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空軍とは編集

第一次世界大戦の前後から、航空機の発展と共に誕生した新しい軍隊


機動力・攻撃力・偵察力に優れた軍であり、空軍による制空権なくしては陸軍海軍とも十分に活躍することはできない。


ただし、「空軍」の名で「航空戦力」を指す場合もあり、空軍が組織としては独立していない場合もありうる。第二次世界大戦中の日本軍アメリカ軍のように、陸軍と海軍が独立に航空戦力を持っている場合もある。これは日米両軍とも航空母艦を運用しており、多くの空母艦載機を保有していたことも大きい。ただしもちろん海軍も地上作戦機も多く保有していた。



当時の列強空軍の成り立ちについて編集

イギリス編集

第一次世界大戦中に陸海軍の航空隊が統合されて王立空軍(ロイヤルエアフォースRAF)になる。その後、航空母艦が運用されるようになると指揮系統の都合から海軍航空隊が復活した。空軍はかつて、海軍航空隊よりも作戦機が少ない貧弱な組織だったこともあるが、第二次大戦を経て強大な組織に。現在でも世界有数の実力をもつ空軍であり、かつ世界で最も歴史の長い空軍である(空軍の創設は帝政ドイツの方が先だが、あちらは一次大戦後の断絶期間があるため)。

イタリア編集

世界で最初に航空機を戦場に投入したとされる陸軍航空隊が、第一次大戦後に王立空軍として独立。敗戦や政治体制の変化はあったものの、現在のイタリア空軍まで続く歴史ある組織である。

ドイツ編集

第一次世界大戦中は陸海軍航空隊を保有したが、ドイツ空軍の前身組織は陸軍航空隊とされる。戦後、航空戦力の保有を禁じられていたため再軍備の際は当初から空軍として創立。総司令官のヘルマン・ゲーリングが「空を飛ぶ兵科は空軍が一元管理すべき」と主張した(そのくせ自分は空軍内に戦車部隊を作ったりもしたが)ため、建造予定だった空母は海軍所属だが、空母航空隊だけは空軍から出向することになっていた。戦後は新連邦軍として空軍が創立される。ちなみに戦時中は降下猟兵も空軍所属だったが、戦後は陸軍所属になっている。

ロシア編集

ロシア帝国航空隊→ソ連赤色空軍→ロシア空軍と、実は長い歴史を持つ空軍組織。日本ではあまり話題にならないが、航空初期の頃からロシアは航空先進国であり、多くの自国産航空機を輩出している。ただしロシア革命後の大粛清などで有能な技術者が殺されたり他国へ亡命したりしたため、一次大戦後の発展で遅れを取ったこともあった。

アメリカ編集

第二次大戦中から独自の指揮系統を持っていた陸軍航空隊が空軍として独立。一方海軍航空隊は世界第2位の空軍として現在も健在である。え?1位?アメリカ空軍に決まってんだろ…

日本編集

前述の通り第二次大戦終戦まで陸海軍航空隊が独自に存在し、日本空軍は創立されず。(ただし末期の日本海軍は動かせる軍艦を殆ど失って海上作戦を実施不可能になってしまい、潜水艦などを除けば陸上基地から航空部隊だけを運用する"空軍のようなもの"と化していた)

戦後は米空軍をモデルにした航空自衛隊が創立。


関連タグ編集

軍用機 戦闘機 爆撃機 攻撃機 偵察機 ミサイル

パイロット エース

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