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概要

広義には爆弾を搭載し地上のを空爆する目的で運用される軍用機

この為、戦闘機攻撃機であってもその様に呼ぶ事がある。

専任の爆撃機の特徴としては、戦闘機のように敵航空機と空中戦を想定しているわけではないため機体の運動性は二の次であり、何よりも爆弾をできるだけ沢山搭載できることが求められるため、一般的にある程度大型の機体である場合が多い。

現在、狭義には、拠点攻撃を目的とした戦略爆撃機を主にこう呼ぶ(B-29やB-52など)。

この概念は航空機が戦場に現れた第一次世界大戦から存在しているが、同大戦の時にはまだ航空機の性能が充分ではなく、固定翼機に加えて大型の硬式飛行船も使用された。

一方、軍艦戦車などを攻撃対象とする小規模のものは攻撃機として別に分類されるが、爆撃能力を持つ以上、前述の通りこれらを爆撃機と呼ぶ言い方も全くの間違いではない。

航空技術が進歩した現在は、F-111F/A-18等軍用機のマルチロール化が進み、戦闘機サイズでも第二次世界大戦中の爆撃機並みの搭載量を持てるようになった上、地対空ミサイルの発達により大型で鈍重な機体は的にしかならなくなってしまったため、小型の軽爆撃機、攻撃機は数機種を除いて駆逐され、大型の戦略爆撃機も数を減らしつつある。

第二次世界大戦期の旧日本海軍においては、使途や規模に関係なく、魚雷を主武装とするものを攻撃機または雷撃機、急降下爆撃を行うものを爆撃機として分類※1したが、やはり後年の汎用化により、銀河「陸爆」流星「艦攻」と、実際にはその定義は曖昧である。(対艦「攻撃機」、急降下「爆撃機」の略と考えれば早い)

※1

厳密に言えば、日本海軍での爆撃機の基準は「急降下爆撃ができるか否か」である。

機体規模や魚雷の搭載可不可に関わらず、急降下爆撃能力があり、小型の陣地や動き回る戦車や艦船などをピンポイントで狙えるものは「爆撃機」、そうでないものは一律「攻撃機」である。これは現在の爆撃機と攻撃機の関係とは真逆のイメージであった。

銀河は魚雷も積めるが急降下爆撃可能なためれっきとした陸上爆撃機であるし、大型で大きな搭載量を持つが急降下爆撃能力は無い、現在の爆撃機のイメージに近い一式陸攻や連山、深山は陸上攻撃機である。

前述の通り機首統合によって流星など、急降下爆撃可能な艦攻も生まれている。ただし、流星は命名基準から言えば「艦上爆撃機」であるため、艦攻とされてはいるものの、魚雷が積める爆撃機であると考えれば例外には当たらないともとれる。

各国の主な爆撃機

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