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英国

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えいこく

欧州グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)の、日本における漢字通称の一つ。

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グレートブリテン及び北アイルランド連合王国

イギリス


補足

日本中国語圏地域における漢字表記の「英吉利」に由来。

日本の外務省も公式でこの通称を用いている。

補足

日本中国語圏地域における漢字表記の「英吉利」に由来。

日本の外務省も公式でこの通称を用いている。

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  • London Confidential Lover

    Happy Belated Valentine's Day/遅ればせながらのヴァレンタインデー

     『London Confidential Lover』番外編です。前回の『The Case of Valentine's Day』の続きです。本当は書くつもりがなかったのですが、どうしてもリチャードに言わせたい言葉があったので、勢いで書いちゃいました。  何を言わせたかったのかは、ぜひ本文を読んでやって下さいませ。英語の台詞です。  余談なのですが、時折文中でテンポの良い台詞のやり取りをキャラクター同士でさせたい時は、まず英語で考える事が多いです。洋画やコメディ番組が好きなので、そういうウィットに富んだ台詞を書きたい事がよくあって、そういう時は英語で考えて、それを日本語にしてます。そうするといいリズム感が出たりします。  反対にこれは日本語でしか表現出来ないな、と思う文章もたくさんあるので、その二つをミックスする事で自分流の文章スタイルが出来てるのかな、と思ってます。  今回の舞台裏はロンドンのパン屋さん、メゾン・カイザーについて。こちらのパン屋さん、日本にはたくさん支店があるので、すでにご存知の方が多いと思います。  ロンドン初出店はなんと、ベイカーストリートで、今までBaker(パン屋)Street(通り)なのに一件もパン屋さんがなかったのが、とうとうパリの本格派パン屋さんがオープンしました。有り難い事です。パリのお味がやっとロンドンでも気軽に買えるようになりました。我が家ではバゲットはこちらのものが定番で、あとはクロワッサンをよく買います。買いだめして冷凍しておくのが常なのですが、そのほかにもアーモンドクロワッサンやプラリネ入りのブリオッシュも美味しいので、ぜひお試し下さい。  タイトルの『Happy Belated Valetntine's Day』のBelatedですが、こちらは遅れた、遅くなった、と言う意味の単語です。ですからこちらのタイトルは『遅ればせながらのヴァレンタインデー』となります。  リチャードの失敗のせいで一日遅れになってしまったヴァレンタインデーのお祝いなので、このタイトルになりました。  何だかかんだ言って、この二人はいちゃいちゃしまくりなのですが、そういうのが書きたいだけなので、こういうお話が好きな方に喜んで頂けたら嬉しいです。  この度のお話はリチャード一人称の書き方になっていますので、いつもと雰囲気が少し違います。と言う事で、8作目にして初の人物紹介を書いておきます。 リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補、28歳。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ、24歳。 セーラ・ホプキンス AACU所属の巡査部長、リチャードの部下で警察学校時代からの親友、27歳。 アンディ・スペンサー警部 AACUのチーフ、リチャードの上司。 サスキア・ブルック AACUに一年間マンチェスター警察から研修にきている巡査。リチャードに好意を持っている。通称サーシャ。24歳。 パトリック・ブラウン AACU所属のスタッフ。チームの中では一番の若手。 クライブ・ジョンソン AACU所属のスタッフ。階級は巡査。かつてレイとの連絡係を勤めていたが、彼の態度がレイの気に障り、40代後半で巡査なのは無能な証、とレイには心底嫌われている。 ローリー・メイヤー レイの従兄弟、30歳。ギャラリーのアシスタントディレクターを勤めている。 ロバート・ハーグリーブス METの警視総監、レイの叔父。  主要キャラクターはこの辺りですが、まだ未登場のキャラクターが色々いますので、これから順次登場します。  それでは短いお話ですが、楽しんで頂ければ幸いです。
  • London After Midnight

    ロンドン・アフター・ミッドナイト12/ London After Midnight 12

    第二次世界大戦中のロンドンを舞台にした軍人BL十二作目です。 こちらは第二部四話目になります。今回の四話目がこのエピソードの最終回になり、すべての種明かしと恒例のいちゃいちゃ回となっております。 次回第二部の次のエピソードは秋から冬に書けてアップ出来ればいいな、と思っておりますので、また気になる方はちょこちょこと覗きに来ていただければ幸いです。 この作品の他に、スピンオフのヘヴンズ・ブルーや現代ロンドンを舞台にしたBLミステリ、ヴィクトリア時代を舞台にしたBLミステリも書いておりますので、良かったらそちらも読んでいただけると嬉しいです。 登場人物 ヒューバート・ウォルター 陸軍省情報部所属の少佐 ウィルフレッド・フィールディング 陸軍省情報部所属の中尉 ドレイク 情報部所属の少尉 ウォルターとフィールディングの同僚 マーチ大佐 情報部所属の大佐 ウォルターとフィールディングの上官 ベン・ブラント ピカデリー・ガゼット紙の記者
    14,288文字pixiv小説作品
  • London Confidential Lover

    Farewell Sasha/さよなら、サーシャ

    『London Confidential Lover』シリーズ『Farewell Sasha』(さよなら、サーシャ)です。  今回はマンチェスター警察から1年間研修で派遣されていたお騒がせ巡査、サーシャのお別れ会の話です。  最後ということで、これまで以上に飛ばしてくれてるので良かったら読んで笑ってやって下さいませ。  ここからは本文の内容に触れていますので、ネタバレがお嫌な方は本文読了後に、ネタバレしても構わないよ、と言う方は引き続きどうぞ。  当初サーシャを登場させたのは、レイとリチャードの間柄がすんなり両思いになってしまってつまらないな、と思ったのが切っ掛けでした。両思いでいちゃいちゃさせるのが大好きなんですが、そこはそれ、何かしらの邪魔が入るのって読む方は楽しいじゃないですか。そういう理由があって登場したキャラクターだったのですが、当て馬の筈の彼女はどんどんキャラが立っていってしまい、ある意味突き抜け過ぎたとんでも人物になってしまいました。ここまで来ると憎まれキャラというよりも、お笑いキャラの面が強くて、私としても彼女は嫌いになれないな、と思いつつ書いてました。  そういう訳で、もう少し彼女も活躍させてあげたかったのですが、お約束の1年が来てしまったので惜しまれつつも退場と相成りました。  またいずれ何かしらの機会に再登場させてあげてもいいな、とは思っています。  そして彼女の最後の一言。  あちらをどのように取るかは、読んだ方のご想像にお任せします。  ところでサーシャが抜けた後ですが、実は後任についてはすでに決めています。  シドニー警部補のヴァレンタインの話の中で「AACUの増員希望を出している」と書いたのは、その伏線です。今度は女性キャラではなく、男性キャラで……そしてリチャードを巡って、レイの手強いライバルになって貰う予定でいます。ライバルっていうか、あの二人はもういちゃいちゃ過ぎるんで、やっぱり当て馬的立ち位置になるのは間違いないんですけど。それでも、たまにはリチャードさんには、ふらっとよそ見して貰ってもいいかなあ、などとは思ってます。  またそちらは追々……その前に本編をやっつけないといけないのですが、それがとても高い山となって目の前に聳え立ってる状態です。  とりあえず次はローリーの日記2をアップする予定です。その後、レイの誕生日話、そしていよいよ、本編三部作の一作目になると思いますが、お付き合い頂けると嬉しいです。  それでは短いお話ですが、楽しんで読んで頂けたら幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ。 セーラ・ホプキンス AACU所属の巡査部長、リチャードの部下で警察学校時代からの親友。 アンディ・スペンサー AACUのチーフで警部。リチャードとレイに絶大な信頼を寄せてAACU評価向上のために力を注いでいる。 クライブ・ジョンソン AACU所属のスタッフ。階級は巡査。かつてレイとの連絡係を勤めていたが、彼の態度がレイの気に障り、40代後半で巡査なのは無能な証、とレイには心底嫌われている。 パトリック・ブラウン AACU所属のスタッフ。チームの中では一番の若手。 サスキア・ブルック AACUに一年間マンチェスター警察から研修にきている巡査。リチャードに好意を持っている。通称サーシャ。 ハワード・フォークナー リチャードの特別犯罪捜査部時代の同僚で友人。階級は巡査部長。
    14,658文字pixiv小説作品
  • London Confidential Lover

    追憶の聖母子像・3/Reminiscence of the Virgin and Child.3

     『London Confidential Lover』本編『追憶の聖母子像/Reminiscence of the Virgin and Child』連載その三、です。  今回と次回は、前後の話の切り替えの関係で少し短くなります。その後が長くなりますが、ご容赦の程を。  ではでは、前回掲載文のあとがきのような形での解説です。  まずは、お国訛りについて。  今回登場した自称アートディーラーのデニス・モイヤーの説明に、スコットランド訛りがある、と書きましたが、英国はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドからなる連合王国であるのは、皆様ご存知の通りだと思います。  と言う事で、各国のお国訛りがありまして、特にスコットランドやアイルランドの訛りは非常に特徴があります。  昔スコットランド・エジンバラに初めて旅行に行った時、エジンバラ城の見学に行ったらすでに閉まっていて門の所にキルトを着たスコットランド兵の若い赤毛のお兄さんが立っており「すいません、明日は何時に開きますか?」と尋ねたら、とても丁寧に答えてくれたのですが…スコットランド訛りがきつくてまったく聞き取れず、4回聞き直してもまだ聞き取れなくて、流石に悪いなと思って「分かりました、ありがとう」とその場を離れたのですが、彼のすぐ隣に看板があり「明日は10時開城です」と書いてありました(苦笑)  ちなみにイングランド内でも各地で地方独特の話し方があります。  ロンドンですら、東ロンドンと西ロンドンでは話し方が違います。東ロンドンの話し方はコックニー訛りと呼ばれて有名です。  ロンドン在住者も英国の他の地方の人から見ると、独特の話し方なんだそうですよ。  英国人は話し方を聞いただけで、大体相手がどの辺りの地域出身かすぐ分かるそうです。  二つ目は英国ホリディ事情について。  プロローグでレイが夏のホリディどこに行こう、なんてモノローグで語っていましたが、英国人のホリディにかける情熱はただ事ではありません。もうホリディの為に仕事してるし、毎日生きてるし、息してるって言っても過言じゃないです(笑)  レイは前年にローリーと南仏に、コートルートギャラリーの女性職員はスペインか南仏にでも行ったんじゃないかとリチャードに推測されてましたけど、英国人に人気のホリディスポットは大体その辺りで、後はトルコやエジプト、ギリシャなどお日様が照っていて暖かいところが人気です。  とにかく暗くて寒くて鬱々な冬が長い英国なので、みんなお日様を求めて少しでも暖かくて陽の光が当たるところへ行きたがるんですね。  ここ数年はテロの影響でトルコやエジプト、アルジェリアやモロッコの人気が今一つなのですが、近頃は少しずつお客さんも戻っているようです。  スペインも英国人に大人気なのは本土じゃなくて、カナリーやマヨルカ、イビザといった島々です。  ちなみに大体こういうところへ行く人たちはお酒飲むのが目的なんで、飲み過ぎて酔っ払った挙げ句、暴れまくって現地警察にお世話になるパターンも多くて、英国政府も頭を抱えてるみたいですね…(苦笑)    反対にちょっとインテリ層や富裕層になると、南仏やイタリア、またケイマン諸島などのカリブ海の英国領、アフリカの日本ではあまり知られていないリゾート地など、一般市民には無縁な場所に行くことが多いです。  レイくんは美術館や博物館廻りが趣味なので、フランスやイタリア、NYなどに行く事が多いですが、今回はあまり長いお休みが取れないリチャードの為に、ベルギー・ブルージュへのホリディにしようかな、なんて言ってましたね。  またブルージュのお話は最後のキャプションでお話します。  それでは今回は短い本編ですが、楽しんで読んで頂ければ幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補、28歳。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ、24歳。 セーラ・ホプキンス AACU所属の巡査部長、リチャードの部下で警察学校時代からの親友、27歳。 サスキア・ブルック AACUに一年間マンチェスター警察から研修にきている巡査。リチャードに好意を持っている。通称サーシャ。24歳。 ローリー・メイヤー レイの従兄弟、30歳。ギャラリーのアシスタントディレクターを勤めている。 ジュリアン・テイラー 過去にレイと関係があったアートディーラー。ドイツ・ベルリンから4年ぶりにロンドンへ帰国する。29歳。 杉原 安芸彦 クラレンス・オークションハウスのアシスタント・マネージャー。27歳。 デニス・モイヤー 東ロンドンに住む、自称アートディーラー。
  • London Confidential Lover

    Rory's Secret Diary 2/ローリーの秘密日記2

    『London Confidential Lover』シリーズ『Rory's Secret Diary 2』(ローリーの秘密日記2)です。  前回のローリーの日記から1年後の話という設定の日記その2です。  ここからは本編の内容に触れていますので、ネタバレがお嫌な方は読了後に、ネタバレしても構わないよ、という方は引き続きお読み下さい。  日記その1で「この二人絶対付き合ってる」と確信を持っていたローリーですが、それから1年経って「この二人絶対えろいことしてる」とその先までを確信してます。  作品中にも書いてますけど、ローリーにとって恋愛と性別は関係ないし、レイがご機嫌でいてくれるんだったら、相手は誰でも構わない、と思ってます。  だからレイとリチャードが付き合ってるなら、それはそれでいいし、いちいち自分に報告する必要もないと思ってます。こういうところは英国人らしい考え方なんですけど、人は人、自分は自分っていうやつです。英国は個人主義がかなり徹底してるので、言いたくないなら別に言わなくていいというのは、かなり普通の考え方です。  なのでローリーは、レイがもしも自分にリチャードとの関係を話したくなったら、その時に言ってくれたらいいし、言いたくないなら、それも彼の選択だからずっと言わなくても構わないと思っています。  以前クリスマスの話の中で、ローリーからレイへのクリスマスプレゼントが、レイが観たがっていたお芝居のチケット、それもペアだった事を、シリーズを通しで読んで下さっている方は覚えて下さっているかと思いますが、あれはローリーがレイへ「自分は気付いてる」という意味のシグナルと、半分からかいの気持ちを込めて贈っています。  レイはレイでその辺はローリーとは長い付き合いなので、きちんと分かっていて、後日ちゃんとリチャードと二人で観に行きました。  レイとローリーの関係性って、多分周囲の人からは理解しにくい部分があるんじゃないかな、と思います。  ローリーが、レイを愛してるからこそ、彼をからかいたいと思っているのは、可愛いから構いたい、甘やかしたいと思うのと同等な気持ちなんですよね。ただ彼の場合少し屈折した部分があるので、ああいう感情の表し方になってしまいます。  レイはレイで彼も彼なりに屈折してるところが多分にあるので、ローリーの愛を彼なりに受け止めてる訳です。  そして、そんな複雑な二人の関係を、分かったような分からないような気持ちで側で見てるのが、リチャードだったりします。  レイが行き過ぎた発言をローリーにする時は窘めたりしますが、基本的にはこの二人は兄弟みたいに近い存在だというのを理解しているので、それ以上は口を挟まないようにしよう、と彼は常に心がけてはいますが。  ちなみにローリーはリチャードを「爽やかすぎて性的なことしてるイメージわかない」と評してますが、大方の周囲の人間はリチャードのことをそういう目で見ていると思われます。  だからこそのサーシャの「私はジョーンズ警部補のファンです」発言だったり、それまで付き合ってた女性にすぐに振られちゃったり、ってことだったのかもしれません。  ちなみに以前ツイッターに上げた短いお話で、当時付き合ってた女性といい雰囲気になってコトに及ぼうとしたら、すけべと罵られて頬を叩かれたリチャードさんが登場してますが、つまりそういう事だったんだろうなと思います。  そんなリチャードさんに性的な魅力を感じたレイくんは、先見の明があったというか、隠れた才能を彼に見出していたとか、そういう感じなんでしょうかね。  ローリーの日記、本当はもっとちょこちょこ折に触れて書く予定だったのですが、別の形で書いてしまったので結局2本しか現在のところ書けてません。  折角なので三部作にしてみようかと思ってるので、後日もう1本書く予定にしました。  当初、ローリーの日記の話にしようと思っていたネタがちょっとえろすぎたので見送ったんですが、3作目はそれを使ってもいいかな……と思ってます。  話の時期の設定としては、また今回の一年後(つまりレイとリチャードが付き合って丸二年過ぎた頃)にしようと思ってるので、多少えっちなネタを入れても大丈夫そうですよね?!  それでは短いお話ですが、楽しんで読んで頂ければ幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ。 ローリー・メイヤー レイの従兄弟、ギャラリーのアシスタントディレクターを勤めている。
    11,141文字pixiv小説作品
  • これは私のメイドですから。〜バランタイン子爵の麗しき事件簿〜

    第二章―Ⅰ 芸術と狂気のはざまで画家は無彩色の夢を見る

    19世紀末ロンドン。バランタイン子爵家のメイドとなったフローレンスは、ある霧の日、公園で怪しげな男と出会う。数日後、ガブリエルと共に訪れた屋敷で、画家のモデルになってほしいと言われ……。ヴィクトリアンゴシックの世界で繰り広げられる怪奇譚、新章。
  • ブラックガジェット/黒色艦隊

    ブラックガゼット/黒色艦隊 [4]

    ヒマにかまけて書いてみた海洋冒険風味の剣と魔法のファンタジー、第3章です。考証が甘いところが多いかと思いますが、お赦しください。 ちょっと3章は内容が多くなってしまい、二つに別れてアップしています。後半は日曜朝ごろアップ予定です。                                                                                          ある程度ヒマができたら、艦の構造や海戦時の挙動などを描いてアップしようかなぁと重ています。                                                                ※作品中、上甲板と砲列甲板という表現がありますが、本作のフリゲート艦の構造上、上甲板(メンデッキ)と砲列甲板(ガンデッキ)は同じ甲板の階層を指し示していますが、基本的に状況に応じて、砲撃関連の話題の際には砲列甲板と表現し、その甲板の階層自体に話題がある場合は上甲板と表現しています。                                                                フリゲート艦のくせに提督居室があったりと、構造的に無理がある感じがしますがファンタジーという事でお赦しください。本格海洋冒険小説ではないので、操船については比較的簡易な表現しかしていません。やや動かし方などがおかしい点も多々あるかと思いますが、ご容赦ください。                                                               ※参考資料  海の習慣と伝説:杉浦昭典  帆船 艤装と歴史編:杉浦昭典  帆船 6000年のあゆみ:杉浦昭典  輪切り図鑑 大帆船:S・ビースティー R・ブラット
    23,529文字pixiv小説作品
  • 驚異の部屋≪ヴンダー・カンマー≫

    孔雀と泥ひばり

    19世紀ヴィクトリア朝ロンドン。 名門貴族スタンホープ伯爵家の嫡男エドガーは、幼少時から自分に仕える従者オリバーに深い信頼の情を寄せていた。 共に画家を志す二人だが、身分差から来るすれ違いが波紋を呼んで……。 執着尽くし攻め主人×平凡強気受け従者 『驚異の部屋』の番外編ですがこれだけでも読めます。 イラスト:えのも(@Enomo_momo)様 まさみの創作BL小説「驚異の部屋」の番外編ですがこれだけでも読めます。 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18777674 過去編「少年の日の思い出」 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19130130 BOOTH https://meganebanzai.booth.pm/items/4335568
  • London Confidential Lover

    Birthday Wishes From Ray/レイからの誕生日メッセージ

     『London Confidential Lover』シリーズ『Birthday Wishes From Ray』(レイからの誕生日メッセージ)です。  今回はリチャードさんの誕生日話、ということでお誕生日当日のアップにしました。10月18日が彼の誕生日です。実はすでにこのシリーズ内の作品中で彼の誕生日がいつなのかは明かされています。分かる方います~?! さり気なく小説内に紛れ込ませて置いたんですが、気付いた方は表彰したい。すごいです。  このシリーズは一応ミステリ枠なんで…BLメインですけど…そういうお遊びもたまにしています。これからもまたそういうのをやるかもしれませんので、読んで下さる方も楽しんで頂けたらいいな、と思ってます。  番外編はいつもタイムラインがめちゃくちゃになってるんで…今回から一体いつの話なの? というのを一応書いておきます。年表にも順番は全部書いてますので、気になる方はそちらもチェックして頂ければと思いますが。  これはレイとリチャードが付き合って最初に迎えるリチャードの誕生日の話です。なので時期的には彼らが付き合って半年後ぐらいです。  すでに夏の間にレイの誕生日話はアップしていますが、彼の誕生日は付き合って4ヶ月後ぐらいで初めて二人の間での大きなイベントごとだったので、レイの期待は大きすぎるぐらい大きくなってましたが、それにちゃんと応えてくれたリチャードに今度は自分がお祝いしてあげたい、と張り切っちゃった話です。  張り切った割には当の本人が…という話でもありましたが。  以前ちょこっとレイの誕生日の星座話をしましたが、今回はリチャードの番です。彼は天秤座なのですが、天秤座男性というのは『格好いいという言葉が良く似合います。ファッションセンスが良く、言動に品があるので隙がないと感じるかもしれません。ですが家で彼女に見せるリラックスした姿はまさにぐうたら。天秤座の彼は心を許した相手にしか本当の姿を見せないのです』なのだそうで…  もうまさにリチャードそのまんまだったので、これを読んだ時はびっくりしました。最初にリチャードのキャラクターを考えた時は、まだ全然誕生日は決めておらず、ずっと後になってから後付けで適当に誕生日は決めました。レイも同じです。  レイは夏生まれがいいな、と何となく思っていて、リチャードは秋かな、というイメージはあったのですが、まさか二人とも星座のキャラクターにぴったりだったなんて。  面白いですね。  ここからは少しネタバレ的な話になりますので、気になる方は読了後にどうぞ。ネタバレしても全然いいよ、と言う方は引き続きお読み下さい。  さて今回の話ではリチャードの誕生日が他の作品中ですでに明かされていたのとは逆に、他の作品中で出てきた会話や出来事がこちらで種明かしされています。  一つ目は『After the Party』内でレイがリチャードと交わした会話。もう一つはLCLシリーズには入れていませんが、二人が登場している『Happiness is an option』での出来事です。この二つについての回答がここでなされています。  この先もこういった形での種明かし的なことをしていくかと思いますので、伏線(?)を気にして読んでおいて頂ければと思います。  今回の裏話は英国の誕生日事情について。  レイとリチャードはらぶらぶカップルなので、もう勝手に二人でお互い祝って頂戴、って感じですが、一般ではどうしているのか?という疑問をお持ちの方もおいでかと思います。  まず一つ日本と大きく違うのは、誕生日にはお祝いされる側の人間がお菓子やケーキなどを、職場や学校で振る舞うというしきたりがあります。  さすがに学校も高学年になるとやりませんが、幼稚園から小学校4年生ぐらいまで、子供達は学校へちょっとしたスイーツ(グミやチョコレートバーなど)を持参して、クラス全員に配布します。大人もケーキを職場へ持参して振る舞ったり、仲の良い同僚同士で一緒にランチに行ってランチ代を支払ったりします。日本のお祝いされる側が、お祝いのケーキを貰ったりご飯をご馳走になるのとは逆のパターンですね。嬉しいお祝いごとなので、皆でシェアしましょう、という基本的な考えがあるためのようです。  それともう一つ日本と大きく違うのは、区切りの年齢に大きなお祝いをするということです。10、20、30…という風に10年ごとに大勢の家族、友人、知人を呼んで大きなパーティをします。中にはパートナーや結婚相手、親友などが本人には内緒でサプライズパーティを開いてあげる場合もあります。  ちなみに日本では20歳が成人の大きなお祝いですが、英国では21歳です。  それでは短い話ですが、楽しんで読んで頂けたら幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ。 セーラ・ホプキンス AACU所属の巡査部長、リチャードの部下で警察学校時代からの親友。 アンディ・スペンサー AACUのチーフで警部。リチャードとレイに絶大な信頼を寄せてAACU評価向上のために力を注いでいる。
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  • いつか、終わりにしましょう

    ※政治的意図はありません イギリスメイン 読み切り、終わり方雑
  • London Confidential Lover

    Lipstick Illusion/リップスティック・イリュージョン

     『London Confidential Lover』シリーズ『Lipstick Illusion』(リップスティック・イリュージョン)です。  本編以外は全て番外編なので今回からわざわざ書くの止めます…  今回は次にアップするお話と併せて一本の小説なのですが、どちらもリクエストを頂戴して書いた作品となっています。  ここからは少し作品内容に触れる話になりますので、先に本文を読んで頂くか、若しくはネタバレしてもいいよ、と言う方は引き続きどうぞ。  この話は私がある口紅を買った話をしたことから、友人に「レイくんが……をしている話が読みたい。でも簡単にはしてくれそうにないから、スタッグの時とかに強引にさせられたとかそういう話で……」と言われて、なるほどーとプロットを練りました。  友人のネタでは当初リチャードさんは単に写真で見るだけ、だったのですが、それよりも実際に見た方が衝撃度高いよね、と思い変えました。  それと次の話と併せて、パブ連作話…ということで、今後もパブを舞台に何作か軽い話を書きたいな、と思ってるので、また別の機会に違うキャラクターでパブ話登場する予定です。  英国のパブは独特の立ち位置にあって、軽く一杯やりながらの社交場、といった意味合いが強いです。どんな小さな村にも一軒はあるパブ。そんなパブを舞台に日夜悲喜こもごもの人間模様が繰り広げられています。  と言う事で今回の人間模様の主役はリチャードとハワード、そしてレイと仲間達です。  リチャードさんはハワードに中間管理職の辛さを愚痴って憂さを晴らしてます。そして対するレイは、普段「友達いない」と公言していますが、そう思ってるのは彼だけなんだよ、と言う事で今回お友達を登場させてあげました。  そしてレイがリチャードと付き合うまでの5年間の辛い片思いの間に、絶対リチャードにだけ一途だった訳じゃないよね…って事で、新キャラ登場してます。誰だって片思いしてる間に身近に素敵な人がいたら、ちょっとふらっとなっても不思議じゃないと思うんですよね。まあレイは実際どうこうなった訳じゃないんですけど。  新キャラの名前がウィリアムだったんですが、実は他のすでに登場しているキャラクターと名前が被ってしまいました…最初からずっと追って読んで下さってる方は「ああ、あのキャラか~」ってすぐ分かって下さる…かな? 分かった方はすごいです! ちょっとしか登場してないんで…分かった方は本当に表彰したいぐらいですよ。そこまで読み込んで下さってありがとうございます!  と言う事でどのキャラなのかは内緒にしておきます。  現実では同じ名前の人なんていっぱいいますしね。一応混乱するので、自分の作品中ではなるべく同じ名前のキャラクターは出さないように気を付けてはいるのですが。  今回の裏話「Stag Party」(スタッグパーティ)についてです。本文中でどんなものなのかは説明していますが、この話では新郎があまり派手なことが好きなタイプではないので、パブで近い友人同士のおとなしめのパーティって事で落ち着いています。  派手にやる人たちはスペインの島やギリシャなどに大勢の仲間で行って、飲めや踊れやの大騒ぎをします。まあ普通はパブで飲んだくれたり、自宅でパーティーやってストリッパー呼んだりすることが多いみたいですね。  対する女性側Hen Party(ヘンパーティー)でも自宅パーティーの場合に男性ストリッパーを呼んだりする人たちもいるようです。  とにかく翌日の結婚式以降はもう羽目は外せない、と言う事からめちゃくちゃするみたいですね。  ちなみにうちの場合、私はヘンパーティーはしませんでした。何せそんなパーティーするほど友人・知人いませんでしたから。旦那の方は親しい友人達とコメディナイト、と言ってパブにコメディアンを呼んでお笑い話をして貰ってました。ストリッパー呼んで大騒ぎするほど若くなかったんで(笑)    そして今回と次のお話で重要な役割を担ってるリップスティック…男性名・女性名がついてるって事ですぐにぴんと来た方も多いんじゃないかな、と思います。次のお話の中でレイが説明してますが、トム・フォードの口紅です。  たまたまハロッズのコスメカウンターで名前がついてるのに気付いて「これ推しの俳優の名前があったら買うわー!」と勿論ティモシーを探したんですがなくて…(苦笑)  そこでリチャードさんを見つけちゃったんですね。残念ながらその日は在庫がなくて買えず、違う名前のを買ったんですが、別の日にセルフリッジで無事購入しました。小説内ではラストシーンに合わせたくて、オレンジベージュと言う事にしてますが、実際の色味は上品な落ち着いたピンクベージュです。リチャードさんらしい色味、と言っていいと思います。  小説内ではメイクアップアーティストのエイダンから「似たような色でこっちがいいんじゃない?」と勧められてレイが即座に断っていたジュリアンというカラーも存在してます。気になる方はぜひチェックしてみて下さい。  一応この小説をアップした後ツイートでどんな色なのか写真上げておきます。モーメントに追加しますので、TL追えない、と言う方もご安心下さい。  次にアップする話はこちらの続きになります。来週の週末前には上げる予定ですので、気になる方はチェックしてみて下さい。  それでは短い話ですが楽しんで読んで頂けたら幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ。 ハワード・フォークナー リチャードの特別犯罪捜査部時代の同僚で友人。階級は巡査部長。
    17,576文字pixiv小説作品
  • 「Silver star shining in spring」 (春に輝く銀星) サンプル

    3月27日のボイスコネクト2にて頒布予定の「Silver star shining in spring」 (春に輝く銀星)の冒頭部分サンプルになります。 即売会当日は宜しくお願い致します。
  • London Confidential Lover

    追憶の聖母子像・5/Reminiscence of the Virgin and Child.5

    『London Confidential Lover』本編『追憶の聖母子像/Reminiscence of the Virgin and Child』連載その五、です。  今回はレイの回想シーンの話で、彼の一人称になっています。かなり長いのですが、どうぞご容赦の程を。  この次から、物語のクライマックスに向かっていきます。  ではでは、前回掲載文のあとがきのような形での解説です。  前回も短いお話でしたので、大した解説もないのですが…(苦笑)  ボンドストリートは実際にロンドンの中心部にある通りで、小説内で書いているとおり、超高級店が道の両側にずらりとならんでいるショッピングストリートです。日本の方にも有名なヴィトン、グッチ、シャネル、ティファニー、エルメス等々、有名ブランドの旗艦店は全てこの通りに集まってます。  そのほかにも、前にお話しましたオークションハウス、サザビーズのヘッドクォーターもこちらにありますし、個人経営の超高級ギャラリーも軒を連ねています。  南北に長い通りなのですが、実は半分から北側はニューボンドストリート、南側はオールドボンドストリート、と名前が違います。  小説内では面倒なので、ボンドストリートで統一しました。  とても雰囲気のある素敵な通りで、ぶらぶらと高級ブティックのウィンドウショッピングするだけでも楽しいですし、ロンドン観光にいらっしゃいました折りにはお散歩してみて下さい。お勧めです。  毎回本編の際に書きたいな、と思いつつ書けなかったことをこちらで…  一番最初にこのシリーズを思い付いた時にテーマソングにしていたのが、Pet Shop Boysの『Thursday』(木曜日)と言う曲でして、これをヘビロテしてずっと設定と話の流れを考えていました。今もこの曲はお気に入りで一人カラオケよくしてます(笑)  それでは今回は少々長めですが、本編の方楽しんで読んで頂ければ幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補、28歳。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ、24歳。 セーラ・ホプキンス AACU所属の巡査部長、リチャードの部下で警察学校時代からの親友、27歳。 サスキア・ブルック AACUに一年間マンチェスター警察から研修にきている巡査。リチャードに好意を持っている。通称サーシャ。24歳。 パトリック・ブラウン AACU所属のスタッフ。チームの中では一番の若手。 クライブ・ジョンソン AACU所属のスタッフ。階級は巡査。かつてレイとの連絡係を勤めていたが、彼の態度がレイの気に障り、40代後半で巡査なのは無能な証、とレイには心底嫌われている。 ローリー・メイヤー レイの従兄弟、30歳。ギャラリーのアシスタントディレクターを勤めている。 ジュリアン・テイラー 過去にレイと関係があったアートディーラー。ドイツ・ベルリンから4年ぶりにロンドンへ帰国する。29歳。 杉原 安芸彦 クラレンス・オークションハウスのアシスタント・マネージャー。27歳。 デニス・モイヤー 東ロンドンに住む、自称アートディーラー。 ロバート・ハーグリーブス レイとローリーの叔父。MET警視総監。
    18,764文字pixiv小説作品
  • London Confidential Lover

    The Man from Berlin/ベルリンから来た男

     『London Confidential Lover』番外編『The Man from Berlin』(ベルリンから来た男)です。タイトルは…知ってる方なら絶対見た瞬間分かる某映画タイトルをもじっております。ベルリン…だったので、ついこのタイトルに…  最初に一つお断りを。  こちらの物語は『追憶の聖母子像』から話が続いております。こちらだけを読んで頂いてもそれなりには楽しめますが『追憶の聖母子像』を読んだ方がより楽しめますので、まだの方は出来ればそちらを先に読んでから、この話を読んで下さい。  ここからは作品のあとがき及び解説です。お話を読み終わられた方、もしくはネタバレしちゃっても全然いいよ、という方は引き続きお読み下さい。ネタバレはやだな、と言う方は先に本文を読んで下さいね。  と言う事で、現在ベルリン在住のジュリアンさんに再登場願いました。『追憶の聖母子像』から一年半後に起きた話、という設定です。  彼、本当にキャラが立ってるので使いやすいんですよ。彼とリチャードの掛け合い漫才のようなやり取りがどうしても書きたくてこの話を作りました。前回の『追憶の聖母子像』では真面目なシーンのみだったので、こんなおちゃらけた事が書けず、少々物足りなかったのです。ジュリアンって、このシリーズの中では少々悪い人ですけど、根っからの悪人ではないのです。その辺レイも分かってるので、あれだけ酷いことされたのに、未だ忘れられない人なんだと思います。そんな二人の関係性に思い切り嫉妬してるのがリチャードで…ジュリアンは嫉妬されてるなんて、思ってもいないので、酔っ払ってたとはいえ、随分きわどいこと色々言っちゃってます。そんな彼にイライラしているリチャードさん、意外と可愛いところあります。  今回の小説内では意識して少しいつもよりも硬めの文章、そしてクールなリチャードを書いてます。その分、途中のジュリアンのパートのおちゃらけ具合が引き立ってるかな、と思うんですが。リチャードもお仕事モードの時はすごく格好いいんだよ、というところが書きたかったんです。そしてそんなリチャードとお仕事するセーラのハンサムウーマンぶりも書きたかったんですよ。セーラはすごく好きな女性キャラなので、もっと活躍させてあげたいです。彼女の格好良さが少しでも伝わってると良いのですが。  そしてこのお話のレイくんはいつもよりも可愛い目にしてます。リチャードとの対比でそうしている部分と『追憶の聖母子像』を読んで頂いてたら分かるかと思うのですが、彼にとってジュリアンが関わる件は、どうしてもナイーヴにならざるを得ない部分があるんです。そういう面が出るといつもより弱気な彼になってしまいます。リチャードはそんなレイを心配して守ってあげたいと思ったり、可愛いと思ってみたり、嫉妬してみたりと、とても忙しい感情で見てます。  以前アップした『Happiness is an option』を読んで下さった方なら分かるかと思いますが、メイフェアホテルはあの物語に出てきたメイフェアホテルで、この物語の中でジュリアンが「振られた…」と言ってる彼は、あの物語の主人公の彼のことです。  さり気なく物語が繋がっておりますので、まだ『Happiness…』を読まれてない方は、この機会にぜひ。London Confidential Loverのあの二人も登場しております。  ちなみにメイフェアのモデルはロンドン市内にあるクラリッジズホテルです。小説内に書いたようなロケーションにありまして、ロビーの描写はほぼ実際の様子です。ここのスコーンがすごく美味しいのですが、アフタヌーンティーの予約が本当に取りにくくて、もう何年も行けていません。そのうちレイくんとリチャードのアフタヌーンティーデートの様子なんかも書いてみたいので、ロケハンで行ってみようかしら。  一つ用語解説を。本文中にICPP(Independent Police Complaints Commission/警察苦情処理独立委員会)と出てきますが、こちらは実際に存在しています。基本的に英国では銃火器で被疑者が被弾した場合、こちらの委員会で発砲は違法または越権行為ではなかったかどうかの審査がなされることが多々あります。それだけではなく、例えば逮捕時に被疑者が死亡した場合も委員会が調査します。文中でリチャードが話していた通り、委員会の調査中に捜査官が休職・停職扱いになることもあります。  この委員会は警察や政府機関とは関係がない第三者により運営されています。  現在次の本編を絶賛執筆中なのですが、これがかなり長くなりそうで…しばらく時間が掛かりそうですが、その分書きためてある番外編を何本かアップする予定です。  次にアップする番外編は一度ボツにした小説なのですが、どうしてもレイとリチャードのセリフのやりとりで好きなシーンがあるので復活させました。あと、キャプションすごく気合いが入ってたので、これをお蔵入りさせたくないな…と思いまして。キャプションだけでも読んで頂けたら嬉しいです(笑)  その次にアップする番外編の短編はお誕生日話となります。どのキャラの誕生日なのかは、アップされてからのお楽しみ…ということで。  それでは短いお話ですが、楽しんで読んで頂けたら幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ。 セーラ・ホプキンス AACU所属の巡査部長、リチャードの部下で警察学校時代からの親友。 アンディ・スペンサー AACUのチーフで警部。 ジュリアン・テイラー 過去にレイと関係があったアートディーラー。ドイツ・ベルリン在住。
    18,931文字pixiv小説作品
  • London After Midnight

    ロンドン・アフター・ミッドナイト4/ London After Midnight 4

    第二次世界大戦中のロンドンを舞台にした軍人BL四作目です。 今回はフィールディング少尉視点でのお話になってます。 登場人物 ヒューバート・ウォルター 陸軍グレナディアガーズ所属の大尉 ウィルフレッド・フィールディング 陸軍省情報部所属の少尉 ジョセフ・ウィンター 陸軍グレナディアガーズ所属の少尉 ウォルターの部下 ジェイソン・サリバン RAF(英国空軍)所属の中尉 陸軍省情報部に派遣されている
    16,292文字pixiv小説作品
  • Victorian London Confidential Lovers

    グリムソープの典礼書/The Grimthorpe Missal

     Victorian London Confidential Lovers (ヴィクトリアン・ロンドン・コンフィデンシャル・ラヴァーズ)シリーズ、第五作目「グリムソープの典礼書/The Grimthorpe Missal」です。  元々レイモンドとリチャードの物語を書き始めた時に、彼らは私にとってのホームズとワトソンだな、と思っていたのですが、現代版からヴィクトリア版に移行したのに伴って、これはますます以前からやりたかったホームズのオマージュを書くチャンスなのでは?! と思うようになりました。  ということで、今回は私が前から書いてみたかったホームズ譚のオマージュ作品です。オリジナルの元の話は、マスグレーブ家の儀式です。宝探しの話って読むの好きなんですよ。ただし、読むのと書くのは全然違って、今回お宝のありかを示す詩を考えるのに、かなり苦労しました。本家のマスグレーブ家の方でも、お宝のありかを示す古文書内には不可解な問題点がある、とされてるんですよね。と言う事で、こちらのお宝を探すためのヒントの詩を作るのはかなり苦労しました。レイモンドとリチャードと一緒に、お宝探しを楽しんで頂けたら幸いです。  次回作はリチャードの驚くべき過去の秘密が明らかになる本編の予定です。来年の春ぐらいまでにはアップ出来るといいな、と思っております。 ―人物紹介― ・レイモンド・ハーグリーブス / クレアモント公爵三男 ロンドン、パルマルに住んでおり、リチャードに片思い中 ・リチャード・ジョーンズ / 絶賛売り出し中のやり手法廷弁護士 ひょんなことからレイモンドと友人になる ・ジュリアン・テイラー / バーフォード男爵次男 ロンドン、ソーホーにアトリエを構えるアーティスト レイモンドの幼馴染みで親友 ・アレックス / ジュリアンの家の執事兼使用人 ・ミセス・マクレガー / レイモンドの家の家政婦 ・エマニュエル / ソーホーに住む黒人男性 レイモンドの協力者 ・ルーク・アーヴィング / リチャードのチェンバー(事務所)のクラーク(事務員) ・セドリック・マイルズ / リチャードのチェンバーの見習い弁護士 ―事件関係者― ・クレメント・メルヴィル / レイモンドの大学時代の友人、グリムソープ館の主人 ・グレゴリー / グリムソープ館の執事 ・ヘンリー / 同館のフットマン ・ヘレン / 同館の女中頭 ・アニー / 同館の女中 ・メアリー / 同館の料理人 ・トム / 同館の御者 ・キース / 同館の庭師 ・ジム / 同館のゲームキーパー
    123,618文字pixiv小説作品
  • 今宵、天使とワルツを。

    今宵、天使とワルツを。

    いおりく♀英国貴族パロディ。 一織が伯爵子息、陸がメイド設定の身分差ラブストーリーになります。 舞台は英国ですが、登場人物はアイナナのみんなたちなのでみんな日本名です。その辺りの設定はふわっとしているので何でも大丈夫な方向けです。注意書き、登場人物の詳細は1ページ目にございますのでご覧ください。 Twitterで連載中のお話になります。長くなってきたので1話~3話までをこちらに収録。続きはTwitterにて随時更新中なので、よければ覗いてやってください。→https://twitter.com/na__na34?s=09
    70,396文字pixiv小説作品
  • これは私のメイドですから。〜バランタイン子爵の麗しき事件簿〜

    第一章―Ⅱ 11月のロンドンに初雪と共に死神が舞い降りる

    19世紀ロンドンの裏町で起こった連続殺人。 フローレンスが子爵に拾われて数日後、子爵家を女刑事が訪れる。 犯人は果たして、第一発見者のフローレンスか、それとも他の誰かなのか。 女刑事が事件の謎に迫る。
  • ブラックガジェット/黒色艦隊

    ブラックガゼット/黒色艦隊 [8]

    ヒマにかまけて書いてみた海洋冒険風味の剣と魔法のファンタジー、最後のアップロードです。考証が甘いところが多いかと思いますが、お赦しください。                                                                                                                             ある程度ヒマができたら、艦の構造や海戦時の挙動などを描いてアップしようかなぁと重ています。                                                                ※作品中、上甲板と砲列甲板という表現がありますが、本作のフリゲート艦の構造上、上甲板(メンデッキ)と砲列甲板(ガンデッキ)は同じ甲板の階層を指し示していますが、基本的に状況に応じて、砲撃関連の話題の際には砲列甲板と表現し、その甲板の階層自体に話題がある場合は上甲板と表現しています。                                                                フリゲート艦のくせに提督居室があったりと、構造的に無理がある感じがしますがファンタジーという事でお赦しください。本格海洋冒険小説ではないので、操船については比較的簡易な表現しかしていません。やや動かし方などがおかしい点も多々あるかと思いますが、ご容赦ください。                                                               ※参考資料  海の習慣と伝説:杉浦昭典  帆船 艤装と歴史編:杉浦昭典  帆船 6000年のあゆみ:杉浦昭典  輪切り図鑑 大帆船:S・ビースティー R・ブラット  ナポレオン言行録:オクターヴ・オプリ(大塚幸男訳)
    24,441文字pixiv小説作品

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