間の共同訓練を行うのは、イギリス陸軍に続いて3ヵ国目である。