TSR-2

てぃーえすあーるとぅー

すべての現代航空機は4つの次元、すなわち横(翼幅)、縦(全長)、高さ(全高)、そして政治で成り立つ。TSR-2の場合、最初の3つに関しては正しかった。

ロマンの消失

　TSR-2は、冷戦期の1960年代にジェット爆撃機キャンベラの後継としてイギリスで開発されていた『マッハ2クラスの戦術打撃偵察機』（Tactical Strike and Reconnaissance, Mach 2）。

　その流麗な機体形状は英国の航空機開発史上で随一の美しさとも評せるが、様々な新機軸を取り入れたがために開発費は高騰、予算を大きく超過してしまった。

　1964年に試作機が初飛行したが、同年中に予算超過に厳しい労働党が政権の座を獲得。翌年の1965年にTSR-2計画は中止された。

表記揺れ

　TSR.2、TSR2など。

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英国面

ホーカーハリケーン：概要欄の引用元であるイギリスの航空機設計者シドニー・カムの設計した機体